源君物語
『源君物語』(みなもとくんものがたり)は、稲葉みのりによる日本の漫画作品。
目次
概要
- 『週刊ヤングジャンプ』(集英社)2011年42号より連載中。
- 『源氏物語』を元ネタにした漫画で、主人公の光海が叔母・香子の指令で「現代の光源氏」を目指すストーリーとなっている。
- 連載の1話のページ数は、通常8ページである。
- 作者の稲葉みのりにとっては、初の連載漫画である。
あらすじ
主人公の源光海は、中学生時代に同級生の女子たちに酷いいじめを受けた経験から重度の女性恐怖症に陥っていたが、大学入学を機にトラウマ克服を決意する。 突然の父の再婚により、なかば追い出される形で叔母・藤原香子の家で居候生活を始める光海であったが、源氏物語の研究者である香子から「現代の光源氏」を目指すように言い渡される。『源氏物語』の主人公光源氏の女性遍歴にならい、女性「14人」[1]とセックスすることを命じられた光海は、香子の紹介する美女たちとの恋愛経験を重ねるが、「心をモノにする」ことの難しさを知る。
登場人物
詳しくは「源君物語の登場人物一覧」を参照。
用語解説
- 紫雲大学(しうんだいがく)
- 光海たちが通う大学。
- 香子が准教授をつとめる。
- 「美人レベルが全国最高」ということで有名。[2]
- 文学部と国際教養学部の2つの学部が作中に出てきている。
- キャンパスには噴水などが設置されている広場があり、使われていない旧校舎もある。
- 学生食堂のカウンターは、「PASTA」「CHINESE NOODLE JAPANESE NOODLE」と、英語表記で区分けされている。
- 紫雲家政専門学校
- 千里が通う学校。
- 紫雲そば
- 千里がアルバイトをしている蕎麦屋。店主の子が千里にセクハラをしている。
- 14股
- 上述。『源氏物語』の主人公光源氏の女性遍歴にならい、香子の指定する、光源氏が恋愛した女君に見立てた女性14人とセックスし心をものにすること。
- 光海は自分の女性関係の詳細を、香子に全て報告しなければならない。
単行本
集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉
標題 | ISBN | 発売年月日 | 収録話数 |
---|---|---|---|
源君物語 一 | ISBN 978-4-08-879318-4 | 2012年04月19日[3] | 第01~21話収録 |
源君物語 二 | ISBN 978-4-08-879432-7 | 2012年10月19日[4] | 第22~44話収録 |
源君物語 三 | ISBN 978-4-08-879550-8 | 2013年04月19日[5] | 第45~67話収録 |
源君物語 四 | ISBN 978-4-08-879668-0 | 2013年10月18日[6] | 第68~89話収録 |
単行本の購入特典
特定の店舗で買うと先着(数量限定)で1冊につき1個ついてくる付録(おまけ)。購入特典を入手する目的で、同じ単行本を複数買うファンがいる。
- 作者による描きおろしのイラストカード。現在までに6種類の生産が確認されている。
- とらのあなでは、第1巻[7][8]、第2巻[9][10]、第3巻[11][12]、第4巻[13][14][15]に購入特典がそれぞれ付いた。
- まんが王倶楽部では第1巻に購入特典が付いた[16][17]。
- 三洋堂書店では第3巻に購入特典が付いた[18][19]。
- メッセージペーパー。現在までに1種類の生産が確認されている。
企業広告
ロート製薬の広告
ロート製薬の化粧品ブランドOXYの広告として、週刊ヤングジャンプ(2013年23号)にコラボレーション漫画「特別編 教えてあげる」が掲載された。 源君物語の登場人物(光海と香子)に加えて、OXYのCMに出演する佐々木希の写真により構成された[23]。
『週刊ヤングジャンプ』連載版と単行本との相違点
この記事は書きかけです。
『源君物語 一』
- 第1話
- 1.(連載版01_02:単行本4p)扉絵が若干異なる。
- 2.(連載版01_11:単行本13p)村上のことばが異なっている。
- 連載版では「珍しいな いつも冷静なお前が」。
- 単行本では「でも何だ お前どうしてそんなに・・・」。
- 3.(連載版01_17:単行本19p)単行本では、光海のことばとして「叔母さんっていくつだ?」が加筆されている。
- 第15話
- 1.(単行本134p)『週刊ヤングジャンプ』連載の版には存在しなかった1ページが、単行本の版に加筆(連載版15_03と04の間に挿入)されている。
- 2.(連載版15_04:単行本135p)単行本では画が一部変更され、香子が光海に乳首を吸われて「ピクッ・・」と感じている描写が加筆されている。
『源君物語 二』
- 第25話
- 1.(連載版25_04:単行本30p)朝日のことば(の表記)が異なっている。
- 連載版では「私はイトコ同士でそういうの・・・」。
- 単行本では「私は従弟同士でそういうの・・・」[25]。
『源君物語 三』
その他
他作品でのパロディ
同じ週刊ヤングジャンプで連載しているマドカマチコが、『WxY ダブリューエックスワイ』第46話[26]中の1コマに、香子、朝日、葵のパロディ絵を描いたうえで、登場人物に「おあずけにおあずけを重ねた挙句!やはりおあずけというある種のマゾヒズムなジレンマの中で、いかに展開していくかが商業エロの醍醐味なんですよ!」と語らせている。セックスシーンに至るまでが長いと読者に感じられるエロコミックの作風について語ったものである。
海外での翻訳
- 中国語(繁体字)への翻訳がおこなわれ、台湾の尖端出版から発行された(翻訳者は平川遊佐)。2013年12月17日に『源君物語 一』の中国語版が発行された。[27]。2014年1月21日には『源君物語 二』[28]、同年2月6日には『源君物語 三』[29]、2014年3月11日には『源君物語 四』[30]が発行された 。
