ジャーナリスト
ジャーナリスト (Journalist) とは、新聞、雑誌など、あらゆるメディア(medium, media - 媒体)に記事や素材 (article) を提供する人。または職業。ジャーナリストという呼称自体が人物に対する社会的評価であるという見方もある。明治時代には「操觚者」と訳された。
目次
概要[編集]
発祥[編集]
19世紀はじめごろはチャールズ・ディケンズのような、ジャーナル(journal - 雑誌)に記事を書く人を指した。
これが転じて新聞や雑誌の記事を書く人を指すようになった。
呼称対象[編集]
慣例として以下もジャーナリストと呼ぶ事がある。
職業ライターの社会的評価の結果、初めてジャーナリストと呼ばれることになるのが本来の姿であるが、 日本においてはジャーナリストを名乗る職業ライターの多くが「自称」である。また、「ジャーナリスト」と自称する者のなかには、国際ジャーナリスト、軍事ジャーナリスト、経済ジャーナリスト、教育ジャーナリスト、芸能ジャーナリスト、中東ジャーナリスト、戦場/環境ジャーナリストなどより専門的な分野を得意としていることを示す場合もある。しかし、同一人物が後援する内容によってある時は「中東に詳しい」と自称し、別なときには「環境問題に詳しい」と自称する場合もあるが、中東といえばアラビア語など中東のマニアックな言語の修得が必要であり、環境問題や原発や放射能に関する諸問題といえば理工系の素養を必要としているため、本当に同一人物が中東及び環境問題の双方に精通しているのか否かに関しては疑わしい。
また、週刊誌が主な発表の場である職業ライターがジャーナリストを名乗る場合は大概自称である。
いずれのメディアであれ、ジャーナリストの書いた記事や報道(ジャーナリズム)は影響が大きい。フリージャーナリストの草分けである故黒田清のように「ジャーナリズムの基本は伝えることではなく弱者の訴えを代弁する事」を信念とするものもいるように、日本独自に発展したジャーナリズム観も生まれている。 事実に対する現状や意義、展望を報道する専門家であるとされるが、本人の倫理観や見方に基づくため、まず個々のジャーナリスト自身を理解した上で記事などを理解することが重要である。
分業制[編集]
ジャーナリストの中でも、特に記事執筆のために必要なデータ収集を専門とする人間を「データマン」、そしてデータマンの集めてきたデータを元に記事を執筆する人間を「アンカーマン」と呼ぶ。
いわばデータマンはアンカーマンのアシスタント的な役割を果たしており、多くのジャーナリストはまずデータマンとして経歴をスタートし、経験を積んだ上でアンカーマンとなるのが一般的である。 ちなみにテレビのニュース番組の司会者のことを「アンカーマン」と呼ぶのは、この用法が転じたものである。
研究や評価[編集]
社会に広く情報を提供する役割を担っているため、ジャーナリスト自身がしばしば研究の対象ともなる。
その人の政治的な選好や出身階級、性別などにどのような偏りがあるか、それがどのようなバイアスに結びつくか、といった研究や、個々のジャーナリストの活動や判断についての評論などが存在する。
全国向けに行われた「国内ジャーナリスト人気ランキング」では筑紫哲也が1位をとっている。要出典
また、「ジャーナリスト」と自称していなくても「ジャーナリスト」と自称している人物と同等以上の能力や資質を有する人物もいる。具体的には、藤本敏文はシリアへ渡航しシリア内戦に関する写真を撮影し、それを藤本のフェイスブック上に掲載しているが、シリアを含め日本国外では非常に高く評価されており、藤本はシリアでは非常に有名である。しかし、藤本は関西でトラックの運転手を本業としており、あくまでも「戦場観光旅行者」としてシリアへ渡航しており、「ジャーナリスト」とは自称していない。また、高遠菜穂子は10年以上にわたりイラクへ渡航し、現地でボランティア活動を精力的に行い、日本国内でも精力的に講演活動を行っている。