「原辰徳1億円恐喝事件」の版間の差分
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読売巨人軍広報部は「事実誤認の甚だしい不当判決だ」とのコメントを発表。 | 読売巨人軍広報部は「事実誤認の甚だしい不当判決だ」とのコメントを発表。 | ||
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2016年6月29日 (水) 21:58時点における最新版
原辰徳1億円恐喝事件とは、2012年に週刊文春によりスクープされた、巨人軍原辰徳監督のスキャンダルである。
目次
事件概要[編集]
1988年、妻が長男を出産したが、原は巨人が関西遠征の際に定宿にしていた兵庫県芦屋市内のホテルでアルバイトをしていた20代の女性と不倫をしており、2006年8月には女性の日記を持っているという自称球界関係者(実際は元暴力団員)の二人組の男から連絡があり1億円を要求された。
日記には原以外に二人の選手の名前が書かれており、2006年にはその二人の選手が巨人のコーチをしていたことから表ざたになることを防ごうと、球団にも警察にも知らせず、知人に借金して支払った。
更に2009年には別の男からも当時の女性問題に関する日記について球団に連絡があり、何も知らなかった球団が原に問いただすと、原は不倫と1億の支払いを球団に打ち明け、同時に20年以上も原の不倫について知らなかった妻にも打ち明けることとなった。
同年12月には、男がガソリン缶やガスボンベを持参して球団に押しかけ、現行犯逮捕されている。この不倫相手の女性はトラブルにより謎の失踪をしており、二人組の男の内一人は事故死している。
2012年6月21日発売の週刊文春(6月28日号)にて、この問題が報道されると、早々にコメントを出しファンに謝罪、同時に「清武さんへ」と題する文書を発表し、この件をバラしたのが巨人の元GMである清武英利であると名指ししたが、直後に清武から「非常に残念でなりません。私は関知していません」とのコメントが出された。サンケイスポーツのインタビューに答えた際には、「(今となっては)私も特に隠そうなんていう気持ちもないですし」と話している。
報道[編集]
巨人・原辰徳監督が女性問題で1億円支払った過去を告白[編集]
読売巨人軍の原辰徳監督(53)が、現役時代の女性問題で1億円を払っていたことを、6月21日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じた。
同誌では、「原監督が元暴力団員に1億円払っていた」との見出しで掲載し、原監督側が反社会的勢力に利益供与をしたとしている。
21日付の日刊スポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ、デイリースポーツ、スポーツニッポン各紙では、この報道を受け、20日に球団の桃井恒和球団社長、山口寿一常勤監査役、升本喜郎弁護士が出席して記者会見を行い、事実認定した経緯を公表した事務所で会見した様子を報じており、1988年ごろの女性問題にからんで、2006年に2人組の男が原監督に女性の日記の一部のコピーを示したとのことで、2人組から「これが表に出ないようにする」などと1億円を要求され、同監督は支払いに応じた。
球団は、相手が反社会的勢力であるとの認識は原監督にはなく、そのような勢力と交際したこともないと説明。球団が警視庁に聞いたところでは、2人は暴力団員などではなかったとしている。
球団は2009年に原監督側からの相談によりこの事態を把握、桃井球団社長は「06年時点でなぜ球団に相談しなかったのか、なぜそんなお金を払ってしまったのかと厳しく注意しました」としており、同年に指揮官の去就について同社長と当時の滝鼻オーナー、清武代表が中心になって協議したともいい、桃井社長は「辞任する必要はないという判断に至った」と説明。「それは今回のことがあってもまったく決断は変わっていない」とした。
原監督は球団を通じたコメントで、「1988年ごろ、私はある女性と関係を持ちました」と、告白。その上で、1億円の支払いについては「ゆすられていると思い、不安を感じた一方、私を助けてくれるのだとも解釈し、要求された現金を渡しました。私個人の不徳の致すところであり、浅はかなことをしたと思っています」と、お詫びしている。
なお、球団は暴露記事の情報源を、昨年11月に解任された清武英利前代表兼GM(61)と断定。原監督は「清武さんへ」と題した異例の文書まで発表している
「女のために…」原辰徳監督、暴力団員に1億円払う[編集]
