仮面ライダーSPIRITS
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『仮面ライダーSPIRITS』(かめんライダースピリッツ)は、原作:石ノ森章太郎、漫画:村枝賢一の漫画作品。
目次
- 1 概要
- 2 エピソード一覧
- 3 登場人物
- 3.1 村雨 良 / 仮面ライダーZX
- 3.2 本郷 猛 / 仮面ライダー1号
- 3.3 一文字 隼人 / 仮面ライダー2号
- 3.4 風見 志郎 / 仮面ライダーV3
- 3.5 結城 丈二 / ライダーマン
- 3.6 神 敬介 / 仮面ライダーX
- 3.7 アマゾン、山本 大介 / 仮面ライダーアマゾン
- 3.8 城 茂 / 仮面ライダーストロンガー
- 3.9 筑波 洋 / スカイライダー
- 3.10 沖 一也 / 仮面ライダースーパー1
- 3.11 滝 和也
- 3.12 岬ユリ子 / 電波人間タックル
- 3.13 仮面ライダーの協力者たち
- 3.14 本作のオリジナルキャラクター
- 3.15 SPIRITS(スピリッツ)
- 3.16 BADAN
- 3.17 再生組織
- 4 キャラクターデザイン
- 5 滝ライダー
- 6 外部リンク
- 7 脚注
- 8 関連項目
概要
雑誌『マガジンZ』にて2001年1月号より連載中の『仮面ライダー』から『仮面ライダーZX(ゼクロス)』までの仮面ライダーシリーズをモチーフにしたアクション漫画である。
正式タイトルは『仮面ライダーSPIRITS The Legend of Masked Riders』。 単行本は現在までに第14巻までが講談社より発行されている。因みに、一巻あたりの売上部数は20万部近い 。単行本は2008年4月時点で(公式ファンブックも含めると)累計250万部を超える大ヒット作。以下続刊。尚、昭和最後のライダーである仮面ライダーBLACK(仮面ライダーBLACK RX)について、村枝賢一本人は本作品で書かないし、登場もさせないと発言している。
エピソード一覧
内容はテレビシリーズ化されなかった『仮面ライダーZX』を中心としており、第1部最終話でそれが明らかになる。 第2部以降は『仮面ライダーZX』の雑誌展開やテレビスペシャル『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』に沿って進行している。 第2部と第3部の題名は、『仮面ライダーZX』のイメージソングである「FORGET MEMORIE'S」と「ドラゴン・ロード」から来ていると思われる。
第1部『仮面ライダーSPIRITS』
ジンドグマ壊滅から数年後、世界各地で正体不明の怪人に遭遇する9人の仮面ライダー(但し、ライダーマンのみはテレビシリーズで死亡したと思われていた時期の補完)を描くエピソード。やがて、新たな敵組織『BADAN』(バダン)の存在が明らかになっていく…。
- 第1巻 ISBN 4063490548
- 第一話 摩天楼の疾風(かぜ) … 主役ライダーは滝ライダー・仮面ライダー1号
- 第二話・第三話 たった一人の戦場(前編・後編) … 主役ライダーは仮面ライダー2号
- 第四話・第五話 熱砂のプライド(前編・後編) … 主役ライダーは仮面ライダーV3
- ※『サイボーグ009』の「風の都」と「海の底」が元になっている。
- 第2巻 ISBN 4063490734
- 第六話 右腕の記憶 … 主役ライダーはライダーマン
- 第七話・第八話 機鎧(きかい)の海(前編・後編) … 主役ライダーは仮面ライダーX
- 第九話・第十話 密林の破壊神(前編・後編) … 主役ライダーは仮面ライダーアマゾン
- 第3巻 ISBN 4063490963
- 第十一話・第十二話 彷徨(さすらい)の雷鳴(前編・後編) … 主役ライダーは仮面ライダーストロンガー
- ※後にZX(ぜくろす)となる村雨良の変身するコマンダーが、本エピソードで初登場。
- ※マガジンZ掲載時のタイトル表記は「流浪(さすらい)の雷鳴」。
- 第十三話・第十四話 約束の蒼空(そら)(前編・後編) … 主役ライダーはスカイライダー
- ※『サイボーグ009』の「雪のカーニバル」を元にしている。
- 第十五話・第十六話・第十七話 流星(ほし)の神話(前編・中編・後編) … 主役ライダーは仮面ライダースーパー1
- ※新組織BADANの電波ジャックの映像に、コマンダー(村雨良)が強化改造を受けて誕生したZX(ぜくろす)が出現。
第2部『仮面ライダーZX Forget Memories』
以降の主人公は仮面ライダーZX(ゼクロス)となる。BADANから脱走した記憶喪失の男・村雨良ことZXが、追っ手と戦う中で失われた記憶を取り戻し、復讐のためではなく人々を守るために戦う戦士・仮面ライダーとして生きることを決意するまでの物語。仮面ライダーZX誕生編である。
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第3部『仮面ライダーZX DRAGON ROAD』
ショッカーを初めとする歴代組織を復活させ、日本に総攻撃を開始したBADAN。仮面ライダーとして生きる決意をしたZXは、9人の仮面ライダーと共に戦う。
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※第2部以降のサブタイトルは連載時には存在せず、単行本化の際に付けられている。また、第2部第二話が作者急病のため2回に分けて掲載されて以降、単行本での各話の区切りが掲載時と異なることが数回ある。
公式ファンブック
- 受け継がれる魂 ISBN 4063345513 (監修:石森章太郎プロ・村枝賢一)
- 受け継がれる魂II ISBN 4063347710 (監修:石森章太郎プロ・村枝賢一)
登場人物
村雨 良 / 仮面ライダーZX
第2部以降の主人公。失われた記憶を求めて彷徨い、記憶を取り戻してからは、殺された姉・しずかと改造された自身の復讐のためにBADANと戦っていた(手段は選ばず、第二十一話では姉の敵でもあるニードルをやがては自身が倒す為に血迷い、彼を守ってV3と対決すらしたこともある)が、第3部以降は十人目の仮面ライダー、"仮面ライダーZX"として戦うようになる。
ZXとなる前には、第1部第十一話にて完全に記憶を消された状態で改造人間部隊の隊長・コマンダーとして登場し、ストロンガーと対決。まだZXとしての完全な身体でないにも関わらず、既にチャージアップ状態だった彼を圧倒するが、最後は超電子ウルトラサイクロンで首から下を吹き飛ばされた。三影によってBADANに回収されたその首(脳)はZXとしての新たな身体を与えられるが、そのためにしばしば姉の幻を見るようになり、それがきっかけで伊藤博士の手引きでBADANを裏切る。そして紆余曲折の後にプロテクトキューブの機能により記憶が戻った。
脳以外の99%を機械化されたパーフェクトサイボーグのその身体は、JUDOがこの世界に甦るための器として作られたものである。現在は、嘗てその身体と共に一条博士が作り上げ、海堂博士と一条ルミにより填め込まれたプロテクトキューブにより、魂がJUDOと入れ替わるのを防いでいたが、月面でJUDOと交戦した際にプロテクトキューブを失ってしまった(本人はもうキューブに頼らなくても大丈夫だと思っているようである)。
『最後の者』を意味する『ZX』の名が示す通りそのスペックは凄まじく、第2部第二話のガモン共和国においては、1号に半壊させられてもフルパワー開放と同時に一瞬で自己再生を果たしたり、その直後には強大な威力のZXキックを放ち、1号と2号の腕を焼け焦げさせて動きを封じる程の大ダメージを与えた。因みに、後にジゴクロイドや再生ヤモリジンに放つことになるライダーきりもみシュートは、この1号との初対峙の際に喰らったことがきっかけとなって会得した模様。その他、スーパー1の赤心少林拳の一部"梅花の型"を再現する等、修得能力に長けているようである。
第3部では北海道でスカイライダーとの共闘を皮切りに、全国各所にて再生怪人と奮戦している先輩ライダーの元へ駆け付け、共に戦っている。四国での戦いでツクヨミと共にスサノオのいる虚空の牢獄へ飛ばされ、そこでスサノオと互角以上に渡り合う。月面に残されていたスーパー1のVジェットと、ツクヨミのサポートのおかげで地球に帰還し、島根県でキングダーク2号機と交戦しているXライダーと合流した。その戦いの最中、アマテラスに改造された姉・しずかを目撃するが、あくまで「自身がBADANに改造される時に目の前で殺されたのが本物の村雨しずかだ」と断言し、改めて愛する者が既にいないこの世界を守る決意を固め、現在は第10分隊と共に沖縄地区へ向かっている。
特徴的な天然パーマ(TVスペシャルで村雨を演じた菅田俊がパンチパーマのヘアスタイルをしていたことによるものと思われる。初期ラフ段階では長髪のオールバックという髪型だったが、菅田へのリスペクトも兼ねて現在の髪型に落ち着いた。)の髪型をしている。BADANに記憶を奪われてしまったことにより冷徹な印象を与えていたが、記憶が戻った後は別人のように明るくなり、本来の陽気な性格を取り戻した(滝曰く、記憶が戻る前が本郷に似ているらしく、記憶が戻った後は「気持ち悪いくらいに明るい」とのこと)。だが短気は相変わらずで、後先を考えずに突っ込んでいくことも。姉・しずかの幻を初めて見た際に彼女が泣いていた事からか、「俺は女の哀しむ顔が嫌いだ」と発言している。幼少に両親を(事故によって?)亡くしてしまっている。また、幼い頃は小柄なイジメられっ子であった模様。
本作オリジナルの必殺技
- ライダーきりもみシュート
- 本来は仮面ライダー1号の必殺技。第2部第二話で1号からこの技を受けた際に会得、再生ゼネラルモンスターと再生魔神提督をスカイライダーの竹トンボシュートとの合体技で倒した。
- ライダー車輪
- 本来は仮面ライダー1号・2号の合体技。第3部で2号の脳波誘導の下1号と共に使用、再生ショッカーライダー達を倒した。
- ライダーダブルキック
- ライダー車輪同様、本来は1号・2号の合体技。第3部で2号と共に使用、再々生ヒルカメレオンを倒した。
- ZX穿孔(せんこう)キック
- 全域を包む特殊な電磁波のために本来のZXキックを出せない四国でツバサ一族に敗れた後、立花藤兵衛の特訓によって開眼した技。怪人を抱えずにライダーきりもみシュートを放つことで凄まじい竜巻を発生させ、渦の中心に巻き込まれた何体もの怪人に向かって上昇しながら、更なる回転を加えたキックを放ち、全員を一気に破壊する。再生ツバサ大僧正を除き、対戦していたツバサ一族の全怪人を撃破した。その後も、吸血マンモス、死人コウモリ、ザリガーナのデストロン三大幹部を纏めて撃破した。また月面、虚空の牢獄でJUDOがV3の姿の時にV3スクリューキックと相対する形で使用し、JUDOがZXの姿の時、本来のZXキックの打ち合いの際にも使用している。
- 梅花の型
- 本来は仮面ライダースーパー1が使う赤心少林拳の型の一つ。JUDOが変身したスーパー1に対して使用した。
- ZXかげろう崩し
- 敵の目の前に分身を映し出し、怯ませた隙に分身の中を擦り抜けながら電磁ナイフで切り裂く技。島根県で再生GOD神話怪人・再生獣人キマイラ、再生鉄腕アトラス、再生オカルトス、再生メドウサの4体を纏めて倒した。命名はベイカーだがヒューリィにはいまいちと評され、ZX自身も少し呆れていた。
