三菱・パジェロ

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パジェロPAJERO )は、三菱自動車工業が製造・販売するオフロードSUVである。

概要

名前の由来は、南米に棲むヤマネコパジェロ(またはパンパスキャット、コロコロ)から。基本的に全世界共通名だが、イギリス向けはショーグン、またスペイン語で「パジェロ」という語が「オナニー」を意味するスラングに酷似しているため、スペイン語圏では「Montero」(能力がある者)の車名で発売されている。

RVブームと呼ばれた1990年代に販売台数を大きく伸ばし、日本での四輪駆動車の代名詞が同社の「ジープ」であったこともあり、「パジェロ」の呼称も世間で広く認知されるに至った。

パジェロと一致して語られることの多い市販車無改造部門を含むダカール・ラリー(通称パリダカ、以下パリダカと表記)に数多く参戦し優勝を含む好成績を残しヨーロッパ圏での知名度も高い。また、現在高級乗用車の生産を行なっていない三菱自動車工業自身も、国内におけるフラグシップモデルとして位置づけていた。2012年からはディグニティにその役目を譲っている。

全車種が岐阜県加茂郡坂祝町にある三菱自動車の子会社のパジェロ製造で製造されている。人口が10,000人に満たない同町の税収の大半をパジェロ製造が占めている等、坂祝町が「パジェロの町」と言われる所以である。特産物としてパジェロが同町のウェブサイトで紹介されるほどである[1]

初代(1982年-1991年)

L044・049GV/141・GW/144G・GW/146GW/149GWG・GW型

シャーシ・ボディ

  • シャーシは、ラダーフレームを採用しており三菱・フォルテをベースに開発された。
  • ボディは、当初はメタルトップ及びキャンバストップ。後に、メタルトップワゴンが登場し、ホイールベースとボディーを延長化とハイルーフ化に伴いロングが登場した。

エンジン

  • 当初は4D55型2.3L直列4気筒SOHCディーゼル(75馬力)・4D55型2.3L直列4気筒SOHCターボディーゼル(95馬力)・G63B型2.0L直列4気筒SOHC(110馬力)が搭載された。マイナーチェンジに、G63B型2.0L直列4気筒SOHCターボ(145馬力)が追加された。後半にはディーゼルが4D56型2.5L直列4気筒SOHCターボディーゼル(85馬力)へと変更になり、また6G72型3.0L V型6気筒SOHC12バルブ(150馬力)が登場した。
  • 4D56型にインタークーラーが採用され、4D56型2.5L直列4気筒SOHCICターボディーゼル(94馬力)へとパワーアップした。

サスペンション

  • サスペンションは、当初はフロント ダブルウィッシュボーン・トーションバースプリング式独立懸架 リア 半楕円リーフスプリング式車軸懸架を採用されていたが、後半にリアが 3リンク・コイルスプリング式車軸懸架を採用したモデルも登場した。

四輪駆動システム

  • シンプルなパートタイム4WDが採用されていた。

歴史

1982年5月7日
1983年2月25日
  • 5ナンバーの乗用モデル(メタルトップワゴン)が追加され、3月1日に発売された。4D55型ディーゼルターボ及び、G63B型ガソリンターボ(グロス145馬力)が搭載された。またこの車で、今ではパジェロと一致して語られるパリダカの市販車無改造部門への挑戦および部門優勝が始まる。翌年以降の改造車部門では4G63T型を縦積みした車両が使用され、プロトタイプの登場まではほぼ市販車両の強化版で参戦し、実績を上げた。
1983年6月23日
  • ホイールベースボディの延長とともにハイルーフ化された4ドアが登場し、7月1日から発売された。5ナンバーのエステートワゴンと4ナンバーのエステートバンが用意される。エステートワゴンは3列シートの7人乗りで、1BOXワゴンのようにも使える多目的車となった。
1985年
  • エステートワゴン2300ディーゼルXLにAT車追加。
1986年
  • 4ドアのミッドルーフが登場。ディーゼルエンジンが4D56型2,500ccへと変更。この辺りよりキャンピングカー等に適応するようになった。
1987年
  • V型6気筒の6G72型3,000ccガソリンエンジン(ネット150馬力)に後輪3リンクコイルリジッド車が登場し、RVの乗用高級化路線の先駆けとなる。現在のパジェロにつながる高級グレード「エクシード」をミッドルーフ車に追加。
1988年
1989年
  • オーバーフェンダーとワイドタイヤを装着したワイドシリーズ設定。ガソリン車はすべてV型6気筒3,000ccエンジンに統一。キャンバストップ・V6 3000スーパースポーツは歴代で唯一の1ナンバー登録の普通貨物車である。GLグレードは装備の向上でJXとなる。
1990年
  • 特別仕様車「スーパーロイヤルエクシード」発売。ワイドシリーズのディーゼル車とエステートバンにA/T車追加。

ヒュンダイ・ギャロッパー

  • 韓国現代自動車のグループ企業である現代精工(現・ヒュンダイモービス)で「ギャロッパー(Hyundai Galloper)」としてライセンス生産されていた。その後のモデルチェンジで、『ギャロッパー II 』となり、『ギャロッパーイノベーション』という、パジェロエボリューションを意識したモデルも登場した。

2代目(1991年-1999年)