各巻初版の第1刷には附録(おまけ)として栞が付いていた。各巻の表紙に使われている美人キャラクターが描かれている栞である(第1巻には「藤原香子」、第2巻には「桃園朝日」、第3巻には「桐山葵」、第4巻には「花田千里」が描かれた栞が附録として付いていた)。[31] [32]
脚注
- ↑ 香子によれば「14人というのは光源氏が愛した女の数だ」(第3話)とのことである。
- ↑ 『源君物語』第6話
- ↑ 源君物語 1(集英社BOOKNAVI)2013年10月13日閲覧 。
- ↑ 源君物語 2(集英社BOOKNAVI)2013年10月13日閲覧 。
- ↑ 源君物語 3(集英社BOOKNAVI)2013年10月13日閲覧 。
- ↑ 源君物語 4(集英社BOOKNAVI)2013年10月13日閲覧 。
- ↑ 「【予約】源君物語 1巻(ヤングジャンプコミックス)」(とらのあな公式サイト)
- ↑ 源君物語 1巻 特典情報(ブログ『ゲーム漬け』)
- ↑ 「【予約】源君物語 2巻(ヤングジャンプコミックス)」(とらのあな公式サイト)
- ↑ 源君物語 2巻 特典情報(ブログ『ゲーム漬け』)
- ↑ 「【予約】源君物語 3巻(ヤングジャンプコミックス)」(とらのあな公式サイト)
- ↑ 源君物語 3巻 特典情報(ブログ『ゲーム漬け』)
- ↑ 「【予約】源君物語 4巻(ヤングジャンプコミックス)」(とらのあな公式サイト)
- ↑ 源君物語 4巻 特典情報(ブログ『ゲーム漬け』)
- ↑ コミック 源君物語4巻 店舗特典まとめ(ブログ『JOEJACK DB』)
- ↑ 画像(まんが王倶楽部公式サイト)
- ↑ 源君物語 1巻 特典情報(ブログ『ゲーム漬け』)
- ↑ 三洋堂書店公式ツイッター @GOGO_SANYODO 2013年4月14日
- ↑ 源君物語 3巻 特典情報(ブログ『ゲーム漬け』)
- ↑ 画像(アニメイト公式サイト)(同じ図案であるものの、黒で印刷されたものと、紅色で印刷されたものとが有った)。
- ↑ 源君物語 4巻 特典情報(ブログ『ゲーム漬け』)
- ↑ コミック 源君物語4巻 店舗特典まとめ(ブログ『JOEJACK DB』)
- ↑ 『週刊ヤングジャンプ』(2013年23号)、2013年5月9日、 11-16頁
- ↑ 『週刊ヤングジャンプ』連載時に、第1話、第29話、第50話、第74話、第97話、100話のそれぞれ扉絵が、カラーページで印刷された。「特別編 教えてあげる」は全頁がカラー印刷である。連載100回を記念し、第100話の扉絵を図案にした500円分の図書カードが、集英社から100名限定でプレゼントされた。
- ↑ 単行本のほうが誤字である。正しくは「従姉弟同士」。
- ↑ 『週刊ヤングジャンプ』、2013年30号掲載。
- ↑ 源君物語(01)(尖端出版公式ホームページ;アクセスには18歳認証が必要)、2014年3月13日閲覧
- ↑ 源君物語(02)(尖端出版公式ホームページ;アクセスには18歳認証が必要)、2014年3月13日閲覧
- ↑ 源君物語(03)(尖端出版公式ホームページ;アクセスには18歳認証が必要)、2014年3月13日閲覧
- ↑ 源君物語(04)(尖端出版公式ホームページ;アクセスには18歳認証が必要)、2014年3月13日閲覧
- ↑ 中国語の掲示板に投稿された画像、2014年1月5日閲覧 画像
- ↑ (尖端出版ホームページの通知「【公告】漫畫單行本《源君物語(03)》贈品書籤補救公告」によると)尖端出版の中国語版『源君物語』第3巻(初版第1刷限定)附録の栞を、包装業者のミスにより一部を入れ間違え、 第4巻(初版第1刷限定)に付けるはずであった「花田千里」の栞が入ってしまうアクシデントが起きた。尖端出版側では読者の利益を守るため、第4巻(初版第1刷限定)を売る際に、第3巻附録である「桐山葵」の栞も、第4巻附録の「花田千里」の栞と併せて付ける措置をとった。
- ↑ ただし著作権法に違反するので、ここでURLの提示はしない。
外部リンク
--Ohmy20 2013年9月2日 (月) 19:53 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月2日 (月) 20:05 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月2日 (月) 20:20 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月2日 (月) 21:22 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月2日 (月) 23:45 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月3日 (火) 09:46 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月4日 (水) 13:46 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月11日 (水) 17:09 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月11日 (水) 17:37 (UTC)
--Ohmy20 2013年9月14日 (土) 18:01 (UTC)
--Ohmy20 2014年1月5日 (日) 05:34 (UTC)
--Ohmy20 2014年3月13日 (木) 13:57 (UTC)
--Ohmy20 2014年3月15日 (土) 10:00 (UTC)