本郷 猛 / 仮面ライダー1号
ショッカー、ゲルショッカーと戦った一人目の改造人間。第1部第一話でニューヨークに現れ、滝和也と共に大コウモリ怪人(仮)を倒す(その後、それまでの自分の経緯を「何処に行っても相変わらず」と滝に答えている)。
第2部第1話、当時バダンの尖兵だったZXと対決、この時は改造人間としては遥かに性能が上回る筈の(そもそも本作では大首領のボディでもある)ZXを多彩な技で翻弄し、ライダーキックでZXの右足を、ライダーパンチでZXの左手を破壊し、最後はライダーきりもみシュートで上空にZXを飛ばし、2号とのライダーダブルキックで破壊できるところまで追い詰めるが、タイガーロイドが身を呈して庇ったため、未遂に終わる。このように『技の1号』の名に相応しい圧倒的な強さを見せ付けたことで読者を驚かせた(特にマガジンZ掲載時は作者の村枝賢一の体調不良のため、この後のZXの逆転劇が次号に持ち越されていたことも重なって、尚更読者に強い印象を与えた)。その後は世界各地でバダンと戦っていた。バダンが日本に狙いを定めると、それを追って帰国。復活したショッカーライダーを、既にバダンを抜けていたZXとの即興のコンビ(2号の脳波通信によるサポートあり)で倒す。その後、茂や立花、村雨と共にZXのボディの秘密を知るが、そのために生きる目的を見失った村雨に「仮面ライダー」という生き方を示す。
そして第3部序盤にて東京都で再々生ゾル大佐・再々生死神博士・再々生地獄大使が率いる再生ショッカー怪人軍団と戦闘を開始。その後2号共々、高知県で戦うV3の危機を感じとっている。第三十八話で、突如出現した再生デルザー軍団(静岡県・富士山に出現した再生ジェネラル・シャドウと再生ヘビ女、『ストロンガー』TVシリーズ終盤から登場したマシーン大元帥・磁石団長・ヨロイ騎士の3人、未登場のジェットコンドルを除く)の急襲を受け、再生鋼鉄参謀の鉄球攻撃を避けようとするも膝が折れて動けずにやられそうになるが、まだ治療が完了していない体で駆け付けた2号に間一髪のところで助けられ、地獄大使同様、生前の記憶があることを伝える。
一文字 隼人 / 仮面ライダー2号
本郷や滝と共にショッカー、ゲルショッカーと戦った二人目の改造人間。本業はフリーのカメラマン。本作では、ガモン共和国で未だ止まない軍人達の戦闘を懸念しながら、戦場カメラマンとして活動していたが、BADANの侵攻により、再び仮面ライダーとして前線で戦うことを決意する。 「力の2号」としての一面だけでなく、明るい性格で子供好きの一面も色濃く現れているのが本作での特徴。また、激しく怒る等して感情が高まった際には顔に改造手術の痕が浮かび上がるという、石ノ森章太郎による萬画版『仮面ライダー』での設定が用いられている(第2部以降は明確な描写はされず、第3部で滝視点のイメージで描写されるだけに留まっている)。
第2部第一話ではBADANに再び襲われたガモン共和国の真美の元へ駆け付け、強敵である筈のタイガーロイドを「トラさん」呼ばわりする痩せ我慢ぶりを見せながらも、翻弄。その後、1号と共にZXへライダーダブルキックを放つが、身を呈したタイガーロイドによって阻まれた。
第3部では京都府において再々生ブラック将軍率いる再生ゲルショッカー怪人達に苦戦するが、ここでも子供好きな一面を披露。また、再々生ヒルカメレオンによって失血と重傷を負うも、滝との熱い友情を象徴するかのように彼と肩を組んでライダーダブルパンチを放ったりと大活躍。その後はZXとのライダーダブルキックで再々生ヒルカメレオンを撃破する。重傷のため一時戦線離脱することになったが、他のライダー達が戦っているというのに自分ばかり呑気に寝ていられないと、治療の途中であったにも関わらず、無理を押して第三十八話で東京都に出現した再生デルザー軍団の急襲を受け苦戦する1号の元に駆け付ける。
なお本作では、映像作品と違い「声で識別する」ができないためか、1号と見分けを付けるために、仮面は(一時期の映像作品における客演時と同様に)旧2号と同じカラーの物になっている。
風見 志郎 / 仮面ライダーV3
本郷の大学時代の後輩であり、家族の仇でもあるデストロンと戦った三人目の改造人間。エジプトで行方不明になった発掘調査隊を調査していた。本作では豊富な資金力と、クールで冷徹な一面が強調されている。本郷や藤兵衛に対しては敬語を使い、結城とは短い場面ではあるが気心が知れた仲であることが強調されている。第五話でのV3マッハキックは、1号のライダーきりもみシュートと同じく新解釈がされており、愛車ハリケーンとの連携技となっている。
第2部第三話では暗闇大使によって金縛りにされた1号と2号を、間一髪で救出。第二十一話では血迷ったZXと対決、互いの必殺キックをぶつけ合って大ダメージを負った。この時は復讐にかられている村雨良を仲間として拒否するが、その真意は村雨に自分たち同様に復讐の念を断ち切ってほしかったことが窺える。
第3部では時空魔法陣と黒雲により孤立した四国でサザンクロスに遭遇、果敢に挑むもダブルタイフーンの左側を損傷。変身不能に陥る大ダメージを負い、再生キバ男爵率いる再生キバ一族によって氷中に捕われの身となるも、ZXを伴って駆け付けたライダーマンによって窮地を救われ、応急修理を受ける。四国孤立の影響でフルパワーを出せない(本来の力の20%未満が限界らしい)ZXに、仮面ライダー・改造人間とは何なのかを提示する意味でも、まだダメージの残る身体を押して単身高知県へ向かったが、未だに変身不能の状態にも関わらず、再生ドクトルG率いる再生デストロン機械合成怪人軍団とに対峙した際に無理矢理変身。26の技を使った怒涛の猛攻で、カニレーザーとなった再生ドクトルG含む再生怪人軍団の大半を一撃粉砕した。その後、再生キバ男爵・再生ツバサ大僧正・再生ヨロイ元帥達に囲まれるが、ライダーマンと共に到着したZXに再生幹部の始末を任せ、その結果を見届けるとサザンクロスへ飛び込み、自身の命と引き換えの技であるV3火柱キックを使用し、大首領の左手をアマテラス共々破壊する。ダブルタイフーンの破損により火柱キックの負荷が抑えられたため一命を取り留めた。地上に激突する寸前、ライダーマンのネットアームに捕らえられ生存を確認されるも、ダブルタイフーンが中心部から分割・粉砕し、変身不能(結城の所見による)となってしまった。藤兵衛に匿われた中、自身は生身でもまだ戦えることを強気に再び立ち上がる。
結城 丈二 / ライダーマン
元デストロンの科学者にして風見と共にデストロンと戦った四人目の改造人間。本作では、まず第1部第六話でテレビシリーズでの空白の時間における生還劇とアンリとの出会いを描く一方、改造部分はあくまで右腕のみで、スーツは通常の人間の10倍の身体能力を発揮させる高性能強化服であるということが強調されている(然し第2部では一文字からのテレパシーを生身で受け取る場面が存在する)。ライダーマンの特徴とも言える右腕のカセットアームは、ベルトの左腰に収納されている数種類のカートリッジを右肘のスロットに装填することで、右腕自体が様々なアームに変形するようにアレンジされている。TV未登場だったマシンガンアームもオリジナルデザインながら登場し、因縁の相手であるヨロイ元帥(クローン体)への止めの一撃となった。科学者らしい一面も強調されており、風見はエジプトでの調査結果について、現地に結城を呼び寄せて科学者としての視点からアドバイスを求めた。またタイガーロイドに切断されたXライダーの左腕の修復や、サザンクロスに破壊されたV3のダブルタイフーンの応急処置も行なっている。
前述のアンリとの縁から、インターポールと仮面ライダーとの橋渡しを行うことも多い。また、彼女の想いには気付きながらも、自らが嘗てデストロンの素性を知らずに組織の一員として働いていたことからあえて突き放している節がある。嘗てタヒチで出会った少女・ヒナウには「ジョージ」と呼ばれ、アンリ共々「パパ、ママ」と慕われていた(第2部第二十五話で美しく成長した姿が登場した以降、一切は不明)。
友情や恩義にも厚く、第3部では四国で窮地に陥っている風見や藤兵衛の元へ駆け付けるべく、無理にオーバースペック改造を施させた愛車・ライダーマンマシンで単身瀬戸大橋を越えようとしたが、突如現れた再生オニビセイウチの妨害に遭う(然しオニビセイウチ自体はマシンガンアームで瞬時に撃破し、実力を見せ付けた)。高速走行の中で焼け崩れていくマシンから落下しそうになった瞬間、ヘルダイバーに乗って駆け付けたZXに助けられ、四国突入に成功。その後はZXと共に、キバ一族に捕らわれていた風見を救出し、愛媛県へと向かい、因縁あるヨロイ元帥と三度対峙する(その他のヨロイ一族は硬化ムースで動きを封じることにより処理した)。その後、ZXと共にV3のいる高知県に現れ、ダブルタイフーンの損壊によって重傷を負った風見を救出した後、アタッチメントとカートリッジを風見の手元に残し、暗闇大使の元に現れる。
JUDOが歴代ライダーに変身した際にはライダーマンのみ再現されなかった。また暗闇大使からは「イレギュラー」と呼ばれたが、これはライダーマンが完全な改造人間ではない為である。
神 敬介 / 仮面ライダーX
GOD機関と戦った五人目の改造人間。彼自身も戦いの後は、深海開発用改造人間である自身の能力を生かせる海を舞台に仕事をしてきた描写がされている。第1部第七話でスペインにて海難事故の調査中、銀のドクロに遭遇。そこで嘗て自らが闘ったGOD機関最大最強最後の敵であり、自身の恐怖から銀のドクロが擬態した銀のキングダークと対峙する。得意とする海中でまさかの苦戦を強いられるも、グレコや滝の協力を得て撃破に成功する。
第2部第二十話では海底に沈んでいた銀のドクロを回収に現れたコマンドロイド部隊を調査中、タイガーロイドに左腕を切り落とされる大ダメージを負い、要塞サザンクロスに捕らわれの身となった。更には、他のライダー達が救出しに来ることを見越した暗闇大使によって胸部に肉の種を植え付けられ、操り人形と化してアマゾンの前に立ち塞がる。激突の末肉の種はアマゾンによって摘出され、その後無事に救出される。尚、切り落とされた左腕は後日アマゾンに回収され、結城の手術によって敬介の身体へと戻った。
第3部では山口県・秋芳洞にて再生GOD悪人軍団と戦っている最中、三度目の強化改造を施され肉声までも失ったタイガーロイドと再戦。その圧倒的な力の前に満身創痍になるが決して心は折れず(タイガーロイドが彼の創造主=父・神啓太郎教授を罵る発言をしていることから表に出していないものの、激しい怒りに燃えていたとも思える)、真空地獄車を放つ。倒せこそしなかったが、タイガーロイドが無理な改造による限界を迎えたことも相まって撃退には成功した。その後、満身創痍の体ながらコンラッド・ゲーレンと共に、キングダーク2号機を追って島根県へ向かう。
その後、SPIRITS第10分隊と月面より帰還したZXと合流し、再々生アポロガイスト率いる再生GOD神話怪人軍団を次々と撃破、更に再々生アポロガイストとの激闘を経て、落下していくキングダーク2号機を倒すべく変身しようとするが、タイガーロイド・再生GOD怪人軍団との連戦によりマーキュリー回路がショートしたため、セタップ変身を敢行。そして島根沖海中にて、呪博士・再生GOD機関との決着を再度つけるべく、自己修復を終えたマーキュリー回路を作動させ、キングダーク2号機を真空地獄車にて撃破。明け方、彼を待つ村雨・コンラッド・第10分隊の下に生還する。
父・神啓太郎教授の魂は滝を通して、人間として、仮面ライダーとして強くなった息子の成長を見届けた後、呪博士・キングダーク2号機と共に昇天していった。
