メイド喫茶
メイド喫茶（めいどきっさ、若しくはメイドカフェ）とは、コスプレ系飲食店の一種であり、主に日本に存在する喫茶店の一種である。店舗内では、メイド服姿のウェイトレスが個人宅の使用人のように振舞い、客はその主人としての待遇を受ける。メイド喫茶の第一号店「Cure Maid Café」が2001年3月に、東京・秋葉原で営業を開始して以後、メイド喫茶の人気は益々広がっている。その成り行きとして店舗間での競争が激化したことにより、顧客を獲得するために奇抜なサービスを提供する店舗も出てきている。メイド喫茶は日本だけではなく、台湾・中華人民共和国・大韓民国・チェコスロバキア・メキシコ・カナダ・アメリカ合衆国の諸外国にも拡散している。
衣装と容姿[編集]
メイドが着用する衣装は店舗ごとに異なるが、多くの場合でフレンチメイド服が原型になっている。つまりドレス、ペティコート、ピナフォアエプロン、ヘアアクセサリー（フリルやリボン）、ストッキングからなる衣装である。さらにかわいらしさを強調する目的で、それらと一緒にウサギやネコの耳を装着することもしばしばである。
メイド喫茶の従業員は容姿を基準にして選ばれることが多く、そのほとんどは若く魅力的で純潔そうな女性である。例えば人気店の一つ「Royal Milk Café」は、同店のメイドの平均年齢は20歳であると公表している。
顧客層[編集]
メイド喫茶は、元々男性のおたく層、特にアニメ・漫画・テレビゲームファンの希望や顧客満足に応える為に作られている。メイドのイメージは、多くの漫画やテレビアニメシリーズ・美少女ゲームにおいて大衆化されたものである。おたくにとって重要なのは、メイド喫茶へ惹き付ける力となる萌え（アニメ・漫画やテレビゲームのキャラクターに対するフェチズム又は愛を一般的に記述して）の概念である。したがって、虚構のメイド性格の現実の現れ（身体的に、そして、態度の両方とも）と、彼らが相互に共鳴することができる物に、萌え（特にメイド萌えとして知られている特定のサブカテゴリ）がある人々は、どんどん引きつけられるのである。
メニュー[編集]
多くのメイドカフェでは典型的な通常のカフェと同様のメニューを提供している。お客は紅茶、コーヒーなどの飲み物やデザートなどの軽食といった多種多様なメニューを注文することができる。しかし、メイドカフェではウェイトレス（メイド）は、可愛いメイド服を着用し、お客の席で個性のあるキャラクターを演じるだろう。シロップ、チョコレートソースはデザートを装飾するために使用され、オムライスでの人気のお絵描きは、一般的にケチャップを使用して装飾されている。この接客とコミュニケーションは、ウェイトレス（メイド）のイメージに大きく影響追加されている。
イベント・礼儀作法や追加サービス[編集]
多くのメイド喫茶では、しばしば独自の作法やサービスが供される。代表的なものとして、入店の際にメイドが『お帰りなさいませ、ご主人様!』（女性客の場合は「お嬢様」も）の台詞とともに客を出迎えることが挙げられる。このほか、客のそばでメイドが注文のコーヒーに砂糖やクリームを入れたり、食事をスプーンで客に食べさせることもある。このほか、追加料金でメイドとゲームで遊べるオプションや、もっと進んだ形態になると耳かきや、脚や背中等をマッサージするサービスを供している店もある。
また、客側もメイド喫茶での「暗黙のルール」を守らなければならないとされている。とある東京のメイド喫茶では、客が守るべき10カ条から成るルールを店頭に掲示しており、その一例として「メイドの体に触れてはならない」「メイド個人の連絡先を聞いてはならない」「ストーキング行為などによりメイドのプライバシーを犯してはならない」等がある。このほか多くのメイド喫茶に共通するルールとして「メイドや店内の撮影禁止」があるが、これに関しては別途料金でメイドと客のツーショット写真を撮ってもらえるというサービスもあり、出来あがった写真にはメイド自身の手でデコレーションを施してくれる。
地方におけるメイド喫茶[編集]
外部リンク[編集]
- 日本メイド協会
- メイドカフェ・コスプレ店を紹介する日本最大の萌え系サイト【萌えナビ】 - 日本最大級のメイド喫茶紹介サイト
- CURE MAID CAFE'WEB - 世界初の常設型メイド喫茶店舗を、秋葉原に出店させた事で有名である。
- メイドカフェ ぴなふぉあ - ぴなふぉあ一号店が、フジテレビのテレビドラマ「電車男」のロケ地になった事で、有名である。
- @ふぉ〜むカフェ（日本語）（英語）（中国語）
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