バイオハザード (映画)

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バイオハザード
Resident Evil
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監督 ポール・W・S・アンダーソン
製作総指揮 ヴィクター・ハディダ
ダニエル・クレツキー
ロバート・クルツァー
岡本吉起
製作 ポール・W・S・アンダーソン
ジェレミー・ボルト
ベルント・アイヒンガー
サミュエル・ハディダ
脚本 ポール・W・S・アンダーソン
出演者 ミラ・ジョヴォヴィッチ
ミシェル・ロドリゲス
音楽 マリリン・マンソン
マルコ・ベルトラミ
主題歌
撮影監督
撮影 デヴィッド・ジョンソン
編集 アレクサンダー・バーナー
配給 アミューズピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国2002年3月15日
日本の旗 日本2002年8月31日
上映時間 100分
製作国 ドイツイギリスアメリカ
言語 英語
制作費 $32,000,000
興行収入
前作
次作 バイオハザードII アポカリプス
映画DB allcinema / allmovie / IMDb
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バイオハザード(原題 Resident Evil)は2002年公開のアメリカ映画。全世界でシリーズ2000万本以上売り上げたカプコンの人気ゲームソフト『バイオハザード』を原案としたサバイバルアクションホラーである。日本では、アミューズピクチャーズ配給で、2002年8月31日に松竹系で公開された。

概要[編集]

ゲームに使われている設定(巨大企業「アンブレラ」や「T-ウイルス」など)を元にした世界観をベースとして、オリジナルの設定とストーリーが展開される。ゲームに登場する人物は劇中に登場していないが、「ゾンビ」や「ケルベロス(ゾンビ犬)」などの「クリーチャー」は、そのまま登場する。監督・脚本のポール・W・S・アンダーソンとヒロインである特殊工作員のアリスを演じた主演のミラ・ジョヴォヴィッチは元々ゲーム版の大ファンであり、自ら望んでこの作品に携わった。

静かな閉所での恐怖を描く真性ホラーである原作ゲームに比べ、ヒロインのアクションに重点が置かれており、2作目、3作目はさらにその傾向が強まり、賛否が分かれる。

アメリカ初公開時には同日に公開された『アイス・エイジ』に初登場1位を奪われたが、世界興行収入は168億円のスマッシュヒットとなった。なお、ほとんどの国でR-15かR-18に指定されたが[1]、日本ではPG-12指定である。

人気ゲームの映画化であるが商業的に成功したことから、低迷していたジャンルであるゾンビ映画の再製作を促し、「ドーン・オブ・ザ・デッド」「ランド・オブ・ザ・デッド」など、21世紀のゾンビ映画先鋒作品となった。

なお4作目では、バイオハザード0バイオハザード アンブレラ・クロニクルズに出てきた黄道特急が登場する。 行き先は地下の研究施設。


注意以降に核心部分が記述されています。

あらすじ[編集]

21世紀初頭。アンブレラ社はアメリカで家庭用医薬品シェアの90%を誇るほどに巨大化した全米No.1の複合企業であった。しかし、裏では細菌兵器の開発などを行う死の商人であった。

ある日アメリカのラクーンシティにあるアンブレラ社の秘密地下研究所「ハイブ」で、研究中のT-ウイルスが漏れ出すバイオハザードが発生し、所員はウイルスに感染し全員死亡。この事故を受けたアンブレラ社は、ハイブのコンピューター・レッドクイーンのシャットダウンのために特殊部隊をハイブに派遣した。

そのころ、アリスは、シャワールームで自分が裸のまま倒れているのに気がついた。起き上がって何が起こったのかを思い出そうとするも、突然気を失ったことしか覚えていない。記憶を失ったまま、アリスは、服を着て静まり返った広い屋敷の中を観て回る。庭に続くドアを出たところで突然後ろから男に抱きかかえられ屋敷に連れ戻される。すると突然、謎の特殊部隊が突入してきた。隊員たちはアリスと男をあっという間に捕らえると、隊長らしき男はアリスに報告を要求するが、記憶を失っているアリスにはその言葉の意味が判らない。隊員の言葉からすると、防衛システムが作動し記憶を一時的に喪失させるガスが作動しているらしい。また、もう1人の捕まえられた男は「自分は警官だ」と叫んでいる。隊員の1人が男から押収した警察手帳に書いてあった「マット・アディソン」という名前を警察のデータベースで照合するも、一致しない。マットは、「転属直後でまだデータは未入力だ」と言い訳をする。男が一体ここで何をしていたのかもわからないまま、アリスは、マット、その他隊員と共にハイブへ潜入していった。

