川越市駅

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川越市駅(かわごえしえき)は、埼玉県川越市六軒町一丁目にある、東武鉄道東上本線である。駅番号はTJ-22

歴史

  • 1914年大正3年)5月1日 - 東上鉄道の川越町駅として開業。六軒町の人々が土地を寄付して駅を誘致したことから、地元では六軒町駅と呼んでいた。
  • 1922年(大正11年)12月1日 - 川越市の市制施行により現駅名へ改称[1]
  • 2008年平成20年)3月18日 - 発車メロディ使用開始。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する地上駅。駅舎・改札口は北東側に1か所のみ設置されている。駅舎とホームとの間は跨線橋により連絡している。従来はエレベーターエスカレーターとも設置されていなかったが、2010年度にエレベーター3基を設置を計画[2]し、2011年4月25日に供用を開始した(エスカレーターは未設置)。

1番線の隣には留置線東武鉄道川越工場がある。また、寄居方に上下線の線路に挟まれる形で2本の引き上げ線がある。主に同駅終着の列車が使用している。なお、かつての留置線は下り線側に1本のみであった。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 東上線 下り 坂戸森林公園小川町方面
3・4 東上線 上り 川越和光市池袋方面
Y有楽町線 新木場F副都心線 渋谷
東急東横線 横浜みなとみらい線 元町・中華街方面

2・3番線は待避線で、同駅始発・終着列車や「TJライナー」・快速急行緩急接続する急行が入線する。なお、1・4番線にも同駅始発・終着列車が入線する。

利用状況

2010年度の1日平均乗降人員は34,702人である。

特徴

かつては東上線における川越市の代表駅であったが、市街地が南へ発展していったために川越駅が中心駅となった。ただし、周囲に3つの高校が所在し、旧市街や市役所に近く、西武新宿線本川越駅との連絡も徒歩の場合は川越駅よりも近接しているため乗換客が多く、また学生・生徒の利用客も多い。蔵の街など川越の観光地へ、東上線を利用し徒歩で訪れるなら同駅下車が至便である。

池袋からの準急や、有楽町線新木場、みなとみらい線元町・中華街(東急東横線・副都心線経由)からの直通列車はほとんどが同駅終着である。そのため、日中は同駅より小川町方面の運行本数は毎時14本から、快速急行のみの毎時6本に激減する。

1929年(昭和4年)に川越電車庫が併設され、これが輸送力増強計画によって1971年(昭和46年)に拡張移転されたのが森林公園検修区である。

跡地には東武鉄道川越工場が置かれ、車両改造や検査などを行っている。また、開業時は川越の町の中心に最も近かったため東上鉄道においても中心的な役割を持っていたことから、その後も乗務管区をはじめとする多くの主要な機能が同駅構内に置かれている。

新市街の中心として繁華街を形成している川越駅とも約900m程度と近く、この近辺には主要駅が3駅(川越市駅・川越駅・本川越駅)立地している。「川越市中心部の3駅を一体化する統合案」が川越市建築設計協会などから出されている[3]が、実現の目処は立っていない。本川越駅との乗り換えは徒歩11分程度であるが、駅前広場と連絡道路を整備し2015年(平成27年)度を目処に5分程度に短縮すると川越市は発表している[4]

駅周辺

駅舎(東)側

駅舎反対(西)側

路線バス

近代化遺産

川越市駅から川越駅に向かって西武新宿線を跨ぐ高架の橋脚には、1914年に東上鉄道が建設された当時のものが現存している。煉瓦作りで石の化粧積みがされている箇所である。貴重な文化財で埼玉県の近代化遺産に指定されている。

隣の駅

東武鉄道
東上本線
TJライナー・快速急行
川越駅 (TJ-21) - 川越市駅 (TJ-22) - 坂戸駅 (TJ-26)
快速
川越駅 (TJ-21) - 川越市駅 (TJ-22) - 若葉駅 (TJ-25)
急行・通勤急行・準急・普通
川越駅 (TJ-21) - 川越市駅 (TJ-22) - 霞ヶ関駅 (TJ-23)
支線(1916年(大正5年)11月2日廃止)
川越町駅(当時) - 田面沢駅

脚注・出典

  1. 官報では1924年8月25日改称また「汽車汽船旅行案内」大正12年7月(復刻版)も川越町駅となっている「地方鉄道駅名改称」『官報』1924年9月6日(国立国会図書館デジタル化資料)
  2. 2010年度の鉄道事業計画PDF (ニュースリリース) - 東武鉄道(2010年4月27日付、2011年8月21日閲覧)
  3. JR・東武・西武の川越3駅に一体化案 埼玉 - asahi.com 2012年1月10日
  4. 川越市第三次総合計画

関連項目

外部リンク