「4つの小品 (ブラームス)」の版間の差分
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作曲者晩年の作品であり重厚な和声と唐突さを感じさせない穏やかな展開が特徴的。 | 作曲者晩年の作品であり重厚な和声と唐突さを感じさせない穏やかな展開が特徴的。 |
2009年11月21日 (土) 17:14時点における版
4つの小品(原題:Vier Klavierstücke)はヨハネス・ブラームスによる1893年作曲のピアノ独奏曲集。作品番号119。間奏曲3曲と狂詩曲1曲による4作品からなっている。
作曲者晩年の作品であり重厚な和声と唐突さを感じさせない穏やかな展開が特徴的。
目次
Intermezzo: Adagio
ロ短調。三部形式。8分の3拍子。下降分散和音と長三度の和声を元にした主題。平行長調ニ長調との間で頻繁に転調する。
ピアノの名手らしく聞き手に単調さを感じさせないためにポリリズムを入れた主題が回想される。
- 楽譜・試聴
Intermezzo : Andantino un poco agitato
ホ短調。三部形式。4分の3拍子。両手声部が交代に16分音符をトレモロする主題。 中間部は同主調のホ長調に移り、"Andantino grazioso"の表記どおり控えめながら明るい曲想。再びホ短調の主題に戻り、中間部を一部回想して終わる。
- 楽譜・試聴
Intermezzo : Grazioso e giocoso
ハ長調。三部形式。8分の6拍子。簡潔な中に変イ長調・イ長調・変ニ長調など多くの転調を盛り込む。
- 楽譜・試聴
Rhapsodie : Allegro risoluto
変ホ長調。簡単なロンド形式。行進曲風の4分の2拍子。曲集中もっとも広く演奏される。主題は重厚な変ホ長調主和音による活発なもの。演奏効果も高く、中間には変イ長調の旋律的な主題をいれ充実した曲集の締めくくりとなっている。
- 楽譜・試聴
- Rhapsodie
- Helene Grimaud
- Jon Performs:男性の演奏。