屋敷の地下には、どこかへ向かう地下鉄道が敷設されていた。止まっている列車の電源を起動し乗り込むアリスたち。動き出した列車の中で、隊員が外への扉を開けてみると、いきなり一人の男が気を失った状態で倒れこんできた。衛生隊員が男の意識を戻し質問をしてみるも、その男もアリスと同様に一切の記憶を失っていた。アリスはおぼろげな記憶ながら、その男に見覚えがあった。屋敷にあった、結婚したと思われるカップルの写真に写っていた男の様だ。それに、彼の左手の薬指には、おそろいと思われる指輪もしている。アリスの夫の様だが、それ以上を思い出すことができない。

列車は程なく地下施設に到着。アリスは、このままでは埒があかないと、隊長に、ここはどこで何が起きたのか、我々は何者なのか、部隊の任務は何なのかをワン隊長に問いただす。彼の話によると、ここはラクーンシティの地下深くにあるアンブレラ社の秘密研究所であり、極秘の研究が行なわれていた。そして、アリスと電車内で発見された男はその入り口となっていた屋敷を守るアンブレラ社の特殊部隊員であり、2人が結婚しているのは、秘密を守るための偽装工作であることも明かされる。そして、5時間前にハイブの制御コンピューターのレッドクイーンが、突然研究所員全員を抹殺する事態が起こった。彼らの任務は、ハイブ内で何が起こったのかを確認し、レッドクイーンを停止することにあった。

人が全く居ず、不気味なほどの静けさに包まれた中、彼らは最深部にあるレッドクイーン室への通路の入口にたどりつく。IT担当のカプランがドアのロックを解除し、隊長と3人の部下が、通路を進んで行く。すると、監視カメラが作動。しかし、カプランも、男も、アリスも、全くその事に気がつかない。するとその時、いきなり通路のドアーが閉まる。カプランがコンピューターを調べると、まだ防衛システムが残っていた事が分かる。急いで解除しようとしたとき、ディスプレイに「レーザー攻撃システム作動 レベル5」と警告が表示される。通路の中では隊員各々が周囲に警戒するなか、青い一筋の光線が迫ってくる。カプランが必死でシステムを解除しようとするが、それをあざ笑うかのようにレーザーは隊員を1人、また1人と殺害していく。何とかシステムを解除するが、ドアが開いた先には地獄さながらの光景が広がっていた。

その頃、別の場所で待機していた隊員のレイン、JD、マットの近くで物音が。地獄は、生き残ったアリス達にまで襲いかかろうとしていた。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

日本語吹替えは、「ビデオ・DVD / テレビ地上波放送」で記述する。

アリス・アバーナシー - ミラ・ジョヴォヴィッチ(日本語吹替:本田貴子 / 岡寛恵
洋館で記憶を失っていた女性。洋館でマットや隊員たちと出会い訳のわからぬままハイブに入っていき、アンデッドたちと戦っていくうちに記憶を徐々に取り戻していく。本作の主人公。
レイン・オカンポ - ミシェル・ロドリゲス(日本語吹替:朴璐美 / 高山みなみ
特殊部隊の隊員の一人。かなり気の強い性格でありアンデッドたちと戦う。劇中、アンデッドに噛まれた回数が4回と最も多い上、登場人物の中で最初に噛まれた。しかし、アンデッド化したのはラストのリッカーとの戦闘中である。
マット・アディソン-エリック・メビウス(日本語吹替:宮本充 / 内田夕夜
アリスが記憶を失っていた洋館にいた男性でアリスたちと一緒にハイブへ入っていった。自分はここに来たばかりの警官であると言い張っていたが、実際は自然保護研究家である。
スペンサー・パークス - ジェームズ・ピュアフォイ(日本語吹替:江原正士/山路和弘
アリスたちがハイブヘ向かう列車の中で出会う。アリスと同じように記憶を失っていた。アリスとは結婚している。利己心が強い金の亡者だが、記憶を失っている間は思いやりのある性格だった。途中で記憶を取り戻し一人だけで脱出を試みる。
ジェームス・P・シェイド(ワン隊長) - コリン・サーモン(日本語吹替:大友龍三郎 / 玄田哲章
洋館に飛び込んできた部隊長。
チャド・カプラン - マーティン・クルーズ(日本語吹替:咲野俊介 / 小森創介
隊員。コンピュータのプロでもある。
J.D.サリナス - パスクエール・アリアルディ(日本語吹替:大川透
隊員。レインとは以前からの友人である。
リサ・アディソン - ハイケ・マカッシュ
ハイブで働くマットの妹。
レッド・クイーン(声・〓)(日本語吹替:〓)
ハイブを守るコンピューター

