「鳥居みゆき」の版間の差分
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− | + | '''鳥居 みゆき'''(とりい みゆき、旧姓:鳥居 美由貴<ref>配偶者非公開のため婚姻後の姓は不明</ref>、[[1981年]][[3月18日]] - )は、[[秋田県]]出身([[埼玉県]]育ち)の[[ピン芸人]]。[[S&D Studio]]に所属後、業務提携先の[[サンミュージックプロダクション]]へ移籍。[[血液型]]は[[ABO式血液型|O型]]。 | |
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+ | == 来歴 == | ||
+ | 家族構成は父、母<ref>父親を「おとべ」、母親を「おかべ」と呼ぶようである(姉談)。</ref>、姉一人である。姉はテレビ朝日の番組「ロンドンハーツ」に妹みゆきへのどっきりの仕掛け人として出演した事がある<ref>『[[ロンドンハーツ]]』2009年4月14日放送</ref>。 | ||
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+ | 中学校では[[卓球]]部に所属していたが、ラリーが出来ない為得点係となる。だが点数ではなくセットカウントをめくってしまうのですぐに時計係に回される。試合経験はなく倉庫で壁打ちの日々であったと言う。<ref name="typ16">『[[日刊スポーツ]]』2008年1月31日</ref> | ||
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+ | 中学時代、[[昭和のいるこいる]]をライブで見て「お笑いって何をやってもいいんだ」とお笑いに目覚める。芸人になれば変な行動をしても大丈夫(まともに見える)なのではと思うようになる。 | ||
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+ | 他に中学時代には姉と一緒に読者モデルを始める。 | ||
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+ | 高校では[[ワードプロセッサ|ワープロ]]部に所属していたが、部員3人で2人は後輩だったのに部長ではなかった。早打ち自慢の言葉は「江東区木場」。今もワープロ愛用者だが[[インクリボン]]がないため印刷はしない<ref name="typ16" />。 | ||
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+ | 高校3年生当時まで友達が一人もおらず、友達を作りたくてお笑いを始めるが逆に人が遠ざかっていったという<ref name="typ14">[[講談社]]『[[フライデー|FRIDAY]]』2007年12月14日号</ref>。そのような中でも色々話したいことや表現したいことを書き溜め、そのうちにそれを発表するために舞台に出たいと思い、卒業後、18歳の時にラブ守永に誘われ『[[松竹梅 (お笑い)|松みのる]]お笑い塾』<ref>松みのるお笑い塾<http://matsuminoru.hp.infoseek.co.jp/</ref>というお笑い養成所に入る。約1年間通い、その養成所時代に[[ライブ]]に初出演する<ref name="typ13">[[麻布台出版社]]『[[お笑いポポロ]]』2006年5月号</ref>。その養成所の講師から「ダメ出ししようがない」と言われたことがある<ref name="typ16" />。 | ||
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+ | その後、姉の伝手で最初の事務所(S&D Studio)に所属する。基本的に俳優・モデル系事務所の為、当時お笑い部門は鳥居みゆき一人だったという。 | ||
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+ | [[2001年]]頃に、[[アコム]]のイメージキャラクター[[オーディション]]の最終選考まで残るが落選(面接で「これに落ちたら本当におたくのお世話になる事になります」と言ったのが落選理由ではないかと語っている)。このことはネタ「妄想結婚式」にも取り入れられたり未だに話題にする事もある(この時選ばれたのは[[小野真弓]])。 | ||
