新世代ロボット戦記ブレイブサーガ2
『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ2』は、2000年5月2日にタカラから発売されたプレイステーション用シミュレーションロールプレイングゲーム。価格は7,800円。『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』の続編。本作を基にした漫画もあるが、ここではゲーム内の設定を中心に解説する。
目次
設定
本作は、前作『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』の人気を受けて作られた続編である。
ストーリーとしては「勇者聖戦バーンガーン」の設定を継承しているが、前作(ブレイブサーガ)の段階で、黄金勇者ゴルドランを除く正規テレビシリーズでの歴代のラスボスが倒されたことから新たにオリジナルのボスキャラと新主人公シズマが設定されたため、前作に比べて今作の勇者達はストーリーと関連性が薄くなっている。
なお、前作から変身シーンやメカの合体シーンなどのアニメーションのクオリティが大幅に下がったのには批判が多かったが、フルボイス化した点は好評である要出典。なお、予定された販売日にゲーム製作が間に合わなかった為延期されており、その際に予約者全員に発売延期を知らせる詫び状と特別制オリジナルポストカードが郵送された。
前作で見られた初版限定フィギュアや勇者の証といった特典はなかったが、事前に予約すると受け取り時に限定ポスターが付属した他、取扱説明書の応募券を前作ソフトとの応募券とあわせ送った場合、担当声優によるサイン入り台本5冊・サイン色紙10枚などが当たるというキャンペーンが行われた。その他、勇者の証についても第二段「勇者の証2」が作られたが、これはゲームで競演する装甲騎兵ボトムズのPS2ソフト初回購入時の特典として同封されていた。
次回作についてはプロットや未登場勇者等の伏線がゲーム中に張られている(マグナ・フラッシュの合体とその名前・前作においてバーン以外に存在する聖勇者等)が、続編についてはハヤバーンがミクシィ及び自身のブログにてコメントを寄せている。
原作との相違点
前作からの連動についてはこちらを参照。
- バルドー軍と伝説の勇者の関係(伝説の勇者ダ・ガーン)
- 地球誕生と同時期に誕生したオーリン及び伝説の勇者は、ゲーム設定が各歴代とそれぞれリンクしている事から、地球誕生の後から発生したバルドー軍とは面識及び何らかの接点があり、かつダ・ガーンの重要防衛地である開放点はバルドーにとっても重要地点であるというつながりが自動的に生じる。(その為、ヴァリオンはストーリーの分類上、三代目勇者としてカウントされる率が高い)
バグ
- ダブルグレートマイトガイン(勇者特急マイトガイン)
- マイトガインとマイトカイザーが同時出撃の時、それぞれ合体コマンドを使用するとグレートマイトガインが1フィールドに二人現われる。
あらすじ
聖勇者たちがグランダークを倒し、宇宙に平和がもたらされたかに見えたが、平和は長く続かなかった。ファイナルブレードの継承者であるシズマはバルドー帝国が復活したことで巫女であった母共々命を奪われた。母・千草の手で死の直後「錬氣体」として復活し、母の仇を討つために、自分の肉体(ファイナルブレード)を取り戻すためバルドー帝国との闘いを始める。
登場人物
本作の登場人物。物語が前作と連動している為、全体の人数は少ない。
剣の一族
- 鎮魔(シズマ)
- 声 - 遠藤章史
- 最期の剣(ファイナルブレード)の伝承者である16歳の高校生。その真実を知らぬまま育った。バルドー帝国の参謀ゴーデスによりファイナルブレードが封印された自らの肉体と、力の源であるアフェタを奪われる。母の仇を取る為に、そして自分の肉体を取り戻すためにバルドー帝国に立ち向かう。
- 千草(ちぐさ)