週刊文春は21日付の最新号で、「原監督が2006年に暴力団員に女性問題で脅迫を受け、1億円を支払った」と報道した。
原監督と読売球団側は20日、「1億円を渡したのは事実だが、金を受け取った相手は暴力団員ではない」とし、名誉毀損容疑で週刊誌を告訴した。
2006年8月、「プロ野球関係者」という2人の男が原監督に会い、「あなたが1988年(当時は選手)に関係を持った女性の日記を持っている」と言って複写本を見せ、お金を要求した。
当時1億円を渡した原監督は警察と球団にこれを知らせなかった。その後、2009年4月に金を受け取った2人のうち1人が属していた暴力団の親分が球団側に「日記を返してほしい」と要求した。球団はその時に事実関係を把握し、その親分は同年12月、球団関係者を脅迫して逮捕された。
原監督はこの日の謝罪文で「2009年にまた同じ件で問題になった時、妻にも告白した」とし「私個人の不徳の致すところであり、浅はかなことをした」と謝罪した。女性の日記には原監督のほか、読売球団の他の選手2人(以後コーチ)の名前も含まれていた。
一方、読売グループは、相次ぐ読売球団関連の不正暴露記事が、グループ第1人者の渡辺恒雄会長(86)によって会社を追い出された清武英利元球団代表(63)によるものとみて、この日、原監督名義の「清武さんへ」と題した警告の手紙を発表した。
清武元球団代表はかつて渡辺会長の最側近と呼ばれた人物。昨年末、「渡辺会長は不当な独裁者」として‘内部クーデター’を起こして失敗した。その後、「読売球団は過去、不正な方法で新人選手をスカウトした」という内容の記事が朝日新聞で暴露されると、渡辺会長は「ドブネズミか泥棒猫か知らないが…」と言って清武元代表を情報源に挙げた。
読売側は文春を名誉毀損[編集]
巨人は20日、東京・大手町の球団事務所で、21日発売の週刊文春(6月28日号)に、「原監督が元暴力団員に1億円支払っていた」との見出しを付けた記事が掲載されることを明かし、事実と異なるとした上で、名誉毀損による損害賠償請求訴訟を速やかに起こすと発表した。
記事によると、原監督は2006年8月、プロ野球のある球団と関係のある者と名乗る男から「野球界がだめになる大事な話がある」と電話を受け、面会に応じた。約束の場所に出向くと、2人の男がおり、ある女性の日記のコピーを示したという。
それは1988年頃の原監督(当時は選手)との関係が書かれており、他に2人の巨人選手の名前もあった。男は「これが表にでないようにする。私に任せなさい。ただし、金がいる」と、1億円を要求した。
原監督はゆすられていると思ったが、日記に他の2選手が、この時どちらも巨人のコーチを務めていることから、表ざたになることを防ごうと1億円の支払いに応じたという。
球団は、原監督は脅された被害者であり、反社会的勢力に対し、違法、不当な資金供与をしたのではない。また、2人組が「野球界の人間」と話しており、反社会勢力であるとは思わなかった。さらに、球団が警視庁に問い合わせた結果、2人組は元暴力団員ではないと確認したという。
球団は名誉棄損訴訟を起こすことを決めたが、球団史上例を見ないスキャンダルに激震は必至。交流戦で優勝し、リーグ戦再開に臨もうとする矢先、巨人に大問題が持ち上がった。
巨人と原監督は、これら一連の暴露報道の裏側に、係争中の清武前GMの存在があるとし、原監督は「清武さんへ」と題する文書も併せて発表した。
一億円恐喝の元暴力団員に原監督の携帯番号を教えた中畑清DeNA監督[編集]
読売巨人軍・原辰徳監督(53)が元暴力団員らに女性問題で脅され1億円を支払っていた問題で、加害者側と原監督の間を横浜DeNAベイスターズ・中畑清監督(58)が仲介していたことが週刊文春の取材で分かった。
原監督への恐喝事件が起きたのは2006年のこと。「自分は熱海で旅館を経営しており、現役プロ野球選手の父親」と名乗る元暴力団員Kと暴力団員Hが、原監督の女性問題が書かれた「日記」をもとに恐喝し、原監督は問題の表面化を避けるため1億円を支払った。
この元暴力団員Kは、もともと巨人OBの「8時半の男」宮田征典氏(故人)と親しく、また息子(現在プロ野球選手)が中畑監督と同じ駒沢大学野球部OBということもあり、中畑監督と親しくなったという。
今回、元暴力団員Kと中畑監督の関係について、暴力団員Hの兄貴分にあたり、2009年に読売巨人軍の社員に対する威力業務妨害容疑で逮捕、起訴され有罪判決を受けた元暴力団組長・山本正志(仮名)が次のように証言した。