V14・24・34・46V/21・23~26・43~46・55W/24・26・44・46・47WG/23~26C型

シャーシ・ボディ

  • シャーシには、先代から引き続きラダーフレームが採用された。
  • ボディはショートホイールベースに「Jトップ」と「メタルトップ」の2種類、ロングホイールベースに「ミッドルーフ」と屋根後半がハイルーフとなった「キックアップルーフ」の2種類が用意された。それらにオーバーフェンダーの有無、4種類のエンジン、装備の差などが組み合わされ、商用バンを含めると(建設省仕様などの準特装車は除いて)、最大時には30種類以上ものグレードがディーラーで購入可能だった。

エンジン

  • 当初は、初代パジェロに引き続き、若干変更を加えた 6G72 型 V型6気筒SOHC12バルブ 2,972cc(155馬力)と、吸・排気系をリファインし、若干パワーアップした 4D56 型 直列4気筒SOHC 2,500cc インタークーラー付きディーゼルターボ(105馬力)の2種類だった。
  • 後に、6G74 型 V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc(230馬力)と、4M40 型 直列4気筒SOHCインタークーラー付きターボディーゼル(125馬力)を追加し、高出力・高トルク化を図った。
  • 6G74 型 V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc(245馬力)が世界初のGDIエンジンとして低燃費、高性能の両立を実現した。
  • マイナーチェンジ後のモデルでは、機械式から電子制御式の燃料噴射となったことで4M40 型 直列4気筒SOHCインタークーラー付きターボディーゼル(140馬力)が出力・トルクともに向上。また、高精度な電子制御燃料噴射システムの採用で6G72 型 V型6気筒SOHC12バルブ 2,972cc(185馬力)もパワーアップ。

サスペンション

  • サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン・トーションバースプリング式独立懸架、リアはダンパーを前倒配置した3リンク・コイルスプリング式車軸懸架を踏襲。競合他車の横方向のオフセットを持つダンパーマウントや4リンクリジッドと比較すると、這う様に進むというよりは、前方にプログレッシブ配置されたダンパーにより、加速時に後輪の接地性を確保する設計となっている。

四輪駆動システム

  • 世界初のスーパーセレクト4WDが採用された。この駆動システムは、トランスファーにビスカスLSD付きセンターデフを追加し、4WD時にはセンターデフ式フルタイム4WDとほぼ同等の舗装路での走行性能を有している。 センターデフにはデフロック機構を装備し、直結4WDと同等の悪路走破性も持つため、パートタイム4WDとフルタイム4WDの長所を兼ね備えたシステムである。また、走行中でも駆動方式が変更可能で、前後輪への駆動力の配分は50:50であり、必要に応じて、100:0に近い配分まで変化することが可能となる。

