ダッフルコート

提供: Yourpedia
移動: 案内検索

ダッフルコート(英語:duffle coat, duffel coat)は、外套(オーバーコート)の一種である。起源は北欧の漁師の仕事着であるが、第二次世界大戦時にイギリス海軍で防寒着として広く使用され、その余剰在庫品が大戦後に市場に出回ったことで一般化した。

概要

フード付きの防寒コートで、使用されている起毛仕上げの厚手のメルトン生地(紡毛織物ウール生地)の原産地、ベルギーアントウェルペン近郊の都市デュフェル(英語名ダッフル)に名称が由来する。裏地はない。フロントはトグル(toggle)と称される浮き型の留め具と対になるループ数組によって留められるため、ボタンとは違い、手袋をしたまま服を脱着衣できるのが特長で、また前合せの右前・左前を簡単に入れ替えることもできる。市販されているダッフルコートの基礎となったイギリス海軍用の製品は、キャメル色の生地、木製トグル、麻紐のループ、帽子の上から被れる大きなフード、膝までの丈を備え、各種制服の一番上に着用される被服として非常にゆったりした作りになっていた。日本では幅広い年齢層に愛用されているが、中学生高校生の場合、制服の上に「スクールコート」として着用することもある。現在の民生品では、動物の角製トグルや革製のループが用いられる事も多い。イギリスのグローバーオール社、フランスのオールドイングランド社の製品が有名。メルトンではなくポリエステルフリースなどの生地を用い、形状のみを真似たものがダッフルコートと称されている例もある。

関連項目