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+ | [[2002年]]に[[ラブ守永]]と[[コント]][[ユニット]]『[[ラモンズスクイット]]』を結成するが鳥居の作るネタに守永が付いて行けず短命に終わる<ref>当時を「(ラブ守永は)私のマリオネットではなかった。」と語っている。</ref>。1月 - 7月頃まで活動。別に[[パンク・ロック|パンク]][[バンド (音楽)|バンド]]の『[[ラモーンズ]]』が好きで名づけたわけではないとのこと | ||
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+ | 2005年に「ギャグラ!」を発売するが、現在の鳥居にとって触れられたくない件らしく、触れられると相当嫌がる。 | ||
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+ | [[2007年]]春頃、年上の会社員と結婚。既婚者であることは、[[2008年]]4月に本人の口から突然発表された<ref>ORICON STYLE「[http://contents.oricon.co.jp/news/entertainment/54184/full/ 鳥居みゆき、結婚していた! ファンの前で電撃発表] 」</ref>。この時まで、所属事務所の[[サンミュージック企画|サンミュージック]]を含め関係者も一切知らされていなかった。 | ||
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+ | [[2007年]]、[[GyaO]]の[[カンニング竹山]]が出演する[[カンニングの恋愛中毒]]へ出演する。その動画がたちまち[[2ちゃんねる]]等ネット上で話題になり、ブレイクのきっかけとなった。その後も過去、現在の様々な動画がネット上で公開されている。 | ||
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+ | [[2008年]]2月、[[ピン芸人]]の頂点を決める大会、『[[R-1ぐらんぷり]]2008』(参加人数2731人)にて、有力候補者たちの予選敗退が続出した混戦を潜り抜け、自身初の決勝戦進出を果たし、451点で8人中6位となった。その際に、審査員の[[ダンカン (お笑い芸人)|ダンカン]]から「これからどう進化していくのか非常に楽しみ」と、希望を持った評価を受けた。翌[[2009年]]にも決勝に進出し8位となる。 | ||
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+ | 2009年4月、『[[ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円|ザ・イロモネア]]』の企画「ピンモネア」で史上初となる100万円獲得を達成。 | ||
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+ | == 人物 == | ||
+ | * 取得資格は、第一種普通[[自動車運転免許]](AT限定)・[[商業簿記]]2級・[[工業簿記]]1級・[[珠算]]準1級。 | ||
+ | * 趣味特技は、[[被害妄想]]・[[般若心経]]・利き[[ティッシュ]]・[[ポンピングブレーキ]]。 | ||
+ | * [[先端恐怖症]]のため、指先などを避ける。[[注射]]は針先が苦手なだけで穿刺される事は平気である。 | ||
+ | * 芸人になったきっかけは、ドイツ人俳優[[クラウス・キンスキー]]への憧れや、漫才師[[昭和のいるこいる]]が好きだったことなどをあげている。 | ||
+ | * 高校1年から[[アルバイト]]で[[歯科助手]]を始める。歯垢を取るのが上手いため男性患者が気持ち良くなってしまい勃ってしまうと語っている。 | ||
+ | * 好きな男性のタイプは[[石原伸晃]]で、出演番組のチェックや演説の追っかけをよくしたということである<ref name="typ14" />。他に[[鳥越俊太郎]]、[[舘ひろし]]、[[中村雅俊]]、[[水谷豊]]ら年上を好みとしてあげる事が多い。好きな女優には、[[余貴美子]]、[[鈴木砂羽]]をあげている<ref>『[[日刊スポーツ]]』2008年4月17日付芸能面</ref>。 | ||
+ | * [[ユリオカ超特Q]]、[[サンドウィッチマン (お笑いコンビ)|サンドウィッチマン]]の[[伊達みきお]]と仲が良く、2007年12月にNaked Loftで行われたトークライブでは、『[[M-1グランプリ]]』優勝直後で多忙であるにもかかわらず伊達がシークレットゲストとして登場し、会場を沸かせた。 | ||
