「名古屋市営地下鉄鶴舞線」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
(名鉄豊田線直通列車)
(自局車両)
74行目: 74行目:
 
*[[名古屋市交通局3050形電車|3050形]] - 1993年の全線開業時に登場。[[名古屋市営地下鉄桜通線|桜通線]][[名古屋市交通局6000形電車|6000形]]をベースとしたステンレス車体の[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]車。当初より6両編成を組んでいるが、3159編成は4両の中間に3000形2両を組み込んだ混成編成を組んでいる。2016年から[[弱電]]機器更新、2019年から主要電気機器更新が行われる予定。
 
*[[名古屋市交通局3050形電車|3050形]] - 1993年の全線開業時に登場。[[名古屋市営地下鉄桜通線|桜通線]][[名古屋市交通局6000形電車|6000形]]をベースとしたステンレス車体の[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]車。当初より6両編成を組んでいるが、3159編成は4両の中間に3000形2両を組み込んだ混成編成を組んでいる。2016年から[[弱電]]機器更新、2019年から主要電気機器更新が行われる予定。
 
*[[名古屋市交通局N3000形電車|N3000形]] - 2011年10月に落成。2012年3月16日より営業運転開始。老朽化した3000形を置き換えるため、2020年から2022年にかけて順次導入される予定。車体は[[日立製作所]][[A-Train]]の[[アルミニウム合金|アルミ合金]]製と日車ブロックのステンレス製が混在しており、制御方式はVVVFインバータとなっている。[[方向幕]]は地下鉄線内では「普通」の種別表示を使用せず、名鉄線に直通で入ったときにのみ表示する。
 
*[[名古屋市交通局N3000形電車|N3000形]] - 2011年10月に落成。2012年3月16日より営業運転開始。老朽化した3000形を置き換えるため、2020年から2022年にかけて順次導入される予定。車体は[[日立製作所]][[A-Train]]の[[アルミニウム合金|アルミ合金]]製と日車ブロックのステンレス製が混在しており、制御方式はVVVFインバータとなっている。[[方向幕]]は地下鉄線内では「普通」の種別表示を使用せず、名鉄線に直通で入ったときにのみ表示する。
 +
 +
いずれも鶴舞線内折り返し運用のほか、名鉄線直通列車にも使われている。名鉄線内のみの運行はない。
 +
 +
このほか、[[1987年]] - [[1989年]]の間には先行して製造された桜通線6000形第1編成を試験的・暫定的に使用していたこともあった。この車両は[[M式ATS|名鉄式ATS]]を装備していなかったことと、右側運転台であったため、鶴舞線内のみで用いられ、名鉄線には直通しなかった。また、2010年3月には同じく桜通線所属で当時落成したばかりの[[名古屋市交通局6050形電車|6050形]]が試運転を行った。
 +
 +
=== 乗り入れ車両 ===
 +
*[[名古屋鉄道]]
 +
**[[名鉄100系電車|100系・200系]] - 1979年の名鉄豊田線開業時より鶴舞線でも使用。全車両とも車体は普通鋼製であるが、制御方式は製造された年代によって異なり、1978年と1979年に製造されたものは[[抵抗制御]]、1989年と1991年に製造されたものは[[界磁添加励磁制御]]である。以上のグループは当初4両編成を組んでいたが、1993年の全線開業時に全編成とも中間車を新造して組み込み、6両編成化された。この時に製造された中間車と翌1994年に製造された6両編成1本はVVVFインバータ制御である。名鉄線からの直通列車や鶴舞線内折り返し運用に使われているほか、ごく一部のみではあるが、名鉄線内のみの運行も設定されている。1991年に製造された車両は当初名古屋本線・常滑線などで運用され、1993年8月の犬山線との相互直通運転開始時から鶴舞線・豊田線の運用に就いた。2012年から2014年にかけて抵抗制御車が順次[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]]-VVVFインバータ制御に更新改造された。[[方向幕]]は種別表示のないものが入っていないため、地下鉄線内では線内折り返し列車でも黒地の「普」の種別を出したまま運行する。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2020年2月3日 (月) 21:48時点における版

鶴舞線(つるまいせん)は、愛知県名古屋市西区上小田井駅から愛知県日進市赤池駅までを結ぶ、名古屋市営地下鉄の路線[1]。正式名称は名古屋市高速度鉄道第3号線[1]ラインカラーは名鉄線と見分けがつくよう名鉄の色と区別した)である。

すべての駅でmanaca(2011年2月11日に導入)などの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できる。