アマゾン、山本 大介 / 仮面ライダーアマゾン
ゲドン、ガランダー帝国と戦った六人目の改造人間。ブラジルに帰国後は現地ガイドを営んでいた。TVシリーズ同様、「山本大介」の名前は本編中には登場せず、一貫して「アマゾン」と呼ばれている。言葉遣いもTVシリーズ後半で見せたような流暢なものではなく片言混じりに統一されており、子供っぽい印象を与えている。TVシリーズ最終話で入手したガガの腕輪は愛車・ジャングラーのカウル内に収納されていたが、第3部第三十九話で元の所持者であった再生十面鬼ゴルゴスの手に再び渡り、続く第四十話では再生ゼロ大帝の手に渡った。
第1部第九話・第十話ではギアナ高地での戦いの中、嘗てTVシリーズでマサヒコとそうしたように、ビクトルとの友情を育んだ。ニードルによって巨大怪獣化させられたトカゲロイドを撃破した超必殺技・スーパー大切断の描写は、テレビシリーズ以上の威力もさながら、漫画という表現媒体を最大限に活かしている。又、愛車・ジャングラーはやや擬人化描写がされており、コミカルな印象を読者に与えた。
第2部では一文字の台詞によれば単独行動が多いらしく、要塞サザンクロスに捕らわれた敬介の元に現れる。然し肉の種で操られたXライダーに襲撃され危機に陥るも、その場に現れた伊藤博士の助言で胸部の肉の種を取り除き(と言うよりは胸の一部ごと無理矢理噛み千切っている)救出。後日、地中海の海底にまで行って彼の左腕を回収するといった離れ業を披露。先の肉の種を摘出し救出した後には敬介に謝罪の表情を浮かべたといい、友情や肉親間の繋がりを大事にする彼の想いが強調されている。
第3部第三十七話終盤で熊本県・阿蘇山火口を舞台に、再生十面鬼ゴルゴス率いる再生ゲドン獣人軍団を相手に戦闘を開始する。途中、嘗て組織を裏切って共闘した再生モグラ獣人が引き起こした噴火を食い止めるべく、ギギとガガの腕輪を合体させ溶岩の中に飛び込んで行った。噴火を止める事は成功したものの、疲労とダメージで自由に動けないところを獣人達に襲撃され、その際に再生黒ネコ獣人によってガガの腕輪を奪れてしまい、再生モグラ獣人含む全獣人のリレー形式によって上記の通り、ゴルゴスの手に渡ってしまう。取り戻そうと向かっていくも、自分の部下である獣人達が犠牲になる事を何の躊躇いも無く放ったゴルゴスの火炎を喰らってしまう。それでも逃げ去ろうとするゴルゴスを追って共に時空魔方陣の中に消えていった。
第四十話でもう一つの敵対組織、再生ガランダー帝国が陣取る沖縄県にゴルゴスと共に出現。その後、首里城でゴルゴスがガランダー獣人によって止めを刺された後、再生ゼロ大帝及び再生ガランダー獣人と戦闘を開始した。
城 茂 / 仮面ライダーストロンガー
ブラックサタン、デルザー軍団と戦った七人目の改造人間。神奈川県で立花藤兵衛の経営するバイク店で働く傍ら、岬ユリ子の墓を守っていた。『仮面ライダー(スカイライダー)』に客演した際の落ち着いた雰囲気はなく、あくまでTVシリーズ当初の好戦的な雰囲気をたもっている。
第1部第十一話・第十二話ではコマンダー(村雨良)率いる改造人間部隊に苦戦し満身創痍になる。然し、再変身後に、嘗てのタックルのように命を落とすことを覚悟の上で本作オリジナルの技「超電子ウルトラサイクロン」でコマンダーを部隊ごと破壊した。この時に回収されたコマンダーの頭部が、第2部への伏線になっている。ストロンガー自身も超電子ダイナモによって自爆は抑えられた。このエピソードでは、テレビシリーズで最終回以降に再会することが無かった滝和也と立花藤兵衛との再会が描かれている。更に滝が藤兵衛から面識のなかったユリ子の存在を聞かされたり、茂のユリ子への想い、そして彼女との約束のために新たな戦いに向かう姿が描かれ、TVシリーズと本作との橋渡し的なエピソードになっている。
第2部でもコマンダーの一件でZXを敵視しており、第三話ではほぼ同じ顔であるコマンドロイドに対し、必要以上に敵意を剥き出しにして徹底的に破壊。第三十一話ではZXと直接対戦したが、その最中ZXが身を挺して心中を図った一家を救う姿を見て、嘗てBADANの尖兵であった彼ではないことを悟り、その場から去っていった。
第3部では現在、富士山山麗にて再生百目タイタン、デッドライオン率いる再生ブラックサタンと交戦中。超電子の技で再生ブラックサタン奇怪人を圧倒していたがその最中、嘗ての敵組織の雇われ幹部であり、再生デルザー軍団として蘇った再生ジェネラル・シャドウ、そして戦友・電波人間タックルと対峙する。
筑波 洋 / スカイライダー
ネオショッカーと戦った八人目の改造人間。本作では10人ライダー中最年少という設定を活かした若々しい容姿にデザインされている。
第1部第十三話ではBADANがボーヒネン博士を狙うのではないかと当たりを付け、がんがんじいと共にノルウェーを訪れていた。やがてドクガロイドと遭遇。猛毒の鱗紛攻撃の前に重力低減装置を損傷させられ、中毒症状に陥って一旦は敗退するも、フレイアの解毒能力によって何とか回復。その後、ボーヒネン博士によって再改造させられそうになった彼女を助け出す際、彼女と同じ解毒能力を(偶然かつ一時的ではあるが)得る。そのため、ドクガロイドとの再戦の際には鱗紛攻撃をものともしなくなり、ライダーブレイクを敢行。そしてドクガロイドの毒に冒されたがんがんじいの解毒中にドクガロイドが言い放った人間の弱さ、醜さを訴えた言葉を思い返しその現実を認めながらも、TV前期エンディング「はるかなる愛にかけて」を彷彿とさせる言葉を呟き、改造人間=仮面ライダーとして人類のため闘うことを改めて決意する。続いて逃げ去ろうとしたドクガロイドに対しては、まだ自己修復が済んでいない重力低減装置の代わりに、特技のハンググライダーを用いて追撃、上空から大回転スカイキックを放って撃破した。結果としてフレイアから兄・フレアを奪ってしまったことに対して謝罪の涙を浮かべる等、TVシリーズの心優しく、涙もろい性格は健在である。
第3部では北海道に陣取った再生ネオショッカーに立ち向かう。そして駆け付けたZXを優しく素直に新しい仲間を歓迎すると共に、再生魔神提督と再生ゼネラルモンスターを竹トンボシュートとライダーきりもみシュートの合体技で撃破。その後過去の一件からまだ仮面ライダーを名乗ることに戸惑っている村雨良を、自身の過去を語りつつ叱咤激励。村雨を京都へ送り出した後、出現した再生ネオショッカー大首領と単身対決し勝利するも、生死不明になっていた。然し第三十八話で、嘗て自身を救うべく改造手術を施した志度敬太郎博士達によって北海道・ 阿寒国立公園の診療所で治療を受けていたことが判明(重傷を負っていたにも関わらず、驚異的な回復力で僅か6日間で動けるまでになった)。その後、東北から北陸へ向かったスーパー1に代わって東北の第9分隊とグレゴリー刑事の救援に向かっていった。
沖 一也 / 仮面ライダースーパー1
ドグマ王国、ジンドグマと戦った九人目の改造人間。第1部第十五話ではTVシリーズ最終回の設定を踏まえ、本来の惑星開発計画の仕事に戻って月面基地の建設に従事していた。
アスラの急襲で基地は壊滅、仲間もセルゲイ達のチームを除いて全滅させられる。基地跡でアメンバロイドと化したアスラと対決する一方、セルゲイ達が生き残っていたことを知り、彼らと共にスペースシャトルで月面を離れた(この際、愛車の一台だったVジェットをアメンバロイドの足止め用として手放したことは、テレビスペシャルでもう一台の愛車・ブルーバージョンにしか乗らなかったことの理由付けとなっている。このVジェットは後にZXが月から脱出する際に使用された)。然し、時空魔法陣に飲み込まれ地球直前に出現させられたシャトルを大気圏突入時の灼熱から守るべく、冷熱ハンドの超低温冷凍ガスで機体を冷やすという離れ業によりシャトルは何とか無事に帰還する。その影響で満身創痍となった身のままアメンバロイドと戦い苦戦するも、セルゲイの協力でスーパーライダー月面キックを放ち撃破した。
第2部では第十七話で風見や結城と共に村雨の窮地へ駆け付け(TVスペシャルでの俳優顔出し対面の再現)、3人で同時変身。冷熱ハンドの超高温火炎や赤心少林拳“梅花の型”を披露するも、一時的に村雨の身体を乗っ取ったJUDOにより金縛りに遭い、動けなくなってしまう。第二十話ではヤマアラシロイド側に付いたZXと対峙。ライダーマンのロープアームにエレキ光線を放つ合体技を披露したり、ヤマアラシロイドの棘攻撃を“梅花の型”で防いで、村雨の復讐心を煽るヤマアラシロイドに対してテレビシリーズ同様に毅然とした態度を貫いて見せた。
第3部第三十二話では、東北地方で再生ドグマ王国と戦っている最中、月面に取り残されたZXを脱出させる為にテレパシーを送り、月に放置されたVジェットを貸した(本当は自分が助けに行きたかったらしく、動くことが出来なかった事を詫びていた)。その後第三十八話では、現在東北から北陸地方の第9分隊が交戦している再生ジンドグマとの戦いを支援するべく、奔走している。
滝 和也
嘗て仮面ライダー1号・2号と共に戦ったFBI捜査官。改造人間ではないが、本作においては彼も仮面ライダーと同等の扱いなので、ここに分類する。
ショッカーやゲルショッカーとの戦いの中で世界の裏側を知りすぎたため、アメリカ合衆国へ帰国した後は閑職に追いやられていたが、新たな敵組織の暗躍を察知して現場復帰。FBIは本国以外での捜査権を持たないため、嘗ての戦いの時期はインターポールに出向していたという設定が追加されている。
本作では作者の代弁者的存在としても描かれており、歴代ライダーをはじめとする登場人物たちの言動に一喜一憂している。第1部第一話では実質上の主役を演じている。黒ずくめのスーツとドクロ模様のヘルメット(漫画版『仮面ライダーBlack』でのエピソードをイメージしていると思われる)に身を包み、自ら「仮面ライダー」を名乗って、大コウモリ怪人(仮)と対決した。力及ばず危機に陥ったが、駆け付けた1号に助けられた。この際、1号は滝をパートナーとしてダブルライダーを名乗っている。続いて第二話でも、意気消沈していた一文字隼人を再び2号として立ち直らせ、仮面ライダーの存在を真摯に説くなど重要な役を演じている。その他、第七話・第八話・第十一話・第十二話でも登場、Xライダーやストロンガーに協力し、新たな敵組織との戦いに導く役割を担った。
第2部ではBADANの圧倒的な力に心を折られそうになるも、結城との出会いで立ち直り、再び滝ライダーとなって彼と共に反撃の狼煙を上げる。やがて放浪中の村雨良と出会うと、変身能力を失いかけた彼に変身ポーズの大切さを説き、仮面ライダーとなるきっかけを作ったり、村雨良に戦い方を教えている。また、復讐に逸る良を仲間にすることを拒否した風見には、本郷や一文字と共に戦っていた立場から、仲間を信じる心を思い出させたりもしている。
第3部では佐久間からの要請を受けてSPIRITSの隊長に就任し、改造人間ではないながらもBADANと戦う人々の代表的存在となっている。Xライダーを援護すべく訪れた秋芳洞では再生カメレオンファントマの奇襲を受け、再生GOD機関に拉致されてしまった。
拉致後、キングダーク内で呪博士及びGODの全データをダウンロードされ自我を失い、呪博士の傀儡としてGOD侵攻を行なうが、救出に潜入したコンラッド・ゲーレンおよびがんがんじいの活躍、データ内に封印されていた神博士の協力、そして自身の強靭な精神力により、脳内より呪博士を撃退する。その後気絶したままではあるが、島根海岸にてSPIRITS第10分隊の面々等により身柄を確保され生還を果たす。