歴史

1991年1月22日
  • 初のフルモデルチェンジを受け、2代目が登場。
  • 初代L系が引き続き好調に販売されていることを受け、三菱自工としては異例の長さの構想期間や車両テストにより車両構造の洗練が一層進んだことが評価を高める一因ともなっている。特に有名な点は、リアコンビネーションランプの室内空気利用ヒーターや、リアドアを積雪地向けに三角の切り欠きを設けたりなど、車両がほぼ完成した後に変更された点が多数見られる。
  • 2代目発売が遅れた背景には、初代発売当初の月間登録台数が数百台と低調のまま推移し、2代目の開発予算確保が困難であったという事情もある[3]。その後、逆に販売が爆発的に伸び、社内に「2代目不要論」まで飛び交うほどにもなったことも2代目登場が遅れた要因となった。
  • 当時、三菱社内ですら、それほどの混乱となるほどの RV ブームと呼ばれる現象の中心にいた車両がこの2代目パジェロともいえる。
  • ブームの只中、高価格なRVながら、普及車などを抜いて国内新車月間販売台数1位獲得という快挙を成し遂げている。
  • フロントバンパーおよびサイドドアに大型のインパクトビームを内装し、外板に高張力鋼版を多用したことにより、先代に比べ重量および頑丈さが増した。
  • 初代のイメージリーダーであったソフトトップを引き継ぐかたちで、キャビン後部およびルーフ部を幌とした「Jトップ」が設定された。このJトップは、リアデフロック・16インチブレーキ・当時の国産車の中では最大級の18インチホイールと専用タイヤ・極低速ギア比デフ・ロールケージなどが標準搭載された。そのため、フラットダートを速く走ることを主眼においた初代よりもクロスカントリー色が強くなっている。
  • 特別限定車として、パリ~ダカール総合優勝記念車や、No.1スペシャル(月間販売台数1位記念)などが登場した。
1993年7月19日
  • マイナーチェンジ
  • V型6気筒3,500ccの6G74型(230馬力)と直列4気筒2,800ccインタークーラーターボディーゼルの4M40型(125馬力)が追加された。
  • ボディこそほぼ変わらないものの、高出力化に合わせトランスミッション容量の向上(MT・ATとも)、エンジンマウントの見直し、それらに伴いラダーフレーム各所にも変更が施された。
  • 前期型に比べ、1インチ近くボディリフトされ、16インチブレーキ、マルチモードエアバッグ&ABSなども装備され、走りや機能、安全面で大きな改良がなされた。従来の2,500ccディーゼルターボはメタルトップの廉価版の5MTのみへ整理された。
1994年2月
  • 特別仕様車「リミテッドエディション」が発売。
  • 「リミテッドエディション」は、94年パリ~ダカールラリー出場を記念した限定車で、メタルトップワイドZR、 ミッドルーフワイドXRをベースとした専用ボディカラー(マジョルカブラック=ZR、ムーンライトブルー/ラガーディアンシルバー=XR)に主要装備を高級化した特別仕様車。
1994年5月
  • 特別仕様車「ホワイトパジェロ」発売。
  • 「ホワイトパジェロ」は、メタルトップXR-Iをベースに専用モノトーンボディカラー(ソフィアホワイト)、エクステリアをすべて同色化・ミッドルーフで好評の異形ヘッドランプやメッキグリルなどを採用した特別仕様車。
V6・3500の設定車種拡大。特別限定車として、2800ATのJトップ特装のGAGA、内外装色に統一感を出したブルームーンなどが登場。
1995年
  • ミッドルーフワゴンに5人乗りのGシリーズ追加。2800ディーゼルは電子制御化で140仏馬力にパワーアップ。
1996年5月
  • 4G64型直列4気筒2,400ccガソリンエンジンを搭載しレカロシート・専用カラーなどを奢った「ルーキー」が追加された。また MMCS(カーナビゲーション)をメーカーオプションで設定。 
1997年
  • マイナーチェンジ。
  • 3,500ccGDI6G74 エンジン(245馬力)が搭載されるようになった。
  • 併せて外装にも大きな変更が与えられた。ボディ見切りの向上を図るべくオーバーフェンダーを廃止しブリスターフェンダーを採用し、フェンダーの後付け感をなくした。また、いわゆる「カンガルーバー」バンパーによる衝突危険度増大の批判的世論を受け、ABS樹脂製のガードや樹脂部分を大型化したバンパーを採用した。さらにグリルデザインなどの外装部品の大幅な変更も同時に行なった。また内装もオートエアコンの意匠変更(液晶表示化)・3連メーターの方位計・車外温度計のデザイン変更・後述するINVECS-II搭載に対応したギアポジション表示メーターの採用・後退灯色の変更(オレンジ→白)、セカンドシートの分割可倒化等の変更を行なった。
  • しかしデザイン的に後づけ感があり、先進性はあまり感じられなかったため、鋼板の意匠変更を含む自動車製造上かなり大きな(モデルチェンジに相当する)投資を行なったが、翳りの見えてきたパジェロ人気を回復させたのは一時的だった。
  • また従来のボディも廉価版として2代目生産終了まで生産されていた。(Gシリーズ、キックアップルーフ、JトップJS※ただし、エンジンは2800Dと6G72/24バルブ)
  • 手動変速機能と学習機能を持ったINVECS-IIスポーツモードA/Tも新たに採用された。しかしこのトランスミッションは、従来のアイシン精機製から自社開発に切り替えたシステム過渡期の製造であり、ガラスのミッションとして、不具合が多く報告されている。
1997年10月
  • パリダカのレギュレーション改正にあわせ、6G74型エンジンをベースに可変バルブ機構"MIVEC"とし、四輪独立懸架サスペンション"ARMIE"を採用したパリダカ用ホモロゲーション取得モデル三菱・パジェロエボリューションが限定販売された。
  • エクステリアは、長大化したサスアーム・ストロークに対応するため、ブリスターフェンダーにさらにオーバーフェンダーを付け、フロントおよびリアバンパーなど各所のパーツも大型化された。さらにボンネットはアルミニウム化され、専用エンジンなども含め、販売価格では到底採算が合わない車ともいわれている。
  • これら2代目パジェロは、1999年の国内販売終了後も、主にEU輸出用として2002年まで国内生産されていた。
  • 現代自動車ではギャロッパーの後継車種として、2代目パジェロのプラットフォームを用いたモデル『テラカン』が登場した。
  • インドではパジェロSFXとして2012年10月まで継続生産されていた。

3代目(1999年-2006年)

V63・65・68・73・75・77・78W型

シャーシ・ボディ

  • シャーシは、ラダーフレームからラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディ(モノコックボディにラダーフレームを熔接した形)へ変更になった。パジェロはモノコックとよく言われる理由はここにあるが、前後貫通するラダーフレームも入っており、同車発表時には、むしろ単純なラダーフレームより同社比で剛性アップを果たしているとメーカーの説明があった。
  • ボディは、ショートとロングの2タイプとなっており、従来の5ナンバーを基本としたボディから、主に日本国外市場のニーズ向けに、標準サイズで3ナンバー(バンも小型>中型)と大型化された。ただし、このモデルから、国内向けのバンは設定されていない。

エンジン

  • エンジンは、発売当初は6G74 V型6気筒DOHC24バルブ(GDI) 3,496cc(220馬力)と4M40をベースとした4M41 直列4気筒DOHC16バルブICターボ(DI-D) 3,200cc(175馬力)のみだった。発売1年後に6G72 V型6気筒SOHC24バルブ(180馬力)が追加された。
  • 後半には、6G74 V型6気筒DOHC24バルブ(GDI) 3,496ccを廃止し 6G75 V型6気筒SOHC24バルブ 3,828cc(219馬力)に置き換えられた。