+ | * 極度の偏食である。米が苦手であり、小学校4年生の頃から食べていない<ref>『[[ウチくる!?]]』([[フジテレビ系]])2009年9月20日放映分にて本人談</ref>。米の代わりに[[パスタ]]([[カルボナーラ]])や(味噌)[[ラーメン]]を食べ、野菜の代用は[[煎餅]]のサラダ味である<ref name="typ16" /><ref>しかしサラダ味の煎餅に野菜の成分は含まれていない</ref>。菓子が大好きで主食の様に大量に食べる。カルボナーラや菓子への拘りは強い。 | ||
+ | * [[紅生姜]]の小袋を大量に持ち歩いている。本人曰く「紅生姜は[[フリスク]]の代わりでフリスクは紅生姜の代わり」。 | ||
+ | * マサコの木下さんシリーズ(下記参照)のオチは『[[地上の星/ヘッドライト・テールライト|ヘッドライト・テールライト]]』を歌う。他番組でも頻繁に[[中島みゆき]]の曲を歌唱している。かつての出囃子は本人希望ではなかったが[[森田童子]]の『ぼくたちの失敗』が使用されていた。鳥居自身[[カラオケ]]の[[十八番]]は[[中島みゆき]]と[[森田童子]]と答えている。[[お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]])で優勝(2008年8月)したこともある。 | ||
+ | * [[丸尾末広]]、[[花輪和一]]、[[つげ義春]]、[[杉浦茂]]、[[楳図かずお]]、[[ジョージ秋山]]の漫画を多数持っており、本だけの部屋があるほどである。(特に好きな作家の作品は装丁違いで収集している。)他に好きな漫画として『[[美味しんぼ]]』、『[[BOYS BE…]]』、『[[ふたりエッチ]]』など。 | ||
+ | * [[ビール]]のことを「泡[[般若湯|般若]]」と呼ぶ。アルコールには弱い様である。 | ||
+ | * 愛用の[[香水]]は「[[サムライウーマン]]」。 | ||
+ | * 好きなファッション・ブランドは[[ヴィヴィアン・ウエストウッド]]。バッグ、財布、アクセサリー等多数所有。 | ||
+ | * 比較的動物好き。過去に[[ハムスター]]数匹(名前は「ミカド(帝)」「ヨーグルッペ」等)、[[コウモリ]]などを飼っていた。現在何か飼っているかは不明。昆虫は比較的苦手と思われる。 | ||
+ | * 夜は電灯を点けず、ロウソク13本で生活しているという。 | ||
+ | * 得意料理は炊飯器クッキングによる[[豚の角煮]]等。米を炊く為の機械で別の料理を作ることで背徳感を得るという。 | ||
+ | * 好きな色は赤、黒、白。着ている服装の色を尋ねると黒を青、白を黄色などと表現し見たままの色を言う事は少ない。 | ||
+ | * 仕事の移動中や楽屋等でも「マサコ」等のキャラに入り込んでいるため、一般人だけでなく共演者でさえもどこまでが演技なのか掴めない部分が多い。 | ||
+ | * [[喫煙]]者。ヘビースモーカーで愛用の銘柄は[[マールボロ (タバコ)|マールボロ]]・ライト・メンソール。 | ||
+ | * かなり視力が悪く、[[コンタクトレンズ]]・[[眼鏡]]を使用。 | ||
+ | * [[地上アナログ放送]]の右上の[[ロゴ]]「アナログ」に対抗しマジックで「[[地上デジタル放送|地デジ]]」と書き込んである。 | ||
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+ | == 芸風など == | ||
+ | * 何かに憑りつかれたかのような、狂気めいた怪演で[[コント]]を行う。 | ||
+ | * 見落とされがちだが、コント中やトーク中の言動には、巧みな言葉遊びがなされていたり、実際の物事を元ネタにしたものがあったりと、深い意味が込められていることが多い。 | ||
+ | * 「マサコ」のキャラクターを中心にテレビ出演する機会も増えているが、[[社会風刺]]ネタ、[[毒舌]]ネタ、反[[道徳]]的なネタも多いため、これらのネタについてはテレビなどのメディアでは放送されなかったり、大幅なカットを余儀なくされることがある。彼女のネタをまるごと見る機会は、生(ライヴ)に限られる。ネタを考える時には、部屋を暗くし、暗い曲をかけて嫌なことを思い出すなど、[[テンション]]を下げる環境を作り<ref name="typ13">[[麻布台出版社]]『[[お笑いポポロ]]』2006年5月号</ref>、練習は電車の連結部の[[幌]]の中でやることもあるという<ref name="typ14" />。 | ||
