「アルカ (言語)」の版間の差分
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− | 古くは[[1980年]] | + | 古くは[[1980年]]に関係者によって考案された暗号が存在し、のちのアルカ形成に影響を与えたという。そして「アルカ」や「幻字」といった呼称は、[[1993年]]頃までに定着したとされる<ref name=a>[http://kakis.cocolog-nifty.com/blog/files/sadarka.pdf 『アルカ』] seren arbazard</ref>。[[2005年]]には提唱者セレンによって[[ウェブサイト]]「新生人工言語論」が開設される<ref name=j>[http://conlang.echo.jp/record.html 実績] 人工言語研究会</ref>。[[2008年]][[1月19日]]には「新生アルカ」が制定され、今日まで規範として用いられるアルカの形式となっている<ref name=j/>。 |
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そして『魔法堂ルシアン』については「照明によるハイライトの正しい設計、撮影時点で完全にカット割が設計されたコンテ台本が存在した可能性など、その制作には多数のスキルの集結が不可欠であることがわかる」とする一方、「画面の質感からは一種の『垢抜けなさ』も漂っている」「フラットな照明、被写界深度が深くメリハリのない画面、緻密なカット割に基づいて撮影されたが故の、躍動感のない展開」「唯一無二の人工言語プロジェクトに似つかわしくない『[[テレビ]]的』なお行儀の善さ=退屈さに支配されている」とも分析している。また「ユベール」の動画については「演舞には独特のキレと説得力があり」「少なくとも部分的には『リアル』な実践に裏付けされたものであることを示唆する」とする一方で、「立ち姿は堂々としているが、偉業を達成した人工言語界のカリスマに似つかわしくない、空転する自意識と孤独が露わになっている」とも分析している<ref name=h/>。 | そして『魔法堂ルシアン』については「照明によるハイライトの正しい設計、撮影時点で完全にカット割が設計されたコンテ台本が存在した可能性など、その制作には多数のスキルの集結が不可欠であることがわかる」とする一方、「画面の質感からは一種の『垢抜けなさ』も漂っている」「フラットな照明、被写界深度が深くメリハリのない画面、緻密なカット割に基づいて撮影されたが故の、躍動感のない展開」「唯一無二の人工言語プロジェクトに似つかわしくない『[[テレビ]]的』なお行儀の善さ=退屈さに支配されている」とも分析している。また「ユベール」の動画については「演舞には独特のキレと説得力があり」「少なくとも部分的には『リアル』な実践に裏付けされたものであることを示唆する」とする一方で、「立ち姿は堂々としているが、偉業を達成した人工言語界のカリスマに似つかわしくない、空転する自意識と孤独が露わになっている」とも分析している<ref name=h/>。 | ||
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+ | * セレン・アルバザード (seren arbazard) - アルカの提唱者。[[1981年]][[2月4日]]生<ref name=i/>。 | ||
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+ | * ニアス・アヴェランティス(nias avelantis) - ゲーム『avelantis』の作者であり、小説『紫苑の書』ではイラストを担当<ref>[http://conlang.echo.jp/arka/works_leis_1.html 紫苑の書] 人工言語アルカ公式サイト</ref>。また『幻日辞典』編纂者の一人でもある。 | ||
+ | * ヴェルケット・レイスロンド(verket leislond) - アルカの解説本や漫画等の同人誌を製作した人物。またアルカによる4コマ漫画『ねこにっき』の作者<ref>[http://conlang.echo.jp/arka/works_xale_1.html ねこにっき] 人工言語アルカ公式サイト</ref>。 | ||
==脚注== | ==脚注== |
2015年6月19日 (金) 14:54時点における版
アルカ(Arka)は、セレン・アルバザード (seren arbazard、戸籍名:貞苅詩門[1]) が中心となって創案された言語であり、独自の表音文字である「幻字」"hacm"によって表記される。提唱者セレンによる小説を基にした漫画『紫苑の書』をはじめとする一連のファンタジー作品において、作中に登場する世界「カルディア」の中で用いられている言語の一つという設定になっている。よってアルカとカルディアは不可分であり、両者を合わせた概念である「幻奏」"arxidia"という言葉も用いられる[2]。公式サイトでは、著作権に拘らず二次創作や商用利用を歓迎する意向が表明されている[3]。
歴史
古くは1980年に関係者によって考案された暗号が存在し、のちのアルカ形成に影響を与えたという。そして「アルカ」や「幻字」といった呼称は、1993年頃までに定着したとされる[4]。2005年には提唱者セレンによってウェブサイト「新生人工言語論」が開設される[5]。2008年1月19日には「新生アルカ」が制定され、今日まで規範として用いられるアルカの形式となっている[5]。
2009年5月からはニアス・アヴェランティス(nias avelantis)による東方Projectのクローンゲーム『avelantis』の開発が開始されており[5]、このシューティングゲームではアルカが唯一の言語として用いられている[6]。またオンライン版「幻日辞典」が同年7月19日からサービスを開始している[7]。
