ステラ・ルーシェ
概要[編集]
ステラ・ルーシェは機動戦士ガンダムSEEDDESTINYに登場する人物
ステラ・ルーシェについて[編集]
- CV:桑島法子
- 生年月日:不明
- 星座:不明
- 血液型:A型
- 年齢:不明(推定15〜16歳) ※シンより年上の可能性も否定できない
- 身長:163cm
- 体重:43kg
- 趣味:踊る事、海を眺める事
- 髪色:金色
- 瞳:赤紫
- 出身:不明
- 弱点:くすぐり
- 搭乗機:ガイアガンダム、デストロイガンダム
ステラ・ルーシェの解説[編集]
地球連合軍特殊部隊『ファントムペイン』に所属する、生体兵器『エクステンデッド』の一人。 いつもぼんやりとし、舌足らずな口調で幼子のように喋る浮世離れした美少女。 普段はおとなしい一方、いざ任務になるとコンバットナイフで相手を容赦なく惨殺する凶悪な姿を覗かせる。
ロドニアに設立された研究施設で、幼少時から非人道的な訓練や薬物投与による身体強化を受け続け、定期的に処置を受けないと死に至る身体になっていた。
エクステンデッドやブーステッドマン全般に言える事だが、そもそもは戦争孤児だったのか、誘拐された娘だったのか、捨て子だったのか、出自にまつわる一切合切が不明。
当の本人も家族のことを覚えているようには見えず、心を許せる家族のような存在はファントムペインだけだった。 実際に同僚のスティング・オークレーとアウル・ニーダからは末っ子的な存在として可愛がられ、指揮官であるネオ・ロアノークを父のように慕い非常に懐いていた。 家族かというと微妙だが、瓶詰めの熱帯魚をペットとして飼ってもいる。
街へ潜入したらすぐ気ままにどこかへふらふらと行ってしまう癖があり、度々スティングとアウルの手を焼かせていたらしい。
明らかに後天的な要因で人としての情緒が著しく欠落しており、スティングとアウルに比べてもその差は歴然。 ある意味で壊れ具合は旧連合のブーステッドマンシリーズを凌駕している(シン・アスカには “戦争の影響で精神的な障害を抱えた子” と思われた)。
デストロイの適正レベルがスティングを上回っていた事から、3人の中でも群を抜いて強化され、その弊害だった可能性も考えられる。
それゆえ、年頃の女の子だが羞恥心も存在せず、男性と同じ更衣室を一緒に使用している他、異性の前でショーツ一枚でも平然としている。 また、劇中の描写から察するにノーブラ。 まともな情操教育が行われていたとも思えないため、『異性の前で裸になる』ことが恥ずかしいという認識自体持っていない可能性もある。
恐怖心を抑え、暴走を制御する為に設定されたブロックワードは『 死 』。 そんなシンプルな言葉じゃ、戦場の常套文句「死ね!!」にどう対応するつもりだったんだとは誰もが感じた事。 実際、劇中では頻繁に恐慌状態に陥っている。 もっとも、「守る(死なない)」という言葉で中和されていた点を見るに完全な暗示とは言い難かったようだが。 余談になるが「EXVSFB」以降で 「死ねぇ!」 と、自分でブロックワードを言っちゃってたりする…。
一応「俺だ! シンだ よ!」には流石に反応していなかったので、『死』を意識しなければ大丈夫らしい。
シンとはアーモリーワンでガイアを奪取して以来、幾度となく戦場で激突し、『手強いヤツ』と認識。
互いの所属を知らないままディオキアにて邂逅。とあるきっかけで彼に好意を抱く。 1話のラッキースケベについては、本人の性格とエクステンデッドの特性もあり記憶に無い。
後にシンとディオキアで過ごした思い出も消されてしまったが、完全に消去されたわけではなかったのか、 シンと再会し、会話した際に思い出している。
ロドニアのラボ(正確にはアウルの母さん)を“守る”為にほぼ暴走状態で単独出撃し、ガイアを撃墜された。 (この時ステラの脳内で「母さん」「死ぬ」→「守る」となったようである) その後、シンにミネルバの医務室へ搬送されそのまま捕虜に。
シンのことは記憶を消されていたために「知らない」と警戒していたが少しして思い出し、彼の前では安らかな表情を浮かべることもあった。 捕虜となってからはアウルの死を知る事もなくベッドに拘束されていたが、エクステンデッドに必要な処置を受けられず、 徐々に衰弱し瀕死の状態に陥っていく。 プラント本国に移送され解剖を待つだけの身を見かねたシンが連れ出し、ネオに身柄を引き渡された。
しかし、シンの願いも虚しくデストロイのパイロットとして駆り出され、ベルリンを火の海にする。 パイロットがステラだと気付いたシンの決死の説得により一度は記憶を取り戻して彼と解り合うも、 ネオを撃墜したフリーダムが目に入った為に再び『死』への恐怖を思い出し錯乱、デストロイも再起動。 攻撃態勢に入ったデストロイを危険と感じたキラにより、ビーム発射口にサーベルを突き立てられて機体は大破。
シンに大破したコクピットから救出されるも、既に致命傷を負っていたため、シンへ『すき』という気持ちを伝えた後、 彼の腕の中で安らかな顔のまま息を引き取った。 その後、遺体は最期を看取ったシンの手で、もう誰にも弄ばれないようにという思いから湖の中に水葬され、 まるでシンに手を伸ばしているような姿で水底に沈んでいった。 (※放送当時に散々突っ込まれた事だが、春になったら浮かんでくるのでは?)