ボランティア活動を通した高遠によるイラクに関する情報は非常に貴重ではあるが、高遠はあくまでも「イラク支援ボランティア」としてイラクへ渡航しており、「ジャーナリスト」と自称はしていない。その他、我が国における政治や社会問題などを扱っているブロガーなども、秀逸なホームページやブログは我が国の官公庁や米軍関係者と思われる者からもアクセスされ、2014年2月に山梨や秩父などにおいて大雪が発生した際には、マスコミよりもある特定の個人のブログを通して大雪に関する最新の情報収集が行われ、そのブログは一日で18万件以上のアクセスがあった。
逆に「ジャーナリスト」と自称していても、単に自らの政治思想は五月蠅く主張しするが、ジャーナリズムやニュースや時事問題に精通しているとは限らず、ニュースに詳しくないために碌なニュース記事を執筆できない者も少なくなく、実質的には「政治活動家」と自称すべき者も少なくない。さらに、「ジャーナリスト」と自称している人物の中には、教授の奴隷として、左翼教授の研究内容を我が国の市民社会に広く訴えているに過ぎない者もいる。研究者から見れば、そのような自称ジャーナリストは無償か雀の涙のような安すぎる報酬で教授の奴隷として酷使することができる便利な教授の奴隷であり、ぜひとも確保しておきたい人材である。具体的には、研究者と教授の奴隷をしている自称ジャーナリストは頻繁に共同で最近のイラクやシリア情勢などに関するシンポジウムや市民集会などを実施しているが、教授の場合は氏名の後ろに「(○○大学)」というように教授の所属先が記載されているが、自称ジャーナリストの場合は氏名の後ろに「(ジャーナリスト)」と記載することが少なくないが、「(ジャーナリスト)」と自称する者は報道機関に就職していない無職に過ぎない。もしも、新聞社やテレビ局などに就職している本物のジャーナリストが執筆や講演などの社会的活動を行う際には、()の中には就職先の報道機関の名称が記載され、(ジャーナリスト)と記載することはない。
さらに、研究者と自称ジャーナリストの教授の奴隷との間には、年収が1,000万円以上の教授と年収が100万円以下の自称ジャーナリストとの間に絶望的な収入格差があるだけではなく、イラクやシリア関連に限定すれば研究者はアラビア語の読解能力があるが、自称ジャーナリストはアラビア語ができないように学力格差も発生している。それ故、極めて常識がある者は死んでも教授の奴隷に過ぎない自称ジャーナリストなどになりたいとは思わないものであるが、すでに30年以上も自称ジャーナリストとしてプロ市民活動を行っている者は、ワークショップやシンポジウムなどの後に実施される懇親会で頻繁に飲食をともにする教授から密かに経済的に搾取されているということに気づかず、自称ジャーナリストは本人の意思で自発的に研究者らと活動を行うことを楽しんでいるようである。しかしながら、草木も眠る丑三つ時に教授の氏名を記載した呪いの藁人形に五寸釘を打ち付け、内心では教授に対する恨みや殺意を抱きながら研究職を得るためにがまんして必死になっている大学院生や博士やポスドクなどからみれば、研究職という報酬が得られないのに教授など研究者と一緒に活動することを楽しんでいるように見える自称ジャーナリストという生き方は理解しがたいものがある。
リスク[編集]
ジャーナリストは場合によっては非常に過酷な人生や末路を歩むことがある。すなはち、シリアを取材していた山本美香のように紛争地を取材中にジャーナリストが死傷することは少なくない。しかしながら、ジャーナリストは紛争地を取材しない場合でも、公式には自殺や事故死として処理されるが、極めて不審な死亡をする場合もある。また、ジャーナリストが不審死するだけではなく、電磁波などが用いられた集団ストーカーを受けたり、鉄道の中で痴漢などで逮捕される場合もある。さらに、2013年12月に特定秘密保護法が可決して成立したため、特にフリージャーナリストは特定秘密保護法で逮捕されるリスクが高い。それ故、ジャーナリストを志望する者は、ジャーナリストとして活動を開始する前に、自分の人生設計に関してじゅうぶんに熟慮を重ねる必要があり、単に社会問題や時事問題に精通しているからといって安易にジャーナリストとして活動を行うことは回避したい。
