北城睦実

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北城 睦実(ほうじょう むつみ)は、吉崎観音作の漫画ケロロ軍曹』およびその関連作品に登場する架空の人物。アニメ版では「サブロー」という名前であり、声優石田彰


注意以降に核心部分が記述されています。

人物[編集]

日向家を囲む四方の風。原作とアニメで設定が異なる。ただし外見は共通である(アニメの方は原作より髪のハネ具合が微妙に多く、中学生という設定の為か顔が若干幼め)。原作の初登場時は実年齢よりも顔が幼なめであった。

パートナーはクルル

原作での設定[編集]

原作では、623は「北城睦実」という名前であり「渋谷大学付属第三高等学校」という高校に通う高校生である(高校名は原作第72話より。なお、第11.5巻では「渋谷大学付属高等第三学校」となっている。しかし623のプロフィールページ以外では「渋谷大学付属第三高等学校」であるためミスと思われる)。身長は168cmで、体重は59kg(原作第11.5巻より)。人気急上昇中のイラストライター(ポエム付き)にしてラジオのパーソナリティ。ただしそのポエムはかなり独特な内容のものが見られ、中にはケロロ達に「思うさま浅い」と言わせる物もある。夏美の憧れの人物である為、ギロロからは嫉妬されている。また、語尾に音符が付く事が多い。

学校をサボりがちで、周囲からは他の生徒とは違う雰囲気を持つ変わった少年と思われており、芸能人でもあることも隠してはいない。他の人々と比べてきわめて知能指数が高く(IQ350とされるが、これは実際にはありえない数値である)、運動神経も格段に良い。かなり離れた場所からバスケットボールを投げてゴールに入るほどであり、周囲の生徒は「623が参加したら試合にならない」と思っている。加えて芸能人で女子に大人気であるため周囲の男子から妬まれ、その浮世離れした素行から一部の教師に胡散臭く思われていた、いわゆる浮きこぼれであった(または不思議くん)。さらにオートバイに乗っている描写もある。

退屈な日常を持て余していた所、久しぶりに来た学校でクルルと出会い、久々に見付けた「面白い奴」を追いかけ彼と壮絶なカーチェイスを繰り広げる。校内をバイクで走り回った事で教師から退学にされかけるが、クルルがその場にいる623以外の人間の記憶を消したため事無きを得る(623に今後色々と協力してもらう為)。そこから「電波コンビ」が結成された(以上の経緯は原作第72話より)。

また原作における「サブロー」は、623に憧れる後輩の高校生である。

アニメでの設定[編集]

アニメでは、623とサブローが同一人物という設定。身長・体重は明かされていない。

普段はサブローという名で、夏美冬樹と同じ吉祥学園中等部に在学の中学三年生であり、芸能人の623という事は隠している(サブローを数字で表すと326と書き、それを反対にすると623になる)。本名についても明かされていない。当初は視聴者にも隠しているという設定だったが、第163話Aパートにおいてギロロがこの事実を知ってしまうエピソードを通して公式に明かされた(ただしそれ以前もエンディングのキャストのクレジットに623の俺ラジオの声の役名表記が「サブロー」となっていたことがあった)。この事実はクルルにとって誰にも知られてはいけないことらしく、同話でギロロはこの事実に関する記憶を消されている。

初のメインエピソードとなる第9話では周囲から不良扱いされていた。第112話まではタママに「ボンクラ中学生」と認識されていた。アニメでは学校を基地にしようとし、手始めにサブローを洗脳しようとしたクルルと実体化ペンで激闘を繰り広げた事が、コンビ結成のきっかけとなった(第112話)。

こちらもまた原作と同様に夏美が彼に対して強い憧れを持っている為、ギロロには嫉妬されている。

中学生である為かバイクには乗っていないが、第112話ではスケートボードを乗り回している(江戸川コナンのパロディか?)。

原作とアニメの共通点[編集]

原作とアニメの共通点は、623は『623の俺ラジオ』のパーソナリティ(ただしアニメでは「覆面DJ」である)で夏美が憧れている人物である、という点である。

クルル曹長と気が合うらしく、原作では電波仲間(電波系仲間の事か)等といわれている。クルルがケロロ小隊に合流する際に手助けをしたという点や学校をサボりがちな所も共通する。クルルとはメールでやりとりしており、彼らが窮地に陥った際に623にメールを送っているが直接「助けて欲しい」とは送らず、遠まわしな内容を送ってくる。