+ | * ネタ中は基本的にいつも裸足である。 | ||
+ | * ネタに関連した数種類の駄洒落を1つのネタの中で連発する。また、韻を踏む等の古典的言葉遊びも好んで取り入れている。 | ||
+ | * 会話がかみ合わない支離滅裂なフリートークには定評がある(フリートークの中にも、笑いに持っていくための豊富なボキャブラリーと黄金パターンが存在し、一つのネタと化している場合が多くある。)。 | ||
+ | * 自己紹介をする時、ご飯を食べるジェスチャーや電話をかけるジェスチャーなど、前後の脈絡の無いジェスチャーをする。 | ||
+ | * ものまねのレパートリーは、[[中島みゆき]]と[[森田童子]]のほか、[[矢野顕子]]、[[浜崎あゆみ]]、[[小倉優子]]、『[[ダーマ&グレッグ|ふたりは最高! ダーマ&グレッグ]]』のダーマ(日本語吹き替え)等。 | ||
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+ | === 「マサコ」として === | ||
+ | ※2007年10月ごろから「マサコ」をメインに演じている。(初登場は2007年8月の『[[大爆笑!!サンミュージックGETライブ|GETライブ]]』と言われている。)しかしながらブレイクして2年目以降、地方営業以外ではネタとしては殆ど演じられていない。 | ||
+ | * 白い[[パジャマ]]姿で、両手には[[マラカス]](名前は「木目調」)と包帯を巻いた1体の[[テディベア]](クマのルーニーMサイズ、名前は「多毛症」<ref>http://item.rakuten.co.jp/zakka-bague/mc118240/</ref>)というスタイルで登場する。基本的に[[テディベア]]はネタに一切使わず、存在にも触れない<ref>幻覚であるという設定もある。ルーニーのメーカーである[[童心]]から多毛症を模した「多毛さん」が市販されている。</ref>。(本人と「木目調」の右と左でトリオだと言っている。) | ||
+ | * [[設定 (物語)|設定]]上の[[趣味]]と特技は、[[立ち飲み]]と[[お通し]]カット、[[駆け込み乗車]]と乗り越し精算など、対になっている。 | ||
+ | * ネタ中は目を見開き、下唇は常に軽くゆがんでいる。 | ||
+ | * ネタの始めや[[ブリッジ (お笑い用語)|ブリッジ]]に、「[[ヒットエンドラン|ヒットエンドラーン]]、ヒットエンドラーン」のセリフと振りを多用する。「タッチ&ゴー、タッチ&ゴー」、「キャッチ&リリース、キャッチ&リリース」などのセリフを使用するときもある。 | ||
+ | * ヒットエンドラーンの後は「[[バッティングセンター]]でバント」や「バッティングセンターでウグイス嬢」などバッティングセンターでやりそうもない野球に関することを言う… | ||
+ | * ブリッジの後、一定のリズムでそのコントに関連したものを題材にしたことを言う(例えばゴルフのショートコントでは、「『[[みんなのゴルフ]]』を独り占め♪」など)。 | ||
+ | * アニメ版『[[ドラゴンボール]]』のテーマ『魔訶不思議アドベンチャー!』の[[メロディ]]で、上と同じくそのコントに関連したものを題材にしたことを言うときがある(例えばゴルフのショートコントでは、「手に入れろ〜♪尾崎のジャンボ♪」など)。 | ||
+ | * ショートコントのタイトルをあえて難しめのものとし、意図的に数回[[噛む (お笑い)|噛ん]]だ挙句、スルーして別のネタに行くという流れがよくある(業務上[[過失致死傷罪|過失致死]]、[[リサ・ステッグマイヤー]]、[[シルヴェスター・スタローン]]など 当然これらがネタとして演じられることは無い)。 | ||
+ | * ショートコントの「木下さん」シリーズは下ネタ的要素が強く、刃物を連想させる仕草などのオチも放送上危険なため、地上波での完全なネタはまだ一度も放送されていない。近いものは『[[エンタの神様]]』で放送された。また『[[R-1ぐらんぷり]]2008』では「牛丼」の途中までを披露した。『[[もりすぎッ!]]』では、省いた部分もあるが、オチは放送された。 | ||
+ | 元は自身のコント「[[開けてよ]]」の一部であった。 | ||
+ | * 以前は被り物で顔を隠した[[クー・クラックス・クラン|KKK]]のような先の尖った覆面姿で登場することもあったが、現在、披露することはない。 | ||