2011年6月24日にはセレンらによって「人工言語学研究会」が新たに発足し、それまで活動していた「新生人工言語論」は解体される[5]。同年8月1日には声優を起用した『動画でわかるアルカ』がYouTubeに投稿されている[5][8]。同年10月24日にはセレンによる小説『紫苑の書』が自費出版されており[5]、公式サイトにおいて全文が公開されている[9]。また同年12月のコミックマーケット81では、ヴェルケット・レイスロンド(verket leislond)による解説本や漫画等の同人誌が販売された[5][10]。
同年11月4日にはセレンの著した『人工言語学・アルカ』が自費出版されており、また2012年7月19日にはセレンによる小説『言語学少女とバベルの塔』も自費出版された[5]。こちらの著書も公式サイトにおいて全文が公開されている[11]。同年7月28日には、セレン自身も出演したアルカによる映像作品『魔法堂ルシアン』がYouTubeに投稿されている[5][12]。また同年12月のコミックマーケット82では、フィクセルによってアルカの歌を含む音楽CDが販売されたという[5]。
2012年7月25日から『ビッグガンガン』において連載が開始された渡辺しまによる漫画『エスとエフ』[13][14]では、セレンが受注し制作を行った言語「パラディス語」が登場する[5]。また2013年2月4日には、セレンの小説を基にした漫画『紫苑の書』(改編:メル・ケートイア(mel keetoia)、校正:リディア・ルティア(ridia lutia))が自費出版されており[5]、これも公式サイトにて公開されている[11]。2014年5月21日には、セレンとニアスによって編纂された『幻日辞典』が自費出版されている[11]。
評価
msn産経ニュースの報道では、YouTubeに投稿された『魔法堂ルシアン』やセレンが戦闘術「ユベール」を紹介する動画について「いずれも真剣な表情で、独自の世界観を表現」としながらも「魔法を使ったり、戦闘術を披露したりと、“自分の世界”に恍惚感を抱いているようにも見え、ナルシストぶりが伺える」としている[15][16]。
一方現代西洋魔術研究家のバンギ・アブドゥルは、「単に『こじらせた中二病』として片付ける訳にはいかない深みが感じられる」としている[17]。バンギは「言語とは、あらゆる人間的認知の基底部に横たわる『深淵』であり、言語の創造は『神の業』にも比せられる大作業として、過去多くの哲学者、言語学者、神秘家たちが探求してきたテーマである」とした上で、「在野の自称塾講師が、2ch人工言語板といった大衆的ネットコミュニティツールを使って、萌えキャラに彩られたポップカルチャーとして軽々と達成してしまったインパクトは計り知れない」としている[18]。
そして『魔法堂ルシアン』については「照明によるハイライトの正しい設計、撮影時点で完全にカット割が設計されたコンテ台本が存在した可能性など、その制作には多数のスキルの集結が不可欠であることがわかる」とする一方、「画面の質感からは一種の『垢抜けなさ』も漂っている」「フラットな照明、被写界深度が深くメリハリのない画面、緻密なカット割に基づいて撮影されたが故の、躍動感のない展開」「唯一無二の人工言語プロジェクトに似つかわしくない『テレビ的』なお行儀の善さ=退屈さに支配されている」とも分析している。また「ユベール」の動画については「演舞には独特のキレと説得力があり」「少なくとも部分的には『リアル』な実践に裏付けされたものであることを示唆する」とする一方で、「立ち姿は堂々としているが、偉業を達成した人工言語界のカリスマに似つかわしくない、空転する自意識と孤独が露わになっている」とも分析している[18]。
人物
- セレン・アルバザード (seren arbazard) - アルカの提唱者。1981年2月4日生[1]。
- リディア・ルティア(ridia lutia) - セレンの妻[5]。漫画『紫苑の書』では校正を担当。
- メル・ケートイア(mel keetoia) - 「古アルカ」時代からの関係者であり[4]、漫画『紫苑の書』では改編を担当している。
- ニアス・アヴェランティス(nias avelantis) - ゲーム『avelantis』の作者であり、小説『紫苑の書』ではイラストを担当[19]。また『幻日辞典』編纂者の一人でもある。
- ヴェルケット・レイスロンド(verket leislond) - アルカの解説本や漫画等の同人誌を製作した人物。またアルカによる4コマ漫画『ねこにっき』の作者[20]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 伊勢原DVストーカー殺人未遂事件の真相 セレン=アルバザード
- ↑ ファンタジー論 人工言語アルカ公式サイト
- ↑ 注記 人工言語アルカ公式サイト
- ↑ 4.0 4.1 『アルカ』 seren arbazard
- ↑ 5.00 5.01 5.02 5.03 5.04 5.05 5.06 5.07 5.08 5.09 5.10 5.11 5.12 実績 人工言語研究会
- ↑ niasの休憩室 avel1494 niasの休憩室
- ↑ 幻日辞典 人工言語研究会
- ↑ 【人工言語】動画でわかるアルカ【架空言語】【異世界】 YouTube
- ↑ 紫苑の書 人工言語アルカ公式サイト
- ↑ C81サークルカット pixiv
- ↑ 11.0 11.1 11.2 書籍出版 人工言語研究会
- ↑ 【人工言語】魔法堂ルシアン【架空言語】【異世界】 YouTube
- ↑ エスとエフ ビッグガンガン スクウェア・エニックス
- ↑ 宇宙人と男子高校生のラブコメ、ビッグガンガンで開幕 コミックナタリー
- ↑ マザコンでナルシスト!?…元妻を切りつけた男の素顔 サイトには謎の動画アップ 3/5ページ msn産経ニュース 2013年6月1日
- ↑ マザコンでナルシスト!?…元妻を切りつけた男の素顔 サイトには謎の動画アップ 4/5ページ msn産経ニュース 2013年6月1日
- ↑ 「中二病動画・人工言語」で話題の貞苅容疑者 「世評は間違っている!」ガチ魔術師が指摘 1 ハピズム 2013年6月1日
- ↑ 18.0 18.1 「中二病動画・人工言語」で話題の貞苅容疑者 「世評は間違っている!」ガチ魔術師が指摘 2 ハピズム 2013年6月1日
- ↑ 紫苑の書 人工言語アルカ公式サイト
- ↑ ねこにっき 人工言語アルカ公式サイト