SEO
提供: Yourpedia
SEO(エスイーオー)、Search Engine Optimization、検索エンジン最適化とは、WebサイトやWebページが、GoogleやBingなどの検索エンジンによって検索・表示され易くなるようにすること、或いはそれを目的として行なわれる操作のこと。
Yourpediaの記事は、Wikipediaの記事と違い、作成しただけでGoogleの検索結果の最初に表示したりはしてもらえない。またふとした記事の書き癖によって検索結果の表示順が下がったり、検索結果に表示されなくなることもある。このため、自分が執筆した記事を検索結果の上位に表示するためには、SEOを考慮した方がいいかもしれない。
SEOは、客体となる自前サイトの内容・様式の作成・修正による内的SEOと、外部サイトからの被リンク状況を改善する外的SEOに大別される。内的SEOは、サイトのコンテンツ・内容を充実させる実質的対策と、クローラがサイトの情報を取得し易いようにする形式的対策に大別される。
目次
内的SEO
実質的対策
実質的対策とは、滞在時間を伸ばすことや再訪問を増やすことを目的としたもので、そのための対策は、読みやすさや信頼性・中立性の向上など、普通に記事を書くときに意識することとあまり変わりないように思われる。
形式的対策
- 記事名(h1)
- 検索されやすい語句を用いる。検索されにくい語句を記事名にしない方がいい。
- 同じ語句を含む記事名の記事が同一サイト内に複数あると、Google先生は、スパムだと判定して検索結果に表示しなかったり、1つの記事しか検索結果に表示してくれなかったりするようだ。
- パンくずリスト
- カテゴリリンクをいくつか書くといいようだ。
- 冒頭部の要旨
- 冒頭部の文章は、しばしば要旨として認識され、スニペットに表示される。表示される文字数は、Googleでは本文の長さに応じて変化し、Bingでは全角で105字程度に固定されているようだ。スニペットは、語句検索した人が記事を読むか考える際の判断材料になるので、少なくとも表示可能文字数分は要旨を書いた方がよさそうだ。要旨が長いと超過分はスニペットに表示されないが、多少長くても害はないようだ。
- 冒頭部の要旨には、記事名(と全く同じ語句)を書いた方がよさそうだ。記事名が冒頭部の要旨に含まれていないと、記事自体が騙りだと判定されて検索結果に表示されなかったり、少なくとも冒頭部の要旨がスニペットに表示されなくなるようだ。スニペットに冒頭部の要旨以外の文章の断片が表示されている場合には、冒頭部の要旨を書き直してみる余地があるだろう。
- 見出し
- Google先生は、ある程度の深さまで見出しを検索し、記事名との関連についても調べるので、いくつか見出しで区切って構成された記事はそれなりによく出来た記事だと評価するようだ。構成がしっかりしていない短い記事は、検索結果に表示しないこともあるようだ。
- 見出しに同じ語を繰り返し用いたり、記事名を見出しに重複して用いたりすると、Google先生にワザと同じ語句を多用していると疑われて評価が下がるようだ。
- 画像の説明文
- 画像の説明文は、alt属性になり、書いてあるとユニバーサルな頁として評価が上がるし、いくつか関連キーワードを入れておくと、画像検索でヒットし易くなるというメリットもあるようだ。
- 本文
- 本文中のコメント(隠しテキスト)は減らした方がいいようだ。特に、コメント中にマークアップ言語が書いてあると、Google先生は隠しコマンドだと考えて記事の評価を下げ、検索結果に表示しなくなるようだ。
- 内部リンクが多すぎると、Google先生は検索にかかり易いようにワザとやっていると考えることもあるそうだが、あまり実感がない。
- 外部リンクのリンク切れがあると、Google先生の評価が下がるそうだ。
外的SEO
被リンクを増やすこと。外部サイトから記事へリンクしてもらったり、ブックマークしてもらったりすること。実質的には記事の質を上げること。あとは、関連サイトの管理者に記事を紹介してリンクしてもらったり、ツイートしてみたり、衛星サイトを立ち上げて記事を宣伝したりする方法があるそうだ。