概要

名古屋鉄道犬山線を経由して岩倉駅柏森駅扶桑駅犬山駅まで、名古屋鉄道豊田線三河線を経由して豊田市駅まで、それぞれ相互直通運転を行っている。日本の地下鉄で起点と終点の両方で同じ鉄道事業者に直通している例は鶴舞線の他には東京メトロ東西線(起点の中野駅と終点の西船橋駅の両方でJR線に直通)しかなく、かなり珍しい。東京メトロ東西線は西船橋駅側からJR総武線へは平日の朝夕ラッシュ時のみの乗り入れであるのに対し、鶴舞線は犬山線・豊田線双方とも終日乗り入れを実施しており、これは日本唯一である。鶴舞線は東京メトロ東西線とは異なり、乗り入れ相手方の駅や車庫で当日の運用を終了する外泊運用は組まれていない。

高架駅の上小田井駅を出るとすぐ地下に潜り、浅間町駅付近までは愛知県道63号名古屋江南線名古屋市道江川線の下を通る。江川線には高速道路を地下に通す計画があったため、浄心 - 浅間町間は地下鉄の上層に高速道路を通せるよう、地下10 mよりも深い位置に建設された[2](高速道路はその後高架線として建設され、2007年名古屋高速6号清須線として開通した)。浅間町 - 大須観音間は伏見通国道22号国道19号)の下を通る。大須観音駅を過ぎて西大須交差点の下から大須通を通り、進路を東向きに変える。荒畑 - 川名間は山王通(名古屋市道山王線)の下を通る。川名駅を過ぎて山中交差点の下からは、進路を南東向きに変え、飯田街道国道153号)の下を通る。植田駅からは国道から離れ、東向きに進路を変える。終点の赤池駅も地下駅となっている。

また、赤池駅と日進工場は名古屋市外の日進市にあり、名古屋市営地下鉄で唯一名古屋市外に路線を延ばしている。これについては、後述の通り、八事 - 赤池間の免許を名鉄から譲り受ける形で開業したためである。

沿線には大学が多数立地している(いりなか駅 - 塩釜口駅間に所在する、南山大学中京大学名城大学など)。また、直通運転先の名鉄豊田線沿線にも名古屋商科大学東海学園大学などがあることから、学生の利用が多い(以前はみよし市愛知大学もあったが、現在は名古屋駅南のあおなみ線沿線「ささしまライブ24」地区に移転した)。また、平針駅から市バスに乗り換えた先には愛知県運転免許試験場(通称:平針試験場)がある。

最混雑区間は塩釜口駅 → 八事駅で、2017年度のピーク時混雑率は115%となっている[3]

名鉄線と相互乗り入れを行う計画が建設当初からあったため、ホームが8両対応であったり、車両が20 m車であるなど、余裕を持った構造となっており、名鉄と同じ軌間1,067 mmの線路とパンタグラフを利用した架空電車線方式を採用している。

鶴舞線には可動式ホーム柵は設置されていないが、2021年度以降に設置が検討されている[4]。また、LED発車標はすべての駅に設置されており、各種運行情報やニュースなどが表示できる。なお、LED式に更新されたのは、名古屋市営地下鉄の中で最も遅い。ただし、上小田井駅は名鉄の管理駅のため、他の駅とは表示方式が異なる。

使用されている接近メロディの曲名は赤池方面が「サンライト」、上小田井方面が「ファンタジー」である。ただし、前述したように、上小田井駅は名鉄の管理駅なので、メロディは流れない。

名鉄犬山線と豊田線との間には鶴舞線を介した通過連絡運輸が設定されている。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):20.4 km
  • 軌間:1,067 mm
  • 駅数:20(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(直流1500 V・架空電車線方式(カテナリー電車線・剛体電車線))
  • 地上区間:上小田井駅付近
  • 閉塞方式:車内信号式
  • 営業最高速度:75 km/h[5]
  • 編成両数:6両
  • ホーム最大対応編成両数:8両

運行形態

すべての列車が普通列車である。以前の内照式行先案内板には、「普通」と列車種別の案内が表示されていた。

  • 運転間隔[6]
    • 平日:朝4分毎、昼間7.5分毎、夕方5分毎
    • 土曜・休日:朝6 - 8分毎、昼間以降10分毎
    • 相互直通列車:昼間:
      • 豊田線直通:おおむね12分または18分間隔
      • 犬山線直通:平日1時間毎、土曜・休日30分毎

朝から昼・昼から夕方に変わる時間帯や深夜・早朝など、上記の間隔で運行されていない時間もある。

鶴舞線内折り返し列車は主に平日日中に毎時2-4本程度運行されている。休日日中は基本的に豊田線か犬山線のどちらかに直通するため朝以外はあまり運行されない。

始発と最終に浄心駅八事駅を終起点とする列車が設定されている(浄心駅始発はなく、同駅で夜間滞泊した車両は翌朝上小田井駅へ回送される)。また、台風など災害時には、庄内緑地公園駅止まりの列車が設定される場合もある。2017年には人身事故で丸の内駅止まりの列車が設定された。

2003年3月以前は平日・土曜・休日問わず昼間は毎時10本(6分毎)運行されていたが、同月の改正で平日の昼間は毎時8本(7.5分毎)、土曜・休日は昼間以降毎時6本(10分毎)に減便された。平日夜7時以降は8分間隔になり、夜間は10 - 12分間隔に開く。また長年、鶴舞線だけが最終電車が早い(0時前に運行を終了する)状況が続いていたが、2003年に他線と同様、0時30分頃までの運行となった。

大晦日から元旦は終電後に終夜運転を行う(30分間隔、鶴舞線内全線通し[注釈 1])。ただし名鉄線への直通は行わない(1996年大晦日までは名鉄犬山線と直通していた[7][8])。

名鉄のダイヤが改正されると、同時に鶴舞線のダイヤも改正されることがある(行き先変更のみを含む)。

名鉄犬山線直通列車

かつては毎時4本(犬山行きと岩倉行きが各2本)運転されていたが、上小田井駅にすべての急行が停車するようになった2001年10月以降、上小田井駅での急行・準急との接続(乗換)を優先して、犬山線への乗り入れ本数を減らし、原則として平日・休日ともに毎時2本ずつの運行としている(ただし平日の10時 - 15時台は毎時1本になる)。行先は基本的に岩倉駅止まりであるが、平日の朝と夕方(土休日は朝1本のみ)は柏森駅行きや、朝・夜には犬山駅行きがあり、平日に1本だけ扶桑駅行きもある。土休日の朝には布袋駅始発が2本ある。昼間の上りは現在のダイヤでは赤池行きが多いが、夕方になると豊田市行きが多くなる。

名鉄犬山線内は原則普通列車で各駅に停車するが、2005年1月改正時より平日朝に犬山線内で急行となる列車が岩倉方面行きで設定されるようになり、2011年3月改正時点では犬山行き急行3本と岩倉行き急行2本が設定されている。これらの列車はすべて名古屋市交通局所有の車両で運転されている。

名鉄線内で事故が発生した場合など異常時には直通運転が取り止められ、上小田井駅又は赤池駅での折返し運転となる。また、台風で名鉄線内が運休となった場合、庄内緑地公園駅 - 赤池駅間の地下区間のみの運転となることがある。

2004年までは、毎年8月10日日本ライン夏まつり花火大会や大晦日深夜の初詣時に運行される臨時列車については犬山駅発着を延長し、犬山遊園駅まで直通していたことがあった。その後2008年までは、花火大会の臨時列車に限り新鵜沼駅まで運行していたが、犬山駅直通が減少した2009年以降は鶴舞線からの延長運転は行われていない。

名鉄豊田線直通列車

原則として平日・休日ともに毎時4本が運転されている。ただし平日の朝・夕方、休日の朝は本数が増え、早朝や夜間は本数が減る。平日昼間は上小田井方面から赤池駅行きと豊田市駅行きが交互に運行されるダイヤとなっている。休日は豊田市行きが2本の後に赤池行きが来る(豊田市行きの2本に1本は赤池駅で時間調整)。名鉄豊田線・三河線内は全列車が普通で運転される。朝の一部の名鉄所属車両は三河線土橋駅留置線に留置されている関係で土橋駅発豊田市駅行きの普通列車として運転され、その後、豊田線・鶴舞線での運用となる(一例は平日の朝6時30分豊田市駅発車の列車)。なお、かつて(上小田井駅が急行停車駅となった2001年以前)昼間の豊田線直通列車は原則として犬山線へも直通していた。現在のダイヤでは直通先は豊田線方面のみが基本形となっている。

車両

車両の規格は20m 4ドアである。開業当初から名鉄犬山線との相互直通開始までは4両編成で、これは直通先の名鉄豊田線も同様であった。4両編成で運行されていた当時は交通局が3000形23編成92両、名鉄が100系6編成24両(1 - 3次車。このほかに1991年製の4次車4編成16両が在籍していたが、こちらの方は1993年7月の3500系就役まで暫定的に犬山線や名古屋本線などで運用されていた)を保有していた。その後、犬山線との相互直通開始に際して6両編成化されることとなり、交通局側は3000形を4両から6両に組み替え、不足する分は3050形52両(6両編成8編成と3000形の組み換えで余剰となった2両を組み込み6両編成とするための4両)の新製で補われた。名鉄側は100系の中間車のみ20両を新製し、4次車も含めた既存の車両10編成に組み込むことで対処した。また、1994年には交通局と名鉄の双方で運用増強時に1編成ずつ増備した。この結果、交通局は25編成、名鉄は11編成の保有となり現在に至っている。また鶴舞線の車両は、直通先の名鉄に合わせたため、全て高運転台となっている。

自局車両

  • 3000形 - 開業時より使用。車体はステンレス製で、制御方式は電機子チョッパ制御。当初は4両編成23編成体制だったが、1993年の全線開業時に6両組成15編成体制へと編成組み替えが行われた。また、余剰となった2両は新造の3050形3159編成に組み込まれた。登場時は発車予告ベルであり、後にそれと交換する形で発車予告ブザーが取り付けられた。そのため、他形式とは発車予告音が大きく異なるのも特徴である。老朽化により、2011年から2022年にかけて順次廃車される予定。
  • 3050形 - 1993年の全線開業時に登場。桜通線6000形をベースとしたステンレス車体のVVVFインバータ制御車。当初より6両編成を組んでいるが、3159編成は4両の中間に3000形2両を組み込んだ混成編成を組んでいる。2016年から弱電機器更新、2019年から主要電気機器更新が行われる予定。
  • N3000形 - 2011年10月に落成。2012年3月16日より営業運転開始。老朽化した3000形を置き換えるため、2020年から2022年にかけて順次導入される予定。車体は日立製作所A-Trainアルミ合金製と日車ブロックのステンレス製が混在しており、制御方式はVVVFインバータとなっている。方向幕は地下鉄線内では「普通」の種別表示を使用せず、名鉄線に直通で入ったときにのみ表示する。

いずれも鶴舞線内折り返し運用のほか、名鉄線直通列車にも使われている。名鉄線内のみの運行はない。

このほか、1987年 - 1989年の間には先行して製造された桜通線6000形第1編成を試験的・暫定的に使用していたこともあった。この車両は名鉄式ATSを装備していなかったことと、右側運転台であったため、鶴舞線内のみで用いられ、名鉄線には直通しなかった。また、2010年3月には同じく桜通線所属で当時落成したばかりの6050形が試運転を行った。

乗り入れ車両

  • 名古屋鉄道
    • 100系・200系 - 1979年の名鉄豊田線開業時より鶴舞線でも使用。全車両とも車体は普通鋼製であるが、制御方式は製造された年代によって異なり、1978年と1979年に製造されたものは抵抗制御、1989年と1991年に製造されたものは界磁添加励磁制御である。以上のグループは当初4両編成を組んでいたが、1993年の全線開業時に全編成とも中間車を新造して組み込み、6両編成化された。この時に製造された中間車と翌1994年に製造された6両編成1本はVVVFインバータ制御である。名鉄線からの直通列車や鶴舞線内折り返し運用に使われているほか、ごく一部のみではあるが、名鉄線内のみの運行も設定されている。1991年に製造された車両は当初名古屋本線・常滑線などで運用され、1993年8月の犬山線との相互直通運転開始時から鶴舞線・豊田線の運用に就いた。2012年から2014年にかけて抵抗制御車が順次IGBT-VVVFインバータ制御に更新改造された。方向幕は種別表示のないものが入っていないため、地下鉄線内では線内折り返し列車でも黒地の「普」の種別を出したまま運行する。

脚注

注釈

  1. 2003年大晦日までは20分間隔、2008年大晦日までは25分間隔だった。

出典

  1. 1.0 1.1 新修名古屋市史編集委員会 『新修名古屋市史 第7巻』 名古屋市、1998年3月31日。
  2. プロジェクト紀行 地下鉄が変えた街 平成24年4月号 池田 誠一(一般社団法人日本電気協会中部支部発行)
  3. 混雑率データPDF  - 国土交通省
  4. (2018-09-01) 鶴舞線にホームドア設置へ 21年度以降 ja 中日新聞プラス 朝刊 社会面 中日新聞社 [ arch. ] 2018-09-01
  5. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「judan」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  6. () 鶴舞線 地下鉄始発・終発時刻 名古屋市交通局 [ arch. ] 2015-06-29
  7. 大みそか、元旦に臨時列車34本を増発(インターネット・アーカイブ)- 名古屋鉄道プレスリリース 1996年11月25日
  8. 大みそか深夜から元日早朝に臨時列車25本を増発(インターネット・アーカイブ)- 名古屋鉄道プレスリリース 1997年12月5日

関連項目