赤石弥
赤石 弥(あかいし わたる、1966年 - 2015年8月20日)とは、熊本県人吉市の県立球磨工業高校3年の荒川真侑子さん(当時17歳)を強姦目的で殺害した、静岡県浜松市の47歳無職である。
目次
熊本県人吉市殺人事件の経緯[編集]
熊本県警は2014年6月7日、同県人吉市内の山中で変死体が発見されたと発表した。性別や年齢などは不詳。遺体はうつぶせの状態で倒れており、遺体は体が隠れる程度の大きさのビニールシートで覆われていた。
熊本県人吉市に住む県立球磨工業高校3年・荒川真侑子さん(17)が、2014年5月4日から行方不明になっている。熊本県警は、別の事件で逮捕された静岡県の赤石 弥の供述に基づき7日夕方、人吉市の山中で身元不明の遺体が発見されたと発表した。警察は、行方不明になっている女子高校生の可能性が高いとみている。
熊本県人吉市下原田町493のコンビニエンスストア「セブンイレブン・人吉下原田町店」(国道219号沿い)の倉庫裏側にて、女子高生の自転車が発見された。
女子生徒殺害をほのめかした無職・赤石 弥(47)=別の女性に対する強制わいせつで逮捕=が、インターネットを通じて荒川さんと知り合ったことが8日、県警への取材で分かった。警察は司法解剖の結果、遺体は、10〜20代の女性で、死因と身元については、わからなかったという。
30歳離れた2人は、荒川さんが行方不明になった5月4日の朝、電話でやりとりをし、行動を共にしていたことが新たにわかった。
熊本県人吉市の山中で見つかった遺体について、県警人吉署捜査本部は10日、5月から行方不明になっていた県立球磨工業高校3年の荒川真侑子さん(17)=同市下原田町=と確認した。一部白骨化していた事から、死因は不明だったが、DNA鑑定などで、行方不明の女子高校生・荒川 真侑子さん(17)と確認された。前日の5月3日、サッカー部の顧問に「あすは法事で休む」と伝えていた。
熊本県人吉市の山中で見つかった遺体が県立高校3年荒川真侑子さん(17)と確認された10日午後、地元には改めて悲しみが広がった。高校は「いちるの望みを持っていたが、事実を受け入れなければならない。ご冥福を心からお祈りします」などとするコメントを出した。
赤石は荒川さんとインターネットのコミュニティーサイトで知り合って進路相談などに応じ、遅くとも3月ごろにはメールや電話などでやりとりしていたとみられる。調べに対して「人吉市には荒川さんに会うために来て、5月4日にレンタカーに乗せて高塚山に行った。荒川さんと口論となり、カッとなって殺した」などと供述している。
弱みつけ込み肉体要求 女子高生を待ち受ける[編集]
熊本県人吉市で、女子高生の荒川真侑子さん(17)の遺体が発見された事件。荒川さんを殺害したと供述した赤石弥(47)が、2014年1月に別の少女と「自殺サイト」を通じて出会っていたことが明らかになった。赤石は1月下旬に愛知県内で沖縄県の18歳未満の少女にみだらな行為をしたとして、青少年保護育成条例違反で逮捕されている。
「赤石は荒川さんともネットを通じて知り合い、少女とは自殺サイトを介してエロ行為に及んでいる。少女の自殺願望を利用したとみられています」(捜査事情通)
熊本・高3遺体。レンタカー途中返却。不明当日に[編集]
熊本県人吉市の山中から同市の県立高校3年、荒川真侑子(まゆこ)さん(17)の遺体が見つかった事件で、殺害したという趣旨の供述をした浜松市浜北区、無職、赤石弥(わたる)(47)=別の強制わいせつで逮捕=が予定を1日早め、荒川さんが不明となった5月4日にレンタカーを返していたことが捜査関係者などへの取材で分かった。県警人吉署捜査本部は、同日午前に殺害し急いで市内を出た可能性があるとみて調べる。