サスペンション

  • サスペンションは、今回から市販されたパジェロエボリューションと同じく、フロントがダブルウイッシュボーン・コイルスプリング式独立懸架 リアがマルチリンク式ダブルウィッシュボーン・コイルスプリング独立懸架の4輪独立懸架式サスペンションへと変更された。この変更点により、車体全体の剛性強化がなされた。ハイブリッドリアデフと呼ぶLSDとデフロックを兼用するシステムを持つ。

四輪駆動システム

  • 今回からスーパーセレクト4WDがIIへと進化した。変更点は、状況に合わせて前後の駆動配分を自動的にフロント33から50、リヤ67から50の範囲で最適に制御したり、直結4WD、後輪2WDにもなる。これにより、前後駆動力を最適に配分することでオンロードから滑りやすい路面まで、安定性と旋回性を高い次元で可能としている。

歴史

1999年9月2日
  • フルモデルチェンジを受けた。
  • 当時の本格クロカン車では珍しいAT車の設定もある。またMTは通常のクラッチではなく、エンジン始動時やアイドリング停止時などを電子制御で判断し、自動的に切断するという非常に珍しいシステムを採用している。
  • テールランプはポジション/ブレーキランプとウインカーのみメインのランプユニットに存在し、バックランプ・反射板はバンパーに組み込んでいる。
2000年1月
  • 特別仕様車「エクシード-S」・「エクシード-L」が発売された。
  • 「エクシード-S」は、ZRグレードをベースに、セカンドセパレートシート(6:4分割)とし、ロングには、デュアルオートエアコンを装備。エクステリアでは、ドアサッシュをラクーン塗装、ドアハンドルをボディカラー同色、メッキフロントグリル&メッキリヤコンビランプ、寒冷地仕様とする。上級「エクシード-L」は、エクシードグレードをベースに、MMCS、TVチューナー、リヤビューカメラ、スタイルドタイヤケース、フォグランプ、寒冷地仕様を特別装備した。
2002年1月
  • パジェロ20周年を記念した20thアニバーサリー プレミアムパッケージが限定発売された。
  • ボディカラーをサテライトシルバー、ピレネーブラック、ギャラクシーホワイトの専用モノトーンとし、ライセンスプレートガーニッシュをボディ同色化。専用シート生地、専用黒木目調パネル、革巻ステアリングを採用した。
2002年9月
  • マイナーチェンジ。
  • ヘッドライト、フロントグリル、リア周りのエクステリアデザインパーツを一新した。また、ショート・ロングのスーパーエクシードにはASTC(アクティブスタビリティ&トラクションコントロール)が標準装備となった。バンパーにあったバックランプと反射板はすべてボディ側のテールランプに内蔵されたため、バックランプユニットがあった場所は蓋でふさがれている。
2003年10月
  • 特別仕様車「HDDナビエディション」が限定販売された。
  • 「EXCEED」をベースに、三菱電機製HDDナビゲーション&後席7インチワイドディスプレイを採用し、後席7インチワイド液晶ディスプレイの採用により、市販のDVDソフトを活用し、映画鑑賞も可能になった。また、音楽サーバーには約400曲の保存ができ、編集も可能とした。
2004年1月
  • 特別仕様車「アクティブフィールドエディション」が限定販売された。
  • 今回は「EXCEED」をベースに内装・外装の新たに設定した。三菱電機製HDDナビゲーション、MDSモニターを標準装備、リヤシートでDVD映像が楽しめる後席7インチワイド液晶ディスプレイをオプション設定とした。専用外観として、スキッドプレート塗装(マッドシルバー調)、ドアミラーカラーキー、光輝アルミホイール、専用スペアタイヤケース等を、専用内装として、本皮&エクセーヌコンビシートを採用し、運転席パワーシート、チタン調インパネ&エアアウトレット、本皮ステアリングホイール、ディスチャージヘッドランプ(HID)が標準装備となった。
2005年11月
  • マイナーチェンジ。
  • 外見では前期型のようにヘッドライトのウインカーがオレンジに戻され、テールランプの配列が変更された。これは車を斜め後から見た時にボディの右側に寄って配置されている背面タイヤの影にテールランプが隠れて見えなくなるのを防ぐためである。元々前期型でバックランプ・反射板があった位置に入る形のウインカー・ブレーキランプを装備し、中期型でウインカーだった部分はバックランプへ、ブレーキ・ポジションランプを兼ねていた部分はポジションのみへ、バックランプだった灯室はリアフォグへそれぞれ変更された。この変更はおよそ3年後の2008年9月のパジェロミニのマイナーチェンジ時にも同じ変更が見られた。また、GDIエンジンを廃止しSOHCV型6気筒24バルブ3,800ccの6G75に置き換えた。
  • 翌年10月にフルモデルチェンジをしたため、結果的に希少なモデルとなった。

