都営バス都03系統
いまにも折れそう? 都03~05の3系統の愛称は『グリーンアローズ』。これは毛利元就の名言が所以でもあるのだが、そのうちの1本は今にでも折れそうな状況である。 その路線とは都03。元々は新宿駅西口から晴海埠頭までの路線であったが、都市新バスの中でも見ても営業成績は常に最下位で、営業係数*1も100前後をウロウロしていた。利用客自体は多く、東西をまっすぐに結ぶという利便性は非常に高い路線なのだが、1人あたりの乗車距離が長いために、均一200円という運賃制度ではあまり儲からないのである。 平成12年の大江戸線改編で目をつけられ、新宿駅西口~四谷駅が短縮され、所管が杉並営業所から深川営業所へ移管された結果、本数が激減し、乗客も数寄屋橋~四谷駅間では大幅に減少してしまった。 平成15年4月には都04が江東営業所から深川営業所に移管され、これらグリーンアローズ3系統の結束も固まったが、この路線の四谷方は朝~昼間以外は乗客が乗っておらず行く末が不安な路線である。一部時間帯の新宿駅乗入復活など、この段階で抜本的な打開策を打たないと、根ぐさりしてしまうのではないかと不安に駆られてしまう。
- 1営業係数…100円の収益を得るのに対して、いくらのコスト必要かを表した数値。
無論、100未満であればあるほど収益性が高くなるため黒字優良路線となる。
四谷駅前 四ツ谷駅のバスターミナルを出た晴海埠頭行き、次に停車するのは「四谷駅前」。駅からの便が特段良いわけでもなく、何となく中途半端な感じがする。実はここ、平成12年12月まで新宿駅西口~晴海埠頭間を走っていた旧都03の停留所だった場所。さらに以前、銀86だった頃には「四谷見附」を名乗っており、同系統には「四谷駅前」は無かったのだが、都市新バス化にあたって改称された。都03が四谷駅発着になったのだから、旧名称に戻せばすっきりするのに…と思っていたら、宿75が停まるようになってしまったので、再改称はもう無いだろう。なお、駅名は「ツ」が入り、バス停名には入らない。地名も「ツ」無し。丸ノ内線は「四ツ谷」は入るが「四谷三丁目」は入らない。ややこしい…。