ビクトルに「オジサン」呼ばわりされて「お兄さんだ」と激怒しているが、実際に滝がビクトルから見て「お兄さん」と呼べる年齢であるかはかなり微妙と思われる(『仮面ライダー』の時点で滝の年齢を20代前半と仮定すると、30代に入っている可能性が高い)。
使用するマシンはホンダワルキューレの改造車。ライダーとしてのコスチュームは普段はこの車内に収納されている。ワルキューレは作者の愛車で、『受け継がれる魂』では撮影に提供している。
岬ユリ子 / 電波人間タックル
嘗てストロンガーと共に戦った改造人間。『ストロンガー』テレビシリーズで戦死しており、本作では墓標と回想シーンのみ登場している。改造人間でも正確な仮面ライダーとされてはいないが、実質上仮面ライダー的存在であったことに変わりないので、ここに分類する。
テレビシリーズでは“仮面ライダー”の称号を贈られていなかったが、本作ではその点について城茂や立花藤兵衛の台詞を通じて、改造人間にされた彼女の苦悩や生前の茂への想いが語られ、漸く戦いから解放された彼女を“仮面ライダー”ではなく一人の女性として眠らせたいという茂の願いという形で結論づけている。但し、城茂が戦線復帰したのは彼女との「平和な世界になったら、2人で遠い美しい場所へ行く」という約束を守るためであり、パートナーとしての茂の想いが変わっていないことは作中でも描写されている。また、ユリ子の遺体の残留毒素の影響で、彼女の墓の周辺だけ花や草が枯れていたが、茂が戦線復帰以降はユリの花が再生しだし、後にはユリの花で埋め尽くされることで、「岬ユリ子」=「タックル」の魂は死んでいない(もしくは甦った)事を示唆している。
第3部第三十九話で初登場するが、再生ジェネラル・シャドウの部下としてストロンガーの前に姿を現した。
仮面ライダーの協力者たち
- 一条 ルミ
- 海堂博士の元で看護師見習いとして暮らしている少女。父の一条亨博士をJUDOに殺されており、ZXと運命的な出会いをする。優しい性格で暴力を極端に嫌っており、「こういうの、嫌いです」が口癖。海堂の元を訪れる新宿界隈のホームレス達の人気者でもある。直接的ではないしろ、父の仇に等しい存在である村雨良を一時は恐れるが、彼の事情と内面に触れ、そして真の仇はJUDOであることを知って和解。本郷に習い仮面ライダーとして戦うよう、優しく送り出した。
- 海堂博士
- 優秀な町医者にして生化学者。一条博士や伊藤博士とは科学者仲間かつ親友であり、村雨しずかは教授時代の教え子でもあったため、彼女の弟である良についてもよく知っていた。ZXにされた彼の身体を徹底的に調べ上げた結果、その身体が何のためにあるのかを知って愕然とする。
- 立花 藤兵衛
- 通称「おやっさん」。1号~ストロンガーまでの歴代仮面ライダーをサポートしていた協力者。
- 電波人間タックル=岬ユリ子を死なせてしまったことに懲りて、デルザー軍団戦を最後に戦いへの参加を拒んだとされている。然しBADANの侵攻の前に再び立ち上がり、ZXと歴代仮面ライダーの戦いを支援する。
- 詳細は 立花藤兵衛 を参照
- 谷 源次郎
- スカイライダーとスーパー1をサポートしていた人物で、2代目「おやっさん」。筑波洋の大学の先輩。ジュニアライダー隊やチョロやハルミを率いて無茶をする姿は、TVシリーズ同様。第2部終盤で立花藤兵衛と出会っている。
- 矢田 勘次 / がんがんじい
- 嘗てスカイライダーと共にネオショッカーと戦った、自称「日本一のスーパーヒーロー」。本作ではTVシリーズ同様のコメディリリーフであると同時に、その最終回を踏まえた上で彼への熱い友情を見せる勇猛なキャラクターとしても描かれており、第1部第十三話・第十四話ではほぼ主役級の扱い。ドクガロイドの猛毒鱗粉攻撃で死にそうになっても己の信念を曲げず、抵抗を続けた。後には村雨の後見人のような立場でSPIRITSに同行し、暴走しがちな良のストッパー役になっている。本人も良のお目付け役を自覚しており、それ故度々置いてきぼりにされることで不貞腐れていたことも。
- 第2部序盤でギャグ的描写にされているが、コマンドロイドが乗ったヘルダイバーから走って逃げるという驚異的な脚力を見せている(1コマだけの描写なので逃げ切れたかは不明だが)。第3部以降から「癒し」要素が入り、強運(悪運の強さ)と人並み外れた頑丈さ(SPIRITSのヘリからキングダーク2号機の内部へ入るべく飛び降り、その際に左肩部分にまともに不時着しても(一応、命綱は付けていた)、来ていた鎧のお陰もあってか「あた」の一言で済んだり、その後今度は落下していくキングダーク2号機から海に飛び降り、溺れて大量の水を飲み込んで危険な状態で救出されたにも関わらず、ウェイ・ペイから大丈夫と言われる程(というよりはほったらかしにされた感じではあるが))を垣間見せる。島根県での再生GOD機関との戦いにおいては、コンラッドと共に拉致された滝を救出する大活躍を見せた。
- 只、そのコメディリリーフ的な性格からウェイ・ペイにボケられたり、SPIRITS第10番隊の面々から「なぜあいつにスカイライダーの相棒が務まったんだ?」と呆れられることもあり、アンリからは当時のネオショッカー怪人のように邪魔者扱いにしかされていない様な試写がある(物凄く下手糞な似顔絵のイメージが浮かんでいた)等、イジられ役的なポジションを固めている。
- 佐久間 ケン
- 嘗てデストロンハンターとしてV3と共に戦った、インターポール捜査官。TVシリーズでは風見より格下で頼りない印象の人物だったが、本作ではインターポール本部長として人間的にも大きく成長した姿となり、ライダー達を支援する。元デストロン科学者である結城と接触したり、部下であるアンリを通じて滝をSPIRITSの隊長に任命したりと、聡明な指揮官としてBADANに立ち向かう。
- 志度 敬太郎
- 嘗て自身を助けようと重傷を負った筑波洋を救うために改造手術を施した科学者。『スカイライダー』TVシリーズで日本を離れた後の消息は一切不明だったが、第3部第三十八話で単身再生ネオショッカー大首領を倒し、重傷を負った洋を治療していた。意識を取り戻した洋に現在の状況を伝えた後、東北地区の援護に向かう洋に「何度ボロボロになっても私が治してやる。博士としてでなく、お前の無き親代わりして」と告げる。
- 岡村 マサヒコ
- 嘗て日本に来日したアマゾン=山本大介が最初に「トモダチ」になった、当時小学二年生の少年。アマゾンを助けるために自転車で熊本までやってきていた。その後、再生十面鬼ゴルゴスと共に時空魔方陣の中に消えたアマゾンを追おうと、次の行く先と思われる沖縄へ向かおうとしたところ、ゴルゴスの火炎から生き残っていた再生ヘビ獣人に襲われかけるが、そこをアマゾン及び第6分隊の救援にやってきたZX、第10分隊に助けられる。
- 年齢は本作劇中の年代をTVシリーズ放映当時(1974年)の10年後[1]とすると高校三年生になっていると思われる。
- 伊藤博士
- 村雨姉弟をよく知る科学者。BADANに誘拐された科学者の一人で、無理矢理協力させられる。ZXの脱出を手引きした。要塞サザンクロスに捕われた際のXライダー同様、首筋には肉の種が植え付けられていて、逃げ出そうにも逃げ出せない模様。
- 村雨 しずか
- 良の姉。ルポライターを勤めていたらしい。BADANに拉致され、良の直前にZXボディの被験者にされてしまう。実験を施された挙句に死亡するが、魂(霊体)となって良を導く。然し、残された肉体(亡骸)は改造を施され、アマテラスのベースとなってしまっている(但し髪は三影同様真っ白。これは金山静夫が手がけた漫画版『ZX』のクローンロイドのオマージュと思われる)。
本作のオリジナルキャラクター
- アンリエッタ・バーキン
- 通称「アンリ」。元デストロンハンターのインターポール捜査官。当初はデストロンを追って結城丈二と出会い、家族を殺したデストロンの科学者であった彼に憎しみの感情を向けるが、ヨロイ元帥(クローン)との戦いを通じて結城の本心を知り、和解。本作では、『X』の水城姉妹は彼女の部下だったという設定になっている。結城に対しては密かに想いを寄せている節があるが、家族の件のためか、それをあまり表には出さない(敬介に対して「愛した人をもう失いたくないから、人を愛さなくなってしまう」と発言している事からも伺える。然し、第3部で四国に一人で向かう結城を心配する姿は、かなりツンデレ気味)。容姿端麗な美女でありながら、荒くれ者揃いなSPIRITSの、実質的な副隊長格。実年齢は少なく見積もっても20代後半から30歳前後である。
- その容姿やキャラクターから推測するに、モデルはパラサイト・イヴの主人公アヤ・ブレアと思われる。
- スパイク
- ニューヨークのスラム街に住む少年。滝とは歳が離れていながらタメ口を交わしあう親友のような間柄。歌の才能があり、アポロシアターの『アマチュアナイト』に出演することで、マイケル・ジャクソンのように有名となってスラム街の子供達の希望となることを夢見ている。ペトレスク神父によって不完全なコウモリ怪人に改造されてしまうが、最後まで自我を失うことはなかった。その後は、本郷の持ってきたワクチンによって回復。見事に『アマチュアナイト』への出演を果たし、夢に向かって進みつつある。
- ブリジット
- ホプキンスのカフェに務める女性。よく滝におふざけでセクハラされては返り討ちしているが、アンリのことを知った時にはツッコミを入れており、案外満更でもないようである。仮面ライダーのことを知ってからは、彼等のファンになった。因みに、おにぎりとみそ汁も作れる。
- 真美
- ガモン共和国で医療活動をしている医大生の女性。4年間滞在し続けても笑顔を失った子供達に何もしてやれないことに苛立ち、帰るに帰れないでいた。グィン将軍/クモロイドの襲撃に遭った果てに糸で操られ、子供達の誘導地雷への改造手術をさせられそうになるが、一文字/2号ライダーによって救われ、子供達も彼女自身も笑顔を取り戻すことができた。その後は一文字のマフラーを受け取っており、友達以上の仲のようでもある。
- グレコ
- スペインのコスタ・デル・ソル郊外の港で、自分の船を寝床に暮らしている老人。銀のドクロによる海難事故の調査で近付いてきた敬介を、家事の手伝い役として住み込みで雇っていた。40年前に海底に沈んでいた銀のドクロを引き上げてしまったことにより、村人に疫病の疑いを掛けられた息子夫婦・ドメニコとロッサに二人だけでも逃げるよう薦めるが、結局は二人とも失ってしまい、悲しみに暮れていた。
- ドメニコに「扮した」Xライダーによって銀のドクロが撃破されたことで一応の安らぎを得て、敬介を送り出す。彼もまた、敬介にとって第二の父親と言える人物である。
- ビクトル・ハーリン
- ラスト・バタリオンの遺伝子を元に生み出された超天才児。遺伝子による副作用か虚弱体質。そのIQは300を超え、フェルマーの最終定理をも証明できる。まだ少年でありながら遺伝子工学や精神病理学の権威でもあり、ゲノムエンタープライズ社の技術顧問を務めている。あまりにも知能が高いために周りの大人達からは気味悪がられており、同い年の子供達とも打ち解けられない過去を引きずり心を閉ざしていたが、アマゾンと出会い「トモダチ」の間柄になってからは、周囲との理解を少しずつ深めている模様。
- 第2部後半以降、佐久間の要請に応じてBADANが日本を狙う目的を調べており、第3部第三十七話ではラスト・バタリオンを引き連れてアマゾンの援護に向かった。