YourpediaにおけるSEOの事例
コメント減らし
- 「山本松代」の記事は、検索語「山本松代」によるGoogle検索で、同タイトルの別記事が存在しないにもかかわらず検索結果に表示されず、検索語「山本松代 yourpedia」で検索しても表示されなかった。
- 文章全体に占めるコメントの割合が多いことか、コメントの中にマークアップ言語が含まれていることが問題視されていると考え、この編集[1]でコメントアウトしていた文章を本文に入れ込んだところ、検索結果が表示されるようになった[1]。
- 同様に、コメント中のマークアップ言語の使用がネックとなって検索結果が表示されない記事は少なからず存在し、コメントの除去により検索順位の向上をはかることができると思われる。
記事名と要旨の一致
- 「山本松代」の記事は、検索語「山本松代」によるGoogle検索で、冒頭部の要旨がスニペット表示されず、「著書」の節が表示されていた。
- 要旨の中で、「山本(大森)松代」と姓と名前の間に旧姓を挟んでいたため、記事名「山本松代」と一致する語句が含まれていないことが問題視されていると考え、この編集[2]で姓・名と旧姓・名を分けて書くようにしたところ、要旨がスニペット表示されるようになった。
- Google検索では、本文、特に冒頭部の要旨に記事名と同じ語句が含まれているか、がスニペット表示と関連しているため、冒頭部の要旨を記事名と対応させたり、本文の長さに対応した適当な長さで既述することでスニペット表示の改善をはかることができると思われる。
多重記事の回避
- 「徳川義親」の記事は、検索語「徳川義親」によるGoogle検索で検索順位のかなり下位に「カテゴリ:徳川義親」だけが表示されていた。検索語「徳川義親 yourpedia」で検索すると、Yourpediaにある「徳川義親」を記事名に含む複数の記事が表示された。
- 同名の記事が同一サイト内に多数存在していたことがマイナス評価につながっていると考え、この編集[3]で7つに分割していた記事を1つに統合した。
- 統合前の記事は、削除依頼をして削除してもらった[4]。
- なお、削除された記事には、クローラが検索結果を表示しないようにするmetaタグが自動で付される。
- 重複解消後、10日ほど経過してから検索結果に表示されるようになった[2]。
- このように、おそらくGoogleには検索結果に表示する記事を1サイトにつき1頁に限るという制約が存在し、同じ記事名の記事が(カッコ付などで)複数存在すると、検索結果に表示されなくなったり、カテゴリが表示されたりする上に、スパム扱いされて検索順位も下がると思われるので、立項する際に注意した方がいいかもしれない。
GoogleによるWikipediaのえこひいき
- Googleでは、Yourpediaの記事について、Wikipediaに競合する記事が存在する場合、Yourpediaの記事の方が適合度が高くても、1頁目にはWikipediaの記事が表示され、Yourpediaの記事は2ページ目の最初に表示されるようだ。
- 事例1)検索語「田中館秀三」について、Yourpediaの「田中館秀三」よりもWikipediaの「田中館愛橘」の方が先に表示される。Yourpediaの記事は2頁目の最初に表示される。
- 事例2)検索語「御府内備考」について、Yourpediaの「御府内備考」よりもWikipediaの「文政町方書上」の方が先に表示される。Yourpediaの記事は2頁目の最初に表示される。
- Googleが、Wikipediaを優先しているのか、Yourpediaを劣後させているのかは謎。前者は確実にやっているように思うが、後者も、Wikipediaに競合する記事がないときでも、Yourpediaの記事が1頁目に表示されない場合があるので、判断基準の1つになっているように感じる。しかしWikipediaに競合する記事がないとき、Yourpediaの記事が1頁目に表示される場合もあるので、絶対的な基準というわけではなさそう。
参考文献
- リンクアップ(編著)鈴木将司(監修)『今すぐ使えるかんたん SEO&SEM』技術評論社、2011年、4774148113