外見も共通しており、髪の色は灰色で瞳の色は。いつもニット帽などの帽子を被っている(原作第70話&アニメ第112話の終盤や、夏美の妄想の中などごく稀に脱いでいる時もある)。アニメではこの帽子にクルルのマークが付いている(原作第127話ではこの帽子を被っていた)。また帽子の代わりにサンバイザーを装着していた事も。

よく電柱や屋根や西澤タワーなどの高い所にいる(どうやって登っているのかは不明)。たまに日向家の屋根でドロロ将棋を指している。レア物のガンプラを予約して買ったり、原作においてはガンガルをゲットする為に芸能人のコネを利用するなど隠れたガンプラマニアであり、ケロロの欲しいガンプラとよくかぶる。

七人のナナでの登場[編集]

七人のナナ』にもほぼ同じキャラクターで登場している。七人のナナと本作での違いは髪の色。ケロロ軍曹では灰色の髪の毛だが、七人のナナではエメラルドグリーンだった。また、同作では帽子にクルルのマークが付いていない。

なお、七人のナナでは623の声優は明かされていなかったが当時から623の声優は石田である。また、彼はこの番組に神近優一役でレギュラー出演していた。

その他のエピソード[編集]

  • イラストレーター兼詩人の326(ナカムラミツル)がモデルと思われる。また担当声優が同じという理由から、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲルがモデルではないかという説もある(外見もどことなく似ている)。初めて日向家に訪問した時もカヲルのパロディである。
  • アニメ初期は一人称が「僕」と「俺」が混在していたが、現在では「僕」で統一されている。
  • 初登場の回で自らのイラストを売っていた時に冬樹と桃華を「お似合い」だとおだて、桃華からイラストを買い占められひと儲けするなど、なかなか商売上手な面もある。
  • 原作・アニメ共にかなりの切れ者であり、アニメ第112話では瞬間的にクルルの実体化ペンの事を理解し、本来の持ち主であるクルル相手に激闘を展開。また、第161話ではドロロですら追い詰められたメケケのトリックを見破り、ケロロ小隊を見事にアシストしている。
  • 独特の雰囲気を持っている為か周囲に誤解される事が多いらしく、夏美のクラスを訪れた時に五月・弥生決闘の申し込みと勘違いされた。また、日向家を訪ねた際には冬樹にブラックメンと勘違いされてしまった(原作第20話・アニメ第9話Aパート)。
  • 登場人物の中では唯一、何もしないで『アンチバリア』を見破ってしまった稀有な存在である(原作第72話・アニメ第112話)。
  • 超劇場版では何故かキルルに×のマークを付けられなかった(学校をサボっていたかららしい)。
  • 学校をサボってよくボウリングに行っているらしい(原作第127話)。
  • 原作第135話では『アーケードゲーマーふぶき』の主人公・桜ヶ咲ふぶき(こちらでは苗字が「桜ヶ崎」に変わっている)を『623の俺ラヂオ』のゲストに呼び、ケロロと夏美が対戦している時に彼女の手助けをする為にふぶきを呼んだ。なおその後、623がふぶきを紹介をして彼女を夏美の友人にした。

コスプレ・変身[編集]

メン・イン・ブラック
アニメ第9話Aパートで、冬樹が「サブローが夏美に積極的に干渉する理由」を考察した際、冬樹のイメージとして登場。
スーパーマリオ
アニメ第126話の冒頭でクルル曹長と一緒にテレビ画面の中に出現。
サブロー王子
アニメ第126・196話で夏美が妄想した世界の中のサブロー。ちなみに本人ではないものの、超劇場版2でもメールがメアボールで変身した王子姿のサブローが出る。
魔王ダーク・サブロード
アニメ第126話で登場。クルルが作ったRPGの中の世界を支配する魔王。顔にはなぜか『機動戦士ガンダムF91』の登場人物であるカロッゾ・ロナの鉄仮面を被っており、攻撃はやはりカロッゾ同様「バグ」で攻撃する。しかしケロロたちと共に駆けつけた夏美の愛情によって我を取り戻した(これにはゲームそのものの性質も深くかかわっている)。

関連項目[編集]

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