国立公園
国立公園(こくりつこうえん、英:National park)とは、国が指定し、その保護・管理を行う自然公園である。
目次
概要
国際自然保護連合(IUCN)は、管理の介在の度合いによって保護地域を6つに区分し、そのうちのカテゴリーIIを国立公園としている。それによると、国立公園は「特別な自然現象の保護を主目的として管理される地域」[1]とされる。
IUCNの定義に適合する国立公園は、世界に約7,000存在し、その中で世界最大のものは1974年に設立された北東グリーンランド国立公園である。
世界には、運営が民営化され、事業として成り立っているケースもある。アメリカの経済学者であるミルトン・フリードマンは、国立公園を政府が運営しなくてはならない理由はないとしているが、国立公園は国が管理することが国際的に見ても標準となっている。
歴史
世界最初の国立公園は、1872年に第18代アメリカ合衆国大統領・ユリシーズ・S・グラントによって指定されたイエローストーン国立公園である。この当時、イエローストーン国立公園のある現在のアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州はまだ州ではなく、準州であったため、連邦政府が管理することになったものである。
イエローストーン国立公園に続いて、オーストラリアでは1879年にロイヤル国立公園(Royal National Park)が、カナダでは1885年にロッキー山脈公園(現在のバンフ国立公園。なお、ロッキー山脈公園法の制定は1887年)が、ニュージーランドでは1887年にトンガリロ国立公園(なお、トンガリロ国立公園法の制定は1894年)が設立された。
ヨーロッパで最初の国立公園は1909年にスウェーデンで設立された9つの公園で、2010年現在ではヨーロッパには359の国立公園がある。アフリカで最初の国立公園は、1925年設立のアルバート国立公園(現在のヴィルンガ国立公園)である。
各国の国立公園
日本の国立公園
日本では自然公園法に基づき、日本を代表する自然の風景地を保護し利用の促進を図る目的で、環境大臣が指定する自然公園のひとつである。国定公園が都道府県に管理を委託されるのに対し、国立公園は国(環境省)自らが管理する。日本の国立公園の面積の約60%が国有地である[2]。
タイの国立公園
アメリカの国立公園
カナダの国立公園
イギリスの国立公園
ニュージーランドの国立公園
脚注
- ↑ 保護地域 IUCN日本委員会
- ↑ 『ようこそ国立公園へ』(環境省)
関連項目
外部リンク
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