ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ
『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』(-ゼット スーパーせんしげきは!!かつのは-)は、1994年7月9日に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第14弾である。監督は上田芳裕。
夏休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!!わくわくハートの夏休み』『スラムダンク 全国制覇だ!桜木花道』
解説[編集]
邦画興行収入(19.0億円) 1994年邦画配給収入(11.2億円)
本作はブロリー三部作の最終章に当たり、この作品でブロリーシリーズは完結。ドラゴンボールZの劇場版で前作と直接ストーリーがつながっている続篇は『100億パワーの戦士たち』以来。
本作で人造人間18号が劇場版唯一の登場。同映画のポスターでは孫悟天とトランクスと同様に大きく登場している。また、クリリンが久しぶりに戦闘メンバーとして活躍するシーンも見られる。第1作は悟空を、第2作は悟飯を、第3作目である今作は悟天をメインにブロリーと戦うというコンセプトの様で、そのため、前作に登場した、悟天たちより強く、彼らの活躍の場面を奪ってしまう恐れのある孫悟飯や、ビーデルは登場せず、終始主役は孫悟天とトランクスのちびっ子二人組となっている。また、孫悟空に関してもラストシーンに一言程度コメントするだけの登場という、全作通して最も軽い役割として現れる。
時系列的には18号がミスターサタンへの取立てを行っていることと、悟空が死んでいることから『ドラゴンボール大全集』第6巻では第25回天下一武道会終了から魔人ブウとの対決までの間と記述されている。
既に死んだ生命体を大富豪がバイオテクノロジーで甦らせ、それが暴れ出して施設を破壊し騒動になる、というプロットは、丁度当時話題になっていた映画『ジュラシック・パーク』と共通している。
また本作のEDには、原作にもアニメ本編にもなかった悟天とトランクスの生まれた頃のシーンが描かれている。
あらすじ[編集]
天下一武道会の賞金の取立てを行いにミスター・サタン宅には18号たちが訪れていた。 散々取立てを行ってもまだ賞金が届いていないと言い張るサタンの下にいとこのジャガー・バッダ男爵の使い・メンメンが現れる。 サタンのために用意した戦士と戦えという要求に対していやいやジャガーの下へ向かうサタン。しかし、人造人間18号や同じ場にいた孫悟天、トランクスも付いて行ってしまう。
サタンの弟子として何故か戦うことになった18号たちだが、ジャガーの準備した戦士など彼女らの敵ではなくバイオ戦士たちを一蹴してしまう。 その後、見慣れない施設群に興味津々の悟天たちだったが、そこでサイヤ人と思われる一体のバイオ戦士のカプセルを発見、中にいた戦士がこちらを向いた瞬間に悟天たちは驚愕した。それは前回、親子三大かめはめ波で抹殺されたはずのブロリーのクローン、バイオブロリーだった。
バイオカプセルから出てしまう前にバイオブロリーをカプセルごと破壊しようと試みるも、バイオブロリーは自らカプセルを破り外に出てきてしまう。もはやかつての面影のない不気味な様相となっていたバイオブロリーに、18号が戦いを挑むもバイオブロリーの化け物じみた強さに太刀打ちできずにやられてしまう。
2度も同じ相手にやられてたまるかと、悟天とトランクスは超サイヤ人に変身し、バイオブロリーとの戦いに挑む。
ゲストキャラクター[編集]
- ジャガー・バッタ
- メイクイーン城の男爵。ミスター・サタンの幼馴染で、彼とは昔から仲が悪い。かつてはサタン同様格闘家を目指していたらしいが、素質がなかったため結局父の後を継いだそうである。サタンへの仕返しのために科学者達を雇い、ブロリーをはじめとしたバイオ戦士を製造させる。あくまでサタンに勝つことが目的であったため、彼の弟子である(ということになっている)悟天やトランクスがバイオブロリーに圧倒される姿を見て最初は喜んでいたが、次第に命の危険に晒されるほどの追い討ちが始まると流石に動揺を見せていた。ちなみに、本人曰くバイオ戦士たちはすべて彼の命令を聞くように作られているらしいが、さすがにブロリーは制御できなかった。頭が悪く、「金は風呂水(湯水)のようにある」「ヘアスプレー(フェアプレー)の精神」等、慣用句等を度々間違えて使用するために劇中メンメンや18号に突っ込まれていた。文字通り丸々と太っており、サタン曰く「昔の面影がない」。飼っていた犬のヘイは、培養液で溶かされてしまう。
- 名前の由来は男爵イモとじゃがバター、城の名前はジャガイモの品種名・メークイーンから。
- メンメン
- ジャガーの秘書で、彼の従兄弟。「小学校六年の合宿のときにおねしょした」というサタンの秘密を暴露すると脅迫し、サタンをメイクイーン城に連れて来る。スーツ姿でクールに決めるがドジである。関西弁で話す。
- コリー博士
- ジャガーが雇った遺伝子工学の科学者。多くのバイオ戦士達を製造した。
- ナイン
- コリー博士の助手の女性研究員。クリリンに助けられ生存。
- 名前の由来はヘイ・コリー・ナイン・メンメンを合わせて「塀の中の懲りない面々」(安部譲二の著作)から来ている。
- 祈祷師
- ナタデ村での悟天たちの活躍によって、村からの信用を失った祈祷師。宇宙ポットからブロリーの血液を手に入れ、ジャガーに売り渡す。その後、大金を手にして高飛びしようとしたが、培養液に飲み込まれてしまう。クウラとブロリーの陰に隠れがちだが劇場版のオリジナルキャラの中で劇場作品に2回登場した数少ないキャラの一人である
- バイオブロリー
- 詳細はブロリーを参照。
声の出演[編集]
- 孫悟空・孫悟天:野沢雅子
- トランクス:草尾毅
- ミスター・サタン:郷里大輔
- クリリン:田中真弓
- 18号:伊藤美紀
- ジャガー・バッダ、バブルス:龍田直樹
- メンメン:藤原啓治
- コリー博士:佐藤正治
- 祈祷師:茶風林
- マーロン、ナイン:鈴木富子
- 科学者:江川央生、麻生智久、幸野善之
- バイオブロリー:島田敏
- ナレーター:八奈見乗児
スタッフ[編集]
- 製作総指揮:高岩淡、安齊富夫、泊懋
- 原作:鳥山明
- 企画:森下孝三、蛭田成一、清水賢治、金田耕司、週刊少年ジャンプ
- 製作担当:風間厚徳
- 脚本:小山高生
- 音楽:菊池俊輔
- 撮影監督:清水政夫
- 編集:福光伸一
- 録音:二宮健治
- 美術設定:窪田忠雄
- 美術監督:徳重賢
- 作画監督:山室直儀
- 監修:山内重保
- 監督:上田芳裕
- 原画:館直樹、稲上晃、入好さとる、山室直儀、他
- 宣伝協力:フジテレビ
主題歌[編集]
- OPテーマ「WE GOTTA POWER」(作曲・編曲: 石川恵樹)
- EDテーマ「ドラゴンパワー∞」(作曲: 林哲司、編曲: 戸塚修)
関連項目[編集]
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