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[[2017年]]6月1日、トランプ米大統領は[[パリ協定 (気候変動)]]から離脱すると表明したが、この決定は離脱を主張したバノンと[[スコット・プルーイット]]が残留を主張していた[[ジャレッド・クシュナー]]・[[レックス・ティラーソン]]・[[イヴァンカ・トランプ]]を打ち負かしたと報道された<ref>Steve Bannon and Scott Pruitt beat Kushner, Tillerson and Ivanka on Paris Agreement,=Examiner,Sarah Westwood,2017-06-02[[http://www.washingtonexaminer.com/steve-bannon-and-scott-pruitt-beat-kushner-tillerson-and-ivanka-on-paris-agreement/article/2624758]]</ref>
  
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== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2017年8月15日 (火) 17:04時点における版

スティーブ・バノン(英語 Stephen Kevin "Steve" Bannon, 1953年11月27日 - )は、アメリカ合衆国ホワイトハウスの首席戦略官・大統領上級顧問。

経歴

バージニア州ノーフォーク生まれ。1971年にベネディクティンカレッジ付属高校(バージニア州リッチモンド)を卒業した。1976年バージニア工科大学を卒業し、都市計画で学士号を得た。[1] その後、ジョージタウン大学で安全保障論を専攻して修士の学位を取得した[2]。 1985年には、ハーバード・ビジネス・スクール経営学修士の学位(優等)を取得した[3][4]

大学卒業後の1976年から1983年まで7年間兵役についた。太平洋艦隊の水上戦将校としてUSSポール・F・フォスター駆逐艦に乗艦した。またアメリカ本土ではペンタゴンの海軍作戦部長の特別補佐官として勤務した。1980年にはイランアメリカ大使館人質事件に対するイーグルクロー作戦(Operation Eagle Claw)の支援のため、ペルシャ湾に配置された。 退役後は1984年から1990年まで、ゴールドマン・サックスのM&A部門で投資銀行家として働いた。 ゴールドマン・サックス退職後の1990年、ビバリーヒルズでメディア専門の投資会社バノン株式会社を立ち上げた。この会社はテレビ番組制作会社のキャッスル・ロック・エンターテインメントをテッド・ターナーに売却する交渉を手がけて成功を収めた。 1990年代にバノンは娯楽メディアに参入し、映像プロデューサーとして保守派の市民運動ティーパーティーを称賛する内容の映画などを製作した。バノンはブライトバート・ニュース・ネットワークの創業メンバーの一人であったが、2012年にアンドリュー・ブライトバートが死去した後、保守系ニュースサイトのブライトバート・ニュース・ネットワークの経営権を引き継ぎ、会長に就任した。

2016年8月17日、バノンは大統領選挙の共和党候補者であるドナルド・トランプから選挙対策本部長に任命された[5]。 バノンの分析力がトランプやその娘イヴァンカ・トランプと娘婿ジャレッド・クシュナーにも信頼されたためと報道されている[6]

人物

イーグルクロー作戦の作戦の失敗はバノンの政治観に大きな影響を与えた。バノンは、私は政治的人間ではなかったが、カーター失敗からレーガンに憧れるようになったと述べた[7]2016年8月17日、バノンは大統領選挙共和党候補者であるドナルド・トランプ陣営の選挙対策本部長に起用される。

大統領上級顧問

大統領選挙で勝利し、次期米国大統領となったトランプは2016年11月13日、首席戦略官及び上級顧問にバノンを指名した[8]

2017年1月28日、大統領のトランプはバノンを国家安全保障会議(NSC)の常任メンバーとし、統合参謀本部議長国家情報長官を常任メンバーから外す大統領令を出した[9]。 しかし、2017年4月4日付けでバノンは国家安全保障会議の常任メンバーから外され、統合参謀本部議長と国家情報長官が常任メンバーに復帰する大統領令が出された。 バノンとクシュナーとの衝突が伝えられたが、共和党への超大口資金援助者(megadonor)であるレベッカ・マーサーがバノンに辞任せず、職に留まるよう説得したと報道された。NSCからバノンが外れる大統領令に署名したら辞任すると言ってこの役割変更にバノンは抵抗したが、挫折した[10]

2017年5月1日のインタビューでトランプ米大統領は、バノン首席戦略官兼上級顧問を自由主義者できちんとした人物とであるとして、手放す考えはないと報道された[11] 2017年6月1日、トランプ米大統領はパリ協定 (気候変動)から離脱すると表明したが、この決定は離脱を主張したバノンとスコット・プルーイットが残留を主張していたジャレッド・クシュナーレックス・ティラーソンイヴァンカ・トランプを打ち負かしたと報道された[12]

2017年8月14日、ニューヨークタイムズはトランプ大統領の周辺でバノン首席戦略官・上級顧問の更迭を求める声が強まっていると報じた[13]。メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)がホワイトハウスで行われたドナルド・トランプ米大統領との夕食会で、バノン首席戦略官・上級顧問の解任を求め、大統領は強く反論せず、バノン氏への不満を漏らしたと報じられた[13]

脚注

  1. トランプ米大統領の最側近バノン氏の正体=彼は比類なき戦略家なのか? ,時事通信,2017-03-14[[1]]
  2. Revoke Steve Bannon's Georgetown Degree,[[2]]
  3. "Steve Bannon’s Educational Background: Where Did Trump’s Controversial Adviser Earn His Degrees?",EDU in review[[3]]
  4. A look at Steve Bannon and his years at Harvard Business School,Boston Globe Media Partners, LLC,2016-11-16[[4]]
  5. Donald Trump Appoints Media Firebrand to Run Campaign,The New York Times,By JONATHAN MARTIN, JIM RUTENBERG and MAGGIE HABERMAN,2016-08-16[[5]]
  6. "焦点:トランプ新政権で影響力発揮へ、娘婿クシュナー氏の横顔",=2016-11-19[[6]]
  7. This Man Is the Most Dangerous Political Operative in America,Bloomberg,By Joshua Green,2015-10-08[[7]]
  8. "Donald Trump Picks Reince Priebus as Chief of Staff and Stephen Bannon as Strategist",The New York Times,By MICHAEL D. SHEAR, MAGGIE HABERMAN and ALAN RAPPEPORT,2016-11-13[[8]]
  9. "トランプ政権、バノン戦略官を安全保障会議常任に 統合参謀本部議長は除外" BBC(2017年1月30日),2017年2月6日閲覧.
  10. Mega-donor urged Bannon not to resign,Politico,2017-04-05[[9]]
  11. "‘Alt-Left’ Strategist Bannon Isn’t Going Anywhere, Trump Says",Bloomberg,by Jennifer Jacobs,2017-05-02[[10]]
  12. Steve Bannon and Scott Pruitt beat Kushner, Tillerson and Ivanka on Paris Agreement,=Examiner,Sarah Westwood,2017-06-02[[11]]
  13. 13.0 13.1 Bannon in Limbo as "Trump Faces Growing Calls for the Strategist’s Ouster",The New York Times,By MAGGIE HABERMAN and GLENN THRUSH,2017-08-14[[12]]

外部リンク