幕張車両センター
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幕張車両センター(まくはりしゃりょうセンター)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社が管轄する車両基地である。
目次
組織体系[編集]
本区[編集]
千葉市花見川区の幕張本郷駅北側にある。総武快速線の上下線に挟まれる形で位置し、津田沼駅・幕張駅に入出区線がつながっている。
木更津派出[編集]
木更津市の木更津駅構内にあり、久留里線用の気動車が配置されている。 幕張車両センター木更津派出 を参照
千葉派出[編集]
千葉市中央区の千葉駅構内にあり、車両故障の応急処置などを行う。
鴨川派出[編集]
鴨川市の安房鴨川駅構内にあり、同駅発着列車の仕業検査や分割・併合作業を行う。なお、千葉動労によると派出の配置要員数は5人[1]。
館山運転区の鴨川派出所として発足したが、同区の廃止により当センターへ移管された。
一ノ宮派出[編集]
長生郡一宮町の上総一ノ宮駅構内にあり、同駅発着列車の仕様検査や分割・併合作業を行う。
配置車両の車体に記される略号[編集]
「千マリ」…千葉支社を意味する「千」と、幕張を意味する「マリ」から構成される。
配置車両[編集]
当センターには電車と貨車が配置されている。2014年4月1日現在の配置車両は以下のとおり[2]。
木更津派出に配置されている気動車については「幕張車両センター木更津派出#配置車両」を参照のこと。
電車[編集]
- 209系(324両)
- E257系(95両)
- 500番台5両編成19本、計95両が配置されている。
- 特急「さざなみ」・「わかしお」・「しおさい」・「あやめ」・「ホームライナー千葉」・「おはようライナー逗子」・「ホームライナー逗子」で運用される。
- 485系(6両)
貨車[編集]
越中島貨物駅にある東京レールセンターよりレールを首都圏の各地へ輸送するために、多くの長物車が配置されている。
- チ1000形
- 6両が配置されている。レール輸送用長物車。
- チキ5200形
- 36両が配置されている。レール輸送用長物車。
- チキ5500形
- 43両が配置されている。レール輸送用長物車。
- チキ6000形
- 25両が配置されている。レール輸送用長物車。
- ホキ800形
過去の配置車両[編集]
以下に示す車両は全て電車である。
- 113系
- かつては総武本線・内房線・外房線・成田線・東金線・鹿島線の普通列車で運用されたが、209系2000番台・2100番台の導入に伴い置き換えが進み、2011年8月に定期運用が消滅した。
- 2006年の211系導入後、総武本線・成田線・鹿島線へは4両編成のみが入線していた。また、4両編成を2本連結した8両編成で運転される列車のほか、内房線の千葉駅 - 千倉駅間と外房線の千葉駅 - 上総一ノ宮駅間では6両編成と4両編成を連結した10両編成で運転される列車も存在していた。
- その他、成田線(我孫子支線)の成田駅 - 我孫子駅間でも4両編成とこれを2本連結した8両編成の列車が設定されていた。その後、この区間は松戸車両センター配置の常磐快速線用の車両(103系、その後E231系)の運用で統一されている。JR東日本E231系電車#常磐快速線・成田線(我孫子 - 成田) も参照
- 総武快速線・横須賀線がE217系に完全に統一されるまでは両線の運用編成(基本11両編成・付属4両編成)も配置されており、付属編成は房総各線の普通列車運用にも使用されていた。JR東日本E217系電車#運用路線と所属・編成 も参照
- 以前は同じ113系にもかかわらず地上形(ローカル用)と地下形(快速用)では入場する工場が異なり、地上形は大井工場、地下形は大船工場にそれぞれ入場していた。
- E217系
- 総武快速線・横須賀線用の近郊形車両で鎌倉車両センターとの間で分散配置されたが、2006年3月18日改正で全編成が鎌倉車両センターへ転出した。なお、転出後も幕張車両センターで留置される運用は存在する。
- 211系
- 3000番台5両編成14本、計70両が配置されていた。
- 総武本線・成田線の普通列車で運用されたが、2013年3月16日のダイヤ改正で運用を終了した。2012年より、115系の置き換え用として8本が長野総合車両センターへ転出され、2013年までに全車両が長野総合車両センターへ転出した。
- 宇都宮線(東北本線)・高崎線普通列車のグリーン車連結拡大に伴い、高崎車両センター所属の211系A編成が余剰になったため、当センターの113系6両編成のうち特に経年の古い編成の置き換え用として転入してきたもので、2006年10月21日から11月4日にかけて順次運用を開始した。211系の運用開始に伴い、総武本線・成田線での113系6両編成の運用は消滅した。
- 従来113系6両編成で運行していた普通列車を5両編成で置き換えたため、列車単位では1両少なくなった。最終的には、113系6両編成13本78両を211系5両編成14本70両で置き換えたため、当センター全体では都合8両減となった。なお、普通列車が4両編成のみの鹿島線での運用はない。
- かつては内房線・外房線・東金線においても運用があり、2007年3月18日のダイヤ改正以降は内房線・外房線の朝夕一部列車で2編成併結の10両編成となる運用も存在した。その後、2010年12月4日のダイヤ改正で10両編成運用が消滅し、2011年9月をもって内房線・外房線・東金線の運用から撤退した。
歴史[編集]
- 1967年(昭和42年)11月:用地買収開始。
- 1969年(昭和44年)2月:着工。
- 1972年(昭和47年)7月5日:総武快速線の運行開始に先立ち、幕張電車区として開設。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR東日本が継承。同時に佐倉機関区木更津支区を当区の管轄へ変更。
- 2004年(平成16年)10月16日:幕張車両センターと改称される。また久留里線の車両が所属する幕張電車区木更津支区は千葉運転区に移管され、千葉運転区木更津支区となる。
- 2006年(平成18年)3月13日:錦糸町派出を廃止。
- 2007年(平成19年)3月18日:千葉運転区と館山運転区が統合、乗務員区所として木更津運輸区が発足。また、千葉運転区木更津支区の検修部門および、館山運転区館山派出・鴨川派出が移管され、それぞれ当センターの派出となる。
- 2010年(平成22年)3月13日:館山派出を廃止し、業務を鴨川派出に統合。
- 2012年(平成24年)3月17日:成田派出を廃止。
脚注[編集]
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- ↑ 日刊千葉動労 - 2009年7月17日
- ↑ 交友社『鉄道ファン』2014年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
- ↑ 「さようなら幕張183系M32編成」号運転 - 交友社「鉄道ファン」railf.jp鉄道ニュース 2013年12月26日