+ | * 絵描き歌では黒紙に黒ペンを用い、紙芝居では「妄想紙芝居」と称して何も描かれていない主に白紙のスケッチブックを使う。 | ||
+ | * 絵付きの紙芝居「赤ずきんちゃん」を、『[[東京ビタミン寄席]]』で披露したことがあるが、([[重信房子]]、[[よど号ハイジャック事件]]、[[あさま山荘事件]]などの画像が用いられる)木下さんシリーズ以上に危険な内容になっており、DVD『ハッピーマンデー』では、モザイクやピー音などの加工が施された。 | ||
+ | * ブレイクしてからは殆ど素を見せることが無かったが、2008年[[6月28日]]放送分の『[[めちゃ×2イケてるッ!|めちゃイケ]]』で、自身の結婚式の写真を見せられ素に戻ってしまった。また2008年[[9月3日]]放送分の『[[明石家さんちゃんねる]]』では「[[#「堕天使」として|堕天使]]」のネタをしていた事を発表し、その際「全然今と違ってちゃんと(声が)聞こえるです」と発言しており、ある意味今の芸風はキャラである事を明かしている。 | ||
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+ | === 「ミチコ」として === | ||
+ | ※『[[エンタの神様]]』出演時に「ミチコ」を演じていた。 | ||
+ | * [[巫女]]のコスプレで演じるキャラである。 | ||
+ | * [[つかみ]]は鬼気迫る形相で「悪霊退散ー!! 悪霊退散ー!!」と絶叫するお払いであるが、その後の「ヒットエンドラーン、ヒットエンドラーン」のセリフを多様するなどネタの構成は「マサコ」に準じる。ショートコントの「木下さん」シリーズなども演じられる。 | ||
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+ | === 「堕天使」として === | ||
+ | ※「マサコ」で注目を集めだしてからは演じられていない。 | ||
+ | * 堕天使(白い天使の輪と翼、黒いワンピース(?))のコスプレで演じるキャラである。 | ||
+ | * 「天国生まれの地獄育ち」という設定。 | ||
+ | * 天使をあらわすが如く必要以上ににこやかな笑顔で語りだすが、現代の人間界の数々の小さな不条理(内容はブラックでひねりの利いた、あるあるネタ)をときに嘆き、怒るというもの。 | ||
+ | * 初期の頃の内容は差別表現や個人攻撃(芸能人)が多く、パフォーマンスも子供に見せられないような部分があり、もっぱらライブ限定のネタであった。テレビ向けを意識してか、後年大幅に過激さを削ぎ落として直接的表現を避けるなどしている。 | ||
+ | *明石家さんちゃんねるにてこの当時を削除する儀式を行っていたが、DVD[[みみずひめ]]と[[故 鳥居みゆき 告別式〜狂宴封鎖的世界〜]]の発売記念イベントでその姿を披露した。 | ||
+ | |||
+ | === 「南アルプス鳥居」として === | ||
+ | * 着物姿で無造作に髪を後ろに束ね、しわがれ声で時事漫談を披露する。「どうもアルプス鳥居改め、南アルプス鳥居ですどうぞよろしく」からネタに入っていく。 | ||
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+ | == 脚注 == | ||
+ | {{脚注ヘルプ}} | ||
+ | {{Reflist}} |
2010年7月1日 (木) 19:21時点における版
鳥居 みゆき(とりい みゆき、旧姓:鳥居 美由貴[1]、1981年3月18日 - )は、秋田県出身(埼玉県育ち)のピン芸人。S&D Studioに所属後、業務提携先のサンミュージックプロダクションへ移籍。血液型はO型。
来歴
家族構成は父、母[2]、姉一人である。姉はテレビ朝日の番組「ロンドンハーツ」に妹みゆきへのどっきりの仕掛け人として出演した事がある[3]。
中学校では卓球部に所属していたが、ラリーが出来ない為得点係となる。だが点数ではなくセットカウントをめくってしまうのですぐに時計係に回される。試合経験はなく倉庫で壁打ちの日々であったと言う。[4]
中学時代、昭和のいるこいるをライブで見て「お笑いって何をやってもいいんだ」とお笑いに目覚める。芸人になれば変な行動をしても大丈夫(まともに見える)なのではと思うようになる。
他に中学時代には姉と一緒に読者モデルを始める。
