「徳島公園女性殺人事件」の版間の差分
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公衆トイレで板東紀美子さんを出刃包丁で襲っている(ショッピングバッグや財布はそのまま)。その後公衆トイレから被害者を引きずり、堀に投げ捨てている。板東紀美子さんは切りつけられた傷はあるものの死因は溺死である。 | 公衆トイレで板東紀美子さんを出刃包丁で襲っている(ショッピングバッグや財布はそのまま)。その後公衆トイレから被害者を引きずり、堀に投げ捨てている。板東紀美子さんは切りつけられた傷はあるものの死因は溺死である。 |
2019年11月27日 (水) 11:02時点における最新版
徳島公園女性殺人事件(とくしまこうえんじょせいさつじんじけん)とは、1980年(昭和55年)3月17日に徳島県徳島市で発生した殺人事件。
1995年(平成7年)3月17日に公訴時効を迎え、未解決事件となった。
概要[編集]
1980年3月18日早朝、徳島県徳島市城ノ内にある[徳島公園]で、ラジオ体操指導に来ていた会社員がお堀の中央付近の水面に、うつ伏せになって若い女性の死体が浮いているのを発見した。
発見した死体から女性は20歳前後、身長160cm、ピンクの毛糸のカーディガンに黒字の小さな花模様のスカート、黒色のストッキングに紫色のハイヒールを着用。カーディガンの下のブラウスの胸下が破れているほか、ストッキングの先端部分も破れ左太ももに縦に約10cmの切り傷を負っていたが、いたずらされた形跡はなかった。
また、死体のあったお堀の西方公衆トイレの奥の女性用トイレにショッピングバッグがあり、その床面とトイレの入り口、さらにお堀への通路、お堀にかかっている橋に血痕や死体を引きずった形跡があった。財布やショッピングバッグなど物色された形跡はなく、ショッピングバッグの中に衣類や本と一緒にあった洋服の仕立て直しの注文書から、同市の家事手伝い板東紀美子さん(22歳)と分かった。
公衆トイレで板東紀美子さんを出刃包丁で襲っている(ショッピングバッグや財布はそのまま)。その後公衆トイレから被害者を引きずり、堀に投げ捨てている。板東紀美子さんは切りつけられた傷はあるものの死因は溺死である。
殺された板東紀美子さんは花嫁衣裳ショーのモデルになるなど評判の美人で、1978年10月にはミス・徳島のコンテストにも出場した。事件直前には縁談話もあったという。
板東紀美子さんの足取り[編集]
家族に17日18時頃、「ちょっと買い物に行く」と家を出る。徳島駅前で衣類・本などを購入し、現場近くの喫茶店で19時過ぎから同21時頃までを過ごしている。その後現場になった公衆トイレで事件に巻き込まれた可能性がある。
捜査状況など[編集]
- 堀から出刃包丁が発見されている。(日常生活で使っていたと思われる痕跡がある)
- 板東紀美子さんが身につけていた無防水の腕時計が22時52分を指して止まっており、この時計が水に使ってから20-30分で止まっていることから、犯行は21時から22時30分頃。
- 女子中学生3人組が23時頃に現場トイレを利用。奥のトイレに少量の血痕をなどがあったため他のトイレに入り直した。被害者や加害者などを見ていない。
- 会社員の男性が23時前に男と立ち話をしている女性を目撃。
時効[編集]
時効までに2万件の情報が集まったが、犯行時の目撃情報がない、犯人が堀に捨てた出刃包丁以外に遺留品がない、板東紀美子さんが凶行に遭った堀の近くの公衆トイレなどにあった指紋も犯人に結びつかないことから捜査は難航。公訴時効を迎える。
参考文献[編集]
- 1980年3月18日 徳島新聞 朝刊1面
関連項目