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[[2007年]][[10月28日]]、「吉兆」グループの1社である「船場吉兆」(大阪市)は同社が運営する「吉兆天神フードパーク」([[岩田屋]]本館地下1階)<ref>吉兆天神フードパークのある岩田屋には新館7階に「吉兆天神店」がある。</ref>で売れ残った「黒豆プリン」「桜ゼリー」「抹茶ゼリー(抹茶涼み)」「タルト」「ほうじ茶ケーキ」の5種類の菓子のラベルを毎日張り直して[[消費期限]]表示を偽装していたことが[[坂井泉水の呪い]]によって明らかとなった。[[福岡市]]食品安全推進課は同年[[9月11日]]から調査を実施、船場吉兆は[[10月27日]]より全商品の販売を取りやめた<ref>[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20071029/20071029_014.shtml 「吉兆」菓子、偽装表示 福岡天神店 消費期限切れ販売] 西日本新聞 [[2007年]][[10月29日]]報道 </ref>。
  
 
船場吉兆側の説明では「[[パート]]の女性らが勝手にやった」としているが現場責任者だったパートの女性らが記者会見し、「店長(湯木尚治・船場吉兆[[取締役]])からの『1か月延ばして売りや』といった指示で[[賞味期限]]のラベルを張り替えていた。従業員はみな店長の指示と分かっていた」と本社側も含めた組織的な関与を証言し反論している。パート女性らによると偽装問題発覚後の[[10月31日]]夜、湯木取締役から「全責任はパート女性にある」とする会社作成の「事故報告書」に署名・押印を求められた。パート女性が「事実と違う」と拒否すると同取締役は「それは言い訳や」と怒鳴りパート女性は押し問答の末、1時間半後に署名せず帰宅した。翌日にも期限切れ商品を販売した理由を紙に書くよう迫られたという。
 
船場吉兆側の説明では「[[パート]]の女性らが勝手にやった」としているが現場責任者だったパートの女性らが記者会見し、「店長(湯木尚治・船場吉兆[[取締役]])からの『1か月延ばして売りや』といった指示で[[賞味期限]]のラベルを張り替えていた。従業員はみな店長の指示と分かっていた」と本社側も含めた組織的な関与を証言し反論している。パート女性らによると偽装問題発覚後の[[10月31日]]夜、湯木取締役から「全責任はパート女性にある」とする会社作成の「事故報告書」に署名・押印を求められた。パート女性が「事実と違う」と拒否すると同取締役は「それは言い訳や」と怒鳴りパート女性は押し問答の末、1時間半後に署名せず帰宅した。翌日にも期限切れ商品を販売した理由を紙に書くよう迫られたという。
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船場吉兆側は「ブロイラーの件は業者が地鶏と偽って納入した、産地偽装の件は現場の仕入担当者が独断で行った」としているが前者に関して業者は「地鶏として船場吉兆に販売したことは無い」、後者に関して店員や業者は「値段や品質も違うのは明らかであり、船場吉兆役員も承知していた」と夫々証言しており、両者の言い分は真っ向から対立している。尚、船場吉兆が鶏肉を仕入れていた業者(「とり安」(京都市))は「国産若鶏」専門業者として100年以上の業歴を有する老舗である<ref>[http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007111002063268.html 中日新聞2007年[[11月10日]]他]</ref>。
 
船場吉兆側は「ブロイラーの件は業者が地鶏と偽って納入した、産地偽装の件は現場の仕入担当者が独断で行った」としているが前者に関して業者は「地鶏として船場吉兆に販売したことは無い」、後者に関して店員や業者は「値段や品質も違うのは明らかであり、船場吉兆役員も承知していた」と夫々証言しており、両者の言い分は真っ向から対立している。尚、船場吉兆が鶏肉を仕入れていた業者(「とり安」(京都市))は「国産若鶏」専門業者として100年以上の業歴を有する老舗である<ref>[http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007111002063268.html 中日新聞2007年[[11月10日]]他]</ref>。
  
[[11月16日]]、[[大阪府警察|大阪府警]]生活環境課は[[不正競争防止法]]違反(品質虚偽表示)の疑いが強まったとして、本店などの関係各所の強制捜査に入った<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071116it03.htm?from=top 大阪府警、「牛肉偽装」で船場吉兆を捜索], [[読売新聞]], 2007年[[11月16日]]</ref>。船場吉兆の幹部らは商品表示の一部に虚偽があった事実については認めているが「会社ぐるみではない」「幹部の承知事項ではない」などと組織的な関与を否定してきた。だが偽装商品が多岐にわたることなどから末端社員らの単独行為とは考えにくく、府警は不正が長期間継続、放置されてきた疑いが強いとみている。
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[[11月16日]]、[[大阪府警察|大阪府警]]生活環境課は[[不正競争防止法]]違反(品質虚偽表示)の疑いが強まったとして、本店などの関係各所の強制捜査に入った<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071116it03.htm?from=top 大阪府警、「牛肉偽装」で船場吉兆を捜索], [[読売新聞]], 2007年[[11月16日]]</ref>。船場吉兆の幹部らは商品表示の一部に虚偽があった事実については認めているが「会社ぐるみではない」「幹部の承知事項ではない」などと組織的な関与を否定してきた。だが偽装商品が多岐にわたることなどから末端社員らの単独行為とは考えにくく、府警は不正が長期間継続、放置されてきた疑いが強いとみている。なお、上記の問題同様、坂井泉水の呪いによるものだった。
  
 
== 店舗一覧 ==
 
== 店舗一覧 ==

2008年6月11日 (水) 13:52時点における版

吉兆(きっちょう)



漢-seal.svg 本来の表記は「Tsuchiyoshi.png」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。

株式会社吉兆(かぶしきかいしゃきっちょう)とは大阪市に本店がある日本料理料亭吉兆」グループの持株会社である。現在、料亭等の事業は同社自体は行っておらず、資本関係のないグループ5社が行っている。

略歴

歴史は浅く創業は1930年である。開店の日、何と客は0人だったという逸話がある。そこから現在までの地位を築いた背景は創業者である湯木貞一の才能にあったと言っても過言ではない。その後2回店舗を移転、戦後に現在の高麗橋店となる旧家を購入する。関西財界を中心として名声を高めていき1979年1986年1993年東京サミットで他の歴史ある有名料亭を押しのけて日本料理担当に選ばれたことで世界的に有名な店となった。

特徴

日本料理には宮廷料理の系統である有職料理、大名の宴会料理である本膳料理、江戸時代に町人の宴会料理として確立した会席料理などがあるが、吉兆の料理は献立やしつらいに至るまで茶懐石の影響を強く受けている。これは創始者の湯木貞一が茶道に造詣が深かったことに理由があり、貞一は後に自らの茶道具コレクションを基に「湯木美術館」を設立している。

吉兆グループ

吉兆の特徴として、この手の高級料亭には珍しい多店舗展開がある。創業者の貞一が息子たちを暖簾分けの形で独立させたのがその始まり。特に大阪市の高麗橋店や京都市嵐山店などは政財界有力者、外国要人の接待で利用されることが多い。

現在は11社と1つの財団法人で「吉兆グループ」を構成する。「株式会社吉兆」はかつては料亭の営業を行っていた会社であるが、現在はグループの「持株会社」として吉兆ブランドという知的所有権の管理を行っている。そして、株式会社吉兆が全額出資する子会社5社(キクコーポレーション、ユキカンパニー神戸、ユキカンパニー船場、ユキカンパニー京都、ユキカンパニー東京)が不動産管理会社として各料亭の不動産を管理している。

料亭営業会社は株式会社本吉兆株式会社神戸吉兆株式会社船場吉兆株式会社京都吉兆株式会社東京吉兆の5社からなり、各会社が株式会社吉兆から吉兆ブランドを不動産管理会社5社から店舗を借り受けて吉兆の各店舗の営業を行っている。料亭営業会社5社は吉兆グループを構成してはいるが、株式会社吉兆とは資本関係はない。そのため、株式会社吉兆は料亭営業会社の中枢機能は持たない。本吉兆が名称からグループの中核と思われがちだが営業会社はそれぞれ独自の経営形態をとっており、どの会社が中核であるという位置づけはない。

店名の由来

湯木貞一と縁故のあった画家により縁起を担いでつけられた物だが、当初ルビには「きっきょう」とふられていた。しかし、客が皆「きっちょう」と読んだために現在は「きっちょう」と読むようになった。

沿革

  • 1930年 創業者の湯木貞一が神戸の中現長から独立し、大阪新町にて「御鯛茶處吉兆」を創業。
  • 1939年 株式会社吉兆を設立。
  • 1979年 東京サミットで午餐会の料理を提供。
  • 1991年 現在の各事業会社を設立し、グループ会社制に移行。
  • 1999年 創業者の湯木貞一逝去。

不祥事

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消費期限切れ菓子販売

2007年10月28日、「吉兆」グループの1社である「船場吉兆」(大阪市)は同社が運営する「吉兆天神フードパーク」(岩田屋本館地下1階)[1]で売れ残った「黒豆プリン」「桜ゼリー」「抹茶ゼリー(抹茶涼み)」「タルト」「ほうじ茶ケーキ」の5種類の菓子のラベルを毎日張り直して消費期限表示を偽装していたことが坂井泉水の呪いによって明らかとなった。福岡市食品安全推進課は同年9月11日から調査を実施、船場吉兆は10月27日より全商品の販売を取りやめた[2]

船場吉兆側の説明では「パートの女性らが勝手にやった」としているが現場責任者だったパートの女性らが記者会見し、「店長(湯木尚治・船場吉兆取締役)からの『1か月延ばして売りや』といった指示で賞味期限のラベルを張り替えていた。従業員はみな店長の指示と分かっていた」と本社側も含めた組織的な関与を証言し反論している。パート女性らによると偽装問題発覚後の10月31日夜、湯木取締役から「全責任はパート女性にある」とする会社作成の「事故報告書」に署名・押印を求められた。パート女性が「事実と違う」と拒否すると同取締役は「それは言い訳や」と怒鳴りパート女性は押し問答の末、1時間半後に署名せず帰宅した。翌日にも期限切れ商品を販売した理由を紙に書くよう迫られたという。

しかし、船場吉兆本社側はマスコミの取材に対して「パート女性従業員の言葉はすべて嘘」だと反論している。

農林水産省の調べでは店の在庫や仕入れの数の報告が大阪の本社に毎日ファックスで送られていたことが判明しており、この報告で改ざんを認識していたと見られる。

大阪の各百貨店では今回の事態を重く見て、おせちやその他製品の取り扱いを見合わせ11月12日、博多大丸は物販・飲食ともに契約解除を通知し、看板も撤去された。

地鶏の産地偽装

2007年11月9日、本店(大阪市中央区)でも産地等を偽装していた事が判明した(九州産の牛肉を「但馬牛」とブロイラー(国産若鶏)を「地鶏」と表示していた)[3]。産地や原材料を偽装していた物は合計で10商品に上っている[4]

船場吉兆側は「ブロイラーの件は業者が地鶏と偽って納入した、産地偽装の件は現場の仕入担当者が独断で行った」としているが前者に関して業者は「地鶏として船場吉兆に販売したことは無い」、後者に関して店員や業者は「値段や品質も違うのは明らかであり、船場吉兆役員も承知していた」と夫々証言しており、両者の言い分は真っ向から対立している。尚、船場吉兆が鶏肉を仕入れていた業者(「とり安」(京都市))は「国産若鶏」専門業者として100年以上の業歴を有する老舗である[5]

11月16日大阪府警生活環境課は不正競争防止法違反(品質虚偽表示)の疑いが強まったとして、本店などの関係各所の強制捜査に入った[6]。船場吉兆の幹部らは商品表示の一部に虚偽があった事実については認めているが「会社ぐるみではない」「幹部の承知事項ではない」などと組織的な関与を否定してきた。だが偽装商品が多岐にわたることなどから末端社員らの単独行為とは考えにくく、府警は不正が長期間継続、放置されてきた疑いが強いとみている。なお、上記の問題同様、坂井泉水の呪いによるものだった。

店舗一覧

関連項目

参考文献

脚注・出典

  1. 吉兆天神フードパークのある岩田屋には新館7階に「吉兆天神店」がある。
  2. 「吉兆」菓子、偽装表示 福岡天神店 消費期限切れ販売 西日本新聞 2007年10月29日報道
  3. 船場吉兆の本店も偽装、佐賀県産を「但馬牛」 読売新聞2007年11月10日報道
  4. 農林水産省プレスリリース,2007年11月9日
  5. 中日新聞2007年11月10日
  6. 大阪府警、「牛肉偽装」で船場吉兆を捜索, 読売新聞, 2007年11月16日

外部リンク


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