- 研究中にチョコレート菓子(スニッカーズと思われる)を頬張る習慣がある。
- フレイア・ボーヒネン
- ノルウェーのトロムソ地方で、バイオテクノロジーの権威と称される父・ボーヒネン博士の助手を務めている娘。容姿は病弱そうな美少女だが、実は10年前に父が仕組んだ飛行機事故の際の治療と称して、双子の兄のフレイ共々改造されてしまった身。兄が猛毒生成能力を組み込まれたのに対し、彼女には解毒能力や治癒促進能力が組み込まれている。改造される際に父がマッドサイエンティストであることに気付いてはいたが、その後も父を思うあまり、兄の言葉を守って普通に娘として生きていた。
- 父と兄の死後は住んでいた城を孤児院にして子供達と暮らしていたが、第3部ではバダンシンドロームに冒された人々の精神を癒すべく、グレゴリーやSPIRITSに警護されながら日本全国を巡回中。がんがんじいのことを「がんちゃん」と呼び、彼のボケに対しては容赦ないツッコミを入れる等、登場時に比べれば明るくなった。
- グレゴリオ・バレージ
- 通称「グレゴリー」。インターポール所属の警部。歳は離れているようだが、アンリの同僚でもある。身体が大きく顔には大きな傷があるため、強面な印象を受けるが、内面はそうでもない模様。当初はアンリに言われたBADANについての話を一切信じず、連続科学者誘拐犯を追う任務でノルウェーを訪れていたが、フレイアや洋の正体を目の当たりにしたことで認識を改める。以後は彼らの良き理解者の一人となったらしく、第3部ではフレイアと共に北海道を訪れ、洋と共に村雨を京都へ送り出した。
- 愛用の拳銃は、形状から鑑みた限りS&W M500の8インチモデルと思われる。
- セルゲイ・コリバノフ
- 月面で第一次月面基地建設に従事している、ビルディング・スペシャリスト(B・S)の一人。仕事熱心のあまり妻のエレナには愛想を尽かされ、離婚寸前(この時点ではまだ籍は抜いていなかった模様)。更に彼女からは息子のマシムに会ってほしくないとのビデオメールを送られたため、荒れていた。惑星開発用改造人間に自ら望んで成った一也に対しては最初、只の変わり者という偏見しか持っていなかったが、彼の真意を知って考えを改める。地球帰還の際には、自らも海への着水の衝撃により満身創痍となっていたが、苦戦中のスーパー1を助けるべく、彼に跳ぶよう指示。スペースシャトル「ムーンディスカバリー」のメインスラスターを一斉噴射してアメンバロイドを怯ませ、スーパー1に勝機を与えた。
- エレナとはやり直したようだが、そのきっかけが父に聞かされた神話(今昔物語集の天竺部巻第五第十三)を一途に信じたマシムの言葉にあることは、言うまでもない。
- 金富 秀吉
- 第2部において、BADANを脱走した村雨が偶然出会った空き缶拾いを生業としているホームレスの老人。初対面の村雨に親身に接し、彼が人の心を取り戻すきっかけを作った人物でもある。自称「正義の味方」。嘗てはあくどい大手金融業者の社長だったが、破綻後はホームレスに身を崩し、病気で行き倒れていたところをルミと海堂博士に救われ、改心する。その恩を返すべく、生業で稼いだお金をこっそり診療所に寄付していた。然しその直後にカメレオロイドと偶然遭遇し、「笑顔が嫌い」という理不尽な理由で殺されてしまう。だがその死に顔は、どこか穏やかなものだった。余談だが作者の過去の作品『佃島パイレーツ』に彼そっくりのキャラクターが登場している。
- ツクヨミ
- 本作に於いて、人類の始祖的な存在。嘗てはJUDOの仲間であったが、人間への情に目覚めてアマテラスを破壊し、自らの肉体と引き換えにJUDOを月に幽閉した。肉体がない(JUDOの封印に全ての力を注いでいるため、使えるのは村雨/ZXへのテレパシーと虚空の牢獄でのヴィジョン投影程度)ので自分から手を貸すことはできないが、人類の自由と平和を願っており、静かにそれを見守っている。最近では少しずつ力を取り戻し始めているのか、ZXが月面から帰る際の、帰りの魔法陣を発動させるなど間接的なサポートをすることが多くなっている。
- 村上 千弘
- 第3部の北海道編(第一話〜第五話)に登場。札幌市に住む不良学生で、粗暴さ故に周囲から煙たがられていたが、バダンシンドロームに冒されなかったため、逆に頼られるようになる。一時は再生ネオショッカーの怪人に怖気づいてしまったが、摩周湖に向かうZXに同行し、戦いに加勢した。その際、普段の喧嘩前にしている自己紹介を再生ネオショッカーとの戦闘前にも行ったが、これがZXに「仮面ライダーZX」と見栄を切り、名乗りを上げさせるきっかけとなった。
- 讃岐 麺太郎
- うどん麺職人である少年。今回の事件が起きても真っ先に炊き出しを行う前向きな少年。
- 風味 掛之介
- 小柄な褐色肌の少年。麺太郎を「兄貴」と慕っている。
- ウ・ドン・アレン
- うどんをこよなく愛する麺太郎の相棒。祖母が日本人であるクォーター。体格・腕っ節が良い。
- 麺太郎の親父
- 麺太郎の父親。堅気な職人肌であり、再生デストロンに攫われて行方をくらましていた。特技は「オヤジ突き」。
SPIRITS(スピリッツ)
- 滝を隊長とする、総勢2500名で編成された対バダン戦闘部隊。募集はインターポール、命名は滝によるもの。正式名称・「Saving Project Incorporate w/h masked Rider on ImmorTal Soul」の略称でもある。元軍人や傭兵など、各種戦闘術のエキスパートが集う。
- 分隊の番号によって、どのライダーをサポートするかが決められている。また、ライダーは戦闘経験を生かせるよう、かつて戦った組織と戦うように割り振られている。
- コスチュームのモチーフは第1作『仮面ライダー』の企画案の一つ「クロスファイヤー(十字仮面)」と、快傑ズバットの初期デザインである。
- 滝和也 →滝和也を参照。
- アンリエッタ・バーキン →アンリエッタ・バーキンを参照。
第10分隊
ZXのサポートが主任務。荒くれ者の多いSPIRITSの中でも、特に危険人物の寄せ集めと言われている。京都での戦いの後は第5分隊の救援に向かい秋芳洞に進入するが、Xライダーとタイガーロイドの戦闘で洞窟が崩れ始め、大半のメンバーが犠牲になった(ゴードン達はその時地上に留まっていたので無事だった)。何故かがんがんじいも同行中。ZXにかつて戦った組織がないため、他の部隊の援護に日本各地を飛んでいる。現在は苦戦する第6分隊を援護するため、沖縄に向かっている。
- ゴードン
- 隊一の巨漢であり、その膂力を活かして巨大な槍を射出するランチャーを武器として所持。只、このランチャー自身も巨大な上に単発式のため、彼の傍には常に予備の槍を何本も抱えた者が2人付いている。また、再生ヒトデヒットラーの体当たりを食らっても無事だったことから、かなり頑丈な身体だと思われる。
- ノーラッド基地でBADANに父と兄を殺された過去を持つ。日本(本人曰く「腰抜けの国」)を守るためではなく、その復讐のためにSPIRITSに参加。最初は軽い人間不信になっていたようで、入隊当初には仮面ライダーの存在意義を根底から見下し、滝にも反感を抱いていた。滝との初対面時には殴りかかろうとして返り討ちにされ、ウェイ・ペイに昏倒させられたりと、口が悪く手が出やすいという性格のためか、あまり良い待遇をされていない。
- やがて生死不明となったスカイライダーを侮辱したことで村雨の逆鱗に触れ、きつい一発を見舞われている(受けた直後に返り討ちをしたが)。元はBADANにいたZXを逆恨みして怪人ごと殺そうとしたことがあるが、京都での戦いで彼の本心を知って以来、少しは丸くなったらしく村雨を「バダンヤロウ」呼ばわりはするものの彼のことを認めるようにはなったらしい。滝に変身した再生カメレオンファントマがSPIRITSの犠牲者を足蹴にした時、ゴードンだけが偽物と見抜いており、滝のことも認めている様子が伺える。滝が再生GOD機関に拉致されたことを知った時は誰よりも悔しがり、反りの合わなかった5分隊の殉職者に敬意を表し、唯一の生き残りとなったコンラッドを厄介者が増えたと言いつつも迎え入れる等、本来の仲間想いの心を取り戻し始めている。最近では仲間のボケへのツッコミ役と言ったポジションになっている。
- ウェイ・ペイ
- 棒術の使い手だが、鍼の心得も持っている。また、中国の故事にも詳しい。孫悟空のイメージでデザインされたのか、どことなく小猿っぽい童顔で、クセ者揃いの第10分隊の中では割と温和な明るい性格。但し、一旦キレるとかなり冷徹で恐ろしく、自分の制止を全く聞かずZXに暴言を吐いたり殺しかけたりしたゴードンを本気で殺そうとしたこともある(事実、ゴードンを軽い一撃だけで昏倒させることが可能)。SPIRITS結成の際には、滝の「魂」に最初に参加。滝や村雨のことを戦士として尊敬しており、最近ではがんがんじいとも(漫才的な?)いい友達関係になりつつある。
- ベイカー
- オネエ口調で話すナヨナヨした黒人。いわゆるオカマで強い男が好みらしいが、戦闘スタイルはクロー付きのナックルを装着してのボクシングと、戦術は結構ワイルド。金が目的でSPIRITSに参加した。日本海海上で再生クモナポレオンから助けてくれたXライダーに一目惚れし、勝手に「ダーリン」と呼んでいる。尚、村枝賢一の別作品『RED』にも同様のキャラクターで登場している。
- アルベール
- SPIRITSで最も優れた狙撃能力を持っており、輸送機から行う各種火器での狙撃が主な任務。その腕前はかなりのもので、『怪人相手に銃は威嚇にしかならない』というウェイ・ペイの言葉を「それに見合う集中力と技術がないだけ」と一蹴する程。島根県で、再々生アポロガイスト一人を相手に後退せざるを得なくなった時は悔しさを隠さなかった。何故か、瞳は記憶が戻る前の村雨と同様の多重丸模様で描かれている。モデルは、『サイボーグ009』の004。
- ヒューリィ
- その名前と日本刀を用いる戦闘スタイルから、洋画『ブラインド・フューリー』で主演したルトガー・ハウアーがモデルと推測される。口数は他のメンバー程多くはないものの、再生GOD神話怪人の再生死神クロノスと互角に切り結ぶことからかなりの手練であると推察される。ベイカーのセンスにすかさずツッコミを入れる等、口下手なだけで暗い性格ではない様子。
第4分隊
ライダーマンのサポートが主任務。謎の黒雲に覆われた四国を救うために地上から突入を試みるが次々と失敗、多大な犠牲を出した。
第5分隊
Xライダーのサポートが主任務。そのため、水上・水中戦のエキスパート達によって構成されていたが、秋芳洞でキングダーク2号機を守る再生GOD悪人軍団、更には復活したタイガーロイドと遭遇、その攻撃によってコンラッド・ゲーレンを除く全員が全滅した。第10分隊のゴードンとはソリが合わなかったらしい。
- コンラッド・ゲーレン
- BADANの初侵攻時に顔の右半分には酷い火傷を負い隻眼となっており、右膝から下を失った元海兵隊員。義足となった右脚には銃が収納されている。SPIRITS結成時には全身への改造手術を申し出て、滝に諌められた。通常の人間には扱うことが困難な筈のクルーザーを、瀕死の敬介を背負いながら運転できる等、非常に高い操縦技術を持つ。
