悪魔の招待状
悪魔の招待状(英題 Uninvited)とは、お姉ちゃん命のシスコン少年冒険譚。『シャドウゲイト』と同じアメリカ原産のものだが、日本産のファミコン版を紹介。
「ボク」ちゃんの苦闘のはじまり
1989年9月29日にケムコから発売された。主人公の「ボク」(自分称)はおねえちゃんと共に事故って、とある屋敷にやってきたが、そこでおねえちゃんが行方不明となり、シスコンの「ボク」はおねえちゃんを求めて、屋敷の中を彷徨うのさ。
「ボク」はおねえちゃんを助けるんだ!!
という具合に、「ぼく」はおねえちゃんを捜す中で、恐ろしい事態に巻き込まれ、その障害を越えるためにシスコンパワーで探索に出るんだよ!
しかし、この主人公の「ボク」は、どっかの「しんのゆうしゃ様」と同じように、思考が一般人とズレまくっているトコが多々あり、しんのゆうしゃ様と同様にお約束の自殺を働いたり、それをプレイヤーが行おうとすると、反抗期剥き出しにして、「きみのせいなんだよ!!」と文句を云ったりする。そもそも、そんなことやれなんて頼んだ覚えが無く、その前に辞めるよう忠告しておいて、この態度なのさ。
だが、その殺害描写は少なくともしんのゆうしゃ様のような笑いを採るものではなく、惨たらしく、かなりスプラッタな文体によって綴られている・・・にも関わらず、「コンティニューしてさいチャレンジしてくれよ!!」と要求したりするので、この情緒不安定でつかみ所のない、病んでるボクをおねえちゃんと再会させるのが究極的な目的なんだよ。
ゲーム性
シャドウゲイトと同様に、独特の記述と文体、そして探索しつつ、わざと自殺や、自滅のパターンを見たり・・・という具合に、なかなか凝っている・・・けど、ボクは少なくとも、しんのゆうしゃ様のようなシュールでユーモラスなものではなく、文字通りのグロシーンに等しい殺され方が目立つのが特色なんだよ。
その際どさは、現代だったら・・・ちょっと写せそうにないし、世界一不幸なボクの死に様グラフィックなんて見たくないから、君たちにいろいろ綴って紹介しているんだ。
だから君もあきらめずに挑戦してくれよ!ボクを最愛のおねえちゃんの元へ行かせるために。
登場キャラクター
- 主人公「ボク」
- 反抗期、情緒不安定、シスコンと一見するとイイトコなしだけど、ボクはおねえちゃんを守るナイトになるのが理想なのさ!!
- おねえちゃん
- 果たして血縁関係あるのかどうか・・・それは君たちの想像に任せるよ。ボクを見捨てて一人で逃げ・・・じゃなくて、ボクが戦いに勝利するのを待っていたんだよ。
- 女幽霊
- なんだ!こいつは肉も皮膚も何もない口うるさい化け物だ!!みっともない脚をしていて、「お母さ~ん」と泣き叫びながらボクを引き裂くんだ。
- 蜘蛛
- 召使いを追っ払うのに使うのさ。
- 召使い幽霊
- 味方のフリして実は敵で、ボクを絞め殺すんだ。だ・・・か・・・ら・・・くもを・・・・・・・。
- 首切り男
- 怖くて近寄れないけど、だけど忠告を聞かないと・・・ボクは・・・・・・・。
- チビオニ
- 笑っちゃうよね、こんなのでボクを驚かせようっていうんだから(けっ、決してビビってなんていないからね!)。何か食べるみたい。
- 狂犬
- ボクは犬が苦手なんだよお!! こいつは犬じゃ無くてクマだよお!! だから呪文を・・・・・・。
- ゾンビ
- 墓場にいっぱいいるよ。試験も学校も無いんだってさ。お化けになるのと、ゾンビになるのとだったら・・・・・・
- 大蜘蛛
- 出会ったら、眠りの呪文を・・・覚えてないだってえ!! きみのせいだよ!!
- 幽霊
- うわあ!! またボクの体を引き裂いちゃうよお!!
- 蛇
- 捕まえちゃダメだよ、捕まえたら・・・
- 猫
- ボクは犬は苦手だけど、猫も嫌なんだよ!!
- 鷹
- 早く捕まえないと、目玉をついばまれちゃうよ!!
- ポヨポヨ
- 殺されないけど、邪魔なんだよ。
- ブルーデーモン
- 悪食な悪魔には、アレをあげよう。
- ドラカン
- 目覚める前にゴミ箱にポイ捨てしようね。
- ドラカンの師匠
- このジジイのせいで、ボクとおねえちゃんは・・・。
- デーモン
- 悪魔の親玉だ! こいつさえ倒せば、ボクはおねえちゃんと・・・。
ルビーのドクロ
死神のような赤い髑髏だけど、ボクはしんのゆうしゃ様と違ってガイコツを親友だなんて思わないからね、ホントだよ!!
墓碑銘
「・・・・・・な~んちゃって こんなことで へこたれる ボクじゃないヨ!!」