アコライツ・プロテクション・エージェンシー
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アコライツ・プロテクション・エージェンシ略称APAとはアメリカ合衆国のプロレス団体WWEのタッグチーム。日本語字幕放送では「アコライツ警備保障」とされている。
目次
概要
有色人種中心のネーション・オブ・ドミネーションのリーダーだったが、メンバーの一人ザ・ロックに追い出されたファルークと前座戦線で燻っていたブラッドショーが1998年10月に結成。ジ・アンダーテイカー率いるミニストリーに加入。怪奇派ギミックっとして活動。
ミニストリー解体後は、金とビールを積めばどんな依頼でも聞きいれる荒くれ者タッグっとして活動。タッグ戦線で大暴れする。タッグ王座を3度獲得する活躍を残す。
2002年の2リーグ制に伴い、解散。しかし2003年に再結成する。しかし、ファルークの体調不良により2004年3月にセミリタイヤ状態となり再解散。解散後はそれぞれの道を歩んでゆく。
2007年、2012年のそれぞれの年に一夜限りの再結成を果たす。
メンバー
- ブラッドショー
- (本名、ジョン・レイフィールド、1966年11月29日-)
- テキサス州スイートウォーター出身(ギミック上ニューヨーク出身)。ジョン・ブラッドショー・レイフィールドの頭文字からJBLと名乗っている。
- 学生時代はアメフトを経験。ダラスでブラック・バードの手ほどきを受け、1992年プロレスラーデビュー。カウボーイギミックのジョン・ホークのリングネームで活動。来日経験もある。
- 1998年にファルークとともにタッグを結成。このタッグでタッグ王座を3回獲得する結果を残す。
- 2002年の2ブランド制にて解散。当初プッシュを受けていたが、暴力事件を起こし、ハードコア要員に格下げとなる。2003年にファルークとのタッグを再結成する。
- 2004年に再解散。証券アナリストギミックとして再出発。JBLを名乗り、当時WWE王者だったエディ・ゲレロと抗争。同年ザ・グレート・アメリカン・バッシュ2004年大会にてWWE王座を獲得する。以降、ジ・アンダーテイカー、ブッカー・T、カート・アングル、ビッグ・ショーといった大物たちの挑戦を退け、ディーゼル以来過去10年間での最長防衛記録を築く。その間オーランド・ジョーダン、バシャム・スラザーズらを手下にし、ヒールユニットJBL'sキャビネッツを結成しトップヒールとして活躍。自身をレスリングゴッドと名乗った。レッスルマニア21にてジョン・シナに敗れるまで、王座を保持した。
- 王座陥落後もトップヒールとして活動。トップ王座戦線の常連となりWWEを支えた。しかし、2006年腰のけがの悪化によりレスラーを引退。スマックダウンの解説として活動する。
- 2007年12月に復帰宣言し、クリス・ジェリコと抗争。引退前と変りなくトップグループとして暴れまわる。2009年のレッスルマニアにてレイ・ミステリオとIC王座をかけた試合にて、最短21秒で秒殺負けをし、引退を宣言。腰のけがの悪化および投資業が多忙化したことによる引退であった。奇しくも最初の引退試合も相手はレイ・ミステリオであった。
- 2011年3月7日WWEに復帰。引退から表舞台に現れず、復帰のうわさもなかったため、会場では大歓声で迎えられた。以降は、実況解説として活動する。
- 2014年2月26日にCOOのトリプルHによりNXTのゼネラルマネージャーに就任したが、8月27日にウィリアム・リーガルが新たにゼネラルマネージャーに就任したため、辞任した。
- ギミック上、地元テキサスを小バカにしていたが、実際は非常に郷土愛のある人物である。入場時には牛の角を装着したリムジンを使用している。ブラッドショー時代は同郷のストーン・コールドとともに大暴れしていた。
- 普段は温厚でまじめであるが、バックステージでは武闘派と知られており、バックステージにおいては問題を起こした選手の制裁役を受け持つことでも有名。
- 引退後は、総合格闘技団体Vyper Fight Leagueを立ち上げる。しかし、数回の興行を行ったのみで現在は活動していない。2007年11月から自身の名前を冠したLayfield Enargyという栄養補給ドリンクを販売している。