基本グレード

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最大出力 最大トルク 変速機 価格
ショート ZR 2000年08月 -2006年10月 6G72(MPI) V型6気筒SOHC24バルブ 2,972cc 180仏馬力/5,500rpm 27.0kg・m/4,000rpm 4速AT
(5速MT)
2,793,000円
(2,677,500円)
1999年09月 -2000年08月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 4速AT 2,993,000円
1999年10月 -2000年08月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm
ショート EXCEED 1999年09月 -2000年08月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 3,255,000円
1999年10月 -2000年08月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm
ショート EXCEED I 2000年08月 -2005年01月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 3,171,000円
2000年08月 -2006年10月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm
ショート EXCEED II
(MMCSレス仕様有り)
2000年08月 -2005年01月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 5速AT 3,654,000円
(3,295,000円)
2000年08月 -2005年11月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm 3,780,000円
(3,295,000円)
ショート
SUPER EXCEED
(MMCSレス仕様有り)
1999年09月 -2005年01月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 4,362,750円
(4,132,800円)
1999年10月 -2005年11月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm
ロング ZX 2000年08月 -2002年09月 6G72(MPI) V型6気筒SOHC24バルブ 2,972cc 180仏馬力/5,500rpm 27.0kg・m/4,000rpm 4速AT
(5速MT)
2,650,000円
(2,540,000円)
2000年01月 -2000年08月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm 4速AT 2,998,000円
ロング ZR 2000年08月 -2006年10月 6G72(MPI) V型6気筒SOHC24バルブ 2,972cc 180仏馬力/5,500rpm 27.0kg・m/4,000rpm 4速AT
(5速MT)
3,003,000円
(2,887,500円)
1999年09月 -2000年08月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 4速AT 3,193,000円
1999年10月 -2000年08月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm
ロング EXCEED 2002年09月 -2005年11月 6G72(MPI) V型6気筒SOHC24バルブ 2,972cc 180仏馬力/5,500rpm 27.0kg・m/4,000rpm 3,129,000円
ロング EXCEED
(MMCSレス仕様有り)
1999年09月 -2000年08月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 3,700,000円
(3,570,000円)
1999年10月 -2000年08月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm
ロング EXCEED I 2000年08月 -2005年01月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 3,465,000円
2000年08月 -2005年11月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm
ロング EXCEED II
(MMCSレス仕様有り)
2000年08月 -2005年01月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 5速AT 3,942,750円
(3,590,000円)
2000年08月 -2005年11月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm 4,074,000円
(3,590,000円)
ロング
SUPER EXCEED
(MMCSレス仕様有り)
1999年09月 -2005年01月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブDI-D 3,200cc 175仏馬力/3,800rpm 39.0kg・m/2,000rpm 4,719,750円
(4,489,800円)
1999年10月 -2005年11月 6G74(GDI) V型6気筒DOHC24バルブ 3,496cc 220仏馬力/5,500rpm 35.5kg・m/3,750rpm
2005年11月 -2006年10月 6G75(ECI-MULTI) V型6気筒SOHC24バルブ 3,827cc 219仏馬力/5,500rpm 34.3kg・m/3,250rpm 4,683,000円

4代目(2006年-)

V83・87・88・93・97・98W型

シャーシ・ボディ

  • シャーシは、先代から継承されたラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディ(モノコックボディにラダーフレームを熔接した形)である。また、ボディにグレードの高い高張力鋼板を採用したり溶接部位の拡大、構造用接着剤の使用等で、先代以上のボディ剛性を獲得した。
  • また、単純なラダーフレーム車に比べて、ねじれ剛性・曲げ剛性とも約3倍(当社比)というハイレベルなボディ剛性を達成している。
  • そのため高レベルの走行性能と快適性を軽量で高剛性なモノコックボディで実現しながら、路面からの激しい衝撃にはラダーフレームが無類の強さを発揮する。
  • パジェロはフロントミッドシップのパワートレインレイアウトを採用している。
  • ボディは、ショートとロングの2タイプとなっている。V20・V40パジェロを現代風にアレンジしたデザインとなっている。

エンジン

  • エンジンは、発売当初は6G75 V型6気筒SOHC24バルブ3,828ccロングで252馬力、ショートで249馬力と6G72V 6気筒SOHC24バルブ 2,972cc(178馬力)が搭載される。後に、新長期規制をクリアした4M41 直列4気筒DOHC16バルブICターボ(DI-D) 3,200cc (170馬力)を搭載。
  • そして、2010年9月2日 ポスト新長期規制をクリアしたクリーンディーゼルエンジン新4M41 直列4気筒DOHC16バルブICターボ(DI-D) 3,200cc(190馬力)が搭載され、パジェロ史上最大トルクとなる45.0kg・m/2,000rpmを発生させる。

サスペンション

  • サスペンションは、先代から踏襲されている、フロント:ダブルウイッシュボーン・コイルスプリング式独立懸架、リア:マルチリンク式ダブルウィッシュボーン・コイルスプリング独立懸架の4輪独立懸架式サスペンションである。今回は先代からさらに熟成が図られ、ロールが先代よりもかなり抑えられている。
  • フロント220mm 、リヤは260mm(ロング)・270mm(ショート)というストローク量を確保している。

四輪駆動システム

  • 先代から採用されているスーパーセレクト4WDIIを踏襲。先代から変わらず、状況に合わせて前後の駆動配分を自動的にフロント33から50、リヤ67から50の範囲で最適に制御したり、直結4WD、後輪2WDにもなる。これにより、前後駆動力を最適に配分することでオンロードから滑りやすい路面まで、安定性と旋回性を高い次元で可能としている。
  • また、ASTC(アクティブスタビリティ&トラクションコントロール)の搭載により、滑りやすい路面や、緊急回避時の急なハンドル操作による車両の不安定な動きや車輪のスリップを抑制して安定走行を支えるアクティブスタビリティコントロール(ASC)。また雪道やぬかるみなどでの発進時や、急勾配での登坂・降坂時に駆動輪のスリップを感知すると、そのタイヤにブレーキをかけるとともにエンジンの出力を最適に制御するアクティブトラクションコントロール( ATC )。
  • ATCにより、前後片方輪空転しても空転タイヤにブレーキをかけて駆動力の流出を防止する。そのため、オフロード性能が飛躍的に向上している。

