パーヴォ・ヤルヴィ

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パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Järvi、1962年12月30日-)は、エストニア出身でアメリカ国籍の指揮者である。 パリ管弦楽団およびフランクフルト放送交響楽団の音楽監督、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督である。NHK交響楽団の名誉指揮者である。

概要[編集]

1962年生まれ。父は指揮者のネーメ・ヤルヴィ、母はリリア・ヤルヴィである。タリンの音楽学校に学んだ後、1980年家族で渡米した。レオニード・グリンに個人的に師事した後、カーティス音楽院でマックス・ルドルフとオットー・ヴェルナー・ミューラーに指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインに師事する。 1994年から1997年まで、スウェーデンのマルメ交響楽団の首席指揮者を務めた。1995年から1998年まで、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者をサー・アンドリュー・デイヴィスと兼任した。2001年から2011年までシンシナティ交響楽団の音楽監督を務め、Telarcレーベルで数多く録音を行う。2004年にブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団とエストニア国立交響楽団の芸術監督に就任する。 2006年から2014年までフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者を務めた。2009年に初めてチューリッヒ・トンハレ・オーケストラを客演指揮し、2017年5月、チューリッヒ・トーンハレ・オーケストラの次期首席指揮者に任命され、2019-2020シーズンから5年間の契約となった。2010年から2016年までパリ管弦楽団の音楽監督を務めた。 2011年5月にシンシナティ交響楽団の桂冠音楽監督に任命された。2004年からはブレーメンのドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の芸術監督、エストニア国立交響楽団の芸術アドバイザーを務める。 そのほかバーミンガム市交響楽団首席客演指揮者、シンシナティ交響楽団音楽監督を歴任する。

受賞[編集]

  • 2004年、グラミー賞「ベスト合唱パフォーマンス賞」
  • 2015年、シベリウス・メダルを受賞
  • 2016年、グラモフォン誌とディアパソン誌の両方でアーティスト・オブ・ザ・イヤー。
  • 2022年、欧州文化賞(Europäischer Kulturpreis)

来日[編集]

1995年に東京交響楽団へ客演するために初来日する。2002年1月、2005年5月の2回にわたってNHK交響楽団と共演する。2011年11月にオランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と来日公演も果たす。 2012年6月、NHK交響楽団から2015-2016シーズンより首席指揮者に任命され、当初契約は3年であったが、さらに3年延長して2021年まで務める。2013年11月5日パリ管弦楽団を率いて来日する。

人物[編集]

ドイツ・ロマン派や北欧、ロシアの作品に加えて、オール・ポーランド・プログラムなど意欲的な曲目にも取り組んでいる。。オーケストラの楽員に対しカリスマ的にならず、一緒に音楽を作ろうとするパーヴォの姿勢が共感を生む。リハーサルで音楽を作り込んで、本番では調整者に徹して、楽員のパフォーマンスを最大限に高める。丁寧な音楽作り、柔和な表情、ニュアンスに富んだデリケートな表現を大事にする。 パーヴォ・ヤルヴィにはバイオリニストのタチアナ・バーマンとの間にリーとイングリッドの2人の娘がいる。1985年にはアメリカの市民権を得た。