コンシューマーゲーム

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コンシューマーゲームconsumer game)とは、家庭・個人向けに作られた専用ゲーム機ゲームソフトでプレイするコンピューターゲームを指す和製英語。英語ではコンソールゲーム(console game)と呼ぶ。

英語の“consumer”は「消費者」全般を指す単語であるが、コンシューマーゲームという言葉においては「家庭用」という意味合いで使われている。本来はゲームソフト提供者側の視点に立った、アーケードゲーム業務用向け)との区別として使われた一種の業界用語的な言葉であるが、日本国内では一般でも広く使われる用語となった。

アーケードゲームが「AC」と略されることに対し、コンシューマーゲームは一般に「CS」と略される。

略歴[編集]

1970年代後期に登場したテレビゲームはゲームソフトをハードウェアに内蔵した機種しかなく、一つの機種では決まったゲームしか出来なかった。しかし、本体とゲームソフトを物理的に分離し、ゲームソフトをロムカセットで供給する事で、一つの機種でもロムカセットを交換すれば様々なゲームをプレイすることの出来るゲーム機が登場した。これが大ヒットしたことによりゲームソフトの販売市場が形成され、コンシューマーゲーム機は爆発的に普及することとなった。

コンシューマーゲーム機の本体性能は、一度プラットフォームとして成立してしまうと数年間は維持される場合が殆どである。多少の性能アップを施した上位版のゲーム機や、ゲーム機本体の性能を向上する周辺機器が発売される事もあるが、PCエンジンCD-ROM²などの一部の成功例を除いて、価格やゲームソフトの互換性の問題を招くためにその多くは成功していない。近年ではコンシューマーゲーム機の大きな世代交代が起こるタイミングで大幅な技術的進化が伴う事が多い。そのためコンシューマーゲーム機の新製品は「次世代機」などと呼ばれることが多くなった。

コンシューマーゲーム機は、当初はゲーム専用の機器だったが、次第に画像ソフト再生などの機能も標準で搭載するようになっていく(例:プレイステーション2DVD-Video再生機能、プレイステーション3WiiXbox 360デジタルカメラ画像表示機能など)。ハードディスク搭載DVDレコーダーとしての機能を持つPSXの様に、家電製品の色彩を帯びた製品も珍しくなくなった。

電気製品として[編集]

なお家庭用ゲーム機とも呼ばれるこれらの製品だが、広義の家電製品でもある。このためコンシューマーゲームを含む家電製品のカテゴリーとして、娯楽家電(情報娯楽家電ないしデジタル家庭電化製品とも)という分野がある。

なお電気(→電力)を消費して娯楽を提供する装置で、家庭内にあるため電気保安上の制約として電気用品安全法の適用対象であるが、2006年4月よりPSEマークの無い物は発売できない規制が段階を追って発効される。これらコンシューマーゲームの多くでは、主にACアダプターを利用しているため、このアダプターを交換すれば本体は規制対象外となるが、一部のコンシューマーゲーム機は電源装置を内蔵する事から、古い製品の販売が禁止される事につながるため、旧来機種の愛好者らが危機感を強めている。同法改正では事前の周知徹底が不十分であるという議論も起こっており、今後の展開が注目されている。(→再使用PSE法

主なコンシューマーゲーム機(日本国内)[編集]

2007年現在、市場で流通する主なコンシューマ向けゲーム機を挙げた。過去に流通していたゲーム機はゲーム機一覧の項目を参照。

テレビゲーム機(据え置き型ゲーム機)[編集]

携帯型ゲーム機[編集]

  • プレイステーション・ポータブル(ソニー・コンピュータエンタテインメント)
    プレイステーションシリーズの携帯型ゲーム機。「PSP」とも呼ばれる。プレイステーション3との連動による「リモートプレイ」機能、UMD再生機能を持つ。
  • ゲームボーイアドバンス(任天堂)
    ゲームボーイシリーズの最新機種。上位機種に、充電池やフロントライトを備えた「ゲームボーイアドバンスSP」、サイズを小さくしバックライトおよびバックライトの輝度調整機能を加えた「ゲームボーイミクロ」がある。
  • ニンテンドーDS(任天堂)
    ニンテンドーWi-Fiコネクションに対応した携帯型ゲーム機。本体サイズを縮小しバックライト調整機能を付加した「ニンテンドーDS Lite」が別途発売されている。ゲームボーイアドバンスのソフトがそのまま動作するが、公式には同機種の後継機ではない。

ソフトの供給媒体[編集]

日本国内で見る主なゲームソフトの供給媒体と対応ゲーム機としては

などがある。

関連項目[編集]

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