やりすぎたイタズラ(ANAL B'z)

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やりすぎたイタズラは、日本ロックユニットであるANAL B'zの2枚目のシングルである。発売日は1989年5月21日。オリコンチャートのチャート圏外であったために、売り上げ枚数は不明である。

概念

前作の刑事を犯れが自主回収になったのを受けて、ANAL B'zは半年の謹慎処分を受けてしまった。4月4日に謹慎が解かれた後、B'zと共に「三重・合歓の郷」で初ライブを開催。表題曲になっている「やりすぎたイタズラ」はこの時に発表された(ちなみに土下座で謝罪をしたのもこの時だと思われる)。おそらく、謹慎に至ってしまった経緯をやりすぎたと思った稲葉が自虐的につけたと思われる。

前作とは異なり過激な描写はそれなりに抑えられており音楽的にも成長している所もあるものの、音楽雑誌には前回の件があってか取り上げられさえももらえなかった。全国の民放・NHKもANAL B'zの出演拒否をしており、プロモーションができなかった影響もあり、この作品もオリコンチャートに入ることはできなかった。なお、後に民放の出演拒否、音楽雑誌の取材拒否は次作の「薔薇族かくれんぼ」が発売される頃には解除された。(NHKの出演拒否は21世紀に入るまで解除されなかった。)

以上の経緯もあり、テレビラジオ新聞などのマスコミからスルーされていたANAL B'zであったが、エロゲ業界については別であり、アリスソフトのデビュー作である「Rance -光を求めて-」の主題歌のタイアップが発売後についている。C/Wとなっている「SEIBU SHINJUKU LINE」も21世紀に入ってから、「ミラーマン」のエンディングテーマにもなっている。

ANAL B'zの信者の中には、このシングルをデビューシングルだと思っている人がいる。前作「刑事を犯れ」が自主回収になってしまい、黒歴史と化した影響があると思われる。

収録曲

  1. やりすぎたイタズラ
    ボーカルの稲葉が大ファンである山川純一の漫画からタイトルがとられている。シングル曲のタイトルに山川純一の漫画からとるこの傾向は、一部例外はあるものの2004年に発売されるまで約16年も続くことになる。さらに、謹慎に至ってしまった経緯をやりすぎたと思った稲葉が、自虐的につけたというのもからめてタイトルをつけたと思われる。曲自体は自虐的な雰囲気はほとんどなく、印象的なポップナンバーに仕上がっている。前述したように、ANAL B'zにとって初めてタイアップがついた曲でもある。
  2. SEIBU SHINJUKU LINE
    彼氏に二股をかけられている男が、西武新宿線で痴漢をしている時の心情を描いている。ギターの松本は中学生以降、沿線の小平市に在住していたことから、松本の実体験を曲にという説が有力である。痴漢を題材にしているかどうかは不明だが、ミラーマンこと植草一秀はこの曲をとても気に入っている。その影響か、発売から10年以上たって「ミラーマン」が放送された時にはエンディングテーマとなっている。(ただしミラーマンの舞台は京急沿線であるが曲の舞台は西武新宿線であるので、食い違っている部分が多々見られる。)

関連項目

ANAL B'zのシングル
前作:『刑事を犯れ やりすぎたイタズラ 次作:『薔薇族かくれんぼ


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