「中畑はKのことを“おやっさん”と慕っていたから、Kが恐喝の仲介を頼んだんや。そしたら中畑は『野球選手は二千万円か三千万円しか持ってませんよ』と言いながら、原の携帯番号を教えてくれたそうや」
また、元暴力団員Kを知る別の関係者も、Kが中畑監督に原監督が女性問題を抱えていることを告げると、中畑監督は「おやっさん、今度だけはタツを助けて下さい」と答え、原監督に「Kさんという人が助けてくれるから、その人の言う通りにしたらどうか」と伝えたと語った。さらに暴力団員Hの知人も中畑監督の仲介を裏付ける証言をしている。
これに対し中畑監督は、元暴力団員Kとの交際は認めたものの、仲介に関しては「まったく分からない話だ。もう勘弁してくれ」と否定した。
原監督1億円支払い問題 中畑監督、仲介報道を否定[編集]
プロ野球巨人の原辰徳監督が女性問題をめぐり男2人組に1億円を支払っていた問題で、6月28日発売の週刊文春に、「DeNAの中畑清監督が元暴力団員を仲介した」との趣旨の記事が掲載されることが明らかになり、中畑監督が27日、遠征先の那覇市で報道陣の取材に応じた。同監督は、加害者側から相談を受けたことは認めたが、金銭授受の仲介については否定した。
中畑監督は加害者の一人について駒沢大野球部後輩の父親と認識。原監督の女性問題で相談を持ちかけられたことを明かしたが、「『関与してもまずいな』というのを感じた。『双方で話し合ってください』と話をして、そこで終わった」などと説明し、金銭授受への関与を否定した。
DeNAの池田純球団社長は同日、「(男が)反社会的勢力という認識は中畑監督にはなかった。全く問題ない」との認識を示した。巨人の原沢敦球団代表は「原監督も球団も中畑さんが仲介役を果たしたとの認識は持っていない」と話した。
原監督を恐喝した元暴力団員は楽天・川岸強選手の父[編集]
20年以上前、選手時代に巨人軍の宿泊先である芦屋・竹園旅館のアルバイト女性と肉体関係を持った原監督。これをネタに2006年、1億円強請り取った元暴力団員の片棒が東北楽天イーグルス・川岸強選手(2004年に中日ドラゴンズに入団。ドラフト7位ながら契約金8000万、年俸1500万の異例の待遇で入団しており、入団当時は大学の先輩である某コーチとの関係などが噂された)の父である。
1億円を強請ったのは原監督を恐喝したのは楽天川岸強の父、元東声会川岸洋一氏。現在は熱海のコンパニオン旅館「離れの宿 ほのか」を経営。
以前は歌舞伎町でぼったくりバーで経営。昏睡強盗などを繰り返し懲役5年。その後歌舞伎町でカジノ経営にも手をつけるが、組と金銭トラブルを起こし破門。現在経営している「離れの宿 ほのか」も以前の歌舞伎町なみのぼったくりでトラブルも多い。
川岸洋一という人物は、中畑清・野村克也夫妻・巨人関係者と親交がある。そして、以前は新宿の暴力団組織の元構成員をしていた。
川岸洋一氏は、ある金銭問題で、組を破門になりその後、静岡県熱海市のスーパーコンパニオン旅館「離れの宿 ほのか」「奥昭和」という店舗を経営している。離れの宿 ほのかというのは、売春宿でかなり有名で韓国の歌手グループも関係している。
原監督と噂の女性は、ホテルでアルバイトをしていた女性で原監督以外にも、岡崎コーチや、解説者の緒方選手などとも関係を持っていた。この女性は、次第に原監督に思いをよせて日記を綴り始めた。その後、別の男に貢いだりの人生が続き阪神大震災後に行方不明。
その後、元同僚のホステスが、問題の日記を発見し暴力団関係者に渡した。その日記には、原監督以外にも、複数の選手の名前もあったが、後にその日記を手に入れた、川岸洋一氏(川岸強の父親)が中畑から聞き出した原監督の携帯番号へ電話し、ホテルへ呼び、日記の口止め料として1億を要求した。
名誉毀損、二審も巨人敗訴 原監督報道は「真実」(2015年12月)[編集]
プロ野球巨人が、原辰徳監督(当時)の金銭問題をめぐる週刊文春の報道で名誉を傷つけられたとして、発行元の文芸春秋に損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は12月16日、請求を棄却した一審東京地裁判決を支持し、巨人側の控訴を棄却した。
判決によると、週刊文春は2012年6~7月、原監督が過去の女性問題に絡み元暴力団員に1億円を支払ったとの記事を掲載。暴力団員と知って金を渡した場合は野球協約違反となるため、巨人側が記者会見で「反社会的勢力ではない」とうそをついたとも報じた。
読売巨人軍広報部は「事実誤認の甚だしい不当判決だ」とのコメントを発表。
最高裁判所、上告受理申し立て不受理決定[編集]
2016年6月、最高裁は、巨人軍から出ていた上告受理申し立てを受けない決定を下した。