高校ではワープロ部に所属していたが、部員3人で2人は後輩だったのに部長ではなかった。早打ち自慢の言葉は「江東区木場」。今もワープロ愛用者だがインクリボンがないため印刷はしない[4]。
高校3年生当時まで友達が一人もおらず、友達を作りたくてお笑いを始めるが逆に人が遠ざかっていったという[5]。そのような中でも色々話したいことや表現したいことを書き溜め、そのうちにそれを発表するために舞台に出たいと思い、卒業後、18歳の時にラブ守永に誘われ『松みのるお笑い塾』[6]というお笑い養成所に入る。約1年間通い、その養成所時代にライブに初出演する[7]。その養成所の講師から「ダメ出ししようがない」と言われたことがある[4]。
その後、姉の伝手で最初の事務所(S&D Studio)に所属する。基本的に俳優・モデル系事務所の為、当時お笑い部門は鳥居みゆき一人だったという。
2001年頃に、アコムのイメージキャラクターオーディションの最終選考まで残るが落選(面接で「これに落ちたら本当におたくのお世話になる事になります」と言ったのが落選理由ではないかと語っている)。このことはネタ「妄想結婚式」にも取り入れられたり未だに話題にする事もある(この時選ばれたのは小野真弓)。
2002年にラブ守永とコントユニット『ラモンズスクイット』を結成するが鳥居の作るネタに守永が付いて行けず短命に終わる[8]。1月 - 7月頃まで活動。別にパンクバンドの『ラモーンズ』が好きで名づけたわけではないとのこと
2005年に「ギャグラ!」を発売するが、現在の鳥居にとって触れられたくない件らしく、触れられると相当嫌がる。
2007年春頃、年上の会社員と結婚。既婚者であることは、2008年4月に本人の口から突然発表された[9]。この時まで、所属事務所のサンミュージックを含め関係者も一切知らされていなかった。
2007年、GyaOのカンニング竹山が出演するカンニングの恋愛中毒へ出演する。その動画がたちまち2ちゃんねる等ネット上で話題になり、ブレイクのきっかけとなった。その後も過去、現在の様々な動画がネット上で公開されている。
2008年2月、ピン芸人の頂点を決める大会、『R-1ぐらんぷり2008』(参加人数2731人)にて、有力候補者たちの予選敗退が続出した混戦を潜り抜け、自身初の決勝戦進出を果たし、451点で8人中6位となった。その際に、審査員のダンカンから「これからどう進化していくのか非常に楽しみ」と、希望を持った評価を受けた。翌2009年にも決勝に進出し8位となる。
2009年4月、『ザ・イロモネア』の企画「ピンモネア」で史上初となる100万円獲得を達成。
人物
- 取得資格は、第一種普通自動車運転免許(AT限定)・商業簿記2級・工業簿記1級・珠算準1級。
- 趣味特技は、被害妄想・般若心経・利きティッシュ・ポンピングブレーキ。
- 先端恐怖症のため、指先などを避ける。注射は針先が苦手なだけで穿刺される事は平気である。
- 芸人になったきっかけは、ドイツ人俳優クラウス・キンスキーへの憧れや、漫才師昭和のいるこいるが好きだったことなどをあげている。
- 高校1年からアルバイトで歯科助手を始める。歯垢を取るのが上手いため男性患者が気持ち良くなってしまい勃ってしまうと語っている。
- 好きな男性のタイプは石原伸晃で、出演番組のチェックや演説の追っかけをよくしたということである[5]。他に鳥越俊太郎、舘ひろし、中村雅俊、水谷豊ら年上を好みとしてあげる事が多い。好きな女優には、余貴美子、鈴木砂羽をあげている[10]。
- ユリオカ超特Q、サンドウィッチマンの伊達みきおと仲が良く、2007年12月にNaked Loftで行われたトークライブでは、『M-1グランプリ』優勝直後で多忙であるにもかかわらず伊達がシークレットゲストとして登場し、会場を沸かせた。
- 極度の偏食である。米が苦手であり、小学校4年生の頃から食べていない[11]。米の代わりにパスタ(カルボナーラ)や(味噌)ラーメンを食べ、野菜の代用は煎餅のサラダ味である[4][12]。菓子が大好きで主食の様に大量に食べる。カルボナーラや菓子への拘りは強い。
- 紅生姜の小袋を大量に持ち歩いている。本人曰く「紅生姜はフリスクの代わりでフリスクは紅生姜の代わり」。
- マサコの木下さんシリーズ(下記参照)のオチは『ヘッドライト・テールライト』を歌う。他番組でも頻繁に中島みゆきの曲を歌唱している。かつての出囃子は本人希望ではなかったが森田童子の『ぼくたちの失敗』が使用されていた。鳥居自身カラオケの十八番は中島みゆきと森田童子と答えている。お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル(フジテレビ)で優勝(2008年8月)したこともある。
