山本太郎

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山本 太郎

山本 太郎(やまもと たろう、1974年(昭和49年)11月24日 - )は、日本俳優タレント、反原発活動家で「新党 今はひとり」党首。兵庫県宝塚市出身。

所属事務所はネスト (1991年 - 1998年)・シス・カンパニー1998年 - 2011年5月27日)を経て、フリーランス2011年5月28日 - )。

来歴

箕面自由学園高等学校在学中に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の「ダンス甲子園」出場がきっかけとなりTV界入り。

出演時のグループ名は「アジャコング&戸塚ヨットスクールズ」。ちなみにこのグループ名にも入っている戸塚ヨットスクールズの由来は本人が小さいころに、いたずらをすると必ず母に「戸塚ヨットスクールに入れるぞ!!」と言われていて、「なんとなくつけた」と本人が語っている。オイルを塗った逞しい身体に、その時々の「Q(メロリンQやダブリQなど)」を油性ペンで胸に書き、際どい競泳パンツ、黄色の競泳帽姿にステッキというアイテムで、ボディビルの様なポーズでヘヴィメタルバンドジューダス・プリーストの代表曲『ペインキラー』をバックに迫り来るような奇妙なダンスを踊り、締めに「Q!」と叫ぶ。強烈なパフォーマンスや、当時再ブレイクし始めていたポール牧の指パッチン等で注目を浴びる。一方、山本自身は遊び感覚で出演していたが、「あんな裸踊りをさせるような学校には通わせられない」と保護者から学校に苦情が寄せられたことで親や学校との関係が悪くなりながらも出演するなど、苦労も多くイジメの被害者になった事もあったという。本人も当時ネタにしている通り、高校を留年し(のち中退)、そこから「ダブリQ!」を編み出した。

当初はデビューの経緯もあり、バラエティ番組向けのタレントであったが、トーク下手であったなどから一発屋で終わるかと思われた。しかし役者として、田舎の気のいいあんちゃんなど肉体派でありながら、どこか素朴さを持つ優しく真面目な面と、ヤクザの若頭などの強面も出来る面が定着。ドラマなどで俳優としての起用が増える。以来50本以上の映画、ドラマ等にて俳優として多方面にて出演。演じる役のほとんどが関西出身の設定であるため(本人も関西出身である)、関西弁で演じている。

テレビドラマ出演デビューは1992年(平成4年)の『しあわせの決断』で、1996年(平成8年)にはNHK連続テレビ小説ふたりっ子』にヒロインの相手役である海東壮平役で出演。2000年(平成12年)の映画『バトル・ロワイアル』では重要な役柄を演じた。特に『難波金融伝 ミナミの帝王』シリーズの出演回数は20本を超えている。2004年にはNHKの大河ドラマ『新選組!』に登場するなど時代劇役者としても活躍している。また、NHK教育のトーク番組『トップランナー』では2005年(平成17年)から2008年(平成20年)まで司会を務めた。

近年はNECの『LaVie/VALUESTAR』のドラマTVCMにて、玉木宏と共演している。

また2003年には、同年12月に開催された「サントリー1万人の第九」第21回公演に、一般の合唱参加者に混じって、テノール・パートにて合唱出演。当時「第九」はおろかクラシック音楽を歌うこと自体初めてだったという自身の公演本番に至る奮闘ぶりは、後日に放映された「1万人の第九」ドキュメンタリー『1万人の第九 山本太郎「第九」を歌う』にて紹介された。

2011年4月、反原発運動を開始。同年5月末には所属事務所を退社。6月には退社前に決まっていたミュージカルに出演したが、その後、俳優としての目立った活動はない。

2012年4月16日、太陽光発電施工事業を展開する株式会社ソーラーリフォーム(横浜市)に就職することが明らかになった。同月18日、入社した。週5回、法人を相手に、太陽光発電を売り込む営業を担当するとみられる。同社からは芸能活動継続の許可を得ているという。

2012年5月29日、結婚したことをTwitterで発表した。相手は18歳年下の一般女性で、2年前に友人として出会っていたが2012年4月の終わりに再会し、1か月経たないうちに結婚を決めたという。 その後の報道等で結婚相手はプロサーファーの割鞘(わりさや)朱璃と判明した。 しかし同年8月に 離婚していたことを 1年後の8月6日に語っていた DVから守るためにしたとのこと 2012年7月17日、株式会社ソーラーリフォームとの契約が満了し、同社を退社した。退社理由は、本業が忙しくなったためとしている。