歴史

2006年9月
  • パリサロンでヨーロッパ仕様のパジェロが展示された。
2006年10月4日
  • フルモデルチェンジ。
  • 目標月間販売台数は700台と発表されている。内外装が大幅に洗練化されつつ、3ウェイ2トーンをロングボディのEXCEED以上のグレードで復活させるなど2代目V20・V40系のスタイリングエッセンスを盛り込み、旧来の三菱車ファンに受け入れられやすい要素を盛り込んだ。
  • シフトはマニュアルモード付4速/5速ATの他に先代同様、日本国内向けの新型車では珍しい5速MTの設定もある。プラットフォームは先代モデルのものを改良の上引き続き使用。オーディオはアウトランダーにも設定があるロックフォード・フォズゲート5.1chサラウンドを盛り込んだアコースティックサウンドシステムが設定される。
2007年1月
  • 特別仕様車追加
  • 「Limited Edition(リミテッドエディション)」(ロングボディ)

ロングボディ「ZR-S」をベースにした「リミテッドエディション」は、フロントグリル、ヘッドライトエクステンションのメッキ化、ドアアウターハンドル、ドアミラー、ホイールリップモールのカラーキー化、サイドステップの追加など、上級グレードであるエクシード系に準ずる外観にした。

  • 「SUPER EXCEED Edition(スーパーエクシードエディション)」(ショートボディ)

ショートボディ「VR-II」をベースにした、ヘッドライトエクステンション、ドアアウターハンドル、ドアミラーのメッキ化、スペアタイヤガーニッシュ、ホイールリップモールのカラーキー化、さらに、18インチ10本スポークアルミホイールを施し、木目調加飾とブラック内装を特別に組み合わせるなど、ロングボディの最上級グレード「スーパーエクシード」に相当するような内外観とする。

2007年6月
  • 特別仕様車追加
  • 「EXCEED Premium Edition(エクシードプレミアムエディション)」

上級グレードのロングボディ「エクシード」をベースに、7インチワイドディスプレイHDDナビゲーション(MMCS)と、三菱車としては初めて地上デジタルTVチューナー(三菱電機製)を標準装備した。また、フロントグリル、ボディ下部、スペアタイヤガーニッシュなどの外観パーツをボディカラーと同色化することで、SUVでありながら都会的で洗練された外観を実現する。