- 秋芳洞での戦いでは、生き残っていた仲間のユンやハリオムと共に再生GOD悪人軍団の追っ手から退却していたが、仲間の二人は追い着かれて殺されてしまったのに対し、彼はキングダーク2号機から足を踏み外したことで皮肉にも難を逃れた。間もなく駆け付けたXライダーに助けられ、第5分隊唯一の生き残りとなった後、タイガーロイドとの戦いで重傷を負った敬介を背負いながら、島根県に向かったキングダーク2号機を追う。敬介を改造したのがGODに殺された父親であることを知ってからは彼に共感を抱くようになり、滝のように「魂だけはライダーと共にありたい」と、人間として戦い続ける決意をする。第5分隊が全滅してしまったため、以後は第10分隊と共に行動するようである。
- ユン
- コンラッドやハリオムの同僚。秋芳洞で再生GOD悪人軍団の追撃を振り切れず、再生アリカポネの葉巻型吹き矢から放たれた矢が後頭部に突き刺さり死亡。
- ハリオム
- コンラッドやユンの同僚。SPIRITS結成時にはコンラッドと共に滝に意見し、諌められた。秋芳洞で退却中、再生ガマゴエモンが放った火炎ガマ油に身を焼かれ死亡。
第6分隊
アマゾンライダーのサポートが主任務。九州地方・熊本県で再生ゲドンを相手に戦っているアマゾンライダーを欠いた同分隊は、沖縄地区で再生ガランダー帝国を相手に苦戦を強いられている。
第9分隊
スーパー1のサポートが主任務。東北の再生ドグマ王国、北陸の再生ジンドグマと、それぞれの再生組織が陣取る二地区に分かれて戦っている。
BADAN
- JUDO / スサノオ
- 歴代の仮面ライダー達が戦ってきたショッカー~ジンドグマまで全ての組織を裏で操っていた大首領とされる人物。ZXの身体は彼の姿を模して作られたため、JUDOの姿は全身に至るまでZXと全く同じ(正確には、鏡で映したようにモールドが全て「裏返し」)である。現在は、ツクヨミが自らの肉体と引き換えに作った"虚空の牢獄"に幽閉されている。日本各地に黒いピラミッドと共に黄金のドクロの姿で現れた際には「人類抹殺」を公言し、人々の間にバダンシンドロームを発症させた。
- 暗闇大使が企てた、アマテラスの残骸を使用した"虚空の牢獄"を破壊して復活をする作戦に意欲を見せたものの、ツクヨミが一時的に"虚空の牢獄"の封印を解き、V3の命を賭けた火柱キックを受けたアマテラスの誘爆により復活は阻止され、アマテラスを捕らえようとした左腕も吹き飛ばされた。再びツクヨミが作り上げた牢獄の中で、ツクヨミに招かれた村雨と対面する。村雨の眼前でZXタイプの姿ではなく、仮面ライダー旧1号と全く同じ姿に変身。更にその状態から変身を繰り返し、ライダーマン以外の歴代ライダーの姿を取る。変身方法は改造時のものであり(Xライダーには大変身ではなくセタップ、スーパー1には変身用の設備を用いて変身した)、スペック自体は歴代ライダーと同等。然し宿す魂が本物ではないためか、実際の戦闘における実力はZXが知るライダーたちより劣る模様。また、ライダーマン以外にも新1号、新2号、タックル、チャージアップしたストロンガー、パワーアップしたスカイライダーには変身出来ず、ZXが使ったスーパー1の梅花の型にも反応できなかった。
幹部クラス
- ガモン / 暗闇大使
- 嘗てガモン共和国の独立戦争で解放軍を導いた指導者。従兄弟であるダモンの策略により戦死するが、先に(恐らく指揮官に)選んでいたという大首領の手によって復活。
- ダモンが地獄大使と名乗っていたのに対し、自身は暗闇(くらやみ)大使と称する。胴体を切断されても死なず、肉体の失われた部分を完全に再生させることができる。現在はJUDOに与えられた力で、ショッカーからジンドグマまでの全幹部と全怪人を魂のない状態(地獄大使、デルザー軍団、生存していたデッドライオンを除く)で復活させ、その指揮を執っている。尚、復活させた者の眼を通じて、相手や周囲を見ることも可能な模様。
- 三影英介 / タイガーロイド
- インターポール捜査官。人類に見切りを付け、力を求めてBADANに接触、タイガーロイドとなる。1号と2号のライダーダブルキックからZXを庇って重傷を負うが、再改造されて虎の爪を獲得。変身の前後を問わず全身の至る所から砲身を出現させることが可能になった。然し無理な改造が祟ったのか、強化された能力と引き換えにアルビノ化してしまう。そして更なる再改造を受け肉声をも失ったその姿は、元の意匠を残しつつも、嘗てのツクヨミに似た姿になった(と言うよりは昔の姿の面影は虎の頭だけになってしまっている。35話では一瞬だけツクヨミそのものの姿へと変身している)。新たに全身からレーザーを放つ能力を手に入れ、その力でSPIRITS第5分隊を全滅させ、Xライダーを容易く半死半生に追いつめるが、改造の代償として長時間戦うことはできなくなってしまったため、寸でのところで気を失ってしまい、アマテラスに救出される。ニードルの離反後は、暗闇大使の右腕として行動することが多くなった。
- 因みに、村枝賢一はタイガーロイドが大のお気に入りで、「自分が信じていた理想をバダンに裏切られても、バダンに忠義を尽くして死んでいったその任侠さに感動した」とコメントしている。
- ニードル / ヤマアラシロイド
- BADANの改造人間のリーダー格。普段は慇懃無礼な口調で話し、物腰柔らかな印象だが、逆上すると残忍な本性を現す。
- ヤマアラシロイドに変身後は全身の針を槍のように使う。また、人間の姿でも髪の毛を針と化して、攻撃・操作など様々な用途に使うことができる。アマゾンに一旦は倒されたトカゲロイドへ撃ち込んだ針は、彼に脅威的な再生能力を齎すだけでなく、その暴走で怪獣化させてしまう程であった。
- ZXの身体を手にして神になることを企んでいたが、ZXの身体に隠されていた真実(JUDOの項目を参照)を知ってBADANを脱走。現在は追手のコマンドロイドを倒す一方、自分の針を仕込んで要塞サザンクロスに潜入させるなど、暗躍している最中。悪人には違いないが力に執着する姿勢や、何故かクリームパンが好きと思われる描写もあり(そして村雨と三影の決闘のゴング代わりに、その袋を膨らませて割るという子供じみたことをした)、妙に憎み切れない人間臭さを見せることもある。
- BADANを脱走してからは無精髭を生やし、白衣もボロボロで汚れまみれというホームレス同然の姿になっている。村雨の回想場面では、白衣の姿で村雨しずかの実験に立ち会っている事から、元は科学者(マッドサイエンティスト)だったものと思われる。
- フレイ・ボーヒネン / プワゾン / ドクガロイド
- 父のボーヒネン博士をBADANに迎え入れるべくノルウェーを訪れた、長髪の美青年(その容姿から、当初は女性説も流れていた)。ドクガロイドとしての正体を現して(部分的に変身し、翼だけ出すことも可能)、猛毒の鱗粉攻撃でスカイライダーを一旦は敗退させ、更にはノルウェー空軍機の一個編隊を全滅させる。然し、スカイライダーと再戦した際には、妹のフレイアの解毒能力を偶然身に付けていた彼に鱗粉攻撃が通じず、逆にライダーブレイクと大回転スカイキックを食らい、大空に散った。
- 改造されてもなお父を信じていたが、それが醜い裏切りであったことを知るや激怒。怒りに任せて父を殺してしまう。大空に散る際には、人間としての涙を流していた。
- アスラ / アメンバロイド
- 月面基地を壊滅し、職員のほとんどを死に至らしめた筋骨隆々の強面の男。嘗ては拳神と呼ばれる程の拳法家であったが、老いのために衰えた自身に無情を感じ、BADANに自ら望んで改造された身。月面でスーパー1と戦った際にはその名の通り伸縮自在の6本の腕を駆使し、自身の優れた拳法と併せて彼を苦しめた。時空魔法陣を操る力も持っている。地球でスーパー1と再戦するも、セルゲイによって生じた刹那の隙にスーパーライダー月面キックを喰らい、敗れ去った。
銀のドクロ / アマテラス
ロッサ/バラロイドの本体とも言うべき髑髏。人の憎しみを喰らい、相手が恐れている者の姿をした銀を精製する。また、これを核として再生された者は、生前の魂を持つ。バラロイドがXライダーに敗れたことで海底に沈んでいたが、海中型コマンドロイドによって回収される。
JUDOとは同族であり仲間。遠い昔、肉体は裏切り者のツクヨミによって破壊されたため、髑髏の姿になった。現在では地獄大使の核となっているが、秋芳洞にて村雨しずかを素体として新たに作られた肉体を見せた。人間体で三影を膝枕している姿が描かれているが、自我意識はほとんどないようである。
- ダモン / 再々生地獄大使
- 嘗て1号に倒されたショッカーの大幹部。従兄弟のガモンとはよく似ているが、嘗て彼を死に追いやった元凶でもあり、憎しみ合う関係にある。暗闇大使の手により、完全な自我と不完全な身体を持って再生した。大首領には生前と変わらぬ忠義を見せ、世界征服の野望を遂行する。
BADANの怪人
- グィン将軍 / クモロイド
- ガモン共和国のクーデターの指導者。人間の頭脳を「只のタンパク質のカタマリ」と罵り、戦災孤児達を誘導爆雷に改造しようと企んだ卑劣漢。口から吐く糸は硬化させると銃弾すら受け付けなくなり、ライダーキック中に縛られた2号も脱出できず、全身の骨をへし折る程。又人間の首筋に打ち込むと、繋がっている間は自分の思いどおりに操れるようになる。
- 内地戦のゲリラを試作型コマンドロイドの素体として使っており、先の発言もその際に発したものである(完成した試作型コマンドロイドは戦地での無差別虐殺に用いられていた)。一旦は2号を敗退させ、真美を操って子供達を誘導爆雷に改造させようと目論むが、重傷の身体で再戦を挑んできた怒りの2号に、回転することで糸に邪魔されないライダー卍キックを食らい、撃破された。
- 因みに『受け継がれる魂』ではグィン将軍の正体とされていたが、『受け継がれる魂II』では本物のグィン将軍は第二話の冒頭で殺害されており、クモロイドはグィン将軍に変装していたとされている。第2部のニードルの回想場面ではグィン将軍の姿でプワゾン達と共に登場していた。
- ベガ / タカロイド
- 改造人間プラントである黒いピラミッドから素体3万人を回収する任を帯び、エジプトで暗躍していた青年。只の盗掘者を装ってV3と接触、後にタカロイドの正体を現して対峙するが、V3マッハキックの前に敗れ去った。プワゾン同様部分的に変身し、翼だけを広げて使うことも可能。人間体の時は常にサングラスをかけており、その下の目元は鳥目に見える。
- 貧しい盗掘者の村で生まれ、家族が危険な盗掘をせずとも生活していけるだけの現金と家族の安全を条件にBADANに身体を提供、半ば無理矢理タカロイドへと改造されたという経緯がある。また、根はさほど悪人ではなく、無関係な人間については誰も直接手を掛けず、敵である筈の風見に対しても奇妙な友情を見せていた。自分で破壊した機械の王妃に同情の念を思わせる言葉も口にしており、BADANの怪人の中では最も人間らしさを漂わせていた。彼自身も、BADANの犠牲者の一人と言えるのかもしれない。ニードルの回想シーンによれば、幹部や他の怪人達とはソリが合っていなかった模様。
- ロッサ / バラロイド
- スペインの酒場でフラメンコダンサーとして人気の踊り娘。銀のドクロを本体にバラロイドとしての正体を現し、銀のキングダークを操ってXライダーを追いつめるが、グレコと滝によって銀のドクロ寸前まで銛を撃ち込まれた所に天空からのXキックを食らって銀のドクロを貫かれ、撃破された。
- 40年前に人間だった頃もフラメンコダンサーだったが、余所者であったことから疫病を運んできた元凶だと罵られ、グレコの息子で夫のドメニコを殺された挙句に自害(その疫病も銀のドクロによって起こされたものである)。その際に芽生えた人々への恨みの心を銀のドクロにつけ込まれてバラロイドとなってしまったが、Xライダーに敗れたことで悲哀の呪縛から解放され、ロッサとして笑みを浮かべ乍らドメニコの元へと旅立っていった。