ステラのシンに対する『すき』が恋だったのかは曖昧で、スパロボでは『兄に甘える妹のようなもの』と評されており、
シンもどちらかというと妹のように見ている。
しかし小説版では『ネオ達とは違う「好き」』とか、『シンのことを考えるとドキドキする』等、ステラはシンに恋をしていると思わせる描写がされている。
彼女の死はシンに癒しがたい傷を与え、その運命を暗転させていく。 だが、最終決戦でアスランに敗れて昏倒したシンのもとにステラの魂が現れ、笑顔で「明日があることの幸せ」を語る。 その邂逅のあと、ルナマリアの膝の上で目覚めたシンからはもう、それまでの戦いに縛られた暗い感情は消え去っていた。
搭乗機を始め、そのポジションからわかる通りΖのフォウ・ムラサメのオマージュ。
実際、両者が共演した媒体では深く交流し姉妹同然だった。ただ、エルピー・プルの要素も含まれている。
なお、企画当初の名前は『ステラ・ルー ジ ェ』だったが、ストライクルージュと語感が似ていたので変更された経緯を持つ。
連合でありながらそのベルトはザフトと同じものであり、放送前はその素性に対して色々と推測されたが、結局 何の意味もなかった 。
わざわざ同じ声を登用していたので、正体は『実は生きていたフレイ・アルスター』ではないか、という冗談半分の説も放送当時は存在した。 当の桑島法子さんは 「この子だけは殺さないで」 と監督に懇願したが結局聞き入れては貰えず、 ジンクスを不動のものにしてしまう結果へ。 ……冷静に考えると監督としてある意味当然のことなのだが、その監督が福田ということと相まって酷い話に思えてくる。
余談だが、『実は生きていた』を本当に実行したネオ・ロアノークことムウ・ラ・フラガ。
ステラを戦場へ送り出した行動はさておき、寧ろ“その後”によって大勢の視聴者が失望するヤブヘビとしか言いようがない結果を招く 直接の仇であるキラと手を組んだばかりか、マリュー・ラミアスをナンパする日々を過ごし、ステラを思い返す事さえしなかったのである。
ステラが慕っていたほど、ネオ・ロアノークという男にとって彼女は大切な存在ではなかったのかもしれない。
そう考えると、もう人の世には帰れない存在だったとはいえ、その死を本当に悼んでいたのはシンただ一人だった…。
しかし原作ではアレな割に、ゲーム等ではステラの死に対して責任を感じている描写が多く、シンに「恨まれても仕方ない」と言ったり、ステラが生き残る展開で彼女を援護する際に「今度こそステラを護る!」と言ったりしている。
シンのように、脚本家のせいで悪く見えるだけかもしれない。 というか、小説版ではムウの記憶が回復した際にステラ達を兵器としてしか扱ってやれなかった事に苦悩する回想がある。
ステラのキャラクターソング「深海の孤独」は『DESTINY』のキャラソンで歌姫として活動していたラクスやミーアを除けば唯一、本編で挿入歌として採用されている。 哀しげな曲調と桑島氏の歌声、ステラをイメージした歌詞は挿入されたエピソード(ステラ戦死)も合間って視聴者の涙を誘い、知名度もキャラソンの中ではかなり高い。
【ゲームでのステラ】
機動戦士ガンダムSEED 連合VS.Z.A.F.T. PS2家庭用版からパイロットとして使用可能。 シン、スティング、アウル、ネオと組ませるといつものぽわぽわステラな台詞が聞けるが、それ以外だと強気な台詞を喋る。
スーパーロボット大戦シリーズ 原作で涙腺ブレイカーだった為か、出ると大体生存フラグが用意される(初参戦のSC2のみない)。 『Z』では少しややこしいが、『L』では デフォで生存する (参戦はプレイヤー次第)。 他の作品のキャラだと、シンがカミーユと仲が良いようにフォウと仲が良く、姉妹のような関係に。 シンとの仲はやっぱり生存後も良く、作品によってはネオよりもシンを好きになっているが、精神が幼いので恋人というよりは兄妹のような関係性になることが多い。 ルナマリアと仲がいいかは作品による。『Z』ではルナの嫉妬が爆発するが、『L』では普通に仲良くなっている。
特殊台詞は主にシン、スティング、アウル、ネオ(ムウ)、 くらら (声が同じ)に言う。 「ステラがシン、まもる!」にキュンと来たプレイヤーは多いはず。
UXでは原作終了後のために救出イベントはなく、ストーリーで前大戦(SEED DESTINY本編)中に死去してしまっていることが明かされている。 登場しないのは残念だが、彼女とレイの死を背負っているからこそ、UXのシンはファフナーのパイロット達を守ろうとしていたと言える。 カノンが自爆を試みた時には、彼女の姿をステラと重ねて一騎やマリー達と共に説得した。
二次創作におけるステラ[編集]
二次創作では「純粋天然暴走キャラ」扱い。 爆弾発言を連発する他、天然故の羞恥心の無さを武器に、シンに超凶悪攻撃(全裸攻撃、パフパフ)を仕掛けまくる。 また、原作で悲しい離別だったことの反動か、絵ではシンと抱き合って笑うなどの微笑ましい作品が多く見られる。