2007年10月17日
  • ロングボディに6G72を搭載した「GR」を、ショートボディにベーシックグレード「VR」と最上級グレード「SUPER EXCEED」を追加するなどのマイナーチェンジを実施。
2008年10月1日
  • 約4年ぶりにディーゼルエンジン搭載車が復活。
  • 3代目モデルに搭載されていた4M41 3.2L 直列4気筒DOHC16バルブICターボ(DI-D)をベースに、ターボチャージャーを可変容量式(VGターボ)に変更、「コモンレール燃料噴射システム」・「NOxトラップ触媒」・「DPF粒子状物質減少装置)」の3つの先進技術を取り入れ進化。排出ガスの浄化と低騒音化を実現し新長期規制に適合するとともに、平成27年度燃費基準も達成した。ディーゼルエンジン搭載車は「EXCEED-X」を除くロングボディの全グレードに設定される。ガソリン車にも一部改良が加えられ、AT車は4速から5速に変更し、燃費性能を向上。内外装も一部変更が加えられた。なお、今回の一部改良に伴って、グレード体系の整理を行い、ロングボディの「ZR」とショートボディの「VR」を廃止した。
  • また、同月には2008年10月、韓国・ソウルの総輸入販売代理店であるMMSKコーポレーション[4]を通じて韓国国内での販売を開始した。
2009年3月24日
  • ショートボディの「VR-II」にもディーゼルエンジン搭載車を追加した。
2009年11月30日
  • マイナーチェンジ。
  • 3.0Lガソリン車でエンジン制御の見直し等の改良を行い、燃費を向上。ロングボディ車(GR・EXCEED)が「平成22年度燃費基準+15%」を、ショートボディ車(VR-I)が「平成22年度燃費基準+5%」をそれぞれ達成。また、触媒の変更等により浄化性能が向上し、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。また、3.2Lディーゼルエンジン車もエンジンやトランスミッション制御の見直し等により、燃費を向上した。この他、見栄え向上のためフロントやリアバンパー下部をボディ同色に変更し、「SUPER EXCEED」はウィンドシールドモールを光輝タイプに変更し、「GR」のガソリン車と「VR-I」は新デザインの16インチアルミホイール&タイヤを採用。「EXCEED」と「VR-II」はATセレクトレバー、トランスファーレバー&パーキングブレーキレバーを本革巻にした。また、従来のセキュリティアラームをベースに、ガラス破損・車両の不正移動・バッテリーケーブルの切断などの盗難行為に対し、セルフバッテリー内蔵のサイレンの吹鳴とハザードランプが点滅する「プレミアムセキュリティアラーム」を日本国内の三菱車で初採用した。同日に「EXCEED(ガソリン車)」をベースに、欧州仕様で設定されているブラウンレザー&ファブリックコンビネーションシートを採用するなど、ブラウンで統一された内装とし、18インチアルミホイール&タイヤ、7インチワイドディスプレイHDDナビゲーション(MMCS)、SRSサイド&カーテンエアバッグを装備し、上質で機能的な仕様とした特別仕様車「EXCEED Premium Edition」を発売(一部改良並びに特別仕様車の発売は12月3日より)。なお、一部改良に伴い、ロングボディの「EXCEED-X」を廃止した。
2010年9月2日
  • マイナーチェンジ(9月16日販売開始)。
  • 3.2Lディーゼル車のエンジンを大幅に改良されたことでエンジン制御が最適化され、燃焼室から排出されるNOxを低減。NOxトラップ触媒も改良され、NOx排出量をポスト新長期規制値(0.08g/km)以下に抑えた。このため、既にポスト新長期規制値以下に抑えられているPM排出量とあわせてポスト新長期規制をクリアしたことで、新たに「環境対応車 普及促進税制」に適合した(クリーンディーゼル車の場合は自動車取得税及び自動車重量税が全額免税される)。さらに、エンジンやトランスミッションの制御最適化や減速エネルギー回生システムを採用したことで燃費が向上され、「平成27年度燃費基準」も達成。ターボチャージャーを高効率化されたことで最高出力・最大トルクも向上された。エンジンの高出力化に合わせて5速ATを低燃費・高トルク容量の新型に差し替え、空力向上を図るため、新たにリアアンダーカバーも装着された。3.8Lガソリン車もエンジン制御の最適化を行い、燃費を向上。これにより「平成22年度燃費基準+5%」を達成するとともにハイマウントストップランプをLEDに変更した。また、全グレードには走行中にアクセルペダルとブレーキペダルが同時に踏まれた場合にブレーキを優先するブレーキオーバーライド制御を追加。ロングボディ「SUPER EXCEED」と「EXCEED」にはボディカラーにブラックマイカとアイガーグレーメタリックの3ウェイ2トーンカラーを新たに設定した。なお、今回の一部改良モデルより、5年目以降の車検入庫時に保証延長点検(24ヶ月定期点検相当)を受けることを条件に適用される「最長10年10万km特別保証延長」の対象車種となった。
2011年10月20日
  • マイナーチェンジ。
  • 「パジェロ」のイメージにふさわしい力強く精悍な印象のフロントデザインに刷新し、18インチアルミホイールは1本当たり約1kg軽量化され、デザインも変更。ボディカラーにはダイヤモンドブラックマイカとクールシルバーメタリック&アイガーグレーメタリック(3ウェイツートーンカラー、「SUPER EXCEED」・「EXCEED」に設定)を追加。インテリアはハイコントラストメーター・スイッチ類の照明色をアンバーレッド系に変更するなど質感を向上。また、人気の高いメーカーオプションを新たにパッケージ化し、「ベーシックパッケージ」・「ラグジュアリーパッケージ」・「フルパッケージA」・「フルパッケージB」の4種類を設定。尚、ショートボディのグレード体系を見直し、「VR-I」は3.0Lガソリン車のみ、「VR-II」は3.2Lディーゼル車のみの設定となった。
2012年10月10日
  • マイナーチェンジ。
  • グレード体系の集約を行い、ロングボディ「SUPER EXCEED」の3.8Lガソリン車及びロングボディ「GR」とショートボディ「VR-I」に設定されていた5MT車を廃止(これにより、搭載エンジンは3.0Lガソリン車(ショートボディ「VR-I」とロングボディ「GR」・「EXCEED」に設定)と3.2Lクリーンディーゼル車(ショートボディ「VR-II」とロングボディ全グレードに設定)の2種類となり、全車5ATとなる)。また、3.0Lガソリン車には既に3.2Lクリーンディーゼル車では採用済みのアクティブスタビリティ&トラクションコントロール(ASTC)+ブレーキアシストを標準装備し、歩行者への衝撃を低減する衝撃吸収構造のボンネットフードを採用した。ロングボディ「SUPER EXCEED」はMMCSを新型に更新し、ロックフォードアコースティックデザインプレミアムサウンドシステムは機能追加などの改良を行った。
2013年7月
  • マイナーチェンジ。
    • 照明つきバニティミラー変更
    • GR類別(ロング 3.2Lディーゼル 4WD)の価格変更

