用賀駅

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歴史

東急玉川線・用賀停留所時代

新玉川線(現・田園都市線)の開通前、1969年までは、この地に東急玉川線(玉電)の用賀停留所があった。桜新町と用賀の間の専用軌道上にあった停留所には駅舎が存在し、停留所からは車両基地予定地への引込線が敷かれていた。車両基地は建設されることなく玉川線は廃止され、車両基地予定地は後に世田谷ビジネススクエアの用地となっている。

年表

  • 1907年明治40年)4月1日 - 玉川電気鉄道(後の東急玉川線)用賀停留所開業。
  • 1969年昭和44年)5月10日 - 玉川線廃止にともない用賀停留所廃止。
  • 1977年(昭和52年)
    • 4月7日 - 新玉川線の駅として開業。
    • 11月16日 - 日中に田園都市線直通快速を運転開始。
  • 1978年(昭和53年)8月1日 - 半蔵門線開業により半蔵門線と直通運転開始。
  • 1979年(昭和54年)8月12日 - 各駅停車も含め終日にわたって田園都市線と直通運転を開始。
  • 1993年平成5年) - 世田谷ビジネススクエア竣工にあわせ北口を改良。エスカレータ・エレベーターを設置。バスターミナルが整備される。
  • 1994年(平成6年)1月17日 - 用賀中町通り - 用賀駅間の東京都道427号(旧玉電専用軌道)の開通により、用賀中町通りを経由するバスの用賀駅バスターミナルへの乗り入れを開始、同時に用賀付近のバス路線再編成を実施。
  • 2000年(平成12年)8月6日 - 新玉川線の田園都市線との路線名統一により、田園都市線の駅となる。
  • 2001年(平成13年)
    • 3月 - 下りホームエレベーター使用開始。
    • 10月 - 上りホームエレベーター使用開始。
  • 2006年(平成18年)
    • 6月22日 - 東京地下鉄8000系電車使用の上り急行電車が用賀駅を通過する際、10両編成中4両の車体とホームが接触し、車体とホームの双方に傷が付いた。乗客約3000人にけがはなく、列車もそのまま定時運行される(下記ウィキニュースも参照)。
    • 6月26日 - 上記の接触事故が発覚。東急は同駅ホームの通過速度を通常の時速75kmから時速50kmへ抑制。
  • 2007年(平成19年)4月5日 - 上記の事故を契機にして発覚した、梶が谷駅でのホームと電車の接触事故に対する処置完了に合わせ、前年から続けられた用賀駅での速度制限を解除[1]
  • 2009年(平成21年)10月1日 - 管内再編により、当駅は三軒茶屋管内から二子玉川管内に移管される。

駅構造

東京都道427号瀬田貫井線の地下に相対式ホーム2面2線を有する地下駅である。地上の道路の形状に合わせ、ホームは下り線から見て進行方向の左側へカーブする部分に設置されている。

ホーム階から改札階まではエレベーター、改札階から地上まではエスカレータとエレベーターが設置されている。改札階には発車標が設置された。定期券は専用の自動券売機のみで発売している。急行通過駅であるが、上用賀・世田谷通り・用賀中町通り方面への輸送を担うバス路線が当駅を中心に形成されていること(世田谷区の中核的拠点の一)、世田谷ビジネススクエア、近隣事業所・学校等の関係者の利用もあり、賑わっている。

非常用に、二子玉川駅方に渡り線を設けている。この渡り線の使用例としては、2005年7月23日に発生した千葉県北西部地震により渋谷駅から先の東京メトロ半蔵門線が不通になり、二子玉川行きとなった電車が当駅で折り返したというものがある。過去にも荒天で地上区間が不通になった時や、深夜の試験列車の転線に使われた事例がある。

トイレは改札口を出て正面にあり、多機能トイレも設置されている。駅の地下部は世田谷ビジネススクエア地下階と直結しており、飲食店書店TSUTAYAなどがある。世田谷ビジネススクエアの2階までが飲食店・店舗街となっており、3階以上は関係者以外立ち入ることはできない(専用エレベーターがある)。

