こげどんぼ*
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こげどんぼ*(2月27日 - )は、日本の漫画家・イラストレーター。女性。旧ペンネームはコゲどんぼ、別ペンネームとして小春こころ(こはるの こころ)がある。東京都出身。魚座、血液型はA型。
2009年現在も会社員と漫画家とイラストレーターを兼業し続ける器用な人物である。一時期は漫画編集者の仕事もしていた。
『デ・ジ・キャラット』の生みの親として有名で、『ぴたテン』『かみちゃまかりん』などのオリジナル作品はアニメ化されている。鳥山明のファンであり、風変わりなペンネームは鳥山の飼っていた猫「コゲ」に由来している。
目次
作風[編集]
『デ・ジ・キャラット』のイメージから男性オタク向けと思われることが多かったが、現在は中学生を中心とした女子のファンが目立ち、読者の年齢層はかなり広くなっている。
基本的に可愛らしく華やかな絵柄で、一見明るいキャラクターを描くが、底に暗さや毒を含んだ作風に特色がある。作品は『デ・ジ・キャラット』『ヨキ、コト、キク。』に代表される、毒の効いた短編ギャグと、『ぴたテン』『かみちゃまかりん』『亡き少女の為のパヴァーヌ』に代表される、いわゆる鬱展開と呼ばれる中長編作品の、大きく分けて2パターンの傾向に分けられる。
歴女を自称する程の日本史好きで、和風のモチーフを好む。特に明治・大正・昭和初期を舞台にしたり、日本近代史の要素をストーリーに取り込んだ作品が目立つ。
略歴[編集]
- 1990年 - 高校在学中は『ファンロード』誌の常連投稿者で、投稿ハガキの掲載数は受験を控え休筆宣言をするまでの2年間で100枚以上であった。
- 1996年 - 大学在学中『コミックぽっけ』に『花丸忍法帳』を初投稿、佳作受賞。後に同作品で1996年学研コミック大賞を受賞(「苔山とんぼ」名義)この頃、家庭用ゲームのキャラクターデザインの依頼があったようだが企画が流れた。
- 1997年 - 進研ゼミや『電撃コミックガオ!』でイラストや漫画を掲載。この時の仕事が後の『ぴたテン』につながると思われる。
- 1998年 - ゲーマーズの月刊情報誌『フロムゲーマーズ』の4コマ漫画のキャラからスタートした『デ・ジ・キャラット』により、現在の人気を確立した。
- 2008年4月15日 - ペンネームをひらがなにし「*」マークを付けた、「こげどんぼ*」に改名すると発表[1]。現在は新ペンネームで作品を発表している。
人物[編集]
- 実家はクリーニング業。漫画家・イラストレーターの道は、親に殴られる、画材を捨てられる、家を閉め出されるなど猛烈に反対されたが、それをも押し切ったという強い意志の持ち主。会社員として働きつつも、プロになってから一度も原稿を落としていない。
- 同じくブロッコリーで仕事をしていたかなんは中学時代同級生で同じ部活だった。
- 大学では獣医学を専攻し合気道サークルに所属していた。
- 趣味はオセロ・旅行など多数。芸事にも手を出しており、宝生流の能を習い発表会などにも出ている。また過去にピアノ、現在はヴァイオリンも習っている。
- 自他共に認めるかなりのオタクで、周囲から白い目で見られていたこともあるという。同人作家時代は全年齢向けギャグを中心に執筆。題材は『同級生2』『To Heart』といった美少女ゲームの他に、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』『ガーディアンヒーローズ』などの多少マニアックなものも扱い、特にそういった同人界のマイナージャンルには熱が入っていた。カブトボーガーとしても名を知られている。
- ブロッコリーの木谷高明(会長・当時)はイベントや講演会の席上しばしば、「自分が同人誌即売会に参加していた彼女を発掘したのだ」・「ブロッコリー社内で自分の次に給料をもらっているのはコゲどんぼである」という旨の発言をしていた。本人はこれについて、「『デ・ジ・キャラット』は萌え要素を組み合わせて作ったものが、たまたま時流にのって当たってしまっただけで、自分はまだまだ駆け出しの絵描き漫画家」という旨の謙虚なコメントをしている。また、「『ぴたテン』はブロッコリーやメディアワークスの理解と後押しが無ければ世に出ていなかった」というコメントもしている。
- 『ギャラクシーエンジェル』のミルフィーユ・桜葉、蘭花・フランボワーズ、フォルテ・シュトーレンとムーンエンジェル隊制服の色設定は彼女が手がけたものである。またミント・ブラマンシュとヴァニラ・Hは彼女が設定したものを元に、2キャラ間でカラーを入れ替え採用された。
- 『ぴたテン』においてヒロイン・美紗を演じた声優の田村ゆかりとは、誕生日・血液型が同じである。
- FC2ブログに趣味で共有テンプレートを提供しニコニコ動画に名前を隠さず、初音ミクのパロディで『かみちゃまかりん』の九条和音を元にした和音ミクのイラスト製作工程動画やオリジナルキャラのどきどき☆ぶろがーたまタンのプロモ映像などを投稿している。
