ネイバー (企業)
ネイバー(韓国語:네이버 주식회사、英語:NAVER Corporation)は、大韓民国に本社を置く同国最大のインターネットサービス会社。1999年6月2日に設立された。2013年8月に「엔에이치엔(주)(エヌエイチエヌ(株))」から「네이버 주식회사(ネイバー株式会社)」に商号変更した[1]。旧社名のNHNは、“Next Human Network”の頭文字を取ったもの。
沿革
- 1999年6月 - 韓国法人「네이버컴㈜(ネイバーコム(株))」を設立。
- 2000年7月 - ㈜한게임커뮤니케이션(HANGAME COMMUNICATION、㈜원큐、서치 솔루션㈜、など3社を買収合併。
- 2000年9月 - 日本法人(HANGAME JAPAN)設立。
- 2001年9月 - 社名を「エヌエイチエヌ(株)(엔에이치엔㈜)」に変更。
- 2002年10月 - 韓国コスダック市場に上場。
- 2005年8月 - 米国法人(NHN USA INC.)設立。
- 2006年3月 - 京畿道城南市に本社を移転。
- 2008年11月 - コスダックから韓国証券取引所へ移転上場。
- 2010年3月 - 京畿道城南市に自社ビル「GreenFactory」を竣工。
- 2013年8月 - 旧NHNのゲーム事業分社化に伴い、社名を「ネイバー株式会社(네이버 주식회사)」に変更[1]。
事業
韓国
インターネット検索事業とオンラインゲーム事業のほか、広告事業、e-commerce事業も行う。2003年にentoiを立ち上げ、ネットワーク型コミュニケーションサイト運営事業にも参入するが、同年中に撤退する。
ネット検索事業では、検索ポータルサイトであるネイバー(NAVER)を運営する。2009年4月の同サイトの韓国市場でのシェアは、80.9%である[2]。
オンラインゲーム事業では、ゲームポータルサイトであるハンゲーム(Hangame)を運営していた。売上高で韓国市場トップであったが、2013年8月にゲーム事業を分社化した。
2008年韓国コスダック市場に株式を上場し、時価総額は同市場で1位(2008年2月29日当時、約10兆2150億ウォン)を占めたこともあり、同年 コスピ 市場に移転した(2011年8月10日現在、約9兆2646億ウォン、時価総額順位 24位)。米ビジネスウィーク誌に「韓国市場でGoogleを完膚なきまでに打ちのめした企業」として取り上げられたことがある(2006年1月)。
日本
日本では、2000年9月に現地法人を設立し、NHN Japanとして、ハンゲーム(ゲームポータルサイト)及びCURURU(ブログサイト)、ライブドアの事業を行う。ネット検索事業については、2001年に検索サイトNAVER日本版を立ち上げるが、2005年1月31日に終了する[3]。2007年11月30日にはネット検索事業をおこなう子会社・ネイバージャパン(のちにNHN Japan→LINEに統合)を日本に設立する[4]。検索サイト自体は、2009年6月15日よりクローズドベータ版[5]、同年7月1日からオープンベータ版を提供していた[6]が、2013年11月22日に日本国内の検索・辞書関連サービスを終了すると発表された[7][8]。2009年7月1日にNAVERまとめも一般公開された[6]。2010年4月12日にライブドアを完全子会社化した。[9]。2012年1月1日付でライブドア(会社自体はデータホテルとして存続)とネイバージャパンを吸収した[10]。2013年2月6日、NHN JapanがLINE株式会社とHangame株式会社に会社分割されると発表された[11]が、同年4月1日、旧NHN Japanが「LINE株式会社」に社名を変更し、旧NHN Japanのゲーム事業部門を別会社の「NHN Japan株式会社」にしたことが発表された[12]。
中国
中国では、北京市にNHN チャイナを開設。遼寧省大連市にある会社をNHN Service Technology(NHST、大連慧捜網絡技術有限公司)としてNHN Japanが子会社化し、インターネット検索関連データベースの分析など、データマイニング業務を行う。
関連企業
- LINE
- NHN Entertainment
- NHN USA Inc.