スパッツ
スパッツ(英:Spats)とは
- 体にぴったりしたパンツ。本項で詳述する。
- 足首を覆い、靴に砂が入る事を防ぐ衣類。防寒の役目もある。
- 上記衣類に由来する航空機の脚部。主翼翼下にあり固定脚(胴体や翼に脚部が収容されない)の降着輪の上面殆どを覆う形で保護する脚部形状のもの。
スパッツとは、下着またはボトムスの一種。伸縮性のある素材でできた、腰から脚までをぴったりと覆う衣類である。レギンス(leggings)と呼ばれることもある。
概要[編集]
タイツの足先部分がない形状をしている。 スポーツ以外の日常的な場面で着るためのスパッツは女性向けの衣類であるが、2008年ごろからは、コレクションにてコム・デ・ギャルソンなどのブランドからメンズスカートなどと共に男性用の衣料として発表され、男性にも浸透しつある。
これらは下着から発展したもので、1980年代中頃からボディラインを強調したファッション(ボディコン)の流行によりアウターとしても注目を浴びるようになった。さらに1990年代においては、女子小学生の間で、丈の長いTシャツに、膝丈の光沢スパッツを合わせるファッションが大流行した。光沢感のあるスパンデックス繊維のスパッツが特に人気であったが、綿素材などのスパッツも流行した。色も黒だけでは無く、ピンクなど明るい色を基調としたものや、ロゴが入ったものなど、様々なスパッツが大流行した。 現在ではミニスカートやショートパンツの下に長いスパッツを組み合わせるなど「見せる下着」に戻った着用法も見られる。逆に下着が見えないように短いスパッツをスカートの下に穿く女性も多い。この着用の仕方は中学生から高校生を中心に10代の女子が制服スカートの下にパンチラ防止として穿くという用途が最も多い。
日本ではよく見かけるが、今日の欧米ではそれほど一般的なものではない。またタイツの意味で使われたり、これにオーバースカートつきの「スカッツ」なるファッションが現れたりして、混同しやすい。
2012年にはレギンスとストッキングが合体したタイツのようなものも出回っている。レギンスとストッキングで『レギンスト』と呼ばれることもあるようだ。今までは寒さ対策に、ストッキングを履いた上に、レギンスを重ねて履いていた人などに注目されている。また、ストッキング部分とレギンス部分の境目がないので、サンダル着用時の生足を気にする女性に人気を集めている。この『レギンスト』の出現によって、いままでレギンスを敬遠していた女性にもレギンス文化が広まっている。
スポーツ用途[編集]
自転車競技・マラソンなどの陸上競技では主にユニフォームのズボンとして着用し、それ以外のサッカー・ラグビー・バレーボールなどの球技を中心としたスポーツでは、下着として穿いてその上にユニフォームを着用する形態がプロチームでは男女共にほぼ一般化している。スパッツは動き易く通気性に優れ、男性の場合は日常生活で着ける下着のパンツ(トランクス・ブリーフ・ボクサーパンツ等)と比べて着用時のフィット感も良いからとされている。野球ではスパッツに機能性を持たせた「スライディングパンツ」が基本的に用いられている。 どちらもスポーツウェアの一種であり、サッカースパッツ・ラグビースパッツなどと細分化されている製品群もある。裾は膝上あたり迄とやや短めで、色は黒・白・青などの無地モノトーンが主流である。ミズノなどのスポーツ用品メーカーが発売してスポーツ用品店で販売されている。 中学・高校・大学などの部活動やアマチュアチーム・クラブでも取り入られているが、既存の下着(トランクス等)の上にスパッツやスライディングパンツを重ねて穿くのは基本的に誤用である。
ユニフォームのズボン(短パン・ハーフパンツ)よりもスパッツの方が丈が長いことが殆どであるため、ズボンの裾口や膝上あたりからスパッツが見える「重ね履き」状態となるケースが大半であり、下着としてスパッツを着用している場合は見せパンの一種となりうる。これを逆手にとり、丈の短いズボンと着こなすファッションもある。
スライディングパンツも、ユニフォームを注視すれば膝上あたりで輪郭が見え、白地のユニフォームでは全体が透けて見えるようになっている。
呼び名について[編集]
スパッツという呼び方は和製英語に分類される。英語本来のspatsは、磨き上げた靴を土ぼこりや泥水の跳ねから守るために靴の上に装着する脚絆(ゲートル)を指す言葉だったが、日本に持ち込まれる際に誤って違うものを指す言葉として導入された。ただし登山用のスパッツは足首から膝までを覆い、本来のこの用法で用いられている(スパッツ(足首)を参照)。
本項で記載しているパンツ状のものは欧米ではレギンスもしくはフランス語でカルソン (caleçon) と呼ばれる(ただし、レギンスは前述の「脚絆」を指す言葉としても用いられる)。日本語で最も近い言葉は股引である。
本来はスパッツもレギンスも同じ衣類の名称であり、混同されているが、今日の日本では、膝上以上の短い丈で、スポーツや見せパンといった用途に着用されるものをスパッツ、腰から膝下~足首までの丈で、先がレース状のものなど主に女性のファッション用途として着用されるものをレギンスと呼ぶ傾向にある。
日本では、カルソンパンツやレギンスという名称もスパッツと同一としつつも並行して使われている。カルソンパンツはスパッツほど密着性がないものもみられる。レギンスは2006年頃にファッション業界がおしゃれとしてのスパッツを売り出す為、新ファッション用語として打ち出した名称で、メディア等で浸透し流行した。流行する以前に認知度を高める為か「また“スパッツ”は昨シーズンから“レギンス”と呼ぶことになっているのでご注意を(笑)。年齢がバレますよ」といった強引な記事がインターネット上に蔓延し騒動になった。同時期、今までスパッツと呼称していた商品を急にレギンスと名前を変えて売りだしても一部営業や仕入業者の間で取引時にレギンスという商品名では通じず、しばらくスパッツという言葉が使われ続けた。
関連項目[編集]
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・スパッツを利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |
靴下 | |
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ひざ上(ストッキング) : | ボディストッキング - タイツ - パンティストッキング - ストッキング - サイハイソックス - オーバーザニー |
ひざ下(ハイソックス) : | ハイソックス - スリークォーターソックス - ブーツソックス - クルーソックス |
足首(ソックス) : | ソックス - アンクレット - スニーカーソックス |
その他(レギンス等) : | トレンカー - スパッツ - ルーズソックス - 紺ハイ - レッグウォーマー - ガーター |
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