- 『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン)にて2008年9月号から連載されている『亡き少女の為のパヴァーヌ』では、連載前の予告段階においてキャラクターを公表し、異例の連載前人気投票を実施した。
- レーシックが原因の円錐角膜を患い(レーシックでの発症率は数万人に一人)、原稿作業が困難になったため2009年に眼の手術を受ける。その際も減ページはあれど、どの連載も落とさなかった。
作品リスト[編集]
デ・ジ・キャラット[編集]
詳細は デ・ジ・キャラット を参照
漫画[編集]
- ぴたテン(メディアワークス:刊、月刊電撃コミックガオ!連載、コミックス全8巻)
- かみちゃまかりん(講談社:刊、なかよし連載、コミックス全7巻)- KCデラックス
- かみちゃまかりんchu(講談社:刊、なかよし連載) - 『かみちゃまかりん』の続編。特装版と通常版が発売。
- ISBN 4063641198
- ISBN 4063641333
- ISBN 4063641457
- ISBN 406364152X
- ISBN 4063641635
- ISBN 4063641759
- ISBN 4063641880
- プレミアムKC - 特装版は箔押しクリアカバーに別冊付録が付いている。数量限定ではなく重版もされる。
- 恋姫草紙(メディアワークス:刊、月刊電撃コミックガオ!連載、コミックス全1巻)- Dengeki Comics EX
- 恋姫草紙 ISBN 4840230099
- こんこんここん(ジャイブ刊、コミックRUSH増刊『コミデジ』Vol.2より連載) - フレックスコミックス
- 亡き少女の為のパヴァーヌ(月刊コミックブレイド2008年9月号 - )- BLADE COMICS (本作より現在のペンネーム表記となった。)
- どきどき!たまタン 特装版と通常版が発売。但し特装版は2巻まで。
- プレミアムKC
苔山とんぼ名義[編集]
小春こころ名義[編集]
- スモ王(ぶろ☆こみ連載)
- ヨキ、コト、キク。(コミック デ・ジ・キャラット連載)
- 単行本はコゲどんぼ名義で、ジャイブのCRコミックスとして2006年1月発売。ISBN 4861762839
画集[編集]
- デ・ジ・キャラット画集(ブロッコリー)
- CHOCOLA
- CHOCOLA2000
- CHOCOLA2001
- CHOCOLA2002
- CHOCOLA2003
- CHOCOLA 2004
- コゲどんぼ画集 CHOCOLA SELECTION(ブロッコリー) ISBN 486176176X
- コゲどんぼ画集 ぴたテン(メディアワークス)ISBN 4840225427
- ぴたテンポストカード画集(メディアワークス)ISBN 4840220816
アニメ[編集]
- ちっちゃな雪使いシュガー(キャラクター原案)
- 化物語(第7話エンドカード)
ゲーム[編集]
- アクエリアンエイジ(ブロッコリー、カードイラスト担当)
- プリンセスコンチェルト(ブロッコリー、キャラクターデザイン・原画担当)
- Piaキャロットへようこそ!!G.O. 〜グランド・オープン〜(カクテル・ソフト、制服デザイン担当)
アシスタント[編集]
- 春巻ちょりぃ - 元アシスタント。『ほっけみりんの日』(コミックデ・ジ・キャラット連載)
- 小鷹ナヲ - 元アシスタント。講談社コミックスなかよし『Disney'sきらら・プリンセス』(作画)・『Disney'sマジカルダンス!!』(同) 、講談社青い鳥文庫『今夜は眠れない』・『かまいたち』(共に挿絵)
- ミシバモト
- 織生あや-『マジスキ~Marginal skip~』(コミックハイ!連載)
- 柚谷らくな
- にじかい!ブログ - 現アシスタント達の合同同人活動用サークル
同人活動[編集]
- 『こげこげはうす』という同人サークルを主宰している。プロの漫画家・イラストレーターの仕事が多忙になり、2002年夏のコミックマーケット63(当時の表記:『こげこげHOUSE』)で書店卸しを除いていったん休止したが、後の2004年冬のコミックマーケット67で同人活動を再開、翌2005年冬のコミックマーケット69に委託販売の形で参加している。2006年夏のコミックマーケット70でサークル名を現表記に改称、71ではギャルゲー(デ・ジ・キャラット)から、創作少女にカテゴリーを戻して現在に至る。かつてはコミックレヴォリューション、コミティアなどにも参加していた。
外部リンク[編集]
脚注[編集]
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- ↑ なかよし公式サイトより
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