以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。


登場モンスター[編集]

アンデッド (ゾンビ)
ハロンガス放出によって死亡したハイブの職員達が、T-ウイルスによって甦ったもの。最も本能的な欲求である「食欲」に突き動かされている。頭を撃つか首を折れば、活動停止する。
ケルベロス
ハイブ内で実験用に飼育されていたドーベルマンが、T-ウイルスに感染してアンデッド化したもの。アンデッドと同様「食欲」に突き動かされており、俊敏な動きで人を襲う。名前の由来は、ギリシャ神話に登場する地獄の番犬「Kerberos」。
リッカー
アンブレラ社が開発した生物兵器。人の体組織に直接T-ウイルスを注入して作り出された。新鮮なDNAを摂取することでさらに変異する。名前の由来は「舐める者」を意味する英語「licker」。

各国レイティング[編集]

詳細は 映画のレイティングシステム を参照

映画版とゲーム版の設定の相違点[編集]

(映画でハイブと呼ばれる)地下の研究施設への鉄道の終着点が、ゲーム (『2』) では平原のトンネルだが、映画では洋館の地下である。ちなみにゲームでは研究施設という以外の名称はなく、ハイブと名づけられてはいない。

映画は21世紀初頭の事件とするが、ゲーム(ラクーンシティが存在している『1』-『3』、もしくは『バイオハザード アウトブレイク』2作品)は1998年の事件とする。

また、Wiiで発売されたアンブレラクロニクルズには本作で登場したレーザー攻撃システムとCPUレッドクイーンが登場しているサプライズがある。

オマージュ[編集]

ゲームとは違う設定として、鏡の国のアリスオマージュとして使われている。

ヒロイン名はアリスであること、ハイブに入る入口の通称が「の館」であること[2]、最初は神経ガスによって記憶を失っているが徐々に異質な世界に適応していく経過などである。そして、その世界を司るコンピューターの名称がレッド・クイーンであり、鏡の国のアリスに登場する、不可思議な価値観を持つチェスの駒の女王レッド・クイーンに由来する。

エピソード[編集]

ミラ・ジョヴォヴィッチの来日インタビューによると、大のゲーム好きだった当時13歳の弟が特にバイオハザードのファンだったことから出演を決めたという。弟の影響からミラ自身も気がつけば1日5時間プレイするほどバイオハザードの世界観にハマっていたといい、オファーを受けた時は「主演は私しかいない」と即決したという。また監督のポール・W・S・アンダーソンも数人の女優に主演オファーを出す予定であったが、最初に会ったミラのバイオハザードへの熱意を感じ取り、他の女優には会わずミラを抜擢した。

ミラのアリス役への入れ込み具合は凄まじく、事前のアクショントレーニングをみっちりこなし、1カットだけはスタントを立てたが、それ以外はハードなアクションシーンも含めて全てミラ本人が演じた。監督は、何でも自分でやろうとするミラを抑えるのに必死だったといい、ラストシーンでのリッカーとの対決後のシーンでミラの身体にあるアザは、作り物ではなく全て本物である。

また、作中の真っ赤なワンピースとブーツという身体の線がよく見えるセクシーな出で立ちも、美術スタッフと共にミラが考案した。アクションシーンなどで体の動きをよく見せたいというミラの希望もあって実現したが、その際、衣装の素材を薄くしたため、下着の線がカメラに映らないよう、下着を着けないで撮影に臨んだという。但し、主な撮影が真冬であり、しかも地下の撮影で上着も着れないまま数多くのアクションをしたことは、ミラにとっても誤算だったという。

ハイブの設計は、主に日本のコンクリート建築を参考にしている。

脚注[編集]

  1. 隊員がレーザー攻撃で死亡するシーンなどの残酷なシーンが含まれているからと思われる。
  2. 作中では明言されないが、設定では「バンクス・ドラクロワ邸」という名前である。

書籍[編集]

ポール・W・S・アンダーソン著、牧野修訳「バイオハザード 」(角川ホラー文庫、2002年) ISBN 978-4043522040

バイオハザードシリーズカテゴリ
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外伝 GAIDEN - アウトブレイク - ガンサバイバー - アンブレラ・クロニクルズ - 携帯アプリ
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パチスロ パチスロバイオハザード
登場人物 クリス・レッドフィールド - ジル・バレンタイン - アルバート・ウェスカー - オズウェル・E・スペンサー - リサ・トレヴァー
用語 T-ウィルス - ラクーンシティ - プラーガ - 黄道特急
制作者 カプコン - 三上真司
bg:Заразно зло (филм)

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