赤石は2~4日に市内のホテルに滞在。2日昼ごろ市内のレンタカー会社で5日までの予定で乗用車を借り、4日午前中に返却してJR人吉駅に向かった。4日には荒川さんと携帯電話で通話していた。捜査本部は赤石が荒川さんとレンタカーで市内を移動していたとみている。
また、県警が遺体発見現場付近から荒川さんの携帯電話を見つけていたことも、捜査関係者への取材で分かった。赤石は荒川さんとインターネットで知り合って携帯電話でやり取りをしており、県警は通信内容などの解析を進める。
荒川さんの遺体が見つかった同市の高塚山の山中で遺留品を捜索したところ、荒川さんの携帯電話などの所持品が見つかった。携帯電話は4日から電源が切れた状態だった。県警はメールの通信内容やネットへの接続状況などを調べ、赤石とのやり取りを裏付ける方針。
熊本・高3事件:赤石、シートを事前購入[編集]
荒川さんを殺害したという趣旨の供述をした浜松市浜北区、無職、赤石弥=別の女性への強制わいせつで逮捕=が、遺体を覆っていたビニールシートを事前に購入していた。県警人吉署捜査本部は、購入の目的などを調べる方針。
ビニールシートは荒川さんが行方不明になった5月4日より前に赤石が購入していた。赤石は2~4日に人吉市のホテルに滞在し、2日に借りたレンタカーを予定より1日早い4日午前中に返却して、JR人吉駅に向かっていた。
遺体は同市の高塚山の山中で見つかり、ビニールシートで覆われていた。赤石は「荒川さんを殺害して現場に放置した」という趣旨の供述をしており、捜査本部は4日午前中に荒川さんを殺害し、発覚を恐れて所持していたビニールシートで遺体を隠し、急いで市外へ逃げたとみている。
荒川真侑子さんと関わりがあった人の声[編集]
近所の主婦(60)は「大事に育てていたお父さんのことを思うと、かわいそうでならない」と絶句。「違う人であってくれればと思っていた。今でも信じられない」と声を詰まらせた。
荒川さんとよくあいさつを交わしたという別の女性(58)は「本当にかわいそう。こんな事件がもう起きないようにとしか言えない」と声を落とし、「今はインターネットがあるから、田舎も都会も変わらない。本当にひどい事件だ」と憤った。
殺人犯・赤石 弥[編集]
赤石 弥は高校を中退後に一人暮らしを始め調理師をやったり自動車部品の工場などで働くなどしていたが、数年前に体調を崩してからは働いていなかった。家族が赤石 弥について語ったところによると、非常に疲れやすく、ちょっとした軽作業でも 5 分、10 分ごとに休憩を取らないと仕事にならない程だった。20 代の頃に結婚を考えている女性がいると家族に紹介したが破談となったという。破談となった理由はわかっていない。
ここ数年は生活保護費を受給していた。その金で愛知や熊本まで出かけて事件を起こした疑い。赤石は47歳で関係者の話によればここ何年かは仕事はしておらず無職だった。赤石については「心身の具合が悪かった」と話す人もいて仕事ができないとして居住している行政から支給される生活保護費を受給していたことが新たにわかった。
近所の人が一部マスコミのインタビューに対し、「 不良じみたような人ではないです。真面目な方で、とても素直な方 」と語っており、また、近所の清掃活動にも積極的に参加していたという証言もある。
4月上旬頃に「電話のかかる音が気になる」や「精神的につらい。気分転換に旅に出る」というメールを家族に送っている事が分かった。また、4月下旬には「5月の4、5日には戻る」というメールを送っていた。
5月16日に逮捕された容疑の様に、淫行や強制わいせつなどで逮捕されている事から、性犯罪の常習者である可能性は極めて高いと思われる。1 月から自宅へ殆ど帰宅していなかったという報道もあり、他にも淫行やわいせつ事件などの余罪がある可能性もある。
1 月にネットで知り合いみだらな行為に及んだ少女とは「 自殺サイト 」知り合ったとされる。連絡を取るうちに愛知県で会う事になり、少女を車に乗せて浜松市へ移動したが少女が通報し保護されたという。
熊本・高3遺体容疑者宅を捜索。別の女性事件で[編集]
浜松市浜北区西美薗、無職、赤石弥の自宅を別の女性への強制わいせつで家宅捜索した。捜査本部は赤石が荒川さんを殺害して遺体を遺棄したとみており、容疑が固まり次第、殺人と死体遺棄容疑で再逮捕する。
捜査員6人が同日午前9時50分ごろから赤石容疑者宅に入って捜索を始め、午後0時10分ごろに終えた。
赤石の逮捕容疑は5月3日午後6時ごろ、人吉市内のホテルでマッサージの50代女性にわいせつな行為をしたとしている。
別の少女連れ込み未遂も。浜松の自宅寄り付かず[編集]
赤石 弥は、浜松市浜北区の一軒家で1人暮らしだった。2014年1月下旬に別の女子高生を自宅に連れ込もうとしてから5月16日に逮捕されるまで、自宅に寄り付いていなかった。
赤石は1月下旬、インターネットで知り合った沖縄県内の女子高生と愛知県内のホテルで会った後、浜松市の自宅に連れ込もうとした際にけんかとなり、女子高生が警察に通報した。女子高生から事情を聴いた静岡県警が、愛知県青少年保護育成条例違反事件として捜査を始めると行方をくらまし、約3カ月後に捜査員が自宅近くのファミリーレストランにいるところを見つけ、逮捕した。
JR浜松駅から北約12キロの住宅地にある自宅は、築約30年の木造平屋建て。大家の女性は「二十数年前から1人で住んでいた。家賃は4万円ぐらい。親が払っているのか、滞納することもなかった」と話す。最近は働いている様子はなかったという。
大家の女性によると、物音を立てることもなく、周囲とのトラブルもなかった。地域で行う草刈りや側溝の掃除にも参加していた。近くに住む80代の女性は「会うとあいさつをしてくれたし、愛想がいい。いい人だと思っていた」、70代の女性も「真面目な感じの人。こんなことになるとは信じられない」と驚きを隠さなかった
裁判[編集]
女子高生殺害、初公判。48歳男、ロープで首絞める(2015年6月)[編集]
熊本県人吉市で2014年、県立高校3年の女子生徒=当時17歳=を殺害したとして、殺人などの罪に問われた住所不定、無職、赤石 弥被告(48)の裁判員裁判が2015年6月4日、熊本地裁(溝国禎久裁判長)で開かれる。
被告は起訴内容を大筋で認める方針で、量刑が争点となる見通し。起訴状によると、2014年5月4日午後0時15分ごろ、人吉市の高塚山山中で、女子生徒の首を背後からロープで絞めて窒息死させたとしている。
捜査関係者によると、赤石被告は以前、静岡県に住んでいた。趣味や関心を共有する人たちがインターネット上で質問や意見などを書き込んで交流する「コミュニティーサイト」で女子生徒と知り合い、連絡を取っていた。
裁判は8日に結審し、12日に判決言い渡しの予定。
女子高校生殺害事件、被告が拘置所で自殺(2015年8月)[編集]
2014年5月、熊本県人吉市の山林で高校3年の女子生徒を殺害した罪などに問われている49歳の被告が、熊本市内の拘置所で自殺した。
熊本刑務所によると、8月18日の夜、熊本市中央区にある熊本刑務所の京町拘置支所で、男の被告が勾留されていた独居房で首に下着を巻きつけて扉にもたれかかっているのを巡回していた職員が見つけ、病院に搬送されたが、20日、死亡した。
死亡したのは、赤石 弥被告(49)。2015年6月の1審の判決で懲役18年を言い渡され、福岡高等裁判所に控訴していた。遺書などは見つかっていないが、警察は現場の状況から自殺したとみて調べている。熊本刑務所の明石雅美所長は「被告や受刑者の行動、心情の把握を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントしている。