「グーグル八分」の版間の差分
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== 日本国外では == | == 日本国外では == |
2022年6月25日 (土) 01:29時点における最新版
グーグル八分(グーグルはちぶ、Google八分)とは、インターネットの検索エンジンであるGoogle(グーグル)で本来なら上位に表示されるはずのウェブサイトやウェブページが、検閲などにより検索の対象から外れるよう操作され、検索の結果に表示されない状態をいう。村八分になぞらえて呼ぶ言葉である。なおヤフーにおいても同様の行為が見られる。
目次
概要[編集]
グーグル八分は、特定のウェブサイトやウェブページが検索用のインデックスから完全に削除され、Googleの検索で一切表示されなくなる。World Wide Webとは言うが、実際は検索エンジンがポータルサイトとして重要な存在であり、グーグル八分を受けたウェブサイトは、多くの利用者にとって存在しないも同然になる。そのため、特定のウェブサイトを意図的に表示されないようにする操作は、情報のアクセス権 (知る権利)の問題になりうる。また、グーグル八分の原因になった紛争が解消されたとしても、Googleが当該ウェブサイトを検索結果の本来あるべき位置に復活させることは無いという。
実例[編集]
Yourpedia[編集]
Yourpediaもグーグル八分の対象のひとつであったが、最近は無事トップページが表示されるようになり、内容も徐々に引っかかるようになっている。例えば、関東連合や角田美代子と検索しても、ユアペディアがトップページの一番上に出てくるようになったが、油断は禁物。
JWordの拡散に加担していると見なされたサイト[編集]
具体的にはポータルページにてJWordを閲覧者の使用しているWeb端末へのインストールを誘導するポップアップ ウインドウを閲覧のたびに強制表示させるアプリケーション(アクセスカウンターなど)を組み込んでいるサイトが グーグル八分の対象となる。
悪徳商法?マニアックス - 日本で初めて明らかになったグーグル八分[編集]
悪徳商法?マニアックス(悪マニ)はグーグル八分にされ、Googleで検索しても正しいトップページは現れない。
この現象は、日本のドメインからの検索に限られ、プロキシを使ったり、ドメインを変えるなどして日本以外を通じて検索すると、正しいトップページも表示される。この点について、2004年1月に悪マニ管理人のBeyondがGoogleへ問い合わせると、「日本の法律上、違法情報に該当すると判断され、Google.co.jp及び弊社パートナーサイトから削除させていただきました」との返答があり、グーグル八分の存在が明らかとなる。
元々は株式会社ウェディング(現CELUX LOVER WEDDING(セリュックスラヴァーウェディング)、宝飾会社)からの名誉毀損罪及び営業妨害罪ではないかとのクレームによりグーグル八分となったのだが、2006年2月以降はグロービートジャパン(グロ社)の申請によって、悪マニのウェブページが大量にグーグル八分される事態となる。これは、悪マニがグロービートジャパン・平和神軍観察会事件の解説を掲載しているためである。
グロービートジャパン(ラーメン花月)[編集]
グロービートジャパン(ラーメン花月)に関連するウェブページを日本語版から検索する場合、大規模なグーグル八分(この場合は表示させない保護)が発生し、2006年時点で上位10件中10件が検閲され別の結果に置き換わっていることが表示されている。グロービートジャパンはグロービートジャパン・平和神軍観察会事件において個人を名誉毀損で民事提訴・刑事告訴して裁判が開かれており、主にその刑事裁判の傍聴記のページなどが表示されない。裁判は継続中だが、関連するページが増えるのにつれてグーグル八分されるページも増え、30以上のページが検閲されている。『グーグル八分とは何か』(九天社)によると、「現在、見つかっているものの中で、最大のグーグル八分」とのこと。なお、グロービートジャパンがグーグル八分の申請をしていることは、2006年9月27日に東京地方裁判所で開かれたグロービートジャパン・平和神軍観察会事件刑事裁判の第13回公判の証人尋問において、グロービートジャパン代表取締役副社長の鶴見嘉弘(本名靏見嘉弘)が認めている。
さらに、グロービートジャパンはWikipediaに強硬なクレームを付け、グロービートジャパンの項目には自社の認める情報以外は記述させないようにしており、また、はてなキーワードの項目も執拗な書き換えを行うなど、ネット上の情報に対する態度は一貫して「自社の宣伝」以外の情報は認めないという態度をとっており、グーグル八分申請との関連性が見られる。他のグーグル八分事例では、グーグル八分されている件数はせいぜい数件であり、「グロービートジャパン」を検索したときの結果の異常性は、突出している。
あからさまな贔屓[編集]
2ちゃんねる[編集]
グーグル八分は特定のキーワードが除外されるのみでなく、特定のキーワードを贔屓する。その代表例が2ちゃんねるであり、必ずといっていいほどキーワードを検索するたびに2ちゃんねるのスレがトップに上がることが多い。逆に2ちゃんねる嫌い、所謂「反2ちゃんねるサイト」は検索しても殆どヒットしない。これはかつては2ちゃんねらーによる批判潰しが要の原因とされていたが、他の検索エンジンではグーグルよりもずっと多くの反2ちゃんねるサイトがヒットしたことからグーグル八分による情報操作が深く影響していることが判明した。例えば「2ちゃんねる嫌い」とグーグル検索すると「2ちゃんねる嫌いな奴は死ね」のような2ちゃんねらーの逆ギレワードの方が引っかかることが多い。ただし、これは現在の検索結果であり、2~3年前だとある程度は「私も2ちゃんねるが嫌いです」のようなまともなキーワードもヒットしていた。このように2ちゃんねるを贔屓するグーグルは韓国を贔屓するマスコミのような存在といっても過言ではない。
Yahoo!知恵袋[編集]
他に贔屓されているサイトには、Yahoo!知恵袋が存在する。何かしらの質問を検索すると何故か高確率で知恵袋の質問がトップにヒットする。知恵袋は時折酷い質問や酷い返答が見受けられるために知恵袋に対し嫌悪感を抱く者もいる。しかし、検索すると何故かヒットする確率が高い為に、Yahoo! JAPANに依怙贔屓しているのではないか?という意見が出てしまっている。
日本国外では[編集]
通常グーグル八分は検索する国の法律に従って行われるが、Googleはアメリカ合衆国の企業であるため、同国内の法律によって違法と判断されたサイトは全世界で表示されない。例えばデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に抵触すると判断されたサイトについては、米国からも日本からも他の国からも検索出来ない。日本語のコンテンツであっても同様である。また、グーグル八分とは異なるが、中華人民共和国でのGoogleでは、同国政府からの要請により、同政府に反する記事を検索しても一切表示されない(中国のネット検閲参照)。
確認方法[編集]
特定のページがグーグル八分されているかを確認するには、ページのURLをGoogleで検索すると分かる。URLを検索すると、インデックスに登録されていれば通常はタイトルなどの情報が表示される。しかしグーグル八分されている場合には
Google 宛に送られた法律に関するリクエストに応じて、検索結果のうち 1 件を削除しました。必要に応じて、ChillingEffects.org で削除が発生したことに至った苦情を確認できます。
といった案内が表示される。2006年1月にGoogleの検閲ポリシーが変わり、グーグル八分が行われている場合には、原則としてこのような案内が出るようになっているが、実際に案内文の通り苦情が確認できる事は非常に少ない。
例外[編集]
- グーグル八分であってもヤフーやウィンドウズ・ライヴなどの検索エンジンには全く問題なくかかるので、次第にヤフーのマイコロソフトの提携などと共にグーグルの欠点が露出しつつある。
- robots.txtなどで、サイト側が自ら検索を拒絶している場合には(norobot設定)、グーグル八分に該当しない。
- グーグルのページランクの変更により、検索結果のランキングが急激に変動して、上位のサイトが急に下位になることがある。これを「グーグル八分」と呼ぶ人もいる。しかしこのときはページそのものは検索対象になっているのだから、これはグーグル八分ではない。(ただのランキングの変動である。)
- 小規模のゲーム会社が倒産すると同時に公式ウェブサイトが表示されなくなることがあるが、これはグーグル八分ではない。
参考文献[編集]
- 佐々木俊尚『グーグル Google - 既存のビジネスを破壊する』文藝春秋(文春新書(501))2006年、ISBN 978-4166605019
- グーグルが全世界のウェブ情報を一本化しようとしていること、グーグルの経営モデル、特定企業・米国政府・中国政府による恣意的なグーグル八分の実態、グーグル八分の危険性などが書かれている。
- 吉本敏洋『グーグル八分とは何か』九天社、2006年、ISBN 978-4861671463
- 作者の吉本は悪徳商法?マニアックスの管理人である。グロービートジャパン(ラーメン花月)や、大東建託、探偵ファイル(ガルエージェンシー)、アスキー、朝日新聞などに関するグーグル八分の事例や、弁護士、日本図書館協会の人へのインタビューなどが書かれている。