三毛猫
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三毛猫(みけねこ)とは、茶色・黒・白の3色の毛が生えているネコの総称をいい、縞模様の有無によって三毛猫と縞三毛にわけられることもある。また茶色・こげ茶・白の3色のネコも三毛猫(キジ三毛)と呼ばれることがある。
三毛猫の性別
基本的にメスである。と言うのも、ネコの毛色を決定している遺伝子のうち、ぶち(白斑)や黒などを決定する遺伝子は常染色体上に存在するが、オレンジ(茶)を決定するO遺伝子のみはX染色体上に存在し、伴性遺伝を行う。その為、三毛猫が産まれるのはO遺伝子が対立するo遺伝子とのヘテロ接合になった場合となる。これは哺乳類では2つのX染色体のうち、どちらか一方がランダムに発生の初期に不活性化されることにより、毛色がオレンジになる(O遺伝子が発現)部分と他の色になる部分に分かれるからである。故に、三毛猫はメス(XX)となる。
しかし、ごくまれにオスの三毛猫が産まれることがある。オスの三毛猫が生まれる原因は、クラインフェルター症候群と呼ばれる染色体異常(X染色体の過剰によるXXY)やモザイクなどである。染色体異常の場合は通常繁殖能力を持たないが、モザイクの場合は生殖能力を持つことがある。なお、オスの出生率は3万分の1といわれている。
オスの三毛猫には、その希少性のためからか、福を呼ぶと言われ、また船に乗せると船が沈まない、という言い伝えがある。ペットショップにオスの三毛猫を売っていたとして、値段を付けるとしたら100万円前後はすると言われる。また、生殖能力のある三毛猫のオスが現在世界で1匹のみ確認されているが、その値段は5000万円であり、今まで買い手が提示した最高額は2000万円。売り手もほとんど売る気は無いとのこと。要出典
その他
- 赤川次郎の小説「三毛猫ホームズシリーズ」にも登場し、人気を博している。
- 2007年1月には和歌山県の和歌山電鐵貴志駅近くの売店で飼われている三毛猫『たま』が、同社より駅長を委嘱され人気者となっている。