遠野物語
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遠野物語(とおのものがたり)とは柳田國男が1912年(明治45年)に発表した説話集である。
岩手県遠野町(現・遠野市)出身の佐々木喜善によって語られた地元の民話を、柳田が編纂したものである。その内容は天狗、河童、座敷童子など妖怪に纏わるものから山人、マヨヒガ、神隠し、死者などに関する怪談、さらには祀られる神様そして行事など多岐に渡る。
『遠野物語』本編は119話で、続いて発表された『遠野物語拾遺』には299話が収録されている。
民間伝承に焦点を当て奇を衒ったような改変無く聞いたままの話を編纂したこと、それでいながら文学的な独特の文体であることは高く評されている。日本の民俗学の発展に大きく貢献した。