2012年12月1日、第46回衆議院議員総選挙に出馬を表明し、「新党今はひとり」を立ち上げると表明した。最終的には、東京8区から無所属(日本未来の党社会民主党推薦)で出馬。おもに反原発、反TPP等を訴え、71,028票を獲得するも次点で落選した。

人物・エピソード

  • 近年は政治的発言が目立つ。後述のように反原発を主張しており、様々な政治的活動に積極的に参加している。反原発派を中心に支持者が多く、社民党の福島みずほ氏との関わりもある。
  • 趣味はサーフィン。仕事の合間を縫い、よく仲間と海へ行っている。
  • メロリンQというフレーズは、小学生時代に短期ホームステイ先のフィリピンで食べた「バナナQ」というデザートが由来だという。ただ語呂が悪いと言うことでメロンQ→メロリンQへと変化したとのこと(2009年4月15日放送 『おもいッきりDON!』より)。
  • 伊集院光のオールナイトニッポン』にゲスト出演した際、番組冒頭で「元気いっぱいですね~」と言われて返した「ハイ!!〇〇(禁制薬物の名)打ってます」発言でニッポン放送にもしばらく出入り禁止になっていたと、『ピストン西沢のオールナイトニッポンGOLD』に電話出演した際に語っている。また伊集院光とは芸能界でも互いが認め合う無二の親友である。
  • 大河ドラマの『新選組!』では平山五郎を殺害する原田左之助を演じたが『輪違屋糸里』では平山五郎を演じた。幕末高校生では、タイムスリップした幕末で新撰組隊士を演じている。
  • 2008年7月20日、読売テレビの『たかじんのそこまで言って委員会』で「竹島韓国にあげたらよい」と発言し、批判が集中した。その後に田原総一朗との対談番組にて誤解を解きたいと釈明したが、その内容は「竹島を日本領と主張する引きこもりのネット右翼から猛反発を喰らったが逆に聞きたい。何故貴方達は竹島に突入しないのか?そんな度胸も無いのに日本領と言うな」「韓国は軍隊を導入して竹島を防衛している。領土を主張するとはそれくらいの覚悟がいる」「だから韓国と竹島を共同管理しようとか言うべきだ」というものであった。
  • ジェットコースターが好き。そのため、USAの恐いという評判のコースターに「ジェットコースター王」として挑戦する企画をTVのバラエティー番組でおこなった。
  • 下戸である。
  • 世界ウルルン滞在記の最多出場者。ウルルン滞在記の海外ロケでは、必ず避妊具を持って行くらしい。特にアフリカでは性感染症予防のためと特別番組内でトークしたが、誰もリアクションを起こさなかった。特に他の芸能人が行かないような危険な場所に行くことが多い。