関連項目[編集]
関連著作[編集]
- 『メディアの海を漂流して』 筑紫哲也 朝日文庫 1985年 ISBN 4022603402
- 『時代を読むノート』 田原総一朗 講談社文庫 1986年 ISBN 4061838830
- 『職業としてのジャーナリスト』 本多勝一 朝日文庫 1984年 ISBN 4022608137
日本人のジャーナリスト(一例)[編集]
- 青木絵美
- 安藤優子
- 池上彰(日本ニュース時事能力検定協会理事)
- 石川真澄
- 魚住昭
- 内田忠男(国際ジャーナリスト)
- 江川紹子
- 大沼安史
- 小田切拓
- 落合信彦
- 角谷浩一
- 影山貴彦
- 梶山季之 - 日本においてデータマンとアンカーマンの分業体制を最初に確立したと言われている。
- 加藤千洋
- 鎌田慧
- 木下黄太
- 郡山総一郎
- 小林一喜
- 小松錬平
- 五味宏基
- 古森義久
- 斎藤貴男
- 櫻井よしこ
- 佐藤昇(日本を正す政治連盟代表・朝日新聞を正す会事務局長・週刊報道サイト株式会社代表取締役・ヨネクラボクシングスクールサポーターズ株式会社代表取締役)
- 重信メイ
- 志葉玲
- 渋井哲也
- 嶌信彦(日本ニュース時事能力検定協会理事)
- 竹野内真理
- 田原総一朗
- 田村圭司
- 筑紫哲也
- 常岡浩介
- 千田善
- 土井敏邦
- 富永秀一(環境ジャーナリスト)
- 鳥井守幸
- 鳥越俊太郎
- 西村幸祐
- 広河隆一
- 辺真一
- 船橋洋一
- 古井みずえ
- 本多勝一
- 本田雅和
- 増山麗奈
- 宮武外骨
- 森健
- 安田純平
- 山岡俊介 - 2014年11月28日、佐藤昇が週刊報道サイトのサイト上で、山岡俊介が現役暴力団組長から50万円を貰って、押尾学事件の偏向報道を行っていたと報道。しかし山岡俊介は「まったくの事実無根」として週刊報道サイトと佐藤昇を相手に仮処分を提起。2015年3月30日に仮処分の東京地裁保全部は佐藤昇の主張を全面的に認め、山岡俊介に対し、記事のサイト上からの削除を決定した。山岡俊介は決定を不服として東京高裁に即時抗告するも全て棄却され、そして、山岡俊介はその棄却を不服として東京地裁に起訴命令権を使い提訴。しかし2017年3月6日に一審の東京地裁は佐藤昇の主張を全面的に認め、山岡俊介に対し、記事のサイト上からの削除、慰謝料として30万円の支払いを命じた。その後、山岡俊介はその判決を不服として東京高裁に控訴するも、2017年7月26日に全て棄却されたことで、自らの敗北を認めて上告を断念した。この件に際し、山岡俊介は佐藤昇に対し信用毀損罪・業務妨害罪及び名誉毀損罪で警視庁への刑事告訴を試みたが、不受理となっている。山岡俊介は、ブラックジャーナリストとしての執筆活動の性質上、訴訟を提起される事が多いが、「週刊朝日」(2009年6月12日号)によれば22件中19勝1敗2分(和解)とのこと。なお、佐藤昇に対しての通算戦績は3戦3敗(敗訴)であり、佐藤昇と比較するとジャーナリストとしての力量の差は明かである。
- 山田厚史
- 山本美香
- 横山源之助 『日本之下層社会』執筆
- リチャード・コシミズ
- 若宮啓文
海外のジャーナリスト(一例)[編集]
- デイヴィッド・ハルバースタム
- ボブ・ウッドワード
- トーマス・フリードマン
- カレル・ヴァン・ウォルフレン
- ベンジャミン・フルフォード
- リチャード・ロイド・ペリー
- ゲプハルト・ヒールシャー
- デイビッド・マクニール
- ノリミツ・オオニシ
外部リンク[編集]
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