- サラマンダー / トカゲロイド
- テンガロンハットを被った、西部のならず者のような風貌の男。口癖の「ウゼェ」からも見られる通り、とにかく気性が荒く、ニードルにもよく口答えする。トカゲロイドとしての正体を現さなくても口からは高温の火炎を吐くことができ、アマゾンに酷い大火傷を負わせた。
- 南米でムシビトを従えてビクトルを狙うがアマゾンに妨害され、ギアナ高地でトカゲロイドの正体を現してアマゾンと再戦。大切断で一旦は頭を裂かれるが、ニードルによってすぐ復活。脅威的な再生能力を得てアマゾンを追いつめるが、再生能力が暴走して巨大な怪獣(白亜紀の肉食恐竜・ティラノサウルスに先祖返りしたかのよう)と化した所にスーパー大切断を食らい、あえなく撃破された。
- フレイの嘲笑から察するに、初期のBADAN怪人の中でも特に捨て石同然に思われていた模様。ベガと同じくソリが合わなかったらしく、ニードルのことを嫌っていたようにも見える。
- ラ・モール / カメレオロイド
- ZXを追う刺客として差し向けられたヒッピー風の男。カメレオンがモデルで、どんな場所にも溶け込んで見えなくなることが可能。伸縮自在の舌は数十メートルまで伸び、硬度も自在に操ることで手下のコマンドロイドごと村雨の腹を貫ける程。幸せそうな人間が大嫌いという卑劣漢でもあり、金富老人をその舌で惨殺したことが、皮肉にも村雨に怒りの感情を取り戻させることとなった。
- 不完全ながら再生能力を持っており、一旦はZXパンチに敗れるも一応の復活を果たす。まだ再生しきっていない身体でルミを捕まえZXを挑発するが、十字手裏剣と衝撃集中爆弾で木っ端微塵に吹き飛ばされ、遂に絶命した。
暗闇大使から生まれた者
ニードル達のように人間から改造された者ではなく、暗闇大使が自身から直接生み出した怪人(そのため、改造人間ではなく人造人間(ホムンクルス)に近い存在である)。普段こそ人間体だが、人間としての名前はない。
- ジゴクロイド
- 人間体はハードロッカー風の若者型。性格は残虐そのもので、殺戮に悦びを見いだしている。だが自分達のリーダーを自称するメタ発言もしていた。随一のバイクテクニックを持っており、ハンドルを握らずとも運転が可能。怪人体になると、鎌状の両腕からは振動波を発生させ、触れたもの全てを砂塵に変えることができる。高い再生能力と融合能力を持ち、一度は零距離からのZXキックで敗れるが、焼け焦げた外皮を脱ぎ捨てて真っ白な人間体となり、すぐ再生。然し怪人体に変身する能力は失ったため、カマキロイドと(無理矢理)融合して(カマキロイドに対しては一方的に気があったらしく、彼女と融合する際は「愛し合おうぜ」などという、際どい発言もしていた)、再びZXとその応援に駆け付けたライダーマンやスーパー1と激闘を繰り広げる。そしてカニロイドとも融合して満身創痍のZXに止めを刺そうとするが、完全に記憶を取り戻したZXの圧倒的な力の前には敵わず、全ての腕をマイクロチェーンで縛られての電撃、衝撃集中爆弾、電磁ナイフ、そしてZXパンチを立て続けに食らいボロボロに。そのまま空中へと牽引され、ZXキックで真っ二つとなって敗れ去る。その後も彼らは背骨の一節だけとなった姿で辛くも生き延びていたが、ニードルに髪の毛を撃ち込まれて、遂に絶命した。
- カマキロイド
- 人間体はスーパーモデル風の美貌を誇る女性型。怪人体になると、右腕の巨大かつ鋭利な鎌と、指先から出す麻酔効果のある煙を武器とする。人を斬り刻むのが大好きで、滝に「悪趣味な女」と罵られるが、自身曰く「外連」とのこと。煙で動けなくされた人々を盾にZXをいたぶろうとしたが、逆にマイクロチェーンで結界を張られて身動きを封じられた上、電磁ナイフで逆袈裟懸けに斬られ、大ダメージを負う。しかしジゴクロイドとの融合によって、ZXの表皮を切り刻める凶暴な羽虫を背中から多数放てるようになり、瞬く間にZXを窮地へ追い込んだ。
- ジゴクロイドに好かれていたようだが、彼女自身には全くその気はなかった様子。融合する際もかなり嫌がった上、融合が終わると肉体の主導権を奪われていたため、相当不満げであった。
- カニロイド
- 人間体は杖を突き背を曲げた老人型。面倒なことが嫌いらしく一言も喋らないが、怪人体になると「シュシュシュ」と不気味な笑い方をする。銃弾は勿論、アンリによるRPG-7の砲撃や、果ては落下するヘリコプターをぶつけられてもビクともしない硬い甲羅と、両腕と両肩にある鋏、そして口から吐く溶解泡が武器。滝を容易く翻弄するも、そこへ駆け付けたV3にV3反転キックとハリケーンジャンプを連続で喰らい、窮地に追い込まれる。然し、カマキロイドと融合したジゴクロイドの元に逃げ込むとそのまま融合、二人の下半身となった。
コマンドロイド
BADANがZXボディを生み出す過程で作り出した改造人間。様々なタイプが存在する。役割としてはいわゆる戦闘員で、テレビスペシャルでのコンバットロイドに相当。以下で述べる呼称は、改造人間部隊以外は当稿において分別上付けただけで、公式なものではない。
- 試作型
- 第1部第二話・第三話で登場。ガモン共和国のグィン将軍のプラントで製造された。額にある第3の目が複眼並みに大きく、代わりにZXにはある2本の触覚アンテナがまだ装備されていない。武器は十字手裏剣とナイフ(非電磁)。人間への変装は怪人やライダーのようなナノマシン仕様と思しき精密なものではなく、ボディの上から元の人間の皮を被るような旧式仕様(ちなみに、正規の怪人であるクモロイドも何故か同じ仕様)。第十三話では背広姿の2体が、伊藤博士をニードル達の元へと拉致していた。
- ガモン共和国での素体には現地ゲリラ達の肉体が用いられており、中には自分でも知らない内に改造されてしまった者もいた模様。脳改造は完全でなく人間の時の意識が残っているが、クモロイドの命令には逆らえない。その苦痛により涙を流し「コロシテ」と死を懇願しながら、滝や一文字を襲っていた。
- 改造人間部隊(サイボーグチーム)
- 第1部第十一話・第十二話で登場。コマンダー(村雨)を隊長に含めた全13体で構成されている。第3の目はZX並みに小さくなり、触覚アンテナも装備された。だが首から下は軍用特殊部隊風プロテクターで覆われており、ZXボディとは似ても似付かない。また、複眼の色が試作型やコマンダーの緑とは違い、赤となっている。一人一人がチャージアップ前のストロンガーと互角の性能を持っており、電パンチや電キックでは全くダメージを受けないが、超電子技には弱い。その高性能の割に何故か武器は未装備だったため、体術と人数でストロンガーを圧倒して抹殺することが目的だったと推測される。変身前の時点で首から下がプロテクター姿だったため、人間への変装が怪人やライダーと同様に行えるかどうかは不明。
- 素体には何万という被検体から選りすぐられた、言わばエリート達が用いられており、国籍や人種も様々。
- モチーフは石ノ森章太郎の萬画版『仮面ライダー』に登場する12人のショッカーライダー(この中に含まれていた一文字隼人も自我を取り戻し、正義のために戦うこととなる)と、『サイボーグ009』のゼロゼロナンバーサイボーグ。
- 量産型
- 第2部以降で登場。白黒のZXとも思える姿をしており、胴体部分のモールドが一切ない点を除けば、武器の点からもZXとほぼ同様の性能を持っている模様。複眼の色はZX同様に緑(赤の者もいる模様)。人間への変装も怪人やライダーと同じく完璧に行えるため、人間社会に紛れ込みながらZXやニードルを追跡していた。
- 何万という数で黒い量産型ヘルダイバーを駆り、ノーラッドを初め世界各地の空軍基地を急襲した時は、たった20時間で全てを壊滅させる高性能ぶりを発揮したが、ライダーが反撃に転じてからは、ほとんど只の雑兵と化している。
- 海中型
- 第2部二十話で登場。量産型を海中作業用に再調整したタイプと推測される。胸部のV字型モールドと、背中の巨大な酸素ボンベ、そして両足の巨大な足ヒレが特徴。Xライダーに破壊されてコスタ・デル・ソル郊外の海底に沈んでいた銀のドクロを、5人で回収していた。
その他
- ペトレスク神父 / 大コウモリ怪人(本編では名称不明)
- ニューヨークのスラム街にある教会に新しくやってきた神父。コウモリ怪人に変身すると、口からは対象を破壊殺傷できる超音波を発し、翼は自在に変形伸縮させて対象を斬り付けるようになる。本郷が彼を追ってニューヨークを訪れた事から、『仮面ライダーSPIRITS』の幕開けとなった。
- 昼は浮浪者達に食事を振る舞う一方で夜はコウモリ怪人化させ(これはBADANの技術ではなく、ペトレスク自身の未完成な技術であると『受け継がれる魂II』で語られている)、夜な夜な街の女性を襲わせていた。スパイクから正体を知らされた滝が滝ライダーとなって乗り込んでくるが、ものともせず切り刻み、絶体絶命の窮地に追い詰める。その言動からも解るように、嘗てはショッカーに所属していたらしく、組織を壊滅させた裏切り者でもある仮面ライダーに、激しい憎悪を燃やしていた。(ただし、「誰もが忌み嫌った自分の能力を彼らだけが認めてくれた」との台詞から、ショッカーによって一から改造された蝙蝠男の亜種とは限らず、それ以前からコウモリの怪人としての属性を持っていた可能性もある。)そこへ駆け付けた1号のライダーキックによって片腕を吹き飛ばされ、配下のコウモリ怪人達と共に逃げ出すが、追ってきた滝に動きを封じられ、後から追い付いた1号の電光ライダーキックの前に敗れる。
- ムシビト
- サラマンダーの配下の昆虫型肉食亜人。元はギアナ高地に住むラスト・バタリオンの一種だったが、サラマンダーに連れてこられて指示を受け、ビクトルのガードマン達の死体を貪った。続いてビクトルを連れ去ろうとしたが、ラストバタリオンの血を引き真の主に当たる彼の言葉には逆らえず、動きを停止。ギアナ高地ではビクトルを守ろうと他のラストバタリオン達と共にトカゲロイドに挑むが、火炎を食らい纏めて灰と化す。アマゾンのスーパー大切断でトカゲロイドが大爆発する際には、生き残った者達が身を呈して爆風と破片からビクトルを守っていた。
- 因みに、その容姿はアマゾンのNGデザインが元になっている。
- 小島秀範(ジュクの秀) / コンバットロイド
- 新宿界隈をうろついていたチンピラ小僧(不良少年)。生身の人間だが、村雨を追って明治通りに現れた三影の圧倒的な力に驚愕、彼の去り際に懇願してBADAN入りを果たす。自らの後ろ盾の威を借る小悪党。自身は改造されることを望んでいるが、その生身の人間であることが、キングダーク2号機を操縦できることへと繋がっている。三影を"アニキ"と呼んで尊敬しており、人間を捨てている三影自身も唯一心を開いている存在でもある。
- 尚、コンバットロイドは撮影会および特番におけるバダンの戦闘員であるが、只の読者サービスなのか、まだ2回しか着ていない(村枝賢一自身、巻末のコンバットロイドの読者イラストに対するコメントで「出し所に困ってる」と発言している)。
- デッドライオン
- 嘗て百目タイタンの死後、ブラックサタンの新たな大幹部として迎えられた、最高幹部の地位を持つライオン型の奇怪人。『ストロンガー』TVシリーズではブラックサタン壊滅後の消息は一切不明だったが、本作においては、生き残ったことを後悔しながら本作オリジナルの人間体で青木ヶ原に潜伏、辛くも生き長らえていたという設定になっている。
