カリクストゥス写本
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カリクストゥス写本(Codex Calixtinus)は、ローマ教皇カリクストゥス2世によるものとされていた12世紀の写本である。しかし現在では、フランス人学者であるピコード(Aymeric Picaud)によるとされる。聖ヤコブの本とも呼ばれる。これは、この本が、中世ヨーロッパにおけるキリスト教の最大の巡礼地であったスペイン・ガリシアの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの聖ヤコブの墓への巡礼の記録書であるからである。聖ヤコブの奇跡の報告を中心に、巡礼地の地理案内、芸術、更には現地の風俗までが説明されている。写本は、おそらく1130年から1140年にかけて、一つの巻にまとめられた。本の権威付けのために、1124年に死去した教皇カリクストゥス2世の偽造サインがついている。
音楽
カリクストゥス写本は、声に出して歌うように作られており、初期の多声音楽の例である。現存するものとしては、最古の3声による多声音楽[1]が含まれる。今日では、中世西洋音楽の代表的な作品のひとつとして演奏される機会も多い。
外部リンク
脚注
- ↑ アルベルトゥス・パリジェンシスの作品であると、この写本の中で紹介されている曲。
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