- 丸尾末広、花輪和一、つげ義春、杉浦茂、楳図かずお、ジョージ秋山の漫画を多数持っており、本だけの部屋があるほどである。(特に好きな作家の作品は装丁違いで収集している。)他に好きな漫画として『美味しんぼ』、『BOYS BE…』、『ふたりエッチ』など。
- ビールのことを「泡般若」と呼ぶ。アルコールには弱い様である。
- 愛用の香水は「サムライウーマン」。
- 好きなファッション・ブランドはヴィヴィアン・ウエストウッド。バッグ、財布、アクセサリー等多数所有。
- 比較的動物好き。過去にハムスター数匹(名前は「ミカド(帝)」「ヨーグルッペ」等)、コウモリなどを飼っていた。現在何か飼っているかは不明。昆虫は比較的苦手と思われる。
- 夜は電灯を点けず、ロウソク13本で生活しているという。
- 得意料理は炊飯器クッキングによる豚の角煮等。米を炊く為の機械で別の料理を作ることで背徳感を得るという。
- 好きな色は赤、黒、白。着ている服装の色を尋ねると黒を青、白を黄色などと表現し見たままの色を言う事は少ない。
- 仕事の移動中や楽屋等でも「マサコ」等のキャラに入り込んでいるため、一般人だけでなく共演者でさえもどこまでが演技なのか掴めない部分が多い。
- 喫煙者。ヘビースモーカーで愛用の銘柄はマールボロ・ライト・メンソール。
- かなり視力が悪く、コンタクトレンズ・眼鏡を使用。
- 地上アナログ放送の右上のロゴ「アナログ」に対抗しマジックで「地デジ」と書き込んである。
芸風など
- 何かに憑りつかれたかのような、狂気めいた怪演でコントを行う。
- 見落とされがちだが、コント中やトーク中の言動には、巧みな言葉遊びがなされていたり、実際の物事を元ネタにしたものがあったりと、深い意味が込められていることが多い。
- 「マサコ」のキャラクターを中心にテレビ出演する機会も増えているが、社会風刺ネタ、毒舌ネタ、反道徳的なネタも多いため、これらのネタについてはテレビなどのメディアでは放送されなかったり、大幅なカットを余儀なくされることがある。彼女のネタをまるごと見る機会は、生(ライヴ)に限られる。ネタを考える時には、部屋を暗くし、暗い曲をかけて嫌なことを思い出すなど、テンションを下げる環境を作り[7]、練習は電車の連結部の幌の中でやることもあるという[5]。
- ネタ中は基本的にいつも裸足である。
- ネタに関連した数種類の駄洒落を1つのネタの中で連発する。また、韻を踏む等の古典的言葉遊びも好んで取り入れている。
- 会話がかみ合わない支離滅裂なフリートークには定評がある(フリートークの中にも、笑いに持っていくための豊富なボキャブラリーと黄金パターンが存在し、一つのネタと化している場合が多くある。)。
- 自己紹介をする時、ご飯を食べるジェスチャーや電話をかけるジェスチャーなど、前後の脈絡の無いジェスチャーをする。
- ものまねのレパートリーは、中島みゆきと森田童子のほか、矢野顕子、浜崎あゆみ、小倉優子、『ふたりは最高! ダーマ&グレッグ』のダーマ(日本語吹き替え)等。
「マサコ」として
※2007年10月ごろから「マサコ」をメインに演じている。(初登場は2007年8月の『GETライブ』と言われている。)しかしながらブレイクして2年目以降、地方営業以外ではネタとしては殆ど演じられていない。
- 白いパジャマ姿で、両手にはマラカス(名前は「木目調」)と包帯を巻いた1体のテディベア(クマのルーニーMサイズ、名前は「多毛症」[13])というスタイルで登場する。基本的にテディベアはネタに一切使わず、存在にも触れない[14]。(本人と「木目調」の右と左でトリオだと言っている。)
- 設定上の趣味と特技は、立ち飲みとお通しカット、駆け込み乗車と乗り越し精算など、対になっている。
- ネタ中は目を見開き、下唇は常に軽くゆがんでいる。
- ネタの始めやブリッジに、「ヒットエンドラーン、ヒットエンドラーン」のセリフと振りを多用する。「タッチ&ゴー、タッチ&ゴー」、「キャッチ&リリース、キャッチ&リリース」などのセリフを使用するときもある。
- ヒットエンドラーンの後は「バッティングセンターでバント」や「バッティングセンターでウグイス嬢」などバッティングセンターでやりそうもない野球に関することを言う…
- ブリッジの後、一定のリズムでそのコントに関連したものを題材にしたことを言う(例えばゴルフのショートコントでは、「『みんなのゴルフ』を独り占め♪」など)。
- アニメ版『ドラゴンボール』のテーマ『魔訶不思議アドベンチャー!』のメロディで、上と同じくそのコントに関連したものを題材にしたことを言うときがある(例えばゴルフのショートコントでは、「手に入れろ〜♪尾崎のジャンボ♪」など)。