基本グレード

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最大出力 最大トルク 変速機 牽引能力 価格
ショート VR-I 2006年10月-2008年10月 6G72 V型6気筒SOHC24バルブ 2,972cc 178ps/5,250rpm 26.6kg・m/4,000rpm 4速AT 3,000kg 2,667,000円
2006年10月-2012年10月 5速MT 2,604,000円
2008年10月- 5速AT 2,814,000円
ショート VR-II 2006年10月-2011年10月 6G75</br>(MIVEC) V型6気筒SOHC24バルブ 3,828cc 249ps/6,000rpm 34.5kg・m/2,750rpm 5速AT 3,549,000円
2009年03月-2010年09月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブ</br>(DI-D) 3,200cc 170ps/3,800rpm 37.8kg・m/2,000rpm 3,706,500円
2010年09月- 190ps/3,500rpm 45.0kg・m/2,000rpm 3,843,000円
ロング GR 2007年10月-2008年10月 6G72 V型6気筒SOHC24バルブ 2,972cc 178ps/5,250rpm 26.6kg・m/4,000rpm 4速AT 3,500kg 2,961,000円
2007年10月-2012年10月 5速MT 2,898,000円
2008年10月- 5速AT 3,108,000円
2008年10月-2010年09月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブ</br>(DI-D) 3,200cc 170ps/3,800rpm 37.8kg・m/2,000rpm 3,465,000円
2010年09月- 190ps/3,500rpm 45.0kg・m/2,000rpm 3,602,000円
ロング EXCEED 2006年10月-2008年10月 6G72 V型6気筒SOHC24バルブ 2,972cc 178ps/5,250rpm 26.6kg・m/4,000rpm 4速AT 3,496,500円
2008年10月- 5速AT 3,675,000円
2008年10月-2010年09月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブ</br>(DI-D) 3,200cc 170ps/3,800rpm 37.8kg・m/2,000rpm 5速AT 3,979,500円
2010年09月- 190ps/3,500rpm 45.0kg・m/2,000rpm 4,116,000円
ロング SUPER EXCEED 2006年10月-2012年10月 6G75</br>(MIVEC) V型6気筒SOHC24バルブ 3,828cc 252ps/6,000rpm 34.5kg・m/2,750rpm 5速AT 4,473,000円
2008年10月-2010年09月 4M41 直列4気筒DOHC16バルブ</br>(DI-D) 3,200cc 170ps/3,800rpm 37.8kg・m/2,000rpm 4,630,500円
2010年09月- 190ps/3,500rpm 45.0kg・m/2,000rpm 4,767,000円

ダカール・ラリー(パリダカ)結果

  • パジェロとして出場した結果
  • 総合優勝 12回
  • 市販車改造部門 優勝 13回 
  • 市販車無改造部門 優勝 9回
  • スーパープロダクション部門 優勝 6回
  • マラソン部門(市販車無改造) 優勝 6回
年号 市販車無改造部門 マラソン部門
(市販車無改造)
1983 優勝 優勝
総合部門 市販車改造部門 市販車無改造部門 マラソン部門
(市販車無改造)
1984 3位 優勝・2位 優勝 優勝
総合部門 市販車無改造部門 プロトタイプ部門 マラソン部門
(市販車無改造)
1985 優勝・2位 優勝 優勝 優勝
総合部門 市販車無改造部門 マラソン部門
(市販車無改造)
1986 3位・5位 優勝 優勝
総合部門 市販車改造部門
1987 3位 優勝
総合部門 市販車改造ガソリン部門
1988 2位 優勝
総合部門 市販車改造部門
1989 3位・5位・6位 優勝
総合部門 市販車改造部門
1990 4位・5位 優勝
総合部門
1991 2位・3位・4位
総合部門 市販車改造ガソリン部門
1992 優勝・2位・3位 優勝
総合部門 市販車改造部門 プロトタイプ部門
1993 優勝・4位・5位 優勝 優勝
総合部門 市販車改造部門 市販車無改造部門
1994 4位 優勝 優勝
総合部門 市販車改造部門 女性部門
1995 2位・3位・4位 優勝 優勝
総合部門 市販車改造部門 市販車無改造部門 マラソン部門
(市販車無改造)
1996 3位・6位・7位 優勝 優勝 優勝
総合部門 市販車改造部門 市販車無改造部門 プロトタイプ部門 マラソン部門
(市販車無改造)
1997 優勝・2位・3位・7位 優勝・2位・3位 優勝・2位・3位・5位 優勝 優勝
総合部門 市販車改造部門 市販車無改造部門
1998 優勝・2位・3位 優勝・2位・3位・5位 優勝・2位・3位・4位・6位・8位
総合部門 市販車改造部門 市販車無改造部門 プロトタイプ部門
1999 2位・3位・4位 優勝・2位・3位 優勝・2位 優勝
総合部門 市販車改造部門 市販車無改造部門
2000 3位・5位・6位 優勝・2位・3位 2位
総合部門 市販車改造部門
2001 優勝・2位・6位 優勝・2位・6位
総合部門 スーパープロダクション部門(旧市販車改造部門)
2002 優勝・2位・3位・4位・7位・8位・10位 優勝・2位・3位・4位・7位・8位・10位
総合部門 スーパープロダクション部門(旧市販車改造部門)
2003 優勝・2位・3位・10位 優勝・2位・3位・10位
総合部門 スーパープロダクション部門(旧市販車改造部門)
2004 優勝・2位・5位・10位 優勝・2位・5位・10位
総合部門 スーパープロダクション部門
2005 優勝・2位・6位 優勝・2位・6位
総合部門 スーパープロダクション部門
2006 優勝・3位・4位 優勝・3位・4位
総合部門 スーパープロダクション部門
2007 優勝・2位・5位 優勝・2位・5位

脚注

  1. 坂祝町の特産物/岐阜県坂祝町公式ウェブサイト
  2. フォルテ4WDのシャシーと足回りにFRP製ボディを乗せたエンジン未搭載のモックアップモデル。
  3. 篠塚建次郎『ラリーバカ一代』日経BP社、2006年、71頁より引用
  4. その関係で、GM大宇のディーラーに三菱車のカタログが置かれていることも多い。

関連項目

首都高バトル。CPU が操作する。わざとプレイヤー妨害する。これに田中タイキック兄がブチキレた

外部リンク