- シズマの母で「最期の剣」の巫女。残った力で仮の身体「錬氣体」を鎮魔に与えた。
魔族
- 魔王バルドー
- 声 - 郷里大輔
- バルドー帝国を支配する魔族の王。数百mの巨人。
- 魔族参謀ゴーデス
- シズマのアフェタを奪った張本人。暗黒剣を使って強化を図ろうとしたが…
- ブレア
- 声 - 新田三士郎
- 六将軍の一人。「灼熱」の異名を持つ魔族のチンピラ。生きまくるが、力押し一辺倒。元ネタはフレア。
- ガープ
- 声 - 神奈延年
- 六将軍の一人。オネエ言葉で話すが、男性。「切り裂き」の異名をとる。宇宙警察機構本部を壊滅させ、バーンガーンとシズマの命を奪った張本人。ソウルイーターを奪い実権を握ろうと画策するが…
- ドーザ
- 六将軍の一人。「圧殺」の異名を持つ。サディステックなオバサン。炎曰く「蛇ババア」。元ネタはブルドーザー。
- シード
- 六将軍の一人。「激流」の異名を持つ。丁寧口調だが、他者に任せっぱなしで、失敗すると全てを破壊するエゴイスト。美しいものを愛し、自らの居城を海底に作られた水の城に作り、部下もまた美しい者を好む。しかし、その姿は魔族らしく、これがコンプレックスとなっている。元ネタは水。
- アズラエル
- 六将軍の一人でバルドーの側近。魔族の司法官で人間に化身し,論理攻めで魔族正当論を唱える。元ネタは死を司る天使から。
- ネクロ:中村大樹
- 六将軍の一人でバルドーの側近。寡黙。死者を甦らせる反魂の術に長ける。元ネタはネクロマンサー。
- ゴウマ
- シズマの体に憑依したソウルイーター。
登場勇者・メカニック
剣の一族
今作品における新勇者。ゲームとしての作品上、勇者聖戦バーンガーン系に分類されるのか、地球保護の為生まれたので伝説の勇者ダ・ガーン系なのか、勇者聖戦バーンガーンの勇者達とは設定や存在がまったくの別物なので、のべ計算で第十代目勇者なのかは曖昧。
ロボットなのか、それとも生命体なのかは現時点では不明である。
ヴァリオン
- モトヴァリオン
- 声 - 高木渉
- シズマが乗り込む巨大バイク。ヴァリオン自身がナビゲーターを勤める。アフェタを得るたびに機能が高まる。
- ヴァリオン
- モトヴァリオンがアフェタを得て取り戻した姿。
- 必殺技
- ヴァリオンショット
- グレネードミサイル
- 必殺技
ヴァリオン・専用サポート機
- スカイソニック
- C-naゼネラルカンパニーが所有していた戦闘機を改造した空を飛ぶ乗り物。
- ランドファイヤー
- 超高層用梯子車を改造した地を駆ける乗り物。
- マリンスピーダー
- 最新鋭海底特急を改造した海を泳ぐ乗り物。
- コズミックシャトル
- ベルターヌ衛星軌道上に封印された宇宙船。
ヴァリオン合体バリエーション
- セイバーヴァリオン
- 剣の戦士。剣技を得意とする。ゲームにおける初期の基本形態。
- 装備
- ラダーブレイド
- ディスチャージャーキャノン
- 必殺技
- セイバーヴォルテック
- シャインショット
- 装備
- エースヴァリオン
- 空中戦に特化した銃の戦士。重火器の塊。
- 装備
- ガンランチャー
- ツインラダーバスター
- 必殺技
- エースデストロイヤー
- 装備
- マックスヴァリオン
- 海戦に特化した力の戦士。拳技に特化。
- 必殺技
- マックスアンカーブロー
- 必殺技
最終形態
- ヴィクトリオン
- ヴァリオンとコズミックシャトルが合体した宇宙の戦士。セイバーヴァリオンの機能を継承しつつ、銃火器を中心にした強力な武装を持つ。
- 必殺技
- サテライトライフル
- Vコスミックキャノン
- 必殺技
- ギャラクシオン
- すべてのアフェタを取り戻したことでヴィクトリオンが進化した姿。また、無理やり。4つのアフェタを開放したこともある。生命の根源アフェタを開放した光の戦士。実は元々この姿が本来の状態で、封印をかねてヴィクトリオン→陸・海・空三形態→ヴァリオン→モトヴァリオンとパワーダウンしていた。
聖勇者