- ファルーク
- (本名、ロン・シモンズ、1958年5月15日-)
- ジョージア州出身。レスラーになる前は、NFLで活動していた。ヒロ・マツダのもとでトレーニングを積み、1986年デビュー。NWA系列の団体で活動。フロリダ・ヘビー級王者として君臨していた。
- 1989年、WCWに移籍。ブッチ・リードとの黒人タッグでWCW世界タッグチーム王座を獲得した。
- 1992年8月2日にビッグ・バン・ベイダーを破りWCW世界ヘビー級王座を獲得する。
- 1996年、WWEに移籍。NODのリーダーとして活動するも、追放後前座戦線で燻るが、ブラッドショーのタッグチームでブレイクを果たす。
- 2004年裏方として活動するが、2007年に選手として復帰を果たす。その間にアコライツを再結成する。2009年ににリリースされる。
- 2012年WWE殿堂入りを果たす。インダクターはかつてのパートナーのブラッドショーが勤めた。
- 決め台詞として「Dawn!」がある(日本語訳でバカめ!)。
主な得意技
- クローズライン・フロム・ヘル
- ランニング式のクローズラインであるが、対戦相手が強烈にマットにたたきつけられたり一回転するほどの威力を誇る。現役時代は屈指の使い手として認知されていた。元々は同郷のスタン・ハンセンのフィニッシャー、ウェスタン・ラリアットを模倣したもので、アメリカ式の「倒す」クローズラインと、ハンセンの「殴る」ラリアットを組み合わせたもの。ヘタレヒールを演じている時もこの技で防衛ロードを築き上げた。また、ブラッドショー自身ハンセンを尊敬しており、風貌やファイトスタイルは彼を模倣したものとなっている。
- パワーボム
- JBLパワーボムとも。足の間に敵の頭をとらえた後、余裕の表情で手でロングホーンの角のまねをしたり、口でタバコをふかすポーズをとる。もう一つのフィニッシャー。上記クローズライン・フロム・ヘルと比べ使用頻度は少ない。
- ビッグブート
- 軽量級相手のときにダウンさせ、立ち上がったところを上記いずれかの技を使い、仕留めるパターンがある。
- ラスト・コール(フォール・アウェイ・スラム)
- 株用語から。いわゆるブロック・バスター。アバランシュ・プレスのように相手を横抱きにして、そのまま後ろに放り投げる。時折雪崩式を使用する。
- ドミネーター
- ファルークのフィニッシャー。投げっぱなしのカナディアン・ハンマー
- Dawn!
- 技ではないが、要所要所で使用し(試合ではない)「Dawn!」とだけ発しそのまま去っていくという、その場に居合わせた者を唖然とさせるある意味最強の技(?)である。
- ダブル・スパイン・バスター
- ツープラントン。最重量級のビッグ・ショーを持ち上げぶちかましたことがある。
その他
- 荒くれ者ギミック時代、当時のライバル団体WCWとECWがWWEに吸収合併されたことを受け、元WCW & ECW 選手たちがアライランスなるユニットを組みWWE本隊に喧嘩をしかけたとき、真っ先にそれに答えたのが彼らだった。また、酒や金を積めばどんな者の依頼も引き受ける、喧嘩屋ギミックも演じていた。
- 実際に彼ら二人の腕っ節は本物で喧嘩屋を地で行っていた。また、当時WWEではアティテュード時代だったため、ハードコア王座戦線の主役となっておりまさに水を得た魚状態であった。ちなみにブラッドショーはハードコア王座を10回以上獲得しているが、ファルークは戴冠経験がない。
獲得タイトル
アコライツ
- WWE世界タッグ王座(3回)
- OVWタッグ王座
- MCW南部タッグ王座
ブラッドショー
- WWE王座(1回)
- WWE・インターコンチネンタル王座(1回)
- WWE・ユナイテッドステイツ王座(1回)
- WWE・ヨーロピアン王座(1回)
- WWE・ハードコア王座(18回)
- トリプルクラウン達成
- グランドスラム達成
ファルーク
- WWE殿堂2012年
- WCW世界ヘビー級王座(1回)
- ※ファルークの同王座獲得は、前身のNWA世界ヘビー級王座を含め黒人レスラーとしては初の快挙であった。
- WCW世界タッグ王座(1回)
入場曲
アコライツ
- Protection
ブラッドショー
- Longhorn
ファルーク
- Dawn!
- I'll Be Dawn
- Power