駅カラーは「みず色」で、ホーム壁の一部にみず色の線が引かれている。ただし、実際に使用されている色は、日本工業規格(JIS規格)が定めたJIS慣用色名での水色)よりも青色に近くなっている。ホームの階段に近いほど壁に塗装してある駅カラーの幅は太くなり、ホームの端に行くほど白のタイルの割合が多くなる。これは、旅客の乗降の利便性向上のためで、階段がどこに設置されているのか分かりやすい。

当駅は北口と東口と南口の三か所の出入口があり、北口は世田谷ビジネススクエアと用賀駅バスターミナルに、東口は用賀商店街に、南口は平成ビル用賀に繋がっている。

2014年に「世田谷ビジネススクエア前」という施設案内看板がホーム駅名標に掲出された。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 田園都市線 下り 二子玉川長津田中央林間方面
2 田園都市線 上り 渋谷Z半蔵門線 押上東武線 春日部方面

利用状況

2013年度の1日平均乗降人員は61,099人である[2]。近年の1日平均乗車人員は下記の通り。

年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 25,416 [3]
1991年(平成03年) 26,270 [4]
1992年(平成04年) 26,819 [5]
1993年(平成05年) 27,953 [6]
1994年(平成06年) 30,679 [7]
1995年(平成07年) 31,462 [8]
1996年(平成08年) 31,723 [9]
1997年(平成09年) 31,488 [10]
1998年(平成10年) 30,405 [11]
1999年(平成11年) 29,730 [12]
2000年(平成12年) 29,255 [13]
2001年(平成13年) 28,419 [14]
2002年(平成14年) 28,214 [15]
2003年(平成15年) 28,011 [16]
2004年(平成16年) 28,356 [17]
2005年(平成17年) 28,695 [18]
2006年(平成18年) 29,400 [19]
2007年(平成19年) 30,738 [20]
2008年(平成20年) 30,748 [21]
2009年(平成21年) 30,792 [22]
2010年(平成22年) 30,841 [23]
2011年(平成23年) 30,678 [24]

駅周辺

用賀 も参照

バス路線

旧・新玉川線の中間5駅では唯一、バスターミナルを備えている。全路線が東急バス東急トランセに委託)により運行されている。

乗場 系統 主要経由地 行先
1番 用21 関東中央病院
用22 関東中央病院 美術館
2番 用01 農大前 祖師ヶ谷大蔵駅
3番 用06
等12
成育医療研究センター前 成城学園前駅
4番 園02 農大前 世田谷区民会館
5番 園02 都市大等々力キャンパス前 田園調布駅
等12 深沢不動前 等々力操車所
中町五丁目 瀬田営業所
6番 恵32 東京医療センター前・三谷 恵比寿駅
東京医療センター 三谷(出入庫)
7番 降車専用

駅名の由来

用賀 も参照 駅名は「用賀」の地名に由来する。この地名は仏教とも関わりの深い「ヨーガ」 (Yoga) に由来するとの説がある。

その他

東名高速方面からの高速バスの乗り継ぎ

2010年5月21日から6か月間、東名ハイウェイバスなどの東名高速道路からの各ルートの上り便で、駅に近接する首都高速3号渋谷線用賀パーキングエリアから当駅へ徒歩で乗り換え、田園都市線上り方向へ乗り継ぎができる実証実験を行った。用賀パーキングエリアに降車専用のバス停を設置し、そこから徒歩で当駅まで行き、田園都市線で渋谷方面へ向かうことによる、東京都心方面への到達時間短縮が期待されている。この実験では、当駅から渋谷駅までの田園都市線が大人・小児とも100円で乗車することができる[25]。ただし、夜行バスについては対象外となっている。

この実証実験は、2010年10月9日に関東で起こった大雨の際にも施行されている(三連休の初日というのも重なって、各所で激しい渋滞が起こっており、定刻通りのダイヤ運行ができていなかったためでもある)。

なお、首都高速道路では2008年から2009年にかけて実施され、実験期間後は本格運用に移行した八潮パーキングエリア首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス八潮駅への乗り継ぎ実証実験に次いで2例目となる。

2011年10月13日から本格運用に移行している[26]

隣の駅

東京急行電鉄
田園都市線
急行
通過
準急・各駅停車
桜新町駅 (DT05) - 用賀駅 (DT06) - 二子玉川駅 (DT07)

脚注

関連項目

外部リンク