厳密に言えば、見習い勇者のマグナとフラッシュはブレイブサーガ2で新規登場している。詳しくはこちらにて。
基地
- 方舟(はこぶね)
- モビィ・ディックに代わるVARSの移動基地。前述と同時開発していたが、巨大サイズでエネルギー不足の問題を起こし頓挫していた。全長800m、50万人の被災者を収容できる。奪取した轟爆を利用、主砲として搭載している。
バルドー軍
- 轟爆(ごうばく)
- ブレアが作り出した巨大列車砲。その後回収され方舟に装備される。
用語
- 最期の剣(ファイナルブレード)
- バルドー帝国に立ち向かった剣の一族が継承してきた「魔を鎮める力」。シズマの母・千種がシズマの体内に封印した。
- 暗黒剣(ソウルイーター)
- 最期の剣と対を成すと言う剣。惑星ひとつの生命力、経験を未曾有に吸収する。
- ベルターヌ
- 魔族が支配する原始破状惑星。地球の本来の姿。バルドーは地球をベルターヌに戻すためにシズマたちを襲った。地球を含む複数のパラレルワールドが1つの世界に同居している。
- ディメンジョンサクション
- ゴーデスが勇者たちに行った作戦。集団で叩かれるのを恐れて各地に分散させたが、新しい戦力が加わった事実を知らなかったことで最終的に打破されてしまう。
- 割れた鏡
- 桜小路蛍が呟いた言葉。故事に沿った意味で鏡はベルターヌ、割れた破片は多次元宇宙に進化したヌーベルトキオなどのこと。再びひとつにすることは収まるどころか崩壊することを言葉にしたもの。
脚注
漫画オリジナル
2000年にエンターブレインから発刊。著者は一式まさと。剣の一族についての追加設定がなされ、それにそってオリジナル要素を加えた外伝的作品。全2巻発行。
分かれた剣の一族
登場人物
- リョウガ
- 最期の剣の分家。恋人を魔族との戦いで失い。復讐する為にシズマを利用する。
- 吉京愛流(ききょう あいる)
- リョウガの恋人。国立桜花大学に自然考古学を選考していたが,ソォーン発掘時に魔族が復活し,その戦闘に巻き込まれ絶命。その亡骸は最期の剣の一族の墓標に花が咲く樹の下に葬られた。
もう一つの剣
ソォーン
- ソォーン
- 最期の剣の遺産である白いロボット。
サポートメカ
- レッグソーダー
- 尻尾の様な可変翼を持つ重爆撃機。
- アッパーソーダー
- セイバーヴァリオンが倒れたのと同時に覚醒した戦闘機。
- マスターソーダー
- 可変翼が相反するステルス戦闘機。
合体形態
- ソーディオン
- ソォーン、アッパーソーダー、レッグソーダー、マスターソーダーが合体した攻撃偏重型の戦士。複数の勇者を相手にしても遜色ない戦闘力を誇る。最終形態に成る事で魔王を封印する力を得るが、代償として操縦者の命を捧げなければ成らない。
- 武装
- ブレイクファング
- ウェポンミサイル
- チェインテイル
- ハンマークロー
- 必殺技
- ファングパニッシャー
- 武装
- βセイバーヴァリオン
- 漫画版オリジナル。ゴウマが操縦するセイバーヴァリオンの対なる写し身。
参戦作品
シリーズ作品
関連項目
外部リンク
- Cafe MRS - 個人向けファンサイト。プレゼント色紙10枚のうちの1枚の映像が個人公開されている。
TVシリーズ | エクスカイザー - ファイバード - ダ・ガーン - マイトガイン - ジェイデッカー - ゴルドラン - ダグオン - ガオガイガー(キャラクター・メカニック) | ||
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OVA | 水晶の瞳の少年 - FINAL | ||
ゲームオリジナル | バーンガーン - レイゼルバー | ||
ゲーム作品 | ブレイブサーガ - ブレイブサーガ2 - アスタリア - 勇者大戦 | ||
関連 | トランスフォーマー(カテゴリ) - エルドラン - ベターマン- マシンロボ | ||
人物 | 開発勇者ハヤバーン - 宣伝勇者ヒロリオン | ||