- ショートコントのタイトルをあえて難しめのものとし、意図的に数回噛んだ挙句、スルーして別のネタに行くという流れがよくある(業務上過失致死、リサ・ステッグマイヤー、シルヴェスター・スタローンなど 当然これらがネタとして演じられることは無い)。
- ショートコントの「木下さん」シリーズは下ネタ的要素が強く、刃物を連想させる仕草などのオチも放送上危険なため、地上波での完全なネタはまだ一度も放送されていない。近いものは『エンタの神様』で放送された。また『R-1ぐらんぷり2008』では「牛丼」の途中までを披露した。『もりすぎッ!』では、省いた部分もあるが、オチは放送された。
元は自身のコント「開けてよ」の一部であった。
- 以前は被り物で顔を隠したKKKのような先の尖った覆面姿で登場することもあったが、現在、披露することはない。
- 絵描き歌では黒紙に黒ペンを用い、紙芝居では「妄想紙芝居」と称して何も描かれていない主に白紙のスケッチブックを使う。
- 絵付きの紙芝居「赤ずきんちゃん」を、『東京ビタミン寄席』で披露したことがあるが、(重信房子、よど号ハイジャック事件、あさま山荘事件などの画像が用いられる)木下さんシリーズ以上に危険な内容になっており、DVD『ハッピーマンデー』では、モザイクやピー音などの加工が施された。
- ブレイクしてからは殆ど素を見せることが無かったが、2008年6月28日放送分の『めちゃイケ』で、自身の結婚式の写真を見せられ素に戻ってしまった。また2008年9月3日放送分の『明石家さんちゃんねる』では「堕天使」のネタをしていた事を発表し、その際「全然今と違ってちゃんと(声が)聞こえるです」と発言しており、ある意味今の芸風はキャラである事を明かしている。
「ミチコ」として
※『エンタの神様』出演時に「ミチコ」を演じていた。
- 巫女のコスプレで演じるキャラである。
- つかみは鬼気迫る形相で「悪霊退散ー!! 悪霊退散ー!!」と絶叫するお払いであるが、その後の「ヒットエンドラーン、ヒットエンドラーン」のセリフを多様するなどネタの構成は「マサコ」に準じる。ショートコントの「木下さん」シリーズなども演じられる。
「堕天使」として
※「マサコ」で注目を集めだしてからは演じられていない。
- 堕天使(白い天使の輪と翼、黒いワンピース(?))のコスプレで演じるキャラである。
- 「天国生まれの地獄育ち」という設定。
- 天使をあらわすが如く必要以上ににこやかな笑顔で語りだすが、現代の人間界の数々の小さな不条理(内容はブラックでひねりの利いた、あるあるネタ)をときに嘆き、怒るというもの。
- 初期の頃の内容は差別表現や個人攻撃(芸能人)が多く、パフォーマンスも子供に見せられないような部分があり、もっぱらライブ限定のネタであった。テレビ向けを意識してか、後年大幅に過激さを削ぎ落として直接的表現を避けるなどしている。
- 明石家さんちゃんねるにてこの当時を削除する儀式を行っていたが、DVDみみずひめと故 鳥居みゆき 告別式〜狂宴封鎖的世界〜の発売記念イベントでその姿を披露した。
「南アルプス鳥居」として
- 着物姿で無造作に髪を後ろに束ね、しわがれ声で時事漫談を披露する。「どうもアルプス鳥居改め、南アルプス鳥居ですどうぞよろしく」からネタに入っていく。
脚注
- ↑ 配偶者非公開のため婚姻後の姓は不明
- ↑ 父親を「おとべ」、母親を「おかべ」と呼ぶようである(姉談)。
- ↑ 『ロンドンハーツ』2009年4月14日放送
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 『日刊スポーツ』2008年1月31日
- ↑ 5.0 5.1 5.2 講談社『FRIDAY』2007年12月14日号
- ↑ 松みのるお笑い塾<http://matsuminoru.hp.infoseek.co.jp/
- ↑ 7.0 7.1 麻布台出版社『お笑いポポロ』2006年5月号
- ↑ 当時を「(ラブ守永は)私のマリオネットではなかった。」と語っている。
- ↑ ORICON STYLE「鳥居みゆき、結婚していた! ファンの前で電撃発表 」
- ↑ 『日刊スポーツ』2008年4月17日付芸能面
- ↑ 『ウチくる!?』(フジテレビ系)2009年9月20日放映分にて本人談
- ↑ しかしサラダ味の煎餅に野菜の成分は含まれていない
- ↑ http://item.rakuten.co.jp/zakka-bague/mc118240/
- ↑ 幻覚であるという設定もある。ルーニーのメーカーである童心から多毛症を模した「多毛さん」が市販されている。