反原発活動

  • 2011年(平成23年)4月9日、自身のTwitter上にて「黙ってテロ国家日本の片棒担げぬ」と発言し、翌日の4月10日には福島第一原子力発電所事故東日本大震災)に関連した原子力撤廃デモへ参加した。同5月25日、Twitter上で「原発関連の発言が原因で同7、8月に予定されていたドラマの仕事を降板することになった」と、発言した[1]。ただし所属事務所はドラマの仕事があったことを否定している。同年5月27日、所属事務所のシス・カンパニーを退社。会社から慰留されたが、最終的には「事務所に迷惑をかけるわけにはいかない」という自身の意思による。「オペレーション・コドモタチ」公式サイト上で「東北で生活するのはあり得ない。がんになるのを待っているだけ」「このまま放射能汚染が続くなら、俳優業引退・疎開も考えている」と述べている。
  • 京都党#概要も参照)7月11日、佐賀県庁で行われた反原発デモに参加。玄海原子力発電所廃止を訴え、「知事は出てこい」など訴えながら、県知事の古川康に玄海原発再稼働中止の請願書を渡そうと、約150人のデモ隊の一人として佐賀県庁に進入。1時間ほど県職員や守衛警備員らともみ合ったが、知事に嘆願書を手渡すことはできず職員への手渡しにとどまった。今後も反原発デモがあれば参加する意向ということである。この顛末について8月、京都市在住の行政書士が建造物侵入罪の容疑で佐賀地検に告発し、9月20日に受理されたことが告発者当人を名乗るブログにて事の次第を掲載され、一部マスメディアでも報道された。告発状の内容の一部は報道によれば「憲法が保障する表現の自由から著しく逸脱している。法治国家として是認できない。被告発人のような過激なものを野放しにせず、厳重な処罰が行われるよう、速やかに捜査に着手することを求める」などとされている。
  • 同月13日、自身のツイッターにて「遂に菅さんが脱原発宣言した。震災から4ヶ月、険しい道のりだったけど、やっとここまで来た。そして、こっからが更に険しい。でも、頑張らなきゃね。子ども達の未来のために。」とつぶやき、同日行われた当時の首相である菅直人の記者会見を評価している。
  • 同月18日、環境NGO「欧州放射線リスク委員会」委員の物理化学博士クリストファー・バズビーの講演会に参加。合間にツイッターで講演を実況した。フリーになってからツイッターのフォロワーが11万人を超過。「欧州では(内部被ばくの危険性を示す)データで出ている。食べられないものが出てきて、病気の人も増えて労働力が下がっていくことを食い止めたい」「将来の日本の、そして子どもたちのために、僕が動くことでリスクを訴え続けていかなければならないんです」「今は、ツイッターに興味がないもっと年齢が上の層にも、僕の声を広げていきたい。だから、取材はこれからも受けます」と今後も反原発活動を続けることを改めて明かした。
  • 7月20日のトークショーにて、反原発活動を行うきっかけは、2011年4月にソフトバンク社会長孫正義のツイッターにて「原発に賛成?反対?アンケートとってみよう」というつぶやきに、原発反対とつぶやいたが「抑えていたものがあふれたのか、涙が止まらなくなり、1人で嗚咽していた。それで、俺は原発反対を訴えていこうと決めた」と語った。山本自身は8年ほど前から母親の薦めで環境保護団体「グリーンピース」の支援をしていたが、原発に対し「未来に負の過去を残すようなもの」という不安を行動に起こすことなく過ごしており、今回の原発事故が起こったことから「放置してきた自分に怒り、悶々としていた」とのことである。
  • 7月23日に龍谷大学で行われた講演会を聴講していたが、サプライズゲストとして「日本政府がやっていることは、日本の将来をあきらめたとしか思えない。このままだと日本は核廃棄物の処理場になってしまう」「この状況を変えるには世論が変わるしかない。そのための底上げの活動を、草の根でやっていけたら」などと5分ほど演説をした。
  • 2011年(平成23年)11月5日の、BSジャパン『勝間和代#デキビジ』(ニコニコ生放送でも中継)にて「東日本女子駅伝を中止に追い込みたい」「『復興しましたよ』ってアピールのためだけの行事」などと発言した。これに対して、主催者である東北陸上競技協会理事長の安田信昭は「放射線量も毎週計測して、大丈夫だという判断になっています。駅伝なので走る時間も限られている。復興の象徴として盛り上げようとしているのに、この発言は風評被害になりますよ。福島県民に対して失礼なんじゃないか」と発言した。

主な出演作品

テレビドラマ

映画

オリジナル・ビデオ

  • かっとびブギ2 フラットアウト・ベイビー(1993年) - 初主演作品
  • プロミスリング~鹿島アントラーズ物語(1993年)
  • ツッパリ・ハイ・スクール1 武闘派高校伝(1994年)
  • ツッパリ・ハイ・スクール2 校外乱闘篇(1995年)
  • ツッパリ・ハイ・スクール3 新天地抗争(1995年)
  • ツッパリ・ハイ・スクール4 広島代理戦争(1995年)
  • 鉄爪(トリガー)(1996年)
  • 悪玉志願(1996年)
  • BE-BOP-HIGHSCHOOL 愛徳VS城東 代理戦争篇(1997年)
  • 難波金融伝・ミナミの帝王シリーズ - 新庄公平 役
    • 破産 金融屋殺し(1999年)
    • アリバイ証明の罠(2000年)
    • トイチの身代金(2001年)
    • 非情のライセンス(2001年)
    • 極道金融(2001年)
    • 騙しの方程式(2001年)
    • 裏金略奪(2001年)
    • 闇の裁き(2002年)
    • 絆?KIZUNA?(2002年)
    • 裏切りの報酬(2002年)
    • 男たちの過去(2003年)
    • 詐欺の手口(2003年)
    • 海に浮く札束(2003年)
    • 誘惑の華(2003年)
    • 一千万の銃弾(2004年)
    • 仮面の女(2004年)

舞台

CM

ラジオ

バラエティー・文化系番組 ほか

書籍、DVD

脚注

関連項目

外部リンク

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