- 復活させられた百目タイタンと再会した後はそのままBADANと合流するが、命令には従うものの、自分はあくまでもブラックサタンのデッドライオンとして在りし日の組織の反逆分子ストロンガーとの決着を付けることを矜持と信念を貫きつつ、強く望んでおり、そして第3部第三十八話で再生百目タイタンと共にストロンガーと対決するが、超電子の技で次々と再生ブラックサタン奇怪人を倒し、余裕綽々のストロンガーの挑発を受けて怒りを露わにする。その後ストロンガー、再生百目タイタンと共に再生ジェネラル・シャドウと対峙、嘗て反旗を翻しクーデターを起こした相手とはいえどストロンガーを倒すという目的は同じ立ったため、協力しようとするが本人の口から、暗闇大使の元へ戻れと告げられる。
再生組織
再生ショッカー
- 再々生ゾル大佐 / 再々生黄金狼男
- 東京都に出現。
- 再々生死神博士 / 再々生イカデビル
- 東京都に出現。
- 再々生地獄大使/再々生ガラガランダ
- 詳しくは上記。
再生ゲルショッカー
- 再々生ブラック将軍 / 再々生ヒルカメレオン
- 京都府に出現。「バダンシンドローム」によって理性を失った人間たちから血液を採取して復活させた再生ゲルショッカー怪人軍団を率いて京都を制圧する。五重の塔での陽動作戦には成功したものの、2号ライダーと滝和也に発見され、五重の塔も「SPIRITS」の支援を受けたZXによって奪回される。最後はヒルカメレオンの姿となり、その体に多くの怪人の幼態の卵を付け、町でそれを羽化させようとするも、ZXによって阻止され、再びTVシリーズ同様(今回は怪人体で)、「我が偉大なる~」の断末魔を残し、ZXと2号の「ライダーダブルキック」で爆死した。
再生デストロン
- 再生ドクトルG(ゲー) / 再生カニレーザー
- 高知県のサタンニウム採掘場に、再生デストロン機械合成怪人軍団を率いて現れる。時空魔方陣で月面に移動させられた四国本土を覆っていた黒雲を晴らし、サザンクロスの後方にある地球を見て絶望する人々を前に、人間の価値観を罵り、BADAN側と人間側のどちらに就くのかを風見志郎に問う。風見がそれでも人間のために戦うことを証明すると共にカニレーザーに変身し、再生怪人軍団と共に襲い掛かるも、V3怒涛の26の技を使った猛攻の前に怪人達は次々と倒され、自身もV3レッドボーンリングでレーザー光線を弾かれ乍ら粉砕され、デストロン四大幹部の中で最初に倒される。
- 「仮面ラ~イダV3」と独特の訛りで呼ぶのは変わらない。
- 再生キバ男爵 / 再生吸血マンモス
- 香川県に現れ、高松市で住民を攫っていた。捕らえた風見志郎を処刑しようとするが、そこに現れたZXとライダーマンにより阻止される。ZXと一戦交え香川県を去った後高知県に現れ、満身創痍になったV3を始末しようと目論むも、再びZXと交戦。然し、恐怖を克服し攻撃を寸分でかわせるようになったZXの前に、再生ザリガーナの攻撃と自身の攻撃が相打ちになる形で顔面を切り裂かれる大ダメージを負い、怯んだところをZX穿孔キックで他の大幹部と共に纏めて葬り去られた。
- 再生魔女スミロドーン / 再生原始タイガー
- 再生キバ男爵率いる再生キバ一族と共に香川県に出現。デストロン戦闘員に襲われる女性の振りをして村雨に近づき、原始タイガーとなって襲いかかりZXを追い詰めるも、逆に本来の力が出せず恐怖に怯えるZXの滅茶苦茶な攻撃を食らい、敗れた。
- 因みに、所持していた牙型のバイクはライダーマンが使用している。
- 再生ツバサ大僧正 / 再生死人コウモリ
- 徳島県に現れ、そこへ現れたZX達を再生ツバサ一族を率いて迎え撃った。ZXを追い詰めるが、麺太郎とアレンの援護により逃げられる。その後、特訓したZXによって自分を除いた再生ツバサ一族が全滅する。その後高知県にてZXと再戦するも、流石に二度も同じ攻撃は通じず寸分でかわされた挙句、左翼を引きちぎられたところを、ZX穿孔キックで他の大幹部と共に敗れ去った。
- 再生ヨロイ元帥 / 再生ザリガーナ
- 愛媛県に再生ヨロイ一族を率いてライダーマンの前に出現。他のヨロイ一族が動きを封じられた硬化ムースも、甲羅崩しで脱出し、高知へ向かっていった。その後、再生キバ男爵、再生ツバサ大僧正と共にZXを迎え撃つ(自身は初めて)。然し攻撃をかわされたばかりか、その際に再生吸血マンモスの左腕が命中し右肩~胸部分を砕かれ、最後はやはりZX穿孔キックで他の大幹部と共に倒された。
再生GOD機関
- 再々生アポロガイスト
- 島根県・出雲大社の奥に、呪博士の全知能と人格及びGODの記憶を宿したアポロン神殿こと、「呪ステーション」(『X』TVシリーズに登場する「神ステーション」の逆オマージュと思われる)と共に出現し、キングダーク2号機を追って島根に上陸してきたXライダー、コンラッド・ゲーレン、第10分隊、アンリエッタを再生GOD神話怪人軍団を率いて迎え撃つ。その後暗闇大使の手によって炎の塊と化し、月面から帰還したZXによって破壊されたキングダーク2号機の頭部となり、RS装置を暴走させる状況となる。撃破の間際には、兜の下から人間の顔(演じた打田康比古に似せて描かれている)を覗かせたり、再生体では初めてとなるアーム爆弾をもう片方の左腕から射出する等、TVシリーズに準じた描写がある。
- キングダーク(2号機)
- 山口県・秋芳洞の奥で、腰を下ろした状態で再生GOD悪人軍団に守られていたが、生身の人間であるジュクの秀に操縦され、島根県へ向けて移動を開始した。島根に上陸後、捕らえた滝に呪博士の全知能と人格をインストールされ、再々生アポロガイストと再生GOD神話怪人軍団と共にXライダー達を迎え撃つ。TVシリーズとは違い、最初からRS装置が搭載されてある。頭部にしか攻撃システムがないものの、威力は凄まじい。然し、Xの真空地獄車によって呪博士と共に爆破し敗れた。
再生ゲドン
- 再生モグラ獣人
- 熊本県に再生ゲドンと共に出現。嘗て命を助けられたことがきっかけでゲドンを裏切り、アマゾンライダーに協力したが、本作での彼は魂がないので、TVシリーズとは事実上別人である。TVシリーズでは地下10メートル以内が行動範囲内であり、それ以上は潜れなかったが、本作ではゴルゴスの指示で仕掛けたダイナマイトで、阿蘇山のマントルを誘導してカルデラ大噴火を起こすという、より深く潜れるようになって再生したお陰なのか、行動範囲内での行動だったのかは不明だが、大事をやってのけた。
- 十面鬼の戦線離脱後、SPIRITSに止めを刺されそうになった際、友達だとマサヒコに庇われる。
再生ガランダー帝国
- 再生ゼロ大帝
- 沖縄県に出現。
再生ブラックサタン
再生デルザー軍団
第3部第三十八話より登場。結成時の八人の内、再生ジェネラル・シャドウ以外の七人は、東京で1号ライダーと、それを援護に駆け付けた2号ライダーの前に立ちはだかる。銀のドクロを憑代にして再生した地獄大使とは違い、最初から生前の記憶がある。再生鋼鉄参謀が、JUDOがある限り何度でも蘇るとの発言をしていた事から、JUDO直属の軍団として設定されているらしい。
- 再生ジェネラル・シャドウ
- 富士山山麗で、再生ブラックサタンと交戦中のストロンガーと、再生百目タイタン、デッドライオンの前に自身の右腕ともいえるヘビ女と共に出現。途中デッドライオンが共闘を申し込んでくるが、暗闇大使の元へ戻れと伝える。
- 再生鋼鉄参謀
- 重傷の1号ライダーに鉄球攻撃を仕掛けるが、2号ライダーが寸前で救出したため失敗。
- 再生荒ワシ師団長
- 再生ドクターケイト
- 再生ドクロ少佐
- 再生岩石男爵
- 再生狼長官
- 再生隊長ブランク
- 再生ヘビ女
再生ネオショッカー
- 再生ゼネラルモンスター / 再生ヤモリジン
- 北海道に現れ、札幌市の住民を攫い、アリコマンドにしていた。村雨が札幌に到着した時にも、そこへ再生ガメレオジンと襲来し、村上千弘に強烈な一撃を与え、村雨にはバダンに帰るように指示する。その後、摩周湖での戦闘でZXの水中からのきりもみシュートで上空へ投げ飛ばされ、スカイライダーによって空中から投げ落とされた再生魔神提督と空中で激突し、爆発四散する。
- 再生魔神提督
- ZXが到着する前に摩周湖で再生ネオショッカー怪人軍団を率いて、再生ゼネラルモンスターと共にスカイライダーを追い詰めるも、スカイライダーの竹トンボシュートで投げ落とされ、ヤモリジンとなった再生ゼネラルモンスターと共に倒される。
- 再生ネオショッカー大首領
- 再生ネオショッカー怪人軍団が沈黙した後にスカイライダーとグレゴリーの前に出現。それを予期していたスカイライダーに、弱点である右足裏に大回転スカイキックを受け撃破されるが絶命の間際、「バダンは幾重にも策を構えて大首領JUDOの復活を遂げてみせる」との断末魔を残して大爆発を起こし、スカイライダーに重傷を負わせた。
再生ドグマ王国
- 再生帝王テラーマクロ / 再生カイザーグロウ
- 東北地方に出現。
- 再生メガール将軍 / 再生死神バッファロー
- 東北地方に出現。
再生ジンドグマ
- 再生悪魔元帥 / 再生サタンスネーク
- 北陸地方に出現。
- 再生魔女参謀 / 再生マジョリンガ
- 北陸地方に出現。
- 再生幽霊博士 / 再生ゴールドゴースト
- 北陸地方に出現。
- 再生妖怪王女 / 再生サタンドール
- 北陸地方に出現。
- 再生鬼火司令 / 再生オニビビンバ
- 北陸地方に出現。
キャラクターデザイン
登場する仮面ライダーは原作漫画を含めたそれまでの漫画版とは異なり、チャックの位置にあるスリットやマスクのネジなどのディテールも含めて特撮版のスーツに限りなく忠実に描かれている。これに対し、怪人は特撮版のものとはデザインが異なっており、漫画の特性を活かしたデザインへとアレンジされているものが多い。
人間のキャラクターは特撮版でそれぞれの役柄を演じた俳優のイメージを残しつつも村枝流にアレンジされている(但し『仮面ライダーをつくった男たち』では藤岡や小林などの俳優の顔はできるだけ似せて描かれているが、滝は演じた千葉治郎にあまり似せていない)。
滝ライダー
原作および、特撮版の仮面ライダーシリーズには登場しない、本作オリジナルの仮面ライダー。 かつて仮面ライダー1号、2号と共に戦った滝和也が自作のプロテクタースーツを着用し、火薬やスタンガンを内蔵したナックルや、スタンガン仕込みのブーツ、ショットガン等で武装した姿である。後に結城が開発した特殊ナイフも使用する。 滝は改造人間ではなく生身の人間だが、怪人相手でも果敢に立ち向かう。
そのデザインは全身黒で統一されており、ヘルメットにはドクロが描かれている。 これは、石ノ森章太郎原作の漫画で仮面ライダーの元にもなったと言われる『スカルマン』へのオマージュであると考えられる。
外部リンク
- 讃岐職人屋本舗 職人紹介 - 第10巻から始まる「四国暗闘編」に登場する村枝賢一デザインのキャラクターが使用されている讃岐うどん店。
- 仮面ライダーSPIRITS-魂- - 仮面ライダーSPIRITSファンサイト
脚注
- ↑ 但し、本作は携帯電話、ノートパソコンが存在する等、「ZX」TVSP放映当時の1984年では有り得ない描写があるのでこの世界では連載開始時の2000年~2001年(第1部第一話にて当時健在だったニューヨーク世界貿易センタービルが背景に登場しているため、少なくとも2001年9月以降ではない)を「仮面ライダーZX」として他のライダーの年代も逆算する事になると思われる。
関連項目
- 仮面ライダーZX
- 仮面ライダーシリーズ
- 仮面ライダーシリーズ登場怪人一覧
- チェンジング・ナウ(本作を意識したと思われるシーンが多数出てくる。)