ミシェル・オークレール

ミシェル・オークレール（Michéle Auclair, 1924年11月16日 - 2005年6月10日）は、フランスのヴァイオリン奏者。

パリの出身。４歳の時にルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタを聴いて両親にヴァイオリンをねだるようになり、リーヌ・タリュエルにヴァイオリンの手ほどきを受けるようになった。そのままパリ音楽院に進学してジュール・ブーシュリのクラスで学び、ジャック・ティボーやボリス・カメンスキのレッスンも受けた。1943年にロン＝ティボー国際音楽コンクールのヴァイオリン部門、1945年のジュネーヴ国際音楽コンクールのヴァイオリン部門のそれぞれで優勝。1949年からアメリカに行き、セオドア・パシュカスとアリス・パシュカスの許で研鑽を積んだ。1951年にはシャルル・ミュンシュの指揮するボストン交響楽団と共演してピョートル・チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏してアメリカ・デビューを果たした。1960年代に自動車事故に巻き込まれたのがきっかけとなり、演奏活動から次第に遠ざかった。1969年に母校のパリ音楽院の教授に就任。1989年にはアメリカのニューイングランド音楽院に転出。

パリの自宅で睡眠中に死去。