工学に於ける増幅作用

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増幅作用(ぞうふく作用)とは、物理現象を拡大することである。拡大と言っても、外部からの勢力(エネルギー)の供給なくしてのそれは、増幅とは呼ばない。例えば、水圧機などや、梃子の原理による、力の拡大は確かに大きな力に拡大されるのは確かだが、仕事量は変化しない。従って、「物理現象を拡大することである」とは条件付である。力学的な例としてはパワーステアリングなどが挙げられる。ハンドルを回転させるのに、勢力の補給がされ、タイヤの同一の回転角を弱い力でも得ることができ、かつ、時間も余分に必要としない。単なるギヤでの倍力装置ではそうはならない。その分、多くを回転させなくてはならない。たまたま、大型バス、大型トラックを観察すると、ハンドルも大きい径のものが搭載されているので、人力をギヤを使って強めていると思う方もいるかも知れない。そのような拡大では操舵装置としては機能しないで、使い物にならず事故を起こしてしまうであろう。物理学とは違い、日常的言葉としては増幅という用語は結構、単に無条件に拡大される事象を指すことも多いようである。ただ、増幅とは、物理学、工学においても、結構、深い意義を考えずに「物理現象を拡大することである」として、拡大しさえすれば増幅ということも珍しくないのが現状である。変圧器での電圧の拡大もその意味では増幅作用とよんでよいことになるし、容認もされているようであるが、最大の理由はその意義についての意識のなさからである。「意志と力」は生物に於いては勢力源としては食物で供